米澤穂信のレビュー一覧

  • 本と鍵の季節

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    図書委員の堀川と松倉のバディもの、高校の図書室と本にまつわる6つの短編ミステリー。人が死なないミステリーなので安心して読める。
    堀川も松倉も平均的な男子高生に比べて思考が大人びていて、どことなく斜に構えた雰囲気。
    この2人の関係性は一見踏み込みすぎずドライに見えるけど、常に互いへの信頼とリスペクトが感じられて心地良い。大小様々な事件を解決していく毎に少しずつ友情も深まっていく様子にほっこり。最終章の締め方が哀愁が漂うビターな空気で◎

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    2025年10月24日
  • 栞と嘘の季節

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    図書室に返却された本に挟まれていたのは猛毒のトリカブトの花の栞。男性教師が中毒で救急搬送されて以降、校内でも同一の栞が次々と出回るように。

    前作が日常の謎を解き明かす青春ミステリだったのに対し、今作は猛毒のトリカブトという文字通り毒気の強いモチーフがテーマ。
    タイトルにもあるように作中の各所に嘘が散りばめられており、この数々の嘘が物語のポイントになっている。
    嘘はよくない。でも必ずしも嘘をつくとが悪いこととは限らない。嘘をつくことで自分や誰かの身を守ることになるなら、誰がその嘘を咎められるだろうか。

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    2025年10月24日
  • 本と鍵の季節

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    ネタバレ

    高校の図書委員の男子二人が、身の回りで起こる事件を解決していく日常青春ミステリ。

    持ち込まれる謎は不穏な感触を持つ、舌に残る苦さが印象的なものばかり。
    特に終盤の展開はシビアで、切なくなりました。

    深く踏み込むことはせずに、相手を尊重して心地よい距離感を保つ二人の関係が素敵ですが、相手が闇落ちしそうな時はきちんと言葉の力で踏みとどめようとする。
    尊いね…!

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    2025年10月24日
  • インシテミル

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    映画の評判が良く無いからどうかな〜と思ってたけど普通に面白かった。
    ミステリ好きな人が書いたんだなぁと思える内容。
    映画はだいぶ中身変わってるみたいなので特に観なくてもいいかな。

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    2025年10月24日
  • インシテミル

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    おもしろかった!デスゲームとかは別に好きじゃないけど、ミステリとして謎があってそれを解く形式だととってもおもしろい。インシテミルが米澤穂信なの知らなかった。

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    2025年10月23日
  • 犬はどこだ

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    読み始めた時はそうとは思わない本格ミステリ。探偵役は、順風満帆で進んでいたがある日原因不明の皮膚病にかかり、会社をやめ、社会から逸脱者扱いになった彼が故郷に帰ったら治ったが心は沈んだまま、犬探しをメインの事務所を立ち上げた、若いやつれぎみの男性。初日から人探しを頼まれ、ある事件の深淵を覗くことになる。逃げるしかないと思っても、たとえ誰が何をしても目をそらすことはできるが、自然なまま逃げない選択を進む主人公に共感が持てる。最後は、殺人を止めることはできなかったが、それをあえて殺人者を警察に付き出さなかったのも共感する。ただそのせいで逆に殺人者に口封じされるリスクが出てしまったが、彼ならうまく気づ

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    2025年10月18日
  • 追想五断章

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    古書店で働く青年は、ある依頼を受ける。それは「亡くなった父が書いた“追想五断章”という未発表作品を探してほしい」というもの。調査を進めるうちに、五つの断章(短編)に秘められた「死」や「罪」の真実が少しずつ明らかになっていく。やがて青年は、依頼人の父の過去と、断章を貫くひとつの悲しい出来事にたどり着く――。静かな筆致で進むミステリー、「記憶」「創作」「贖罪」が巧みに絡み合う、心に余韻を残す作品。リドルストーリーをこんな形でミステリーに仕上げる筆者のアイデアにも脱帽です!

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    2025年10月14日
  • これが最後の仕事になる

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    続きを書いて欲しい話や、考えさせられる話または自分にはよくわからない話など色々な作家さんの作品があり、読み応えがありました。
    この中から自分のお気に入りになる作家さんを探すのもいいかと思います。

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    2025年10月11日
  • 巴里マカロンの謎

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    小市民シリーズ、不覚にもボンボンショコラから読み始めてしまったため、これが最後になったけれどとても面白くて名残惜しい気持ちでいっぱい。番外編という特徴もあったが、むしろ本編よりも好きかも。はるばる名古屋まで遠征してスイーツ探訪したり、どうでもいいような事案に全力投球してしまったり、小市民を頑なに貫こうとする姿勢など愛らしい。ホントふたりは良いコンビだなぁと。

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    2025年10月09日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    ネタバレ

    ひき逃げにあった小鳩くんの経過と並行して、これまでの2人の何かあったなと思わせることがここでわかっていく。人には事情があって、良かれと思ってしたことでもかえって迷惑なこともある。生きててそういうことたくさんありますよね。小鳩くん、本当に危うい立場にいたものです。無事でいてくれてよかったです。小山内さんさすがだなあ。早く良くなって二人でスイーツ巡りに行って欲しいものです。これで終わりではなく大学に行った2人の活躍も見られたら嬉しいな。

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    2025年10月07日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    リドルストーリー系は苦手と思ってたけどこれはおもしろかった!!!わりとわかりやすく進めてくれているので、真相に自分で気がつけたりして楽しい。
    主人公の暗い状況は何も打開されずでそれは残念だったし終始お話は暗かった。それでもやっぱり謎が解けていくのは快感で大変面白かった。
    最後の愛については、眠ってる=誰にもわからないってことでいいのかな?

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    2025年10月06日
  • 栞と嘘の季節

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    シリーズもののようですが、読んだのは2作目。
    高校生ってこんな感じだったっけと思わせる作品でした。
    青春小説ですが、きっちりミステリーになっていて、最後まで楽しく読めました。

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    2025年10月05日
  • 栞と嘘の季節

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    ミステリーを読みたい気分だったので作者とタイトルに惹かれてこちらを選択。
    図書委員シリーズの続編ということであるが、前作を読んでいなくてもしっかり楽しめる。
    なにが嘘でなにが本当なのか、ミステリーらしく話が二転三転していくので全く飽きることなく読み進めることができる
    次は前作を読んでみよう

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    2025年10月05日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    おもしろかったね…!本をちゃんと読み始めてそんなにたってないけど、一番好きな作家かもしれない。本の構成が独特で引き込まれるというか。本を探す話ってなんかどきどきする。作中に出てくる小説の作風というか、書き方がなんとなく絶妙におもしろくなくて小説家ってすごい。(本編はあんなに面白いのに)多分事実はこの子がころしたんだろうなとは途中で察しがついたけど、そこまでの過程がすごくよかったです。ずっと薄暗さが漂っていて、結局主人公すら打開策みたいなのはないままだなあとおもった。

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    2025年10月04日
  • 栞と嘘の季節

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    ネタバレ

    今回は長編!だけど、やっぱり話が進むにつれて気になって気になっていっきに読み終わった!
    今回は2人ともう1人女の子がメインで話が進んでいく感じ。1冊目で出てきた人もチラチラ出てくるから、そっちから読んだほうがいいかも?
    前回気になったところにはあんまり触れられず、でも読後やっぱりちょっと気になる終わり方!
    それが主人公堀川くんなんだろうな〜私は全部を知りたくなっちゃうな〜
    まだ続編期待!でも高校生ではこの辺が限界なのかな〜と思ったり…

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    2025年09月27日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    小市民シリーズ第2弾。
    前作以上にたくさんの甘味が登場し、どれもこれも美味しそうでとてもお腹が空いてしまった。

    小市民であるために互恵関係を結ぶ小鳩と小山内だが、きっかけさえあれば内に封印している狼と狐がすぐに顔を出し愉悦する。
    己に潜む獣を飼い慣らせていない2人の衝突を描く終章は、小山内さんの淡々とした言葉の中に激しい憤りややるせなさを感じて悲しくなった。
    やられたら倍返し精神は大好きなので個人的には小山内さんにはそのままでいて欲しい...

    2人の目指す小市民像を見失った次作の展開に期待。


    以下余談。
    小山内=狼があまり腑に落ちなかったのだが(狼はガサツで凶暴なイメージだったので..

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    2025年09月23日
  • 真実の10メートル手前

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    主人公に対して視点を変えた短いセクションいくつかでストーリーが展開される。最終的に何か回収されるのかと思って読み進めたが、それぞれ独立してストーリーが完結してしまう感じで、読み終わった時は少し物足りなかった。ただ、個別の小作品は変な捻りはなく、純粋に読みやすかった。(他の作品とリンクしている?)
    後半につれて、記者の仕事の本質が何回も言い換えられることで表現されるのには痺れた。

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    2025年09月22日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    冒頭から小鳩君と小山内さんが堤防道路を歩くところからスタート
    そしていきなり小鳩君がひき逃げされてしまい入手してしまう!
    そこから物語が始まっていくが、小鳩君の3年前の
    中3の頃のエピソードも回想されながら進展する

    中3の頃に小鳩君と小山内さんが出会い、そこで今の高校の互恵関係になっていくという、小市民シリーズの肝が丁寧に描かれている。
    中3の頃に起きたクラスメートの日坂君が巻き込まれた事件を小鳩、小山内ペアで解決しようとするが
    意外な点まで掘り下げてしまい、これが、小鳩君と
    小山内さんが小市民になろーと誓うきっかけだったのかと納得できた。

    小山内さんの探偵っぷりも素晴らしい

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    2025年09月21日
  • Iの悲劇

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    一度無人になった集落を蘇らせるべく、移住促進のプロジェクトのお話
    
    以下、公式のあらすじ
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    一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。
    
    
    山あいの小さな集落、簑石。
    六年前に滅びたこの場所に人を呼び戻すため、
    Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。
    
    業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の三人。
    
    人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香(かんざん・ゆか)。
    出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和(まんがんじ・くにかず)。
    とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣(にしの・ひでつぐ)。

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    2025年09月18日
  • 追想五断章

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     5つの物語を探して欲しいという依頼から始まります。小説自体は短い、リドルストーリーでありながら、その結末が実はすでに用意されております。そこに謎を解き明かすメッセージがあります。まあ、読んでいて普通に楽しい物語でした。

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    2025年09月15日