米澤穂信のレビュー一覧

  • 儚い羊たちの祝宴

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    短編集だけれど各作品が「バベルの会」という読書会で繋がっている。ページ数もそんなに多くはないので読みやすかった。
    全てが不気味で怖いミステリなんだけれどどこか雰囲気が美しいなと感じた。お嬢様とそのお手伝いという美しく儚い関係が引き起こす物語が多くあり、現代ではなく明治大正のような日本が舞台になっている感じ。
    「玉野五十鈴の誉れ」が好きだった。最後がこう繋がってくるのかと分かった瞬間うわーーっと思わされた。

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    2026年06月21日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    小山内さんの瓜野くんへの論評がやっぱり盛り上がった
    「この子他愛ないなって」というおよそ親しくあろうとした人に向けるとは思わない評価が最高でした
    あの夜の瓜野くんのピエロ感ったらなかった
    プライドをあんなにもズタズタにへし折られて自分だったら羞恥心で死にたくなるし闇堕ちしてもおかしく無い

    ずっと続いていた放火魔事件に一区切りついて、小山内小鳩ペアも見事に戻ってきて一件落着という感じだった
    結局あの2人は似たもの同士で、マロングラッセの話の意味を正確に理解した小鳩くんと理解できなかった瓜野くん、そこが小山内さんと一緒にいれるかどうかの違いだと思った

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    2026年06月21日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    これから何かが始まるという予感を感じさせる内容だったけれどもアニメを見ているときもそうだったが、瓜野くんが急に出てきて困惑した
    小山内さんもそうだが小鳩くんのヤバさが如実に現れている巻だった
    堂島部長がただの無骨なやつじゃなく芯のあるしっかりとした考えを持った人だとわかって好感度が上がった

    瓜野くん
    見ていて痛々しいほどに青かった
    何者かになりたいという願望は誰しもが持っていると思うけどそうした人たちと違うのは行動力に全特化して浅慮であった点だと思う
    あと小山内さんに勝手にキスするな死ぬぞ

    堂島部長
    生徒指導部の新田への対処とか瓜野くんを諭す場面とか割と満点に近い対応だったと思う
    頭ごなし

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    2026年06月20日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    面白かったー
    アニメでも見たがやっぱ面白い。この、冒頭からストレスなくサクサクと読める感じがとてもよい。なぜこの人の小説はこんなに軽い読み味で読めるのにも関わらず、こんなに深い所まで連れて行ってくれるのだろう。創作物の理想だと思う。
    1人称の語り手をやっていた高校生が悪いわけではないのにコテンパンにされていて、でもあんまり胸糞感はなかった。自分で創作をするとき、そこのバランスが気になるので、こんなに好き放題してやっていいんだと思った。

    何より、文脈的良さがすごくある。えもい。
    推理せずには居られない小鳩君と復讐せずにはいられない小山内さんが小市民を目指す、という形はそもそも「自分自身を認めず

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    2026年06月20日
  • 妖し

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    ネタバレ

    アンソロジーは結構当たり外れがあると思っていて、今回は当たりでした。
    怪異をテーマに10人の豪華な作家が描いた作品です。
    アンソロジーの短編集は作家が変わるが故に薄味になりがちなイメージですが、どの作品もしっかり味があって良かったです。
    個人的には、「わたしキャベンディッシュ」、「かぐわしきひと」が特に良かったです。
    アンソロジーは普段読まない作家に出会うので、定期的に読みたいなと思いました。

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    2026年06月19日
  • 満願(新潮文庫)

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    人はなぜ人を殺め、なぜ欺くのか——動機の様はさまざまで、読むほどに人の心の奥行きの測りがたさを思い知らされる。
    とりわけ『柘榴』は、私の想像のおよそ及ばぬところに理由が据えられていた。

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    2026年06月19日
  • インシテミル

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    クローズドサークルのミステリー。
    内容は良かったが、藤原竜也がちらつき、高額報酬と相まってカイジの映像がよぎってしまった。

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    2026年06月18日
  • 倫敦スコーンの謎

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    我が家で勃発した「小鳩くんvs小佐内さん、どっちが頭良いか論争」。
    小鳩くんを譲らない私と小佐内さんと言い張る息子。結局折り合えずにいたけれど、本作を読んだ今、私の心は激しく揺らいでいる。「……もしかして、小佐内さんの方が一枚上手なのかも!?」と思わされる描写が多々あって、ちょっと傾いてきた。そしてこの本の小左内さん、なんだかかわいらしくて好き。時期的には夏期くらいなのかな?

    小鳩くんと小佐内さんには、やっぱりこうしてスイーツを食べながら日常の謎解きをしていてほしい。個人的には『ジェラートの謎』がドストライク。こんな空気感のまま、シリーズが続いてくれることを願ってやまない。

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    2026年06月17日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    荒木さん目当てで購入。
    米澤さんも方丈さんもいるし豪華な一冊。
    初読み作家さんもいて、そちらも面白かった。

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    2026年06月17日
  • ボトルネック

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    自意識
    「何者」みたいな読んでて自分を見ているみたいで辛くなる場面もあった。

    後味はいいかと言えば悪い?考えさせられる系

    パラレルワールド、バタフライエフェクトが面白かった。

    最後の一通のメールを通して私は鎖の先に飛び出すのではと思った

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    2026年06月15日
  • 巴里マカロンの謎

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    シリーズは完結してしまったが、番外編的な小話が楽しめる作品集。
    やっぱりこのシリーズが好き。
    米澤穂信らしい空気感がよく、本編の緊張感のある事件とはまた違った、日常の謎らしい作品が楽しめる。

    あと、お菓子の小話が実に面白い。
    お菓子のことには妥協しない小山内さんが語るウンチクが好き。

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    2026年06月14日
  • 倫敦スコーンの謎

    購入済み

    わたしのようなアニメからのファンにも嬉しい新作短編集。「夏」を前にした小鳩と小佐内のやりとりに微笑ましさも感じつつ、各篇と一冊を通しての味わいのビターさは流石の魅力だった。

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    2026年06月13日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    『ちぎれた鎖と光の切れ端』がど真ん中にハマった、荒木あかねさんの短編!と、いう事で読む。

    5作どれも『個性豊か(すぎる)な捜査のプロ』だらけ。
    短編なのに、どれも読み応えがあった。
    私的には、みんな違ってみんな良かった。
    帯の、裏切り!衝撃!は、少し煽り過ぎ感。

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    2026年06月13日
  • いまさら翼といわれても

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    最後の章の雨のシーン。
    二人の距離感のもどかしさ、雨の音が聞こえてきそうで、思わず読み返してしまうくらい好き。

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    2026年06月09日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    内容としては春季限定いちごタルトからよりミステリー要素を強めたものだった。
    特に2人が誘拐事件に巻き込まれていく(?)過程は読み進める推進力があったし、最初から伏線が散りばめられていたと思うと何度も読み返したくなる。
    小山内さんも大概だと思うけど小鳩くんもやばい。

    アニメを見てから読むとより解像度が上がるし何より小山内さんがかわいい。
    りんご飴の話をする時の「全然違うのよ」とか、誘拐から解放された後の「ティンカーリンカーのピーチパイ!」とか、最後にパフェを食べている時の「わたし気にしないから」とか。フレーズがかわいい。

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    2026年06月09日
  • 可燃物

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    葛さんが事件解決のために一歩先に行けるのが毎回素晴らしい。
    『そんなことどうでもいいでしょ』と思える些細なことでもちゃんと聞き取りして解決に役立ててるから本当にこんな警部がいそうだなと感じました。後輩を育てるのがちょっと苦手そうなのもなんかリアル。シリーズ化希望!

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    2026年06月08日
  • 可燃物

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    このミス大賞作品で、このミス大賞が発表されたと同時に読みました。
    短編集ですが、ハードボイルドな鋭い刑事が事件を追いますが、どのストーリーも面白いです。
    嗅覚が鋭く、違和感に反応する感覚は、読んでいるこっちがビシッとしなければならない気になってきます。
    ただ、少し気になったのが、近年のこのミス大賞は著者の作品がノミネートされることが多くないでしょうか?
    決して批判していえうわけではないのですが、ここで新しい作家が出てきて欲しいなと思い、来年の受賞も楽しみにしています。

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    2026年06月08日
  • 追想五断章

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    勧められて読んだ本。リドルストーリーを探し、物語から作者の想いを追想するという面白くチャレンジングな設定。終盤にかけ展開がスピードを増し謎が明かされていくミステリ要素もふんだんに。湊かなえのようなズーーン感もありつつ。
    結末手間でオチが読めてしまったが、意味までは読めなかった。

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    2026年06月07日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    一つ一つの満足感がすごい!
    解説は玉野五十鈴を最高傑作と評していたけど、個人的には北の館の罪人が1番面白かった。好みのオチ。作者の他の作品も読んでみようと思えた。

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    2026年06月07日
  • あなたも名探偵

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    いつもミステリー小説を読んでいるときは、受け身で答えが出るのを待っているが、自分が名探偵になった気分で考えながら小説を読むという体験ができて面白かった。
    アンソロジーによっては、犯人と方法が当てられた!と思っても、私の考え方では矛盾点があることまで答え合わせ部分で書かれており、さすがミステリー作家だと感じた。

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    2026年06月07日