米澤穂信のレビュー一覧

  • 倫敦スコーンの謎

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    流行りミステリーの最後で一気に盛り上がりを見せる、という技術は読んでいて気持ちがいい。もちろん道中の伏線を散りばめる段階でもユーモラスで面白いのだが、今回の締め方はさすがに気持ちよかった。

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    2026年08月04日
  • 黒牢城

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    6/28〜7/5
    512ページ
    ¥1,056(税込)
    歴史ミステリーの小説でした。難しい表現や漢字に苦戦しました。しかし、読み終えたときは、とても満足感がありました。モッくん主演で、映画も公開されましたので、観に行きたかったです。
    織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で立て続けに起こる難事件に翻弄される。その謎を解くべく、村重は土牢にとらえた知将・黒田官兵衛に協力を求めるが・・・。2人の武将が対峙し、戦国にうねる因果が解ける時、歴史は別の顔を見せる。と、コメント!
    ワクワクが止まりませんでした。

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    2026年08月03日
  • 満願(新潮文庫)

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    世界線が繋がっていない完全な短編集。どことなく仄暗い作品という共通項はありつつも、異なる世界観・テイストが楽しめる6つの作品がおさめられている。

    著者の作品は、「可燃物」「儚い羊たちの祝宴」「黒牢城」を読んだことがあり、世界観を深掘りするのに秀でた作家だなと思っていたが、連作短編ではない短編作品でこれだけ物語の厚みを出せるのは素晴らしいと思ったし、著者の幅の広さを思い知らされた。

    「儚い羊たちの祝宴」はサイコホラー重視の作品、「満願」はストーリー性重視の作品という感じ。

    どの作品もそれぞれの良さがあって甲乙つけ難いが、結末の意外性が尾を引いたので「柘榴」「万灯」が推し作品。

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    2026年08月03日
  • 黒牢城

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    歴史とミステリーが好きな私にとって、この作品はまさに理想的な組み合わせでした。どのように物語が展開していくのか、期待しながら読み進めました。

    多くの命が失われることが当たり前の戦国時代の中で、一人の死の真相をこれほどまでに丁寧に推理していく展開には、「そこまで追究するのか」と驚きながらも、気づけば物語の世界に深く引き込まれていました。

    歴史小説としても本格ミステリーとしても読み応えがあり、読み終わるのが惜しく感じられる一冊でした。

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    2026年08月02日
  • 満願(新潮文庫)

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    短編集
    『夜警』『死人宿』『柘榴』『万灯』『関守』『満願』
    どれも予想外の展開が待ち受けていて面白かった。
    特に、『万灯』と『関守』が好みだった。

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    2026年08月02日
  • インシテミル

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    ネタバレ

    デスゲームを彷彿とさせるクローズド・サークルもの。

    ChatGPTに私の好みのミステリーの傾向を話して、オススメしてもらった知った作品です。あらすじを読んでものすごく惹き付けられて、購入。

    あらすじから期待するものに十二分に応えてくれる内容だった。
    クローズド・サークルはやはり、色々な登場人物のキャラクター性があってこそ!
    徒党、派閥、対立、孤立、観察、疑心暗鬼……最高です。

    私はミステリーを読んでると、前提知識のターンが必要なのも分かるが、長すぎると不謹慎にも「早く誰か死んでくれ!」って思ってしまうので、緊張感が常にあるのはとっても良かった。

    そして主人公がミステリーの主人公として私

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    2026年08月01日
  • インシテミル

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    久しぶりに再読したけど面白かった。
    推理小説で誰が犯人か忘れていたので改めて予想していたけど結局分からずに読み切ってしまった。
    ミステリが好きなら是非読んでほしい。

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    2026年08月01日
  • 犬はどこだ

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    最初は「なんだこのタイトル。犬捜し専門?何それ?」って思ったし、正直ちょっと侮ってた。
    とんでもない発掘本だったわ。
    もうね、ごめんって言いたくなるくらい面白くてビックリした。
    米澤さんの作品、片っ端から読みたくなったもん。
    スイスイ読める文章が良いし、気になる謎も多いからついつい頁をめくってしまう。
    リハビリがてら始めた探偵仕事(?)で紺屋の心境が変化していく様子も好ましい。
    ワケアリ失踪人捜しと村で保管されていた古文書の解読。
    一見、事件性なんて無さそうな二つの依頼が、まさかそんな風に繋がるなんて誰が予想できただろう。
    ほのぼの系かと思いきや、予想外のところでヒヤリとさせられる。
    他作品を

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    2026年07月31日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    繋がっていないようで全ての物語が繋がっている、富裕層のサイコパス短編集。
    「玉井五十鈴の誉れ」が鳥肌たった❗️
    初の短編集、時間をあけて読めるのもよかった。
    次は一気見したい。

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    2026年07月30日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    これは傑作の連作短編集
    ハズレなし

    ベストは「玉野五十鈴の誉れ」

    「バベルの会」がいまひとつスッキリしないので星をひとつ減らした

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    2026年07月30日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    ネタバレ

    audible
    小市民としての原点が…
    アニメで観ていて犯人はわかっているが、結末はあやふやだった。中学時代と現代が交差していて、楽しく読めた。
    小鳩くんがずっと気になっていたことに終着ができて良かった。彼の優しさをしみじみ思った。
    ただ、本人は納得しているようだが、大学受験ができないってちょっとモヤモヤした。代償が大き過ぎる。

    小佐内さんは謎少女のままだった。

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    2026年07月29日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    狂気さと毎度のどんでん返しで気持ち悪さと清々しさを同時に味わえる五篇からなる短編

    古典オマージュはその古典を知らずともしっかり愉しめる作品(知っていればなおおもしろいだろう)

    大正昭和×大富豪の特殊環境×どんでんホラーで沼
    類似作がなく斬新

    最終話だけ個人的にちょっと強引かな感
    評判良い4話の"玉野五十鈴の誉れ"は唸る

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    2026年07月28日
  • 王とサーカス

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    異国の空気に浮かれていた視界が、王族殺害事件と一人の死で一気に現実へ引きずり戻される感じがたまりませんでした。
    フリーに転じた取材者が「書くこと」の正しさと残酷さの間で揺れ、読んでるこっちも胃がきゅっとなります。
    謎解きの面白さはもちろん、観光地の喧騒や貧しさまで手触りがあって、ページが勝手に進みました。
    一方で、終盤は思想やテーマが前に出すぎて、人物の感情がやや置き去りに感じる場面もありましたが、それでも読み終えた後は、ニュースや「異国の事件」を見る視線が確実に変わります。
    その余韻込みで、忘れがたい一冊でした。

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    2026年07月28日
  • 追想五断章

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    バブルがはじけて失意のうちに亡くなった父親と、立ち行かなくなった家業のために学費を払えず、大学を休学している芳光。
    古書店を経営している伯父を手伝いながら居候している時に、ある女性から亡き父が書いた五つのリドルストーリーを探して欲しいと頼まれる。
    金が欲しい芳光は、伯父に内緒で引き受けるのだが…。

    ミステリの部分は、面白かった。
    亡き父が関係した未解決事件の真相や、五つの作品に込められた想いを推理しながら読むのは楽しかった。

    けれども、圧倒的に登場人物が、のっぺらぼうだ。
    実家に母だけを残し、大学に戻れず田舎に帰る気にもならないという宙ぶらりんな状態の芳光が、依頼された物語を見つけることに

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    2026年07月27日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    アニメを見ていたから2回目だけど、やっっぱり面白かった。
    「春季限定いちごタルト事件」とは違い、各短編集での謎解きを踏まえ、最後に全体を通した大きな事件につながっていく。
    この構成がなんとも綺麗で、米澤穂信だなあ(そんな知らんのに)とまで思わせる。感嘆。
    あとがきの解説?で知ったけど、こういう構成自体はあるらしいね。なーんだ。

    あと、単純に自分の語彙力が足りん。

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    2026年07月27日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    この一冊にこの作者のこの作品。
    どの作品も重厚でした。
    贅沢な一冊です。

    作家さんてすごいなぁ、と特に感じたのは
    一話あたりのページ数です。
    この短いページ数でこの内容を紡ぐことができて
    さらには登場人物たちのキャラクターをたたせる。
    どのお話も人物たちのキャラクターが現実にいるような
    リアルさがある。
    物語の構成もしっかりしていて、この頁数で
    よく物語のまとめができるな。
    と、そういう観点からもおすすめします。

    一話がしっかりしているので、一話読み終わると
    本を一冊読み切った感じがして、
    次の話にすすんだとき前の話を思い出すのが
    難しかったくらいです。

    それぞれの作家さんの別の未読本に

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    2026年07月27日
  • Iの悲劇

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    ネタバレ

    個人的傑作。
    最近「ホワイトカラー消滅」を読み、辺境の集落がいかに国の金食い虫になっているかを思い知らされたところ。
    そうは言っても、祖父母の家は限界集落にあり、他人事ではない。

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    2026年07月26日
  • ボトルネック

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    自分が生まれた世界と自分の代わりに誰かが生まれた世界を比べて後者の世界の方が良かった時、、私なら生き直すことができるか。

    この物語は主人公リョウと何らかのきっかけで別次元に生きる姉サキと出会い、姉が生まれた世界を3日間体験する。
    読み終わってターニングポイントとなった部分をいくつか読み直したら、作者が伝えたかったことがクリアになってきた。

    リョウは何事も受け入れるが性格は卑屈。
    対してサキはお節介で想像力が高い。

    サキに関わる人達は本人の意思に関わらずサキから何らかの影響を受けてその後の人生が変わっていく。サキと3日間過ごしたリョウはサキから受け取った何かで人生を好転していくことができる

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    2026年07月26日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    同じく新潮文庫の米澤穂信の「満願」が好きだったので購入

    今作は満願よりは少し落ち着いた、というかやっぱり満願がすごすぎた、というのが正直の感想だった。
    さすがに満願と同じほど、とはいかなかったけど、これは少し前の裕福な一族たちにまつわるミステリー集というコンセプトで同じ雰囲気を続けて読むことができてよかった。

    一番好きだったのは「玉野五十鈴の誉れ」だった
    緩急をついた展開や主人公と使用人の秘密の親密や関係性にどんどん引き込まれてラストの伏線回収もぞくっとする感じでイヤミスの読後感があって記憶に残ると思う。

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    2026年07月26日
  • ボトルネック

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    米澤穂信のSF小説
    東尋坊の場所から自分がいなかった世界に
    彷徨いこむ。
    その世界の実家に行ってみると、実家の家族構成が
    変わっていて、自分がいない代わりに姉貴のような
    存在の女子高生がいる
    どうしたら元の世界に戻れるのか
    主人公の絶望する気持ちも分かるが、もう少し能動的なキャラで良かったような気がする
    ラストも読者に委ねるような結末ではっきりしなかったので、やや消化不良?

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    2026年07月25日