米澤穂信のレビュー一覧

  • 王とサーカス

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    全く予備知識を持たないまま読んだが、まさか実際に起きたネパール王族殺害事件から始まる小説だとは思わなかった。
    ネパールという国につき国名と位置関係くらいしか知識を持ち合わせていないため、地図を見ながら、知らない風俗を確認しながら、なるべく想像しながら読んでみた。
    いろいろなテーマが並行している中、壮大かつダイナミックなミステリに引き込まれた。
    米澤穂信さんの作品については、重苦しい内容なのだが読み進めずにはいられない、という印象だが本作も同様に期待通りの内容だった。
    特に印象に残ったのは以下の2点だった。
    ・ラジェスワル准尉の考え方=自分に似た考え方
    ・主人公の近況にて「疑い、調べ、書き続けて

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    2025年09月18日
  • 栞と嘘の季節

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    読みやすいこともあり、するすると読み進めて、終わってしまった。物語の終わり方、好きだなぁ。
    ミステリとしても面白かった、とても論理的で。ただ、青春のほうにどうしてもフォーカスしてしまう。こんな青春を送ったわけでもないし、送りたかったとも思わないけども、松倉と堀川のやりとりが、とても眩しく感じる。もう二度と戻らない。だからこその尊さ。

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    2025年09月18日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    ネタバレ

    小市民シリーズの中で1番面白かったです!

    今までとは少し変わり、過去の回想であったりと主人公たちが大きく動くということはないものの、過去の話と絡めながら面白く、そしてミステリー要素ありでよかったです。

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    2025年09月16日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    再読。小山内さんと小鳩くんの、高校生活と小市民の時代の終わりの物語。小鳩君が轢き逃げに遭うショッキングな始まりだったけれど、病院で安楽椅子探偵状態の小鳩くんと犯人を探す小山内さんの連携プレーはさすが。小鳩くん達が小市民を目指すきっかけとなった苦い過去も絡んでくる展開が面白かった。これで完結と思うとすごく寂しい。大学生編もあると良いのになあ…

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    2025年09月10日
  • 王とサーカス

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    本当に面白い本は冒頭からページを捲る指が止まらなくなり、気が付いたらその世界に没頭してしまう。こんな体感はかなり稀で、本当に価値のある作品は数年に一度しか出会わない。
     僕が米澤穂信を好きになったのは「満願」と「王とサーカス」を読んだからで、その後、過去作も含めて読み漁り、「氷菓シリーズ」や「小市民シリーズ」等ののライトな作品や、「折れた竜骨」や「追想五断章」等数々の傑作と出会うきっかけになった。今回、再読になるが、改めてこの作品の面白さに取り憑かれ、二度目の余韻を感じている。

     大刀洗万智が初登場した「さよなら妖精」は未読の作品でまだ読めていない。
     今回は彼女が主人公であるが、一人の記者

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    2025年08月31日
  • 王とサーカス

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    ネタバレ

    米澤穂信さんの作品は、まずタイトルが好きです。この内容を、「王とサーカス」というタイトルで表現される感性が素晴らしい。
    「さよなら妖精」のシリーズとして読みましたが、まさか主人公が万智だとは!
    日本が舞台の「さよなら妖精」から、今度はネパールへ。
    描写が丁寧なので、本当にネパールに行った気分にもなりました。
    事件を調べていく上でバラバラだったものが、記事をまとめるようにどんどん明らかになっていって、
    犯人が誰だったのかの先にある真実……
    報道しない選択、ジャーナリズムの在り方について問うような、そんな物語でした。

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    2025年08月30日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

    購入済み

    目次が親切

    紙の本と比べて電子書籍の不便なところの一つが、イラストのページを見返したいときに、ページをパラパラとめくってイラストページを探すことができないことだ。しかし、本書は、章のタイトルだけでなく、事件「現場周辺図」などの図版(イラスト)を、目次の中に含めてくれている。これはとても便利なので、是非他の本も見習ってもらいたい。

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    2025年08月27日
  • 黒牢城

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    時代小説としては読みやすく、すぐに読んでしまった。荒木村重の人間性が魅力的に描かれていて惹かれてしまった。

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    2025年08月26日
  • 妖し

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    電車の乗り換え時に構内の本屋で購入

    「妖し」という固有名詞を題材にするとこんなにも作者のカラーが出るのかと…!

    大好きな恩田陸さんの作品のじっとり感がたまらなかったです。
    バナナの話は、一生忘れないと思います。
    情景描写が秀逸で、主人公視点の光景が目に浮かびすぎて怖い。そして情景は目に浮かぶのに主人公の感情が絶妙に言語化されないままそこにある感じが凄かったです。

    たまたま手に取った本でしたが大好きな一冊になりました。

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    2025年08月24日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    小市民シリーズ第3弾
    前回の夏期限定から2人はどうなっていくのかと思ったら、最終的にそういう結末になるなんて!!
    米澤穂信先生さすがです!!2人のこんな関係はどうやって小説として起こされていくのか気になります。
    日常ミステリーの真骨頂ですね。あ、今回はちょっと日常は少し超えてますが…
    栗きんとんがそこに繋がるとは……

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    2025年08月22日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    解決編の夜にふたりが本当に楽しそうに話しているのが微笑ましい一方、そりゃあ小市民になれるわけないよと思ってしまうほどの頭脳と行動力で大満足でした......!

    ともあれ、終盤の会話劇が好きすぎてかなり深く読み込んだのだけれど、小佐内さん、めちゃくちゃ小鳩くんのこと好きじゃない!? 夏期限定のラストからしばしば思ってたけど、言葉の節々に「小鳩くんしかいない感」が滲み出てる。「次善」も本心はもちろん、小鳩くんの意見を尊重するために1歩引いた表現にしている感じもするし、もしかしたら思っていたよりも小佐内さんは乙女なのかもしれない。

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    2025年08月17日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    これ、アニメ化が決まったときはまだ影も形もなかったってすごくないですか。そこからこの前日譚を書き起こして、小鳩-小佐内コンビがなぜ小市民をめざすに至ったのか、小鳩くんがなぜ謎解きをするとき、いつも軽い自己嫌悪を感じるような振る舞いをするのか、とても納得のいく事件を設定する……。
    それだけでなく、秋期限定では復讐の女神ネメシスなのかという、底知れぬこわさを感じさせた小佐内さんに、グッと来るせりふを言わせ。米澤穂信さん天才ですか。

    わたしは「春季限定」だけ発売当時に読んで、あとはアニメをぜんぶ見終えてから順に読んでいったのだけど、ほんとにすばらしいシリーズだなと思う。「日常の謎」というのは、かな

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    2025年08月17日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    アニメで春夏だけ見て小説は初でしたが非常に楽しめました!
    まさに求めていた青春ミステリ!!
    3年前の轢き逃げ事件の捜査と今回轢かれた小鳩くんの病院内での心情が交互に描かれている。
    ボンボンショコラとかノリでつけたのかな思ってたらきちんと伏線上にあったのもすごい。
    推理の小鳩くん、行動力のおさないさんの魅力が文字だと語れないくらい好きでした!
    春夏秋も本で読んでみます!

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    2025年08月16日
  • 禁断の罠

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    最近のアンソロジーは本当に豪華というか、ハズレがなくおもしろいよね。

    有栖川有栖『ミステリ作家とその弟子』は【砂男】で既読だったけれど、再読でも作家と弟子のやり取りがおもしろい。

    退職代行とかZ世代とか、境界知能、ペロペロ動画に闇バイト…すごく今が詰まっている一冊だった。
    何十年後かに読まれたら「あ~令和っぽい」ってなるんだろうな。

    米澤穂信『供米』は途中まで「うーん、好きな米澤穂信ではない」なんて思ったけど、最後がすごく良くてさすが!という感じ。
    中山七里『ハングマン-雛鵜-』は最後続きが気になる終わり方だったな。スッキリさせてほしい!
    せっかくだから『祝祭のハングマン』を読んでみよう

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    2025年08月13日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    面白かったです。
    連続放火事件がどうなるのか、下巻が楽しみです。
    上巻のラスト、小鳩君が可哀想でした。

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    2025年08月09日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    これまで短編がメインだったこの<小市民>シリーズ、本作が突然長編になったことで、やや戸惑いを覚えた読者も多かったのではないかと思う。実を言うと自分もそうで、特に上巻は木良市内で発生する連続放火殺人事件が少しずつ盛り上がってくるとはいえ、どちらかというと常吾郎と小山内が別れた後のそれぞれの学生生活が描かれていて、冗長に感じる部分もあった。

    これまで小市民として生きようとしてうまくいかなかった2人が、バラバラになって突然カップルとなり、それぞれの学生生活をそれなりに過ごしていく……という青春小説としては自然な展開ではあるが、この<小市民>シリーズでそういった展開を読みたかったかと聞かれれば、おそ

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    2025年08月07日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    5つのリドルストーリーにあるはずのない結末5文が見つかってそれが現実の事件と、繋がってるという話。ひとつの話の中に5個の短編があって、小説の中で小説を読むという不思議な体験をした。一つ一つの話が、「黒白叶」が書いたという個性がはっきり分かって米澤穂信さんの書き分け力が素晴らしいなと思った。これは結局、母親が「死んでやる!」と言ってじさつをほのめかし、それを4歳だった娘が実際にやってしまって、父親がそれを隠したということで合ってるのかな?すごい、家族愛というか。それを隠し通したのはすごい娘への愛を感じた。でも結局、「俺は本当はやってないんだ!」って言うことをアピールしたかったんだなあ、と思い、ほ

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    2025年08月03日
  • 米澤屋書店

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    これを読んでいるとき、米澤さんの頭の中を覗き込んでるような感覚になりました。
    これを読むと、米澤さんがこれまで何をどんなふうに読んできたのか、本や書店とどう付き合って来たのか、何を考えて小説を書いているのかなどがわかります。
    米澤さんファンは必見でしょうし、米澤さんを知らない人が読んでも楽しめると思います。

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    2025年07月22日
  • 王とサーカス

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    ネタバレ

    米澤穂信作品のなかで、いや、これまでに読んだ小説の中でも私にとって一、二を争うレベルの作品。時間を空けて読み直すたび、そう実感する。

    偶然ネパールに居合わせたにすぎない太刀洗万智が、王族殺害事件の記事を書くことになる。取材していく中で、彼女は「なぜ書くのか」「なにをしたいのか」ということに向き合っていく。現実と地続きでありながらも異国情緒あふれるストーリーは、私たち読者にもある種の傲慢さを突きつけてくる。本格ミステリとして謎を解き明かした先にある真実には、いろんな意味で認識を反転させられる。
    万智を見下ろす多数の子どもの目と、INFORMERの写真を見つめるラストシーンがとても心に残っている

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    2025年07月21日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    米澤穂信の<小市民>シリーズの第3弾が本作になる。前作で主人公である常悟朗と小佐内の互恵的関係が切れた後の展開を描く本作だが 初の上下感ということで登場人物が多くかなり大掛かりな話となっている。

    前作までは2人が一緒に行動していたために基本的には1人称で物語を語ろうが、3人称で物語を語ろうがあまり違いはなかったのだが。本作では2人が別々に動くので それぞれの人間模様が交互に描かれという形をとっている。そして驚くことに 本作では冒頭から2人がそれぞれカップルになるということもあり、二人の恋愛模様も描かれると....期待したのだが,この小市民シリーズではそんな甘い話は全く起こらない。

    常悟朗も

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    2025年07月21日