米澤穂信のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ見事としか言いようのないミステリだった。
長編かと思って読み始め、途中短編集かと思ったら、やはり長編ではないか。文章が読みやすく、言葉遣いも鼻につかないが格好良い。こんなに賢い高校生いないだろと思う反面、高校生だからこそ本気で知識をフル活用したら難解な謎解きもできるだろうとも思えた。
こんな友達がいたらさぞ楽しかろう。高校生のときに何となく仲の良い友達となんとなく過ごしなんとなく卒業したことを後悔するほど、堀川と松倉の不思議な友情が羨ましい。
中国文学を専攻している者として、詩と礼で五分の三、というところの推理だけはできて良かった。他は何もかも彼らの方が上手で、なるほどミステリを読む楽しさは此 -
Posted by ブクログ
満足!
小市民シリーズの番外編集。
完結?もう出ない?と思っていたので本屋で新刊を見つけたときには思わず声が出てしまった(笑)
相変わらず小鳩くんの考え方というか、価値観というかがしっくり来すぎて、読むのがとても心地いい。
私もミステリー読書の弊害か(笑)、真実を追求したい、はっきりさせたい、気づいたことを披露したい人間で、でもそれによって失敗したことも多く、今でも葛藤している。自己満になった瞬間、正義ではないんだよな。時には誰かを傷つけたり、白い目で見られることもある。
特にザッハトルテ回の「配置の指摘」をためらってるシーン、小鳩くんの葛藤に共感しすぎてニヤニヤしてしまった…あるよねそ -
Posted by ブクログ
古典部シリーズ。今更なんですけど、古典部ってどんな活動してるんでしょうか??読んでもわからない。
第1話 ひとりで焼きそばを食べていると里志から散歩の誘いが入る。里志は生徒会の選挙管理委員会をやっていて、票の数が有権者を上回ってしまったらしい。奉太郎は手段を見破る。
第2話 折木奉太郎は卒業制作の鏡の額縁を彫るときに手を抜いた。それには鳥羽麻美が関係しているらしい。伊原が謎に挑む。
第3話 中学の英語教師が雷に3回打たれて生きている話になった。奉太郎は調べてみることにした。その小木先生は登山家だった。
第4話 まやかは漫画を書いて応募していて、今回努力賞をもらった。漫画研究会では読むだ -
Posted by ブクログ
これはとても好みでした。前半はちょっと旅行記みたいで退屈かなぁと思ってたら中盤からちょっとハードボイルド味がでてきて面白い!
王族の殺人は現地では大事件ではあるけど、あくまで主人公は直接目撃したわけじゃない。周りで起きたのはある意味地味な日陰の事件。でもじわじわ身に迫ってきているという不穏な感じ。
巻き込まれた主人公は常に冷静で、自分に問いかけ続ける真摯な態度を持っていてかっこいい。エンタメとしても面白いけど、それだけじゃない。風景の描写が美しく、物語全体のテーマがあって主人公の迷いや悩みも描かれてて読書ならではの醍醐味があったと思う。