米澤穂信のレビュー一覧
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読み始めた時はそうとは思わない本格ミステリ。探偵役は、順風満帆で進んでいたがある日原因不明の皮膚病にかかり、会社をやめ、社会から逸脱者扱いになった彼が故郷に帰ったら治ったが心は沈んだまま、犬探しをメインの事務所を立ち上げた、若いやつれぎみの男性。初日から人探しを頼まれ、ある事件の深淵を覗くことになる。逃げるしかないと思っても、たとえ誰が何をしても目をそらすことはできるが、自然なまま逃げない選択を進む主人公に共感が持てる。最後は、殺人を止めることはできなかったが、それをあえて殺人者を警察に付き出さなかったのも共感する。ただそのせいで逆に殺人者に口封じされるリスクが出てしまったが、彼ならうまく気づ
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Posted by ブクログ
ネタバレ米澤先生やっぱり大好きです!
「本と鍵の季節」というタイトルが良いですね。表紙もきれいなかんじで。ただ内容は結構ビターなかんじが多かったです。リアリティというか、そういう結末になるのか!とか、いつも通り楽しませていただきました。
言葉の選び方や話の展開の仕方が米澤作品は好きなんですよねー。ちょっと言語化はできないんですけど、テンポというかリズムというか……とにかく心地よいです。
男子高校生二人が主人公っていうのは結構新しいパターンだなと思いました!
「ロックオンロッカー」での美容師さんとの会話の「僕はそういうのは全然!」ループが個人的に面白かったです。たしかにああいう経験あるかも、と思ってしま -
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Posted by ブクログ
◆ あらすじ(概要)
天正6年(1578年)。
荒木村重は、信長に反旗を翻し、有岡城に籠城する。
その直後、信長の使者としてやってきた黒田官兵衛を捕らえ、
「裏切り者の密偵ではないか」として地下牢に幽閉する。
しかし籠城戦のさなか、城内では次々と“不可解な事件”が起こる。
村重は、牢の中の官兵衛に助言を求める。
官兵衛は暗闇の中で状況を聞くだけで、事件の真相を見抜いていく。
2022年の直木賞受賞作でもあり、
“時代小説×ミステリー”というジャンルの可能性を押し広げた傑作
最終章で明かされる「ある人物の意図」は、
全ての事件と心理戦を一本に結び、
静かで重い“真実”として終わります