米澤穂信のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ本編の最後の話としてすごく綺麗な終わり方で心地いい余韻に浸れる。
とても面白かった。
春期のいちごタルトや夏期のパフェについて、苦い経験だったものが未来に向けて明るい形での言及があって嬉しい。
出会ったばかりの小佐内さんとの淡白なやり取りと入院後の小佐内さんが小鳩君に投げかける言葉の数々のギャップがすごい。
苦々しい話だけども最後の日坂君とのやり取りで救われる気持ちになる。
最後の最後に向かう未来が小佐内さんの(小鳩君への)報復と小鳩君の謎解きで〆られるのが本当に綺麗だ。
小市民シリーズを知れて良かった。
倫敦スコーンの謎も楽しみです。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ小市民シリーズ!冬期!!
これを読んでしまったら、小市民シリーズが終わってしまうと思ってずっと温めていましたが、『倫敦スコーンの謎』が発売されたので読みました。
面白かったです!最高!やっぱり米澤先生すごい!!!
ずっと気になっていた、小鳩くんと小佐内さんの過去のお話に触れられていました。
現在と過去で同じ場所で同じような事件が起こって、それを交互に描写していくスタイルを読むと、やっぱり『水車館の殺人』が浮かんできますよね。現代版水車館ですね。
中学時代の小鳩くんと小佐内さん。はじめましての会話も見られましたが噛み合ってない(笑)どちらも変わり者、というかどちらもそれぞれの考え方を強く持っている人達なので、初対面はこんなに噛み合わないものかと思ったり、今まで見てきた高校生の二人は、ある程度関係ができてて、ああいうやり取りができているんだと思ったりもしました。
「ベリーショートの看護師さん」という言葉を知らず知らずの内に受け入れちゃってましたね。水車館でいう「仮面の男」というかんじでしょうか?違いますね(笑)叙述トリックのような、本ならではの表現が素敵です。
狼のぬいぐるみには、小鳩くんと同じように騙されてしまいました。
本作品で中学時代の二人のことを遡ることができましたが、お互い成長しているというか。小市民を目指そうとしたことも、小市民としては存在できないかもしれないことにもがいてしまうことも、色んなことを全て糧にして現在の二人に至っている印象を受けました。特に小鳩くんすごい成長!あぁ、このまま『倫敦スコーンの謎』にいってしまったらこの世界が終わってしまう……けど読みたい、読まなきゃいけない!!!