米澤穂信のレビュー一覧

  • 氷菓 1巻

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    原作ファンでも間違いなく楽しめる逸品!
    「わたし、気になります」でお花飛ばしまくりなえるちゃんが可愛い。そのえるちゃんにタジタジな奉太郎もなかなか可愛い。里志くんも摩耶花ちゃんも可愛くて嬉しい。
    次巻が楽しみ♪

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    2012年05月01日
  • 氷菓 1巻

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    あの原作を漫画にすると、こうなるのか……!

    もちろんアニメが下地になっているのでしょうが、独特の空気が思った以上に『氷菓』らしい気がしました。
    小説で感じた、「地味なんだけど、何だか気になってしまう」あの感じ。

    キャラクターはそれぞれ容姿を与えられていて、今まで以上に動きや立ち位置が分かりやすくなりました。

    アニメは未視聴ですが、漫画はとても素敵だと思います(*´▽`)

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    2012年04月27日
  • 巴里マカロンの謎

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    ネタバレ

     前作から時系列を遡って、小鳩くんと小山内さんが高校1年生の時に起きた些細な謎解きが描かれる短編集。エラリー・クイーンの国名シリーズをもじって、小市民シリーズならではのスイーツと組み合わせたタイトルたちがとてもかわいく洒落ている。

     日常の謎を扱うのがシリーズのお決まりだが、正編と違って、より日常に根差した謎が提示されているのが特徴だと思う。
     マカロンの個数が増えたのは何故か。消えたCDは何処に隠されたのか。マスタード入りの揚げパンを食べたのは誰か。ある少女を陥れて停学に追い込んだのは何者か。
     それぞれのテーマは本当に些細ながらとても興味深く、謎解きの面白さへとどんどん引き込まれてページ

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    2025年12月21日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    上巻に続き、連続放火事件を追う本格的な長編。
    前2作にはない緊迫感があり、どんどん先が気になって進んでしまった。
    今回、過去作に比べると登場が少ない印象だった小山内さんが、結局相変わらずのサイコパス感を発揮。
    もうここまでくると逆に清々しい(笑)
    さて、次は冬か。
    自称小市民ふたりもそろそろ卒業?
    果たして最後にどういう展開が待っているのか?

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    2025年12月21日
  • 犬はどこだ

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    ネタバレ

    折木に近い、私の好きなタイプの米澤作品主人公。歴史が苦手なのでハンペーサイドの話がいまいち入り込めないなあと感じていたが中盤から2つの事件でリンクしていくので一気に読み進められた。この何とも言えない読後感が大好き。

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    2025年12月21日
  • 本と鍵の季節

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    ネタバレ

    図書委員を引退した3年生から祖父が鍵を無くしたまま残した金庫を開けるように依頼された堀川次郎と松倉詩門。2人から離れない家族の不審な行動。「913」。 堀川が貰った美容室の割引券を使用するために一緒に美容室にやってきた詩門。客の少ない店内と店長の不審な行動「ロックオンロッカー」。 図書委員の後輩・植田からの依頼。窓を割り学校に侵入しようとした犯人が元々素行の悪い詩門たちの同級生である植田の兄ではないかと疑いを晴らして欲しい。「金曜に彼は何をしたのか」。

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    2025年12月20日
  • リカーシブル

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    ネタバレ

    おもしろかった!こういう伝承?とか民俗学系?なミステリ大好物すぎる。『犬はどこだ』を思い出した。ただハルカの状況は一向に良くならないといのは切なかったし悲しかった。米澤穂信は言い切らないことも残してたりしてそういうところもなんだかいい感じでボケる。いい。
    それにしてもハルカが中学までしか見てもらえなくてお金もすぐに払わないといけないとか世知辛すぎる。ママってそういう人なの?しんどい。

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    2025年12月20日
  • 巴里マカロンの謎

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    ネタバレ

    話も面白いが、地の部分が面白いので時々クスッとなりながら読める。
    秋までを読んでから本作を読んだため、新聞部が出てくるのがなにか嬉しく、特に伯林あげぱんの話が好きだった。

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    2025年12月20日
  • 可燃物

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    短編集。表題作「可燃物」は、個人的には我が地元岡山の言葉で言うところの「やっちもねえ動機」って感じがしてしまって、哀愁と緻密さを感じながらも拍子抜けしてしまったけど、それより前の「ねむけ」やラストの「本物か」を筆頭に読んでよかったと思わせてくれる、リアリティ重視でじんわりワクワクできる逸品でした!

    表題作が「ねむけ」だったら語感だけでサイコホラー感が出るし、「命の恩」や「崖の下」では昭和風味が出すぎるしとかで、「可燃物」で丁度よいのかなと邪推。

    葛刑事は現実にいたら煙たがられないで欲しい人です

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    2025年12月19日
  • 本と鍵の季節

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    軽やかですっと読める
    長編だと勝手に思ってたからちょっと拍子抜けした
    こんな思慮深すぎる高校生いる??
    と思いきや懐中電灯をあごの下から当てて同時にやめたところで高校生〜ってなってかわいかった

    自殺した先輩の回、二万冊の本は自殺を留まる理由にはならなかったみたいなところぐっときた

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    2025年12月19日
  • Iの悲劇

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    ひとつひとつの章はまあまあだねぇとか思いながら進めてたら最後には鮮やかにひっくり返る。
    なんか2人怪しいなとは思っていたが、、、
    某名作とは関係ないんかい!

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    2025年12月17日
  • 可燃物

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    「このミス」「週刊文春」「ミステリが読みたい!」の各ランキングで1位を獲得し3冠を達成した作品。また米澤穂信としては初の警察ミステリでもある。
    とにかく主人公の葛警部がいい。刑事としての腕はピカイチで事件の筋読みは抜群だが、上司には疎まれ部下には嫌な顔をされる。食事はカフェオレと菓子パンで手早く済ませる(ブラックコーヒーではなくカフェオレなのが胃の刺激を気にしていて微笑ましい)。こんなパンチの効いたキャラクターを産み出したからには是非シリーズ化してほしい。
    作品自体はどの短編もミステリとして上出来だったが、特に「命の恩」が秀逸だった。犯人が何故死体をバラバラにしたのか?その理由はこれまで読んだ

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    2025年12月17日
  • 可燃物

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    群馬県警の葛警部が活躍する短編集
    ラストが地味ではあるが、それがより
    リアル感を醸し出す
    【小説みたいにうまく綺麗に解決するわけないよね】みたいな
    だからよりリアルなんだ
    命の恩が一番好きだった
    読み応えがあった

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    2025年12月17日
  • 可燃物

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    警察もののミステリーとしは、視点と機転が面白かった。短編集であるが、同じ主人公で長編ができると、読み応えがありそうだなと思いました。

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    2025年12月15日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    小市民に俺はなる!!と言っておきながら、相変わらずどう見てもその気が感じられない小鳩、小佐内コンビ。
    学校に名を残したい小佐内さんの彼氏とそれを操って悦にいる犯人、承認欲求という自意識の葛藤という共通のテーマが(たぶん)ありました。

    「コケティッシュ」というこの小説ではじめて知ったワードの自分の中での代名詞が小佐内さんになりました。
    コケティッシュ小佐内。ズルいなこのキャラ。(アニメでも存分に発揮されてましたね)

    このシリーズ、なんでスイーツを絡ませるんだろうと思ってましたが、大抵ビターな感じで着地する謎解きをスイーツを食しながら行うアンバランスさがミソなのだと勝手に解釈しました。

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    2025年12月15日
  • 巴里マカロンの謎

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    時系列的に夏期の前にこの短編が入るということで先にこちらを読みました。

    小市民シリーズは小鳩くんのモノローグのノリが軽妙ですごく好きです。

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    2025年12月15日
  • 満願(新潮文庫)

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    人間の捩れた一面が静かに淡々と明かされて終わる後味は微妙な短編が続きます。
    明かされる過程に論理パズルの要素があるものもあるが、そうでないものもあって、これがミステリとして非常に評価されたことに、改めてミステリとは何なのかと思わされました。

    「満願」、特に「夜警」が好み。この二編も後味は微妙ですが、論理ががっちりハマっていく爽快さと混じってなんとも言えない読後感がありました。
    連作短編集ではなく、一つ軸となるテーマにそれぞれ違うカテゴリーの材料を肉付けした短編の集まりという完成度の高さがすごかった。

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    2025年12月15日
  • 満願(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ✩4.5

    面白そうでずっと読まずに置いてただけある、めっちゃ良かった

    私的推しは最初の「夜警」と中盤の「柘榴」
    夜警の若者、私もミスを上手いこと隠したいと思っちゃうけど、そこまで考え及ばへん

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    2025年12月12日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    読書家のお嬢様が集うバベルの会という共通項をもとに、夢想に生きる乙女たちのクセのある短編ミステリー集。
    読後感は世にも奇妙な物語に近い。
    各ストーリーは交わることがなく、またどのストーリーも全体的に仄暗いが多いが、それぞれの話が向いている方向が違うため退屈せずに楽しめる。
    ちょっとした隙間時間に楽しむミステリーだと思う。

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    2025年12月12日
  • 本と鍵の季節

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    堀川と松倉の二人の図書委員が持ち込まれた色々な謎を解決するミステリー。
    頭の動きのジャンルが微妙に異なる二人の天才が掛け合いをしながらお話が進行するため、テンポ良く話が進む。
    個人的には何気ない一言から結末までが推理で導き出される「ロックオンロッカー」が一番好みだったが、どの話も面白かった。

    ただ何というか、堀川と松倉は男子高校生っぽくないなと感じた。
    自分や知り合いがそうだっただけかもしれないが、こんな本音を直接言葉で交わしはしないよなぁなどと思った。

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    2025年12月12日