米澤穂信のレビュー一覧

  • 倫敦スコーンの謎

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    「羅馬ジェラートの謎」が、傑作。2階席から観察しているだけなのに、伏線がカチカチとはまっていって、しかも店長の人間性まであばいてしまう。小市民とはいえないな(笑)
    「維納ザッハトルテの謎」も、「桑港クッキー」「倫敦スコーン」の登場人物をうまくからめて、複雑な人間関係まで描いていておもしろかった。
    最後、『夏季限定トロピカルパフェ事件』へつなげているのがおしゃれ。彼らは、そこからまたあの小佐内さんの暗部へ切り込んでいくのか(^_^;; ループだ。

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    2026年06月30日
  • ボトルネック

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    思春期ならではの過剰すぎる自己認識が、彼にとって最悪の世界へ導いてしまう。
    自分だけが違う世界において彼の周りは180°好転してしまっている。

    もしそんな世界を見てしまってもどう自分を保ちどう生きていくべきか。
    ラストがオープンエンドではなく決定論的に自分には見えてしまったのが残念だったが、自分とは何か、変わるけど変わらない世界で自分はどう向き合っていくのか改めて考えさせられる小説だった。

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    2026年06月28日
  • 可燃物

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    短編5つのの警察による推理短編小説。
    色々な状況証拠か証言から、ピースが一つ一つ埋まって最後の結末に導かれるのが爽快で美しい。
    小説は5編あるが、個人的には可燃物も面白かったが、ねむけ が面白かった。
    この作者の作品は、どれも好き。

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    2026年06月27日
  • 倫敦スコーンの謎

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    マンマ・ミーア!(流行りものには乗る)

    帰ってきました!
    あの小市民シリーズが!
    小鳩くんと小佐内さんが帰ってきました!

    感涙にむせぶわい。゚(゚´Д`゚)゚。

    だがしかーし!
    泣いてばかりはいられない
    なぜならそう!読むから
    泣いてたら読めないから(正論)

    そして帰ってきた小市民シリーズは、四本の短編集となっております
    タイトルはお馴染み都市名プラススイーツ(その都市の名物のね)となっております

    ・桑港クッキーの謎
    ・羅馬ジェラートの…

    ん?
    待て!
    待て待て!
    「桑港」って書いて「サンフランシスコ」なの?
    マジか!なんでそんなことなってんねん!謎や!こっちのが謎やないか!
    この

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    2026年06月27日
  • 巴里マカロンの謎

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    倫敦スコーンと間違えて買ってしまった。悔しい記録(笑)

    初版が5年くらい前なので気づくべきでしたが、途中まで気づかず読み進めていました。
    いえ、最初の表題作巴里マカロンの謎からおかしいなとは感じていたのですが、これは雑誌掲載作だったので雑誌の方もチェックしてたからだと勘違いしてました。
    最後のフィレンツェシュークリームの謎の冒頭おしるこの美味しそうなシーンにも既視感があり、これは書き下ろしなのにおかしいと思い調べてみたら、という顛末。
    珍しいマヌケな読書体験でした。

    何度読んでも面白いので良いのですが次はちゃんと倫敦スコーンの謎を買います。

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    2026年06月27日
  • 折れた竜骨 下

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    ネタバレ

    特殊設定ミステリって読むまでどうかと思っていた。走狗(ミニオン)の設定とか、それってアリなの?って。犯人もその設定からメタ的にあたりがついてしまったし。しかし犯人の告発と対決シーンは今までの設定と歴史的背景を踏まえた説得力があり、モヤモヤがすべて吹っ飛ぶ美しさ。その後二人が語り合うラストシーンは清々しくも少し寂しい。

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    2026年06月27日
  • 倫敦スコーンの謎

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    久しぶりの小鳩君と小山内さんの物語。
    ……にもかかわらず、帯には「シリーズ第二作品集」とある。
    ちょっとまって。
    シリーズ作品ってもっとたくさんあって、二人はたくさんの謎を解いてきたはず。
    それなのに第二? と混乱し、そういえばと思い出した。
    前作の巴里マカロンあたりで短編集っぽくなっていて、そこからカウントで二作品目になると。
    いずれにせよ、二人に会えるのは喜ばしいことばかり。
    最初から最後までワクワクしっぱなしだった。
    独特な二人のテンポに魅了され、ザッハトルテが食べたくなり、スコーンも捨てがたいと身もだえする。
    世界は謎に満ちているのだと、おいしいお菓子にも思いをはせたくなる作品だった。

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    2026年06月26日
  • 本と鍵の季節

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    殺人事件みたいな大きな出来事は起きないけど高校生2人が謎を解いていく。和やかだけどどこか不穏でビターな感じが良かった。

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    2026年06月26日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    ボトルネックは、私たちの想像力を試している。
    この結末を読んだあとで、
    私たちが「イチョウを思い出して」の意味を想像することで、
    リョウが辿り着けなかった真実に辿り着いた時、
    ようやくこの作品が完成します。

    ノゾミの言った「死んじゃえ」とは、
    フミカに対しての気持ちではないだろうか?

    ラストシーン、
    ノゾミはリョウを誘っていたのではなく、
    助けを求めていたのではないだろうか。

    リョウが諦めずに想像力を働かせていれば、
    自分の存在意義を見つけることはできたのでは無いだろうか?

    この物語は、絶望のラストを突きつけることで、
    読者はそれでも希望を探せるか?という挑戦だと考えました。
    諦めてし

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    2026年06月25日
  • 折れた竜骨 下

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    これはいいファンタジー。
    これはいいミステリー。

    読んでて楽しかった。
    上巻ではあんまり解決することないけど必要な登場人物の認識や問題はあるからそこを乗り越えれるなら楽しいかな。
    個人的には文体が合う作家なのでスラスラ楽しく読めた。

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    2026年06月23日
  • 折れた竜骨 上

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    うわわわ、面白い……!この世界観、たまりません。

    このところ『黒牢城』映画化で露出が多いからか、〈米澤穂信欠乏症〉のワタクシ。米澤先生の書いたものならなんでも読みたすぎて、つい既読の『米澤屋書店』の文庫版もぽちってしまいましたし、なんなら先生のTwitterでもいいから出版してくれないかと考える始末。
    本書『折れた竜骨』は、以前手に取ろうとしたものの二段組みの単行本にびびってしまい、さらに「魔術と剣と謎解き」の構成にもどうにも食指が伸びなかったんですけども、いやはや、やはり本には”読むべき時”があるのです。ゲーム『TES V:Skyrim』を通った私には、この中世ヨーロッパの物語がわかる、わ

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    2026年06月21日
  • ボトルネック

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    読者をそっと誘導しつつ、肝心な部分は読者の解釈に委ねるというスタンスが魅力的だと思った。淡々としていながら、主人公や登場人物の苦しみも伝わってくる文章が印象的だった。すっきりとした読み心地の中に、鈍い痛みとずっしりとした重みが心にしがみついてくるような感覚は初めて経験した。ミステリを読んだ経験が少ない私でも読みやすく、考察がとても楽しい1冊だった。

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    2026年06月17日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    曇り空の様な締めくくりであるのに、何故かモヤモヤを感じさせない不思議な収まりの良さを感じる。それは恐らく、広げられた風呂敷が主人公の絶望一点に向かって綺麗に折り畳まれていくような、何とも言えぬ満足感があったから。

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    2026年06月14日
  • 本と鍵の季節

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    美人のせなさんについて。常に周りをざわつかせるほどの美人ているかな?と思いました。「美人」は容姿だけで人を惹きつけるのではなく、やはり中身の魅力、中身とのバランスに惹かれるのだと思います。米澤作品は『満願』にもすごい美人が出てきて、その「美人さ」が話の軸になりますが、ハッとするほどの美しさって刹那的だからハッとするんであって、継続的な美しさはやはり中身あってのものでは?と思ってしまいました。
    とは言いつつも、めちゃめちゃ面白かったです。

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    2026年06月10日
  • 王とサーカス

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    主人公を通して、情勢が大きく変わるカトマンズの情景や生活を垣間見られるところが、まずよい。主人公の思慮深く落ち着いた性格もよい。伏線が多く、話の展開は先に読めるが、筆力で引き込まれて物語を楽しめた

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    2026年06月10日
  • 満願(新潮文庫)

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    ミステリーというか不思議なオチがある短編集。どの話も面白かった。出だしから状況がつかめて、静かなトーンながら迫力ある描写が続き、最後は意外な方向へ。スリルもありますが、話自体に惹きつける力があり没頭させられる。誰かの願いが完全に叶う。だから満願。大好き度❤️❤️

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    2026年06月10日
  • 王とサーカス

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    記憶をなくしてもう一度読みたいくらい、個人的に好みの作品でした。
    ただのミステリーではなく、日本かは遠く離れた国で起きた事件を通して、報道のあり方を問いかける物語。情報を伝える仕事に携わる人間として、ジャーナリストである主人公の葛藤に共感するとともに、「伝える」とはどういうことなのか、その責任や意義について考えさせられました。

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    2026年06月08日
  • 本と鍵の季節

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    ネタバレ

    見事としか言いようのないミステリだった。
    長編かと思って読み始め、途中短編集かと思ったら、やはり長編ではないか。文章が読みやすく、言葉遣いも鼻につかないが格好良い。こんなに賢い高校生いないだろと思う反面、高校生だからこそ本気で知識をフル活用したら難解な謎解きもできるだろうとも思えた。
    こんな友達がいたらさぞ楽しかろう。高校生のときに何となく仲の良い友達となんとなく過ごしなんとなく卒業したことを後悔するほど、堀川と松倉の不思議な友情が羨ましい。
    中国文学を専攻している者として、詩と礼で五分の三、というところの推理だけはできて良かった。他は何もかも彼らの方が上手で、なるほどミステリを読む楽しさは此

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    2026年06月08日
  • 氷菓 (17)

    購入済み

    実現しない続編アニメの救い

    アニメ2期が絶望的な中、漫画だけが救いです。読んでいて小説では得られない情景の補完とキャラクターの表情が素晴らしく、コミカライズを敬遠している人にもおすすめしたいです。
    今巻はすごくいいところで終わりましたが次巻が出るのがいつのことやら・・・。
    面白すぎて我慢できず小説を読み直してしまいました。やはり氷菓は素晴らしいです。
    やっぱりここに映像と声が入ればより素晴らしいものになると思います。
    私と同じアニメ難民の方はぜひ漫画版氷菓を手に取ってみてはいかがでしょうか。

    #切ない #ハッピー #癒やされる

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    2026年06月07日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    ネタバレ

    二つの事件が重なりつつ、二人の過去と現在が描かれる構成。中学生の頃の思い出に苦い思いをしながらも、小佐内さんが現在に残したメッセージの意味が回収される現在の解決編が気持ちいい。そして緊迫の場面を終えた後のラスト。この本の評価は白馬の王子様が現れるまでの「次善」といたします。

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    2026年06月04日