米澤穂信のレビュー一覧

  • 追想五断章

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    古本屋の居候芳光に「亡き父が書いた小説5作品を探して欲しい」という依頼が舞い込んだ。作品を探すうち、依頼人の父親が20年以上前にベルギーで発生した「アントワープの銃声」事件の容疑者だったことが判明。作品と事件の繋がりを細やかな筆致で明かしていくミステリ。

    リドルストーリー(結末のない物語)という言葉をはじめて知った。読者の想像に委ねる暖かな物語でした。

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    2026年09月13日
  • 黒牢城

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    こういう作品大歓迎。
    官兵衛のシーンで終わるのもよかった。
    映画先行でなければ難しい場面もあったと思うが
    モックンの村重からの本作内の描写でイメージ◎。
    ある程度の基礎知識がないとわからない部分も多い。
    だからこそワクワクが高まって楽しめるというもの!

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    2026年09月13日
  • それはそれはよく燃えた

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    積読チャンネルで紹介されていて手に取った一冊です。

    ショートショート集なので、少しずつ細切れに読めるのがよかったです。どの作品もそれぞれ面白かったのですが、なかでも米澤穂信さんの「燃えろ恋心」が圧倒的に好きでした。

    リズムもテンポもよく、一気に駆け抜けていくように読めて、最後のオチまできれいに決まっています。これはできれば、内容を何も知らずに読んでほしい作品です。

    特によかったのが、青春時代の「大人は自分たちのことをわかってくれない」「なんとなくこちらの味方ではない」という感覚の描き方でした。

    ラブレターを買ってから、実際に書くまでの過程もいいです。誰かに恋をしているというより、恋をしている自分ごと、恋そのものに精一杯恋をしているような書きぶりがとても素敵な文章でした。

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    2026年09月11日
  • 可燃物

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    自分はまあまあ理屈っぽい性格なので、葛のような理詰めでありとあらゆる可能性を検討していくタイプは好きなはずなのだけれども、これは凄すぎて逆にちょっとひきながら読んでました。

    面白かったし、これが警察官のあるべき姿なのだろうけれど葛の部下にはなりたくないな。

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    2026年09月11日
  • 満願(新潮文庫)

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    短編なのに気づけば奥深くまで引きずり込まれている話のうまさ。
    難しい言葉や独特な表現が多いにも関わらず、不思議なほどに鮮明に情景が浮かんでくる言葉巧みさが印象的だった。
    人間の生々しさや不気味さを突きつけられる作品。

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    2026年09月09日
  • 満願(新潮文庫)

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    大好きな米澤穂信先生の作品の中でも特に好き
    この中だと万灯が忘れられない
    短いながらも重厚感があって、引き込まれた

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    2026年09月08日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    最初は少し読みづらかったけれど、だんだん独特の世界観や文章に慣れてきて、どんどん面白くなった。
    上品で静かな雰囲気の中にある不穏さがよかった。

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    2026年09月08日
  • 本と鍵の季節

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    松倉詩音、堀川次郎、2人の掛け合いが軽妙。おかげで、日常の謎系の学園ミステリーではあるが飽きずに読むことができた。深堀ってみると推理に繋がる内容は、意外とシャープであり、楽しむことができる。

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    2026年09月08日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    メンタルしんどくなる本と聞いていたけど
    なるほど、、、

    ■パラレルワールド
    よくあるIFの世界って悪い方向に転がることが多いから、何とかして元に戻そうと頑張るのはよく見るけど
    パラレルワールドの方が全て良い方向に転がる
    現実世界が減点方式で採点されていく
    自分がこの世の中に不要であると言われているような感覚。誰にも見向きもされず影響も与えないならまだマシだが、自分の何もかも考えず受け入れる性格のせいで世の中がこんなにも変わってしまう

    あのタイミングで元の世界に戻らされた上、ラストにあの仕打ち
    踏み出すには十分だよなぁ…
    色んな考察があるんだろうが…

    普段の些細な選択も気をつけなければと思ってしまう
    バタフライエフェクトと呼ぶには身近に影響が大きすぎる…

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    2026年09月07日
  • 満願(新潮文庫)

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    湿度の高い短編集!
    各話、じっとりとした嫌な空気感のお話でした。
    人の嫌なとこを見ちゃったような、でも真実を知れてすっきりするような感じです。
    万灯が1番印象にのこったかなと!
    サクッと読める仄暗く読み応えある1冊でおすすめです!

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    2026年09月07日
  • 倫敦スコーンの謎

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    小市民シリーズ6作目。時系列では真ん中ら辺だけど、素直に出版順に読むべきです。小山内さんの性格や2人の距離感とか、知ってから味わうほうがいいです。アニメ見てる人はここからでもまあ、ありかな。しかし、このシリーズの一番の謎は、スイーツに金かけすぎやろ~バイトもたいしてしていない高校生がこんなに外でスイーツ食えるか!ってことかと。まあ、シリーズ初年の頃はスイーツもまだまだお手頃だったしね…。最近のケーキ類の値段にはおばちゃんもびっくりするよ。ちなみに既刊は
    春期限定いちごタルト事件 2004年
    夏期限定トロピカルパフェ事件 2006年
    秋期限定栗きんとん事件〈上・下〉2009年
    巴里マカロンの謎 2020年
    冬期限定ボンボンショコラ事件 2024年 です。
    今回は短編集なのですが、タイトルに付けられた2文字漢字地名が難読でした。本文中の文章は日常を表現しながら流れるように美しかったです。あと、米澤先生、氷菓シリーズも完結まってますからね!
    桑港(サンフランシスコ)クッキーの謎
    国際的な賞を取った卒業生の美術作品が受賞をきっかけに高校で見つかった。しかしそれは、他の有名な作品そっくりなだけでなく受賞していた。
    羅馬(ローマ)ジェラートの謎
    小山内さんのイチオシジェラート店がなんとレモラというショッピングモールのフードコートに出店したという。僕は前の謎解きのお礼でジェラートをごちそうすることになったのだが、小山内さんはその味が不満らしい。なぜ?僕のは驚くほど美味しいのに。そして、僕はジェラートを前に不思議な行動をするスーツの女性を見つける。
    倫敦(ロンドン)スコーンの謎
    家庭科でアフタヌーンティーめいたメニューを作った。小山内さんは自分の班のスコーンが生焼けだったことにいろいろ疑問があるらしい。
    維納(ウィーン)ザッハトルテの謎
    造形作家の縞大我が本校に講演に来るのだが、講演会を中止しろ、彼は盗作者だ、など届いていると生徒の間でも噂が広まっている。そんなときたまたま日直で、彼の作品(結構重い)を美術準備室へ運ぶ仕事を小鳩君たちが拝命する。その作品の1部が、講演会の直前に大きく損なわれたのを小鳩君は知ったのだが、それは、当日、壊れていなくて…。

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    2026年09月06日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    玉野五十鈴の誉れが頭一つ抜けて良かった。
    美しく残酷な情景を頭に浮かび上がらせながら読むことができる。
    この物語たちは現実なのか、はたまた幻想なのか。

    どんでん返しというものの、途中からなんとなく予測はつくから驚くことはあまりなかったかな?
    どんでん返しというか締め方に鳥肌という感じか。
    全体的に読みやすい。

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    2026年09月06日
  • 倫敦スコーンの謎

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    一風変わった・・・いや、よく考えれば読者の自画像なのかもしれないが・・・高校生が、こっそりと楽しむ、ささやかな日常の謎解きゲームが、ショーケースに並んでいるかのような作品集。おどろおどろしいところは全くない。が、手触りは少しひんやりしている。

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    2026年09月04日
  • 本と鍵の季節

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    松倉詩門と堀川次郎の2人は、図書委員をしている高校生。彼らに事件が起こり、2人して解き明かしていくストーリー。とても、読みやすかったです。
    黒浪城を読んだ後でしたので、難しいのでは?と構えていましたが、さらさらと読み進みました。とても爽やかな気持ちになりました。

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    2026年09月04日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    推理をしても劇的に状況が改善するわけでもない、みんなそれぞれ大変なんだよという感じのミステリー
    結末が決まってないリドルストーリーだから、オチが実際のものと入れ替わっているというのは面白かった
    笙子さん結構好きだった

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    2026年09月03日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    小市民シリーズの第二巻。二年生になって迎えた夏休みに、小鳩は <小佐内スイーツセレクション・夏>と題したスイーツ巡りに付き合わされることになる。なんでも、小佐内の今年の夏の運命を左右するという…
    第一章の「シャルロットだけはぼくのもの」では、小佐内に頼まれて買ってきたスイーツをもう一個食べたいという緩い動機ながら、小佐内にばれないよう偽装工作をしたり、様子を窺ったりというミステリ・サスペンス的描写で、小佐内の怖ろしさを知ったあとではドキドキする展開で面白かった。
    そしてそこから幕を開ける<小佐内スイーツセレクション・夏>の間に散りばめられていく伏線が最後の誘拐事件で回収される展開はすごかった。また物語の展開として、表面上の事件の解決→終章で真相解明というかたちになっていて、事件が解決した後も惹きが続いていて、最後まで面白かった。最後に小佐内との関係を解消するという話になって、次巻からどういう展開になるか気になる。拉致監禁・傷害事件に巻き込まれた上に、その犯人に身代金目的略取という罪を上乗せするという夏休みの計画はやばすぎる。

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    2026年09月03日
  • 満願(新潮文庫)

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    どれも短いのに話が深くて、『あぁ、、そういうことだったのか、、、』となるような後味が悪いながらも綺麗に伏線が回収された納得感のある最後で面白かった。

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    2026年09月03日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    短編集は苦手だけれど、これは面白かった。
    昭和のお金持ちが集まる「バベルの会」をめぐる、5つの事件。 語り口がお上品なのだが、残酷な物語だった。

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    2026年09月02日
  • ボトルネック

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    なんとなく序盤は桜庭一樹の作品のような感覚を持った。

    ボトルネックというタイトルから思いつかない展開だった。
    なるほど、そういうことかと。

    主人公がバグだったのか、はたまた機動力になっていたのか。
    わからないけど個人的には主人公はバグではなかったはず。
    それがあったから別世界の彼女は助かった。

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    2026年09月01日
  • 満願(新潮文庫)

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    短編集だったのかと少しがっかりしたのも束の間、6つの話すべてに引き込まれた。最後のオチにぞくっとしたり、うなったり、世界観の異なる展開と動機に魅せられました。
    個人的に面白かった順は、「関守」「柘榴」「夜警」です。

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    2026年09月01日