米澤穂信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
古典部シリーズ⑥
今回は短編集だった。
個人的に好きだったお話は一番最後の。
悩んでいる千反田にやさしく声をかけている
様子や、なめくじが移動しているのに
気づかないぐらい懸命にえるのことを思って
話していることから、ほーたろーの
モットーの「やらなくてもいいことなら、やらない。
やらなければいけないことなら手短に」
の根っこのもう少し深部にある、友達へのやさしさ
が読み取れる気がする。
千反田のお父さんには娘の進路相談も合わせて
話をしてほしかった。笑
今までは後を継ぐんだと言っていたのに、急に
もう自由な道を進んでいいといわれても確かに困る。
経験したことはないけど、自分も親からそうい -
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Posted by ブクログ
ネタバレハイファンタジーという推論に説得力を持たせるのが難しい舞台設定で、ここまで説得力があるミステリーを、最低限の世界観の説明で、書き切った作品は見たことがなかったので驚いた。
結論に関しては全く予想外というわけではなかったけど、この短さで中世ヨーロッパのハイファンタジーと本格ミステリー、ボーイミーツガールのときめき、いろんな要素もりもりで楽しめて満足感はすごい。
アミーナと兄の関係については読んでいて胸がキュッとなって少しつらかった。でも、国のためでもなく、お金や名誉のためでもなく、兄のためでもなく、彼女のために戦ってくれるニコラがいるから大丈夫かなって思えるラストで、手放しのハッピーエンドじゃ -