米澤穂信のレビュー一覧

  • インシテミル

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    分厚いのに1週間で読んでしまった、
    ミステリーしか読まないけど昔の作品は全然知らないのでメモランダムはちょっと難しかったけど館の形を想像しながら読み進めると面白い!

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    2025年05月10日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    内容については言わずもがな。

    この作品、文章がとんでもなくないですか?
    読んでる間、麻薬中毒患者みたいに(麻薬中毒になったことないけど)ひたすら文字を追いかけることが気持ちよかった。気持ちよすぎた。
    センテンスを繋げることによって浮かび上がってくる意味が、すんなり入ってくる。言葉の組み方に無駄がないというか。

    これを読んだ後にそのまま秋季へ突入。(まだ冬季や番外編は発売されてなかった頃に読みました)
    文章に浸りすぎて、その後、他の作家さんの本がしばらく読めなかった(泣)
    なんか単調に感じてしまって。

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    2025年05月09日
  • インシテミル

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    文庫で500ページ、「最近手に取った中ではちょっと長いかな」「読み切れるかな」と心配だったが、1週間とかからず読み終えてしまった。仕事と育児の合間にちまちま読み進めるのが至高の楽しみに。これは自分的には文句なしの星5だ〜。

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    2025年05月08日
  • 儚い羊たちの祝宴

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    独特な耽美な世界観と意外な結末なミステリ連作短編集。
    どの話も大変面白く、特に、「山荘秘聞」「玉野五十鈴の誉れ」の2つがお気に入りです。

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    2025年05月04日
  • 儚い羊たちの祝宴

    ネタバレ 購入済み

    お耽美なイヤミスの最高峰

    お嬢様達の一言ひとことが美しい。
    私は教養がないので儚い羊たちの晩餐が1番面白かった。唯一明らかに主人公が図太くて面白い。玉野五十鈴の誉れは泣けるけど、生きたまま焼かれた弟が不憫すぎた。

    #ダーク

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    2025年05月03日
  • いまさら翼といわれても

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    基本的には2年生になってからの短編集。表題作を含め6作。
    摩耶花が奉太郎に辛辣だった理由がわかったり、摩耶花が漫研を退部するまでの話だったり、奉太郎が今のモットーになった理由を話したり。摩耶花は今後どんな漫画を描くんだろう。高校2年生の1年間で、どんな傑作を作り上げるのだろう。
    そして奉太郎の過去。そんな経験があったら……というか、その事実に気付いてしまったら、こんなモットーになるのも仕方ない気もする。
    アニメにもなった、奉太郎が「気になるんだ」と言い出す話も。この時の周りのリアクション、アニメで見た時面白かったなあ……
    来るはずのない奉太郎が来て動揺したえるが咄嗟にしたのが髪を整えることだっ

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    2025年04月30日
  • 王とサーカス

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    ネタバレ

    2001年に実際に起きた「ネパール王族殺害事件」をベースにしたストーリー。
    読み終わるまでそんな事件が実際にあったとも知らなくて、その事実も含めて改めて気付かされ、考えさせられる作品だった。今までに感じたことのない角度で心が揺らされて鳥肌が立った。

    ジャーナリストに限らず、何かを誰かに伝えるとき、表現するときに誰も傷つけないなんていう保証はできないから、「気をつける」しかなくて。
    正義と信じた時、その先に何があるかまで考えたか?
    飢えに苦しんでいる人を助けたとして、その人たちが生きてその先を一緒に歩んでいく社会まで見据えたか?
    知らなかった、気づかなかったですまされないことがたくさんある。こ

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    2025年04月29日
  • 犬はどこだ

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    ネタバレ

    面白かった。
    ある人物の人物像が段々と浮かび上がり、最終的にイメージがひっくり返ってしまった。確かにそう言ってたわ。怖え。
    そして犬で締める。

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    2025年04月29日
  • これが最後の仕事になる

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    最初の一文目が同じアンソロシリーズ。お気に入りは、桃野雑派「「アイドル卒業」一穂ミチ「魔法少女ミラクルミルキー」岸田奈美「声」、そしてさすがすぎる米澤穂信「時効」。求めてる面白さ!の人もいればこんなのも書くの、な人もいるのが良き。

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    2025年04月29日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    春季限定いちごタルト事件の大人しい小佐内さんの雰囲気も好きだったけど、本作のように謀略を練る活発な小佐内さんも面白い
    各章で微妙に違和感を感じるところがあって、なんでこういう展開になってるんだろうと考えているうちに、ちゃんと伏線を回収してくれて非常に気持ち良い
    結構ミステリーを読んでると一緒に考える要素がなくてとにかく答えに辿り着きたくなってしまうことが多いが、小市民シリーズは適度に気になる部分を置いておいてくれるからちょっと考えながら読めるというのがいいのかもしれない
    本作では大量のスイーツが登場するけど、どれも美味しそうで甘いものが食べたくなってしまう... (特にシャルロット)

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    2025年04月27日
  • 王とサーカス

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    ネタバレ

    満願』に続いて2015年にミステリー三冠を達成したのが、本作『王とサーカス』だ。主役の大刀洗万智が『さよなら妖精』に登場していたということもあり、一応「ブルーフ」シリーズと銘打たれているが、ストーリーは全く繋がっていないので、本作単体でも問題なく読んでいける作品に仕上がっている。その彼女も一応キャラクター設定は継続しているものの、立ち位置が違ってしまったせいか、同じキャラクターとは感じられない描写が多々あり、むしろ前作を続けて読むと戸惑ってしまうかもしれない。

    その前作『さよなら妖精』では、本作の主人公でもある大刀洗たちが高校生の時に出会ったユーゴスラビアから来た少女マーヤとの交流と、彼女が

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    2025年04月20日
  • 追想五断章

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    古書店に居候する主人公は、ある女性から死んだ父親が書いた五つの物語を探して欲しいと依頼を受ける──。

    「結末のない物語」を集めて欲しいという不思議な依頼。物語が集まるにつれ明らかになる20年前の未解決事件「アントワープの銃声」。
    主人公が置かれている幸福とは言い難い状況や、どことなく薄暗く落ち着いた文体で綴られているので、真相に近づく高揚感よりただ静かに受け入れる気持ちで読み進めた。
    このひんやりした温度感がとても肌に合い、すっかり没入してしまった。今まで読んだ米澤さんの本の中で一番好み。

    そして私は「リドルストーリーが好き」と言う新たな発見があった。

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    2025年04月18日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    小市民シリーズ第3弾の上巻。
    アニメが始まっているが、常悟朗と小佐内さんのその後が気になってしまい、
    さっさと原作を読んでしまうことにした。
    そして予想どおりというか一気に読んでしまった。
    小佐内さんの拉致に使われた車が河川敷で炎上。
    また小佐内さんが暗躍しているのか??と思ってしまうよね。
    そこからは一気に読むペースも上がってしまったな。
    〈桜庵〉で小佐内さんが瓜野くんにマロングラッセの作り方を説明する場面。
    「あなたがわたしの、シロップなのよ」なるほどね~と。
    常悟朗が仲丸さんの「兄貴の家にドロボーが入った」話を聞く場面もおもしろかった。
    小市民たらんとがんばる常悟朗だったが、あと少しのと

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    2025年04月12日
  • いまさら翼といわれても

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    アニメから入った人で、勝手ながらアニメが成功した作品だと思っていて、10年以上原作を読んだことがなかったのですが、青春が戻ってきたような感覚で読み進めています。
    どの物語も本当に面白くて、短い文章の中で考えさせられるところがある。
    出会えたことに感謝がうまれる。

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    2025年04月06日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    「春期限定いちごタルト事件」の続編。
    おもしろかったです。
    小佐内さんの文頭と末尾にごめんなさいを配置するごめんなさいサンドイッチはいろいろ応用できそう(笑)
    そして最後も「……ごめんね、小鳩くん……」
    よく謝る子だなあと思った。
    もともと狼なのか、狼になってしまったのか、中学の時に何があったのだろう?
    それこそ「わたし、気になります」です。



    トロピカルパフェのすごさよ。

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    2025年03月29日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    古典部シリーズや小市民シリーズと違って、あまり期待せずに読み始めたけれど、いつの間にか夢中になって読んでいた。
    謎がさすが!という感じ。

    結末は多くの人がきっと想像するであろう感じだけど、パズルのように組み替えられることや、『雪の花』が結局リドルストーリーで終わるところが良かった。
    リドルストーリーって昔はモヤモヤしたけれど、今は結構好きかもしれない。

    一点、主人公の芳光には復学なり夢を見つけるなり、希望を感じる終わりだと良かったな。
    でもそこも敢えてよく分からないのがこの作品らしいのかもしれない。

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    2025年03月28日
  • 王とサーカス

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    米澤穂信さん著「王とサーカス」
    以前に読んだ「満願」に続き2年連続でミステリーランキング3冠達成した作品。
    2016年「このミス」1位の作品、3位が柚月裕子さんの名作「孤狼の血」とレベル高さが伺える。

    凄すぎて唖然とする内容だった。
    ミステリーというよりは文学、哲学だろうという実直な感想。それが根深い作品で何度も唸らされた。何度も手を止めては思考を巡らせて深く考えてしまった。
    ミステリー作品として、一物語として読んでみれば若干の物足りなさが残る作品だったが、それ以上に考えさせられる、心が切り刻まれるようなえげつない感覚がとんでもない。

    なんといってもタイトルにもなっている第9章の「王とサー

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    2025年03月22日
  • いまさら翼といわれても

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    ネタバレ

    短編集といっても古典部部員の過去や内面が知れるとても重要な巻だった。一番好きなのは『私たちの伝説の一冊』。ふたりの距離の概算でさらっと書かれた事実にしっかりとした理由があって納得できた。河内先輩みたいな人にはついて行きたい気持ちになる。2人には是非傑作を作り上げてほしい。これで古典部シリーズも読み終わってしまった。続編に期待。

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    2025年03月11日
  • いまさら翼といわれても

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    ネタバレ

    思ったよりかなりビターだった。
    10代のほろ苦さすべて詰まってますという感じ。
    大人になるとなかなかない感情だから、今読むとなんだか素直に心に残る。

    表題作は、千反田さんつらいね。
    だけど気持ちを理解してくれる仲間がいることが、これまでの千反田さんの過ごしてきた結果だし、この先もきっとうまくいく。
    親なんて勝手だから自分が言ったことの責任なんてとってくれず、またそれに気付いてしまうのが10代後半~20代前半だよね。
    まだまだ高校二年生だし、ここから自分の道を進んでほしい。

    『わたしたちの伝説の一冊』は学校生活が全てではないと気付く、パーッとドアが開くようなそんな感じがすごく青春で、心にズド

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    2025年03月10日
  • 満願(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    米澤穂信さんの作品が好きで色々読んできましたが、これもまた米澤穂信らしさがでている作品でとても良かったです。

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    2025年02月28日