米澤穂信のレビュー一覧

  • 栞と嘘の季節

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    ネタバレ

    個人的に前作よりおもしろかった。
    トリカブトの栞をめぐる物語は情緒不安定な高校生たちの影を描いていた。嘘の連続で一筋縄ではいかない人間の面倒くささがよくわかる。心が不安定な彼らにとってこうした切り札は必要なんだろうと思った。
    それに比べて堀川と松倉は安定感があって頭がキレるし、まるで高校生らしくない。二人は栞を持つ者たちの気持ちが分かるのだろうか。

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    2026年05月30日
  • リカーシブル

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    ネタバレ

    リカーシブル
    再起的な
    タイトルに尽きる本

    伝承が根強く残ってる街
    街全体が記憶を取り戻すための舞台装置

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    2026年05月28日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    満を持して冬期!いやあ、やっぱり面白かった。
    アニメで結末は知ってたんですけど、やっぱり小説のひたひたくるような迫り方はいいんですね。中学生の小鳩くんがちゃんとやな奴で、それをちゃんと自省しているのがとてもよい。

    細かい言い回しで本当にちゃんと犯人が示されてるんだよなぁ。この辺り本当に巧い。
    探偵の真実を暴かないといられない傲慢さにきちんと触れているところが、このシリーズは好き。

    小山内さんの「次善」はもう、「愛してる」でしょうよ!

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    2026年05月28日
  • 栞と嘘の季節

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    高校生にしては博識すぎるが、ミステリーとしてはよかった。猛毒と可憐な見た目を併せ持つトリカブトを栞に閉じ込めるそのセンスが素晴らしい。

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    2026年05月24日
  • さよなら妖精

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    古典部シリーズや小市民シリーズみたいな感覚で読み始めたら、最後にズドンとものすごく重たい話だった。

    「ユーゴスラビアってなんか戦争とかしてた辺りだよね」くらいの知識とも呼べない知識しかなく、調べながら読んだ。
    “なんか戦争とかしてた辺り”と思ったことが、読後すごく恥ずかしく感じた。
    たった一人でも大切な人がいるだけで、何もできないけど、だからこそ心乱れる気持ちを忘れずにいたいと思う。
    今だって世界のあちこちで、戦争や紛争が日常の場所があって、それでも日本で知るニュースでは「まだ戦争やってんのか」と感じる程度。
    大人になると仕方ないで済ませてしまうこの気持ちを、10代のひたむきな目線で感じられたことはとても貴重だった。

    日常の謎や、高校生の日常の描写はいつも通り読んでいて楽しい。
    ベルーフシリーズとして太刀洗万智にまた会えるのも楽しみ。

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    2026年05月22日
  • さよなら妖精

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    過去に読んだものでも同じような感動があるとは限らない。だが、過去に読んだ本を再び開いた時、ああ、確かにこの本のここで感動したのだと思い出す事はある。
    米澤の作品はいつだって甘くない。甘いものが作品のあちこちに登場するのは今の内に甘いものを食べて苦さに備えておいて下さいよ、という気遣いなのかもしれない。
    遠い国からやって来たマーヤと出会うおれたち、そのやりとりは謎と異文化に溢れている。物語は突然、橋を外されたかの如く顔色を変えて結末に向かう。この展開が実にらしいのだが、今の時代を見ると悲しみに胸を打たれる、どころではなく刺されたような気持ちになる。

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    2026年05月21日
  • 王とサーカス

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    ジャーナリストや報道の在り方を、そしてそれを受け取る側の本心を、こんなにも深く考えさせられる。
    中途半端な手の差し伸べ方は、何もしないよりも残酷なのかもしれない。

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    2026年05月20日
  • インシテミル

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    高額報酬に惹かれて集まった参加者たちが、閉ざされた暗鬼館で極限状況に置かれていく心理サスペンスとして、とても読み応えがあった。特に印象に残ったのは、結城の視点で進みながらも、登場人物それぞれの思惑が少しずつ見えてくる構成。終盤に向かうほど作品全体の緊張感が増し、読者として「誰をどこまで信じるべきか」を常に考えさせられ、とても面白かった。
    また、須和名の存在感が独特で、前面に出続けるタイプではないのに、ふとした場面で空気を変える不気味さが強く記憶に残る。
    全体として、派手な演出だけで押し切るのではなく、人間の疑念や欲望を丁寧に積み重ねていくタイプの作品で、先の読めなさと不穏さが楽しめた。

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    2026年05月19日
  • 栞と嘘の季節

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    個人的には続編のこの「栞と嘘の季節」の方が好き。終始読みやすかった!ほろ苦い読後感たまらん…
    こんな高校生おらんてーーーー
    バディものってだけでワクワクするけど、どっちも対等な感じがいいんよなぁ
    今もどこがで地味〜に堀川と松倉が事件ほどでもない事件を解いたりしてるのかな。
    次もあったら絶対読みたいシリーズ!

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    2026年05月06日
  • 王とサーカス

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    途中までは記者の主人公とネパールを取材しているように淡々と進む。しかし中盤から一気読み。謎解き、種明かし、終盤の畳み掛けがとても面白かった。自分が見る一面は、他の人にとっては違った一面なのかもしれない…そんな当たり前の事を気付かせてくれた作品。読み終わるとタイトルも意味にもどきりとする。ミステリとしても、人の深いところを知るにしても読んで良かった。そして「氷菓」の作者様とは気付かずでした。こんな作品も書けるなんて…ちょっと追ってみます。

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    2026年04月28日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    アニメで先に内容をしってしまったので下巻を読むのがすごい楽しみ
    2人の立ち位置や動きがこれまでと異なり、若干物足りなさを感じるが下巻での展開に期待したい。
    夏のように秋もゾワッとさせてほしい

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    2026年04月27日
  • 王とサーカス

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    ネパール王族殺害事件の発生時に、たまたまカトマンズに滞在していた日本人記者が、事件の取材を通じてある謎を解いていく物語です。
    読み進めていくと、衝撃的な真実が明らかになります。

    異国の戦争について報道されるのは、ミサイルや銃撃戦で破壊された地域や死傷者の人数です。

    戦争によって無関係な市民や子どもたちが巻き添えになっていたとしても、その報道を見た私は「大変なことが起きている」と一瞬思うだけで、関心はすぐに日常へ戻っていきます。

    最近は原油価格の変動が身近な生活にも影響を及ぼしていますが、それでも気にかけているのは自分のことばかりだと気づかされました。

    報道されている数は、ただの数ではなく、現実に失われた命の数なのです。

    私にできることは限られているかもしれませんが、異国で起きている出来事を他人事とせず、まずは意識を持つことから始めてみようと思いました。

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    2026年04月19日
  • 犬はどこだ

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    インシテミルを読んで気になっていた米澤穂信さんの本。自分自身二冊目の本でした。犬はどこだ以前は学園ものがメインで、学園もの以外として初期に出た作品らしい。個人的にめっちゃ好きでした。2人の視点で物語が進みつつ、それに加えてネットや地理的な広がりがあり、読みいってしまった。自分の父親にお薦めしてみました。

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    2026年04月06日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    『小市民シリーズ』の最終巻。これで彼らの物語が終わってしまうのが残念でならないほど、深く引き込まれる素晴らしい一冊でした。
    本作はミステリーとしての面白さもさることながら、最大の魅力はやはり小鳩くんと小佐内さん、二人の関係性にあります。単なる謎解き物語の枠を超え、これは紛れもなく二人の物語でした。

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    2026年04月05日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    小市民シリーズを最後から読むことになってもまあいいか、と手にした。
    さすがは米澤穂信。面白かった、ほんとに。
    バディのそれぞれにちょっとクセがあって常識人でないところが上手く使われている。
    思わぬ結末に驚かされたが、それにしても今どきの中学生や高校生がこんなにクレバーだろうか。普通には使わない言葉が出るたびにそれを使う必然性があるのかなあと考えてしまった。
    春期限定から読んでみたい。

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    2026年03月28日
  • 氷菓 (17)

    匿名

    購入済み

    消化しきれませんでしたか。

    二人の距離の概算編、この巻では消化しきれませんでしたか。
    遠回りする雛編以降のコミカライズを時系列順に実施中の今作品、次は、ラーメン屋での話かな?
    年1回くらい出版されてるミステリー小説作家の活動報告集みたいなんで、原作者さんの動向をチェックしているのだけど、続編発表の気配はあるけど、春まだ遠し?

    #ドロドロ

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    2026年03月26日
  • いまさら翼といわれても

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    ネタバレ

    最初に氷菓を呼んだのは中学生のころだった.アニメから原作に入った勢.そこから遠回りする雛までは発売直後に購読していたが,いろいろあって読書から離れてしまった.続編が出ていたことは知っていたがようやく読むことができた.
    本当に面白かった.高校を舞台にした内容のせいなのか,また氷菓シリーズを中高の教室で読んでいた私自身の記憶のせいなのか,強烈なノスタルジアが襲ってくる.教室の埃のにおいと木の机のにおいが漂ってくるよう.大した青春時代なんで過ごしていないのにねえ.
    中身は短編集でどれも面白かった.学校生活で生じたちょっとした謎をホータローや古典部の面々が解決していく.中々千反田さんがでてこないと思ったら最後の章でようやくメインとして登場.この章が一番印象に残った.千反田さんが合唱発表会の直前にいなくなってしまう.途中の推理パートも当然面白かったが,最後,蔵で千反田さんを見つけた後の会話.「今更自由にしていいといわれても,今更翼と言われても,困るんです」.真面目で責任感の強い千反田が逃げ出してしまうほどに,彼女にはショックだったのだろう.翼をもがれたわけではないのに,飛ばなくていい,走りなさいと言われ続けていたら,速く走れるようになった,しかし飛び方は忘れてしまった.「困るんです」が,何を表しているのか.わかるようで,きっと千反田にしかわからない.初めて見る千反田さんの一面に驚いたが,ホータローもおなじだったのだろう.寄り添うような言葉をかけているが,それはホータローが優しいからではなく,そうするしかなかったから.

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    2026年03月22日
  • 巴里マカロンの謎

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    ネタバレ

    面白かった。
    ミステリーとしてはチーズケーキの話が1番好き。
    あげぱんの話もアニメで見た時から大好き。

    古城さんの家族周りの事や小佐内さんとの距離感の話などから、あまり明るいオチにはならないんじゃないかと思っていたけどそんな事はなく、暗いものもありつつもかなりハッピー(主に小佐内さん)な終わり方で清々しい。

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    2026年03月19日
  • 巴里マカロンの謎

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    ネタバレ

    小市民シリーズの短編集。
    発売日に買ってからかなり寝かせてしまい…メインストーリーは完結済みだが、近々短編集の第二弾が出るとのことで追いつきたく。

    久しぶりにダークな小鳩君と小山内さんを垣間見つつ、相変わらず面倒臭いなこの二人と笑
    謎は手堅いが、そこまで重々しくもなく、ちょうど良い塩梅。圧倒的な読みやすさ。

    次はとうとう冬。完結が寂しく寝かせてしまったが、いよいよ読もうかな。

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    2026年03月16日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    ネタバレ

    米澤穂信の文体はするする読める。高校卒業後もふたりの関係がきっと続いていく感じ、素敵だなあ。最初の頃の殺伐とした感じとはずいぶん違うよね。感情がある。
    そしてどんどん事件が大きくなってきたけど、これはもう続編てないのかな。ここで終わりなのかな。さみしいけど、きれいな終わり方かなとも思ったり。

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    2026年03月14日