米澤穂信のレビュー一覧

  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    小佐内さんと瓜野くん、小鳩くんと仲丸さん、そして新聞部と放火犯がどんな風に絡み合っているのか?下巻が楽しみ。

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    2025年06月12日
  • インシテミル

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    久しぶりの王道ミステリー。
    米澤穂信さんは「儚い羊たちの祝宴 」がかなり好きで、その後「満願」を経ての三冊目。

    サクッと楽しめました。読後、映画も見ましたが、とっても美味しそうな和食(須和名目線だと改善の余地ありって細かいオチ好き)という、遊び好きだったのに普通に洋食を割り箸で食べてて残念(笑)というか全体的にこの小説の私にとって良いところを全部無しにして王道クローズドサークルってる感じでした。

    インシテミルのタイトルは私は感じとれなかったのですが、あとがきを読んで作者なんか粋で良きでした。


    『オーソドックスなミステリー空間に根底から揺さぶりをかけること。それについて著者は、「ミステリ

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    2025年06月10日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    小市民シリーズ最終巻。
    長かったー。けどほぼ一気読みみたいな勢いで読んじゃった。前半は読むのに結構時間かかったけど、後半の畳みかけがすごくて集中して読んでた。米澤さんの作品全てかは分からないけど、小市民シリーズに関しては畳み掛けがすごくて気持ちいい。
    小市民を目指した理由を、ずっと仄めかされてはいたけど、今回で実際に明るみになった。思ったより利己的で傲慢なムーブしてて、これは小市民を目指す理由として充分だと思えるほど強烈な経験であったろうなと思う。読み終わってからふと気づいて驚いたけれど、今回病室の小鳩くんと回想シーンのみで、1歩も外に出ていなかった。それにしては豊富で読み応えしかない作品だっ

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    2025年06月09日
  • 黒牢城

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    まず設定がすごい
    地下に幽閉された黒田官兵衛をアームチェア・ディテクティブのフォーマットで使うのは驚いた

    それだけでもワクワク読めたが、
    ラストスパートは時代小説としても大衆小説としてもよくできていて、面白かった

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    2025年06月08日
  • 犬はどこだ

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    二つの事件が交差すると思ってなくて驚いた!最初はサクサク読めたものの段々と暗い感じに。でも犬を探す所じゃなくて驚きでした。予想外の流れ予想外の結末。この続き読みたい!

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    2025年06月05日
  • 巴里マカロンの謎

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    ・巴里マカロンの謎
    マカロンの中に指輪なんてプロポーズ以外にない。単純に店員さんが置く席を間違えただけと思っていたら、そうではなかった。プロポーズを妨害した理由は分かる。いつかは納得して許せる時が来るかな?
    ・紐育チーズケーキの謎
    何故小佐内さんが拉致されたのか?と思ったけど、そーいう事だったのか。あれは暴かれなくてはいけない事件だ。そして小佐内さんはやはり、マシュマロの恨みを果たしていた(こっそりと)
    ・伯林あげぱんの謎
    これはアニメになったやつだ。5つある揚げパンの中から激辛タバスコ入りを引き当てたなんてミラクルすぎる。だから小佐内さんは目を赤くして、呂律がまわらない感じだったんだ(笑)

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    2025年06月04日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    アニメ2期が始まったので再読。シリーズ本編最終章。
    「自身の厄介な本能と、どうやって折り合いをつけていくか」というテーマに向き合い続ける本シリーズも、これにて完結。このテーマは他人事ではいられない。自分の内面とも対話し続けた読書体験だった。
    終盤、無意識に小山内さんの心に歩み寄る小鳩くん。それを優しく受け止める小佐内さん。いびつで傲慢な2人にとっての、最高にビターかつロマンティックなラストだった。
    これは大学生編もやらないと罪だよ。迷宮の京都で再び2人がめぐり逢ったら?それは、本当に素敵なことになると思う。

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    2025年06月03日
  • 王とサーカス

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    読み応えありました。
    中盤あたりでタイトルの意味がわかりそこから最後まではずっと考えさせられました。
    主人公は記者という立場で何を書くべきか、伝える必要があるかを問われていましたが記者でないものからすると、情報には書き手の偏りがあり書かれていることが全てではないという認識を持つ必要があるなぁと改めて感じました。

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    2025年05月29日
  • インシテミル

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    ネタバレ

    高額のバイト代に釣られた12人が、洋館を模した閉鎖空間でミステリ小説の真似事をさせられる。各々に武器が配られ殺人者の存在を演出された密室で、どんな心理が働きどんな悲劇が起こるのか。トリックと動機に拘った新感覚ミステリ。
    『そして誰もいなくなった』などの歴史的名作をオマージュし、その世界を主人公たちにロールプレイさせるという構図は、現実性はともかく舞台として面白い。メインヒロインが超然とし過ぎているし主人公も推理マニアとはいえ切れ者過ぎる気がするが、参加者全員でパニックになって殺しあうという陳腐な展開に入らないためにもこれはこれでよかったのかもしれない。

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    2025年05月29日
  • 折れた竜骨 下

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    ファンタジーミステリー!
    世界観が作り込まれていて、魔術や呪いが存在するけど、解決がちゃんとミステリーなところがポイント。
    さすがの米澤穂信、面白かった〜。
    アミーナ幸せになってほしい

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    2025年05月28日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    前半は小佐内さんと小鳩くんが少々不思議ながらも、いいコンビで楽しく読んでいたけれど、後半は小佐内さんがある事件に巻き込まれたことから…。

    秋期限定は上下巻あるようで楽しみ。
    秋はスイーツ盛り沢山だからなのかな?
    それにしても、こんなにスイーツ充実した街って、なんて素敵なんだ。

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    2025年05月27日
  • 黒牢城

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    ネタバレ

    面白かった!
    初めは昔ながらの文章体に少し慣れず、読み進められるか不安になったが、内容は読み手にとって想像しやすく、戦国時代の世界観に引き込まれた。内容はメインの推理に、戦国時代の倫理観、習慣を上手く絡めていて、現代ミステリー小説からは得られない満足感がある!戦国時代に興味あるよーって人にはぜひ読んで欲しい一冊。
    忠臣で有能な郡十右衛門がお気に入りのキャラ

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    2025年05月24日
  • 王とサーカス

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    たまたま遭遇したネパール王族殺害事件の取材をするフリージャーナリスト。フィクションと実際の事件を織り交ぜながらの話はとても面白かった。
    悲劇や人の悲しみを報道する事の意味、サガルたちのように犯罪に手を染めなければ生きていけないストリートチルドレンの事など、なかなか重いテーマだったが、やっぱり「知る」こと「考える」ことは大事なのだと思った。

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    2025年05月24日
  • インシテミル

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    あまりミステリーは読まないので、最初から最後まで素直に楽しめた。

    4日目の終わりに、人殺しが誰か結城が思いついたことが仄めかされるが、読み手側もこれまでの要素でそれを推理できるぞという示唆かと思い、自分でも少し考えたが全くわからなかった。

    読み終わってから、前日譚部分の記述をこれが誰でこれは…と想像するのもおもしろかった。

    続編がありそうな終わり方であったが、出ていないらしい。

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    2025年05月23日
  • 本と鍵の季節

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    出版社はこの作品を「爽やかでほんのりビターな米澤穂信の図書室ミステリ」と紹介するのはどうかと思う。まあそれは置いておくととても面白かった。自分が米澤穂信の書く日常学生ミステリーが好きだということは知っていたが、さらに男性キャラクターが好きだということに気付かされた。小市民、古典部どちらも読んでいるが松倉、堀川ペアは福部、折木ペアに並んで好きだ。キャラクターはあちらのほうが立っているがこの2人なんと言っても自分の水に合う。読んでいてストレスがない。会話が淀みなく頭に入ってくる。少々嫌味な所はあるがいつも通りなので目をつむりとする。ストーリーではミステリである以上何かしらの謎があり、その謎解きを迫

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    2025年05月22日
  • 巴里マカロンの謎

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    小市民シリーズの番外編である今作。
    ほのぼの、とまではいかないけれどそこまでシリアスにもふっていない短編集だった。短編ではあるけれど、少しずつ繋がってはいて、古城さんという小山内さんを慕う女の子も登場する。私が特に好きだったのは、唯一古城さんが登場しない、「伯林あげぱんの謎」である。伏線回収にとてつもなくワクワクした。
    残り1冊となってしまい、少し寂しい気持ちもあるが、小山内さんと小鳩くんを最後まで見届けたいと思う。

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    2025年05月21日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    前作の『春季限定いちごタルト事件』はミステリーとしても青春ものとしても今一つ物足りなかったが、この作品はその2つの面が上手く調和しており、何倍も面白かった。常悟郎の小山内さんの強烈なキャラクターが持ち味のほのぼのミステリー。しかし最終的には常悟郎と小山内さんの互恵関係が……!ネタバレにならないよう感想を書くのは難しい。うーん。

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    2025年05月19日
  • 巴里マカロンの謎

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    小市民シリーズの番外編。凄くほのぼの読めました。何気ない日常の謎。最後は完全な悪意を感じて嫌だったけど、相変わらずの小佐内さんは見た目に反して格好良かった!この小市民シリーズ、大学生編とか社会人編とかずっと続いていって欲しい。

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    2025年05月18日
  • いまさら翼といわれても

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    ホータロー、千反田える、まやか、ふくちゃんの
    四人のエピソード
    古典部の面々を掘り下げるような丁寧な物語

    ホータローが省エネのスタンスになった理由
    まやかの漫研内での意見の対立からの葛藤と決断
    ふくちゃんのストーリーはちと少なめか

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    2025年05月16日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    やっぱり小佐内さんは一筋縄じゃいかないのを感じた。新聞部の彼は少し可哀想だったけど。そして、やはり小市民同士戻って一安心。そしてやはり意外な犯人でした。でも、もう高校卒業!?このシリーズ続くの!?

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    2025年05月12日