米澤穂信のレビュー一覧

  • インシテミル

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    高額報酬に惹かれて集まった参加者たちが、閉ざされた暗鬼館で極限状況に置かれていく心理サスペンスとして、とても読み応えがあった。特に印象に残ったのは、結城の視点で進みながらも、登場人物それぞれの思惑が少しずつ見えてくる構成。終盤に向かうほど作品全体の緊張感が増し、読者として「誰をどこまで信じるべきか」を常に考えさせられ、とても面白かった。
    また、須和名の存在感が独特で、前面に出続けるタイプではないのに、ふとした場面で空気を変える不気味さが強く記憶に残る。
    全体として、派手な演出だけで押し切るのではなく、人間の疑念や欲望を丁寧に積み重ねていくタイプの作品で、先の読めなさと不穏さが楽しめた。

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    2026年05月19日
  • 可燃物

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    葛刑事が事件をするまでの過程が丁寧に描かれており、実際に自分が刑事になって事件を解決していく気持ちになれて面白かった。
    事件を解決していくにあたり、関係機関から情報を集めていくのも、簡単に提供して貰えなかったりとリアルに描かれていたのが印象的だった。

    本作は表題作を含めた短編5作品となっているが、刑事側の登場人物は共通であり、事件の種類も異なっていて飽きずに読むことが出来た。
    どれも事件性が異なり、推理している気持ちになって面白かった。

    警察を志す人にはぜひ読んでほしい作品である。

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    2026年05月15日
  • ボトルネック

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    かなり読みやすかった。ミステリは添えられているだけで,タイトルを回収するための作品だった。
    米澤さんは,はじめにこの作品の構想があって,古典部シリーズなどで作文力を付けてから書いたらしく,昔から作品に込めたかったメッセージというものは強く感じた。
    高2くらいの時に読みたかった。

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    2026年05月15日
  • 可燃物

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    面白い短編集でした。
    主人公の観察力が素晴らしく、ストレス無く読めます。
    人間ドラマというよりは、事件があり、手がかりや証拠を見つけ出し、動機を探る、刑事ドラマです。
    しかし犯人をはじめとする登場人物の心情を確かに感じることができ、良いスパイスになっています。

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    2026年05月07日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    パラレルワールド的な世界で自分は実は必要なかったのでは…という結末に至るまで、
    非常に先の読めない展開や、
    少しずつ不穏になっていく感じが面白かった。

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    2026年05月06日
  • 栞と嘘の季節

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    個人的には続編のこの「栞と嘘の季節」の方が好き。終始読みやすかった!ほろ苦い読後感たまらん…
    こんな高校生おらんてーーーー
    バディものってだけでワクワクするけど、どっちも対等な感じがいいんよなぁ
    今もどこがで地味〜に堀川と松倉が事件ほどでもない事件を解いたりしてるのかな。
    次もあったら絶対読みたいシリーズ!

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    2026年05月06日
  • ボトルネック

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    意外に皆さんあまり良い感想ではないように見受けられますが、私が読んだのが思春期のときだったからでしょうか、私はこのラストが好きです。ズンとはくるものの、嫌な感じはしないという後味でした。バットエンドとも少し違うような…。
    思春期、特に中学生にオススメしたいと、個人的に思う作品です。

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    2026年05月06日
  • 王とサーカス

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    途中までは記者の主人公とネパールを取材しているように淡々と進む。しかし中盤から一気読み。謎解き、種明かし、終盤の畳み掛けがとても面白かった。自分が見る一面は、他の人にとっては違った一面なのかもしれない…そんな当たり前の事を気付かせてくれた作品。読み終わるとタイトルも意味にもどきりとする。ミステリとしても、人の深いところを知るにしても読んで良かった。そして「氷菓」の作者様とは気付かずでした。こんな作品も書けるなんて…ちょっと追ってみます。

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    2026年04月28日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    アニメで先に内容をしってしまったので下巻を読むのがすごい楽しみ
    2人の立ち位置や動きがこれまでと異なり、若干物足りなさを感じるが下巻での展開に期待したい。
    夏のように秋もゾワッとさせてほしい

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    2026年04月27日
  • 王とサーカス

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    ネパール王族殺害事件の発生時に、たまたまカトマンズに滞在していた日本人記者が、事件の取材を通じてある謎を解いていく物語です。
    読み進めていくと、衝撃的な真実が明らかになります。

    異国の戦争について報道されるのは、ミサイルや銃撃戦で破壊された地域や死傷者の人数です。

    戦争によって無関係な市民や子どもたちが巻き添えになっていたとしても、その報道を見た私は「大変なことが起きている」と一瞬思うだけで、関心はすぐに日常へ戻っていきます。

    最近は原油価格の変動が身近な生活にも影響を及ぼしていますが、それでも気にかけているのは自分のことばかりだと気づかされました。

    報道されている数は、ただの数ではな

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    2026年04月19日
  • 黒牢城

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    天正6年(1578年)、織田信長に謀反を起こした荒木村重を翻意させるため、黒田官兵衛が織田方の使者として有岡城を訪れる。
    村重は使者の官兵衛を有岡城の土牢に一年以上に亘って幽閉してしまう。
    官兵衛を幽閉している間、有岡城は信長の大軍団に囲まれていた。
    しかし不落の城と呼ばれていた有岡城は、籠城する村重の軍を守り続ける。
    その城内で、死に関わる不測の事件が3件起こる。
    城主の荒木村重は事件の解決を図るのだが、なかなか真相に辿り着けず、城内の武将たちは疑心暗鬼に襲われる。
    八方塞がりの村重は、土牢に幽閉している策士の黒田官兵衛に事件の概要を話し、解決の糸口を探ろうとするのだが、官兵衛は謎の言葉しか

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    2026年07月23日
  • 栞と嘘の季節

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    若さ故の過ち、なのだろうか── 猛毒の栞に隠された思いは、必ずしや人に理解されるものではないはずだ。

    堀川と松倉の二人は、前作以上に分かり合えたのだろうか。
    続編、待ってます。

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    2026年04月07日
  • 犬はどこだ

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    インシテミルを読んで気になっていた米澤穂信さんの本。自分自身二冊目の本でした。犬はどこだ以前は学園ものがメインで、学園もの以外として初期に出た作品らしい。個人的にめっちゃ好きでした。2人の視点で物語が進みつつ、それに加えてネットや地理的な広がりがあり、読みいってしまった。自分の父親にお薦めしてみました。

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    2026年04月06日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    『小市民シリーズ』の最終巻。これで彼らの物語が終わってしまうのが残念でならないほど、深く引き込まれる素晴らしい一冊でした。
    本作はミステリーとしての面白さもさることながら、最大の魅力はやはり小鳩くんと小佐内さん、二人の関係性にあります。単なる謎解き物語の枠を超え、これは紛れもなく二人の物語でした。

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    2026年04月05日
  • 本と鍵の季節

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    図書委員シリーズ──松倉詩門と堀川次郎の二人が図書室に持ち込まれる謎に挑む短編集。

    「金曜に彼は何をしたのか」「昔話を聞かせておくれよ」が特に何度か読み直した。
    松倉詩門という人物が”不思議”でならない。

    松倉と堀川の二人は、同じ図書委員というだけでずいぶん仲がよい。お互いが皮肉屋だからなのか、気があっていて思わずほっこりしてしまう。
    一緒に美容室に行くぐらいで、パセリコーラや紅緑茶オレという飲み物の感想を求めたり、宝探しをしたり──松倉がそれだけ堀川に心を許しているんだな、と感じた。

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    2026年04月03日
  • ボトルネック

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    面白かったので早く読み終わりました。
    内容はパラレル物でそこに登場するキャラが明るくてドタバタコメディになるのかなって思ったら…。
    先が気になってスラスラ読める良い作品でした。

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    2026年03月30日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    小市民シリーズを最後から読むことになってもまあいいか、と手にした。
    さすがは米澤穂信。面白かった、ほんとに。
    バディのそれぞれにちょっとクセがあって常識人でないところが上手く使われている。
    思わぬ結末に驚かされたが、それにしても今どきの中学生や高校生がこんなにクレバーだろうか。普通には使わない言葉が出るたびにそれを使う必然性があるのかなあと考えてしまった。
    春期限定から読んでみたい。

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    2026年03月28日
  • 可燃物

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    うわぁ〜。そうくるかぁ〜!

    事件が解決するたびに、鳥肌が…!!

    感情を一切出さず、上司から疎まれても、部下から慕われなくても、事件の真実を突きとめる葛の思考が最後まで私のなかで掴むなくて悔しい!!
    (褒めてます!)
    かっこよすぎる

    葛警部の事件の書類をすべて自分のまわりに並べる習性、好き♡

    フォローされていただいている方が、よく読まれている作品なのも、納得!!

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    2026年03月26日
  • 氷菓 (17)

    匿名

    購入済み

    消化しきれませんでしたか。

    二人の距離の概算編、この巻では消化しきれませんでしたか。
    遠回りする雛編以降のコミカライズを時系列順に実施中の今作品、次は、ラーメン屋での話かな?
    年1回くらい出版されてるミステリー小説作家の活動報告集みたいなんで、原作者さんの動向をチェックしているのだけど、続編発表の気配はあるけど、春まだ遠し?

    #ドロドロ

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    2026年03月26日
  • 本と鍵の季節

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    堀川と松倉の、皮肉のきいたテンポのいい会話が面白く、時々ふふっと笑ってしまう場面もあった。
    ミステリとしては、複雑過ぎてわからなくなることもなく、張り巡らされた伏線もきちんと回収されていて読みやすかった。
    どの話も最後には、事件は解決するけどちょっとビターな?ほの暗い?雰囲気で終わるのが好みだった。
    もっとライトな小説かと思っていたので良い意味で裏切られた。
    続編も出ているとのことなので、ぜひ読みたい!

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    2026年03月22日