米澤穂信のレビュー一覧

  • 満願(新潮文庫)

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    ミステリー短編集。

    全体的に派手な盛り上がる所は無いけど印象がしっかり残る話ばかり。

    頭の夜警も蓋を開ければどうしようも無いミスの隠蔽が発端で人の愚かさが感じられる。

    個人的には関守が好き。

    色んな考え方や行動原理が見られる。
    もう一周読むのも良いかも。

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    2026年03月29日
  • ボトルネック

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    オチが俊逸。
    ラストの電話が面白い。サキはツユと言うことで、リョウに罪悪感を感じさせず、生きる事を選んでほしい。ただ、リョウに生きるか死ぬか選んでほしい。そこも汲み取ったうえで、もし違うと言うならあなたはもう死んでる。私たちと同じ。
    リョウは最後まで受け入れることに懸けた。誰かに選んでほしかった。それが皮肉にも、ノゾミが求めた「母」からのメール。彼はボトルネックである事を自覚して生きていくんだろうなと思う。

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    2026年03月28日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    久しぶりのミステリー。
    以前から気になっていたもの。
    出だしから惹きつけられ、物語の世界に入る事が出来た。
    「身内に不幸がありまして」では清廉潔白そうなお嬢様の中の、邪悪な面が人間らしくていいなと感じた。

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    2026年03月28日
  • 本と鍵の季節

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    日常系ミステリーとでも言ったらいいのか、人が死んだりするような大きな事件は出てこない(とはいえ詐欺や窃盗等の事件は出てくる)けど、二人の高校生が様々な事件を解決する。淡々とテンポよく話が進んでいくので読みやすくて面白い。
    「昔話を聞かせておくれよ」の章を読んで引っ掛かるところがあったが、最後の章で見事に回収してくれた。そしてほろ苦い終わり方も良き。
    にしてもこの高校生二人、頭が良すぎる。

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    2026年03月28日
  • 神様の罠

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    アンソロジーはいつも読まない作家さんの作品に出会えるのでたまに読むのですが、正直一作のクオリティがイマイチだなと思うことがたまにあって。今回は作家さんが豪華で期待も大きくなってしまいましたが、見事に期待を超えてきました。さすが!
    大山さんだけ初読み作家さんでした(ドラマでは拝見してました。)が面白い‼︎他の作品もチェックしてみたいと思います。

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    2026年03月27日
  • 可燃物

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    ー どこまでもスタンダードに情報を集めながら、最後の一歩を一人で飛び越える ー

    葛警部がとにかく有能

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    2026年03月26日
  • 黒牢城

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    戦国ミステリ。
    官兵衛が動かない安楽椅子探偵みたいになっているのが面白い。
    静かに進みつつもずっと緊張感があり、村重の気持ちの動きがよかった。暗い世界観とエンタメの塩梅が丁度よい。おすすめ

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    2026年03月25日
  • いまさら翼といわれても

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    今までの古典部のみんなの心の成長と今の葛藤と過去の経験などがギュッと詰まった短編集。

    欲を言えば里志視点の話も読みたかった。

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    2026年03月25日
  • 栞と嘘の季節

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     突然発見されたトリカブトの花の栞、生徒からの評判が悪い男性教師の中毒事件、連続する猛毒の栞の発見など一連の不可解な出来事を探偵役の二人と事件の関係者の同級生女子が捜査する展開と全体に漂う不穏な雰囲気が合わさって、ビターな余韻を残す青春ミステリーになっていて面白かった。

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    2026年03月24日
  • 王とサーカス

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    行ったことない国の風景をこんなリアルに感じられる小説。
    些細な違和感から相手のことを感じ取って行く様子が爽快。
    子どもは助かったけれど生きていくための仕事がない。きっと世界のどこかしこでそういった状況があるんだろう。

    米澤穂信さんの本は何気にはじめてで他も読んでみようと思える読後感でした。

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    2026年03月23日
  • 黒牢城

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    黒田官兵衛は大河ドラマ程度、荒木村重はほぼ知らない私にとっては、大変学びが多い1冊でした。

    嫌な時代ですね。戦国時代。。
    みんな猜疑心に溢れ、毎日生命の危機。

    ましてや、愛するものを同盟一族に人質に取られるなんて、身を引き裂かれる思いです。身分あっても地獄なくても地獄です。

    乱世では悪因が複雑に絡み合って、憂世の至る場所で悪果をもたらすと書いてましたが、ほんとその通りだと思いました。

    最後、荒木村重は敗走扱いになり、官兵衛は生きて戻れ、定めを感じます。

    史実に忠実だったので、とても勉強なりました。
    以前(結構前)JRの京都へ行こうのCMにあった、戦に疲れて茶の道に入った武将って村重の

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    2026年03月23日
  • Iの悲劇

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    実直な(そうでもない)公務員のIターン施策を進める奮闘記。と思いきや、そして誰もいなくなるかのような悲劇が続き…?
    米澤様の真骨頂、最後の最後がたまりません。

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    2026年03月22日
  • 黒牢城

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    初米澤穂信。直木賞受賞作にして、著者にとっても初長編時代小説、然もミステリ。にしては、ここ迄の時代小説手練れとは存じ奉らなんだ。感服仕った。

    奇しくも、今村翔吾『じんかん』で松村弾正久秀の謀反討死、名器〈平蜘蛛〉焼失を読み終えたばかりだ。荒木村重の、その時間軸すぐ後の信長に謀反、(物語の中心では無いものの)名器〈寅申〉を守ろうとする話になっていた。比べるのはお約束違反かもしれないが、背景密度、エンタメ構造共に、私はコチラに軍配を上げる。しかも村重自体が「俺は松永の様にはならない」と意識している。

    黒田官兵衛が有岡城に使者として参上した以上、ことならぬ後は使者は返されるか斬殺されるかは、戦国

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    2026年03月22日
  • インシテミル

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    ある実験のために用意された施設を舞台にした、密室もの(クローズドサークル)だった。完全な密室ものは初めてだったし、今作のようなゲーム性?のある作品も久しぶりだった(クリムゾンの迷宮以来?)が楽しめた。最初に彼らが考えたように、誰も何もしなければそれだけで2000万円近くもらえる環境だったが、その口火を切る形をどう作るかと思っていたら自殺というのはまんまとやられた。互いの武器を知らず、また互いに信頼できる相手とそうでない相手がいることで、推理が複雑になっていくのもよく考えられていると感じた。人間ドラマはなかなか入れにくい設定だと思うが、関水の真の目的が何だったのか腑に落ちなかったのは少し残念だっ

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    2026年03月21日
  • 王とサーカス

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    序盤はミステリ感は全くなく、紀行小説のような雰囲気だったが、中盤から事件が起き、ミステリになっていく感じだった。そこまで殺伐とした感じはなく、万智の取材活動と心の動きが丁寧に描かれていて良作と感じた。実際に起きた事件を題材にしていることもあり、ジャーナリズムのあり方の議論にもリアリティが出ていた。悲惨な事件を伝えるニュースを見て、共感した気になっていても、実はサーカスのように楽しんでいるだけなのかもしれず、考えるところはあった。セルロティを食べてみたくなった。

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    2026年03月21日
  • さよなら妖精

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    王とサーカスで前のシリーズも読みたいと思っていたので今回読めて良かった。太刀洗万智は主人公ではなく、友人の守屋の視点でストーリーが進んだが、ネパールで取材をしていた太刀洗と比較して、学生時代の太刀洗はより無口で不思議な印象を受けた。紛争の起きたユーゴスラビアに帰ったマーヤの安否を心配し、連邦の中のどこに彼女がいるか明らかにする、というのが大筋だが、ほとんどのシーンはマーヤとの回想に割かれ、ミステリーという感じがしないあたりは、著者の特徴を感じさせた。何事にも特に打ち込むということがない主人公が、マーヤをきっかけにユーゴスラビアのために何かしたいと思い、しかしそれは本当の当事者から見れば観光に来

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    2026年03月21日
  • ボトルネック

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    金沢や東尋坊という、表紙の印象とは少し違う土地が舞台の物語。読みながら「これはどういう意味だろう」と思っていたのですが、読み終えてカバーを外し、改めて表紙を見たときにようやく腑に落ちました。

    主人公の選択は、最良とは言い切れないものもあるけれど、その時の自分を守るためには必要だったのかもしれません。結末は重たく、読後はしばらく気持ちの整理が追いつかないような感覚が残りました。

    「考えることをやめたら、自分の存在がぼやけてしまうかもしれない」。そんなメッセージを静かに受け取った気がします。
    良くも悪くも、自分で選ぶことから逃げないようにしたい──そんな気持ちになる一冊でした。

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    2026年03月18日
  • 満願(新潮文庫)

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    1000冊目!大満足な珠玉の名作ぞろいの短編集でした。私としては「柘榴」「万灯」「満願」が好きです。特に「柘榴」は続きが気になるところで終わっていて、「続き!」となってしまいました。成海は妻ならず娘までも魅了するとは罪な男過ぎます。そして、「満願」では女の怖さが静かに描かれていて、最後はぞっとなりました。1000冊目にこの本を選べて本当に良かったです。米澤穂信さんの黒い話はやっぱり好きです。

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    2026年03月17日
  • 王とサーカス

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    おもしろかったです!前作を全く覚えてませんでしたが問題ありませんでした。難しい外国の情勢が絡む内容なのにするする読めてしまう不思議に、作者のすごさを感じました。タイトルの回収もすばらしく、事件とそれを娯楽として楽しむ人間たちの対比に、報道のあり方に、ドキリとしました。真犯人の正体にも虚をつかれます。続きも買ってあるので早めに読もうと思います。

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    2026年03月17日
  • 真実の10メートル手前

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    最後の話は温度感が合わなかったけれど、基本的には全ておもしろかったです。いつもの米澤さんを期待していたので、ボリューム的にはまだまだおかわりはほしかったけれど。電子書籍は一見してボリュームが分からないところが欠点ですね。

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    2026年03月17日