米澤穂信のレビュー一覧

  • 栞と嘘の季節

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    前作から変わって栞の謎を追う長編だったが、謎にまつわる嘘を見抜きながら、謎解きが加速していく様はかなり読み応えがあって面白かった。米澤作品の高校生が醸し出す空気感も相まってとても良作だった。

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    2026年02月18日
  • 巴里マカロンの謎

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    スイーツ(と復讐)が大好きな子佐内さんに最高のご褒美を!

    今回は番外編ということで、陰で暗躍する子佐内さんはお休みでした。
    代わりに子佐内さんのかわいい様子を一冊丸々楽しめました。

    謎解きが少し物足りない気もするのは、子佐内さんに飼いならされているかもね。

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    2026年02月16日
  • 真実の10メートル手前

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    短編としての完成度が素晴らしい一冊
    そして太刀洗万智というキャラがわたしの好みど真ん中なので☆5にしました♡

    表題作の「真実の10メートル手前」のみ太刀洗万智の一人称で残り5編は太刀洗と行動を共にした人物からの事件、太刀洗の行動、手腕が語られます。

    ちょっと違和感を感じましたが米澤さんのあとがきで納得♪

    太刀洗の初出である「さよなら妖精」
    そして土瓶さんが高評価笑笑「王とサーカス」
    この二作品は絶対読まなければ!!

    久しぶりの米澤穂信だったけどこの方やっぱ上手いなぁ…

    偉そうにいいました( ̄▽ ̄)笑


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    2026年02月14日
  • 満願(新潮文庫)

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    ネタバレ

    9年ぶりの感想登録であることに驚愕。
    久々に、「著書」ではなく「作品」を読み、自分なりに思うことがあったのでネタバレありで書いてみる。

    前提として、当方は、秀逸なオチを提供してくれるなら読後感問わず評価する雑食系であることを断っておく。
    この前書きから察せられるとおり、本作には痛快な話運びや登場人物への深い共感といったエンタメ要素はほぼないと言ってよいだろう。読み手の心に仄暗い陰を落とすような物語を、丁寧な心情描写と起承転結でくるんで、この世界のどこかで起きているかのようなリアリティに浸してお出ししてくる小説である。

    前述した当方の価値観に照らすと、本作品に対する評価は文句なしの☆5である

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    2026年02月14日
  • 王とサーカス

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    ミステリーとしてはイマイチ納得と理解が伴わなかったが、ジャーナリズムに対して日々感じている違和感や欺瞞といったものが描かれていて、単純に物語やメッセージとして興味深かった。

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    2026年02月12日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    皮肉の利いた会話を楽しむなら、やはりこの二人が一番。

    放火事件の犯人は予想していた通りだった。
    しかし今回も子佐内さんが何枚も上手...というか、やり方が狡猾だと思ったけど
    最後の一文で笑ってしまった、そうだ、彼女も女の子だったと。

    これに気付かないのは、私も小鳩君側の人間だったのかもしれない。

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    2026年02月11日
  • 黒牢城

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    歴史もの特有の文体ではあるが、一文が簡潔に纏められていて読みやすい。その文体もかっこいい。

    ミステリー4冠史上初制覇、だったり本の裏のあらすじにも2人の探偵が四つの事件を推理する、と銘打たれていて、かなり謎解きに期待していると、それは満足できないかもしれない。

    けれど、物語として、おもしろい。

    この本はいつか読もうと思っていて、
    積まれたままになっていたが、
    2026年3月に映画化されるということでその前にと、漸く読んだ。

    あらすじにも書かれているようにこの話には四つの事件があり、そのため、映画よりドラマの方が合うのでは、と素人ながら思っていたが、
    読み終わってみると映画も合うのかもし

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    2026年02月11日
  • 黒牢城

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    荒木村重殿は織田信長に反旗を翻し、強固な有岡城にて籠城しています。
    織田信長に反乱を目論みるも、同盟を組んだはずの毛利家は来ず、織田に攻められた家来たちは続々と開城(降伏)していきます…
    攻めたいのになかなか攻められません!
    悶々とする将達ですが、そんな中城内でも色々なことが起きます。
    戦国時代を舞台とした物語なので、てっきり敵との戦闘描写がずっと続くものかと思っていましたが、そうではありませんでした。
    村重と一緒に塾考していきますが、もう無理…となったタイミングで囚人•黒田官兵衛に策を求めるのです。
    官兵衛はとんでもないキレ者で、話を聞くやすぐに答えにたどり着いてしまいます。
    戦国時代もので

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    2026年02月11日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    気付けば掌の上で転がされていた。所々に伏線が張り巡らされていてもっと丁寧に読めば良かったなと思った。前作の春期と異なり、長編ミステリになっており全てが繋がった時に各章を読み直してしまうほど面白かった。

    小山内さんは自分が拉致され連れていかれる場所を予め知っていたのだろうか。予測していたのだろうか。
    そうでないのにあのメールを小鳩君に送っていたのなら天才すぎる。

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    2026年02月09日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    登場人物の操る糸が、幾重にも折り重なった蜘蛛の巣のような上巻だった。
    探偵役の小鳩君がどのように紐解いていくのか非常に楽しみである。

    もちろん幾重にも罠を張って、獲物が引っかかるのを待つのは彼女だろう。
    ただもがけばもがくほど、蜘蛛の糸は絡まるもの。
    彼女の忠告が下巻でどのように絡めとるのか、展開を考えている時間が楽しい。

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    2026年02月05日
  • 黒牢城

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    戦国時代の籠城する城で起こった様々な事件のミステリ
    史実を元に、明確になっていない部分を創作で補完したお話

    時代小説、ミステリ、軍略、宗教、哲学など、様々な要素を含む

    石山本願寺と織田信長の戦いの中、毛利が援軍に来ると見込んで有岡城にて信長に反旗を翻した荒木村重
    謀反を辞めるように説得しにやって来た小寺官兵衛(後の黒田官兵衛)
    使者はそのまま帰すか、斬り捨ててしまうのが戦国の習わしだが、村重は官兵衛を捕らえ、地下の土牢に監禁する
    いざ籠城が始まり、季節ごとに起きた4つの架空の事件
    まずは自分で考えた村重も答えを出しかね、牢の中の黒田官兵衛に話をしに行き、事件のヒントらしきものを仄めかされる

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    2026年02月05日
  • 可燃物

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    群馬県を舞台にした短編集です。

    群馬県警察本部の刑事部捜査第一課、葛(かつら)
    警部が主人公であり、難事件というよりも、捜査
    による「このセンで犯人逮捕」というシナリオを
    180度ひっくり返して解決すします。

    「どんでん返し」という言葉が陳腐に聞こえてしまう
    ほど、本当に最後の数ページで世界が反転する
    最高のカタルシスを味わえる一冊です。

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    2026年02月04日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    連続放火事件の犯人を探す新聞部に対して、小鳩君と小佐内さんがどう関わるのか、読み進める手が止まらなかった。暗躍と復讐が凄い。

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    2026年02月02日
  • 満願(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、
    静かに刑に服したが。。。

    鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、
    恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、
    美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、
    ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、
    「夜警」「関守」の全六篇を収録。

    史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。
    山本周五郎賞受賞。

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    短篇集。
    どれも読みやすくて面白かった。

    最初の「夜警」。
    事件とかは普通やねん。
    旦那

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    2026年02月01日
  • Iの悲劇

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    Iターン推進によるある地域の再興のお話。西野課長や観山への違和感がラストで一気に繋がり、ひっくり返される。すごく引き込まれた一作でした。

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    2026年02月01日
  • インシテミル

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    ネタバレ

    すっごく面白かったー!
    人がバンバン死ぬのに全然悲しくない系本格館ミステリ。意外と一人一人キャラは立ってたので、割と覚えてる。主人公がゆるくて優秀。でも優秀なだけじゃ犯人にしたてあげられちゃうのも人狼的ゲームの定石。牢獄に送られてからミステリ研二人で足掻くシーンが熱かった。場違いお嬢の正体と目論見が予想外で良かったな。

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    2026年01月31日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    今回も日常の皮を被った物語だった。
    ひと癖もふた癖もある主人公たちが面白い。

    解決編でやはりそうかと思って読んでたら
    まだ相手の方が一枚上手だったようで脱帽。
    やつはとんでもない獣だった。

    相変わらずやられた を楽しめるのは良いことだ。




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    2026年01月30日
  • 可燃物

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    群馬県警捜査一課が舞台の短編集。非常にロジカルでかつきめ細かい描写でリアリティも高く、読み応えもアリ。続編に期待。

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    2026年01月25日
  • 満願(新潮文庫)

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    同著者にとって、「""ミステリー""は表現技法のひとつという位置づけ」と読む度に感じます。

    ミステリーがミステリーに終始するのではなく、物語には別の軸があって、その奥深さの演出としてミステリーが効果的に用いられている。それがゆえに読み味も良い。

    今作も素晴らしかったです!

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    2026年01月23日
  • 本と鍵の季節

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    学校の図書室を舞台にした小説はいくつか読んだのですが、女の子が主人公のことが多いので、男子コンビは新鮮でした。日常のちょっとしたトラブルの解決とかではなく、犯罪や死者が出ているような事件が題材なので、青春のキラキラした感じはないけれど、図書委員コンビの掛け合いのテンポがいいので重すぎず読めます。
    最後は来るのか来ないのか五分五分な感じで、話の雰囲気的には来なくても不思議ではないかなと個人的には思うけど、明るい描写だったのできっと来るのだろうと思わせるいいラストでした。続編もあるようなので早く読みたいです。

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    2026年01月23日