米澤穂信のレビュー一覧
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リアルな重み
登場人物、ストーリー展開の中に見える、地方でのリアルな問題が印象的。地方に暮らす者の1人として、重みを感じるところだった。また、公務員のやりがいってなんだろう・・・。そんなことも考えさせられた。
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Posted by ブクログ
私には一年に一度だけ訪れる街があります。
数年前からその街に行く事が家族の行事となり街の成長が私の密かな楽しみです。
そんな街の雑貨屋さんで発見したのが本書です。
まず、驚いたのが私の好きな作家だけの短編集であり、時という言葉に弱い私の掌に収まってしまうのは必然でした。
辻村深月さんの作品:子育てが苦手な父親が登場、身近な人にこんな人が居るなぁと思いながら読むものの、物語は途中で反転する!?
万城目学さんの作品:神様の言動が非常にコミカル!万城目学さんの他の作品に出て来る超常現象はこんな神様が起こしていたりして!なんて思ってしまいました。
米澤穂信さんの作品:長い歴史の物語、山の意志と -
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読み終えた後の満足感
上下巻ありますが面白く先が気になりすらすら読めます。
どうなるかハラハラしながら、意外な結末に驚き、読み終えたあとの満足感もあります。 -
ネタバレ 購入済み
妖精さん
謎解きは軽快だった。ミステリーによくある殺人事件ではない、いわゆる「日常の謎」とされるものだった。
しかし、結末は哀しかった。タイトルから哀しい物語だろうと考えていたけれど、考えていたよりも哀しかった。
語り手の守谷は、若くて野心的で、自分が抱いている理想と、現実との間でじりじりと燻っていて、だから現実の外から来た(ように思えた)マーヤが輝いて見えたのだろう。大刀洗もまた、鋭く、冷たく、賢く、輝いて見えたのだろう。僕も男だから、いくつか心当たりのある、ごくありふれた幻想だ。
その脆い幻は、時を経て儚く壊れた。
マーヤは現実の外・幻想の中に住んでいる妖精ではなく、現実をどうにかし -
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摩耶花が事件に巻き込まれていく
なかなか女子たちの陰湿な面が描かれていますね。むぅー。
ハッピーエンド?というか無難な解決の落とし所に折木は関わってくるんだろうか?
製菓研の時みたいなふっとした謎解きとは違う、なかなかに急展開でドキドキ
して早く続きが読みたいですね。
頑張って!摩耶花ちゃん。