米澤穂信のレビュー一覧
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積読チャンネルで紹介されていて手に取った一冊です。
ショートショート集なので、少しずつ細切れに読めるのがよかったです。どの作品もそれぞれ面白かったのですが、なかでも米澤穂信さんの「燃えろ恋心」が圧倒的に好きでした。
リズムもテンポもよく、一気に駆け抜けていくように読めて、最後のオチまできれいに決まっています。これはできれば、内容を何も知らずに読んでほしい作品です。
特によかったのが、青春時代の「大人は自分たちのことをわかってくれない」「なんとなくこちらの味方ではない」という感覚の描き方でした。
ラブレターを買ってから、実際に書くまでの過程もいいです。誰かに恋をしているというより、恋をしている自分ごと、恋そのものに精一杯恋をしているような書きぶりがとても素敵な文章でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレメンタルしんどくなる本と聞いていたけど
なるほど、、、
■パラレルワールド
よくあるIFの世界って悪い方向に転がることが多いから、何とかして元に戻そうと頑張るのはよく見るけど
パラレルワールドの方が全て良い方向に転がる
現実世界が減点方式で採点されていく
自分がこの世の中に不要であると言われているような感覚。誰にも見向きもされず影響も与えないならまだマシだが、自分の何もかも考えず受け入れる性格のせいで世の中がこんなにも変わってしまう
あのタイミングで元の世界に戻らされた上、ラストにあの仕打ち
踏み出すには十分だよなぁ…
色んな考察があるんだろうが…
普段の些細な選択も気をつけなければと思ってしまう
バタフライエフェクトと呼ぶには身近に影響が大きすぎる… -
Posted by ブクログ
小市民シリーズ6作目。時系列では真ん中ら辺だけど、素直に出版順に読むべきです。小山内さんの性格や2人の距離感とか、知ってから味わうほうがいいです。アニメ見てる人はここからでもまあ、ありかな。しかし、このシリーズの一番の謎は、スイーツに金かけすぎやろ~バイトもたいしてしていない高校生がこんなに外でスイーツ食えるか!ってことかと。まあ、シリーズ初年の頃はスイーツもまだまだお手頃だったしね…。最近のケーキ類の値段にはおばちゃんもびっくりするよ。ちなみに既刊は
春期限定いちごタルト事件 2004年
夏期限定トロピカルパフェ事件 2006年
秋期限定栗きんとん事件〈上・下〉2009年
巴里マカロンの謎 2020年
冬期限定ボンボンショコラ事件 2024年 です。
今回は短編集なのですが、タイトルに付けられた2文字漢字地名が難読でした。本文中の文章は日常を表現しながら流れるように美しかったです。あと、米澤先生、氷菓シリーズも完結まってますからね!
桑港(サンフランシスコ)クッキーの謎
国際的な賞を取った卒業生の美術作品が受賞をきっかけに高校で見つかった。しかしそれは、他の有名な作品そっくりなだけでなく受賞していた。
羅馬(ローマ)ジェラートの謎
小山内さんのイチオシジェラート店がなんとレモラというショッピングモールのフードコートに出店したという。僕は前の謎解きのお礼でジェラートをごちそうすることになったのだが、小山内さんはその味が不満らしい。なぜ?僕のは驚くほど美味しいのに。そして、僕はジェラートを前に不思議な行動をするスーツの女性を見つける。
倫敦(ロンドン)スコーンの謎
家庭科でアフタヌーンティーめいたメニューを作った。小山内さんは自分の班のスコーンが生焼けだったことにいろいろ疑問があるらしい。
維納(ウィーン)ザッハトルテの謎
造形作家の縞大我が本校に講演に来るのだが、講演会を中止しろ、彼は盗作者だ、など届いていると生徒の間でも噂が広まっている。そんなときたまたま日直で、彼の作品(結構重い)を美術準備室へ運ぶ仕事を小鳩君たちが拝命する。その作品の1部が、講演会の直前に大きく損なわれたのを小鳩君は知ったのだが、それは、当日、壊れていなくて…。 -
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ネタバレ小市民シリーズの第二巻。二年生になって迎えた夏休みに、小鳩は <小佐内スイーツセレクション・夏>と題したスイーツ巡りに付き合わされることになる。なんでも、小佐内の今年の夏の運命を左右するという…
第一章の「シャルロットだけはぼくのもの」では、小佐内に頼まれて買ってきたスイーツをもう一個食べたいという緩い動機ながら、小佐内にばれないよう偽装工作をしたり、様子を窺ったりというミステリ・サスペンス的描写で、小佐内の怖ろしさを知ったあとではドキドキする展開で面白かった。
そしてそこから幕を開ける<小佐内スイーツセレクション・夏>の間に散りばめられていく伏線が最後の誘拐事件で回収される展開はすごかった。また物語の展開として、表面上の事件の解決→終章で真相解明というかたちになっていて、事件が解決した後も惹きが続いていて、最後まで面白かった。最後に小佐内との関係を解消するという話になって、次巻からどういう展開になるか気になる。拉致監禁・傷害事件に巻き込まれた上に、その犯人に身代金目的略取という罪を上乗せするという夏休みの計画はやばすぎる。