米澤穂信のレビュー一覧

  • 満願(新潮文庫)

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    とても読みやすい短編集だった。
    一見すると理解できない行動や選択も、その背景にある感情や事情を知るとまったく違って見えてくる。登場人物たちの複雑な心理を、わずかなページ数の中で鮮やかに描き切る作者の力量に圧倒された。

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    2026年06月28日
  • インシテミル

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    苦手なクローズドサークルミステリー。
    にもかかわらず読めた。

    タイトルの意味がわかって、且つなんとなく後味は良くて唸らせられた。
    いい読書体験でした。

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    2026年06月27日
  • 巴里マカロンの謎

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    求めていた爽やかミステリ!!!!

    日常にある「ナニコレ事件」を解明する話。
    2,3話目が特に面白い。
    高校時代って良いなー

    殺○事件じゃないんだけど、小佐内さんの不気味さがなんとも…。

    シリーズ完結してるらしいけど、小鳩くんと小山内さんが大人になって「探偵小鳩 vs 快楽犯罪者小佐内」の対立展開になったら震えてた笑笑

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    2026年06月27日
  • さよなら妖精

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    「インシテミル」に続き、2作品目

    日本の高校生と海外から来た少女マーヤとの異文化交流、だけでは無い。
    主人公と同様、自分の無力さを突きつけられる話でした。
    旧ユーゴスラビアについて学び直しをしたい。

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    2026年06月25日
  • 満願(新潮文庫)

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    短編でサクサク読めて面白かった。ジャンルとしてはミステリーだが、どの話にも人の怖さというよりは人間の信念の強さのようなものが感じられて良かった。
    個人的には「夜警」「柘榴」「関守」が好きかもしれない。

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    2026年06月25日
  • 栞と嘘の季節

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     登場人物に無駄がないので、犯人に限らず、謎の人物枠に誰がハマるかはだいたいわかる。「あっと驚く」ことよりも、高校生たちの正義感や優しさや、悲しみや苦しみや憤りの発露にはっとさせられた。
     発端にどんなおぞましいことがあったのかや、このあとどうなったかは、「ここから先は別の物語だ」という割り切りで描かなかったり「まあわかるよね」とぼかされたりしている。これは、品良く露悪を避けていて、苦しくならない良い距離感だ、ともいえるし、踏み込み不足、もっと訴えてほしいと感じたともいえる。でも主人公の立ち位置からすると、やはり適切だったのだろう。このシリーズは、彼自身の話にこれから迫っていくのだろうか。家庭

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    2026年06月24日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    米澤穂信、方丈貴恵、荒木あかね、松嶋智左、芦沢央『裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー』文春文庫。

    5人の作家による警察小説アンソロジー。文春文庫の警察小説アンソロジー『捜査線』シリーズは様々な作家の短編が味わえるところに魅力があるのだが、当たり外れが大きい。

    このアンソロジーで一番面白かったのは、松嶋智左の『ヤギノメ』シリーズの1編である『家につく猫』だった。他の短編は並みか、それ以下という感じで、文春文庫の警察小説アンソロジー『捜査線』シリーズは他の出版社の警察小説アンソロジーに比べるとレベルが低いなと感じた。


    米澤穂信『お見通し』。人気ミステリー作家の1人であることは認識している

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    2026年06月24日
  • 満願(新潮文庫)

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    丁寧な筆致に好感が持てる作品で、派手さはないものの十分に楽しめました。オチや仕掛けを意識しすぎると、もしかしたら肩透かしをくらうかもしれませんね。

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    2026年06月21日
  • 折れた竜骨 下

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    休日に一気読み。この世界観が好きすぎるので、単行本も買って本棚に並べたいですね……。

    上巻に続いて取り調べかと思いきや、下巻からはアクションが加わり物語が一気に加速する。
    「剣と魔法の世界」にも関わらず、「読者への挑戦状」も「名探偵みなを集めて『さて』と言い」もあって興奮してしまいました。
    思わず上巻を確認するほどさりげなく張られた伏線の回収もお見事。
    上巻から星が一つ減っているのは、結末があまりにつらすぎたからですね……。かっこよすぎるよ。

    アミーナも、このままソロンに留まるには惜しい人物。
    米澤先生、アミーナとニコラにまた会いたいので続編、いかがでしょうか?


    めも:《修道士カドフェ

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    2026年06月21日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    こーーーれは…。文章は読みやすくてスラスラ読んだんだけど、これはたしかに元気な時にしか読めない読後感。凄いズシンときている…。1週間くらい考え込みそう。
    自分が生まれていなかった世界線。自分の世界では水子として亡くなっていた陽気でお節介で頭のきれる『姉』が、その世界では意識的にも無意識的にも、自分が生きていた世界線をいい方向にしている。自分の世界で亡くなっていた恋人も兄も生きていて、両親も仲が良く、周りの店すら活気があり…。生まれてこなかった方が良かったのは自分なんじゃないか?元の世界に戻ったとて、今後どう生きていけばいいのか?それでも生きていればまだ世界を変えられる?
    いやー私なら耐えられな

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    2026年06月21日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    短編集だけれど各作品が「バベルの会」という読書会で繋がっている。ページ数もそんなに多くはないので読みやすかった。
    全てが不気味で怖いミステリなんだけれどどこか雰囲気が美しいなと感じた。お嬢様とそのお手伝いという美しく儚い関係が引き起こす物語が多くあり、現代ではなく明治大正のような日本が舞台になっている感じ。
    「玉野五十鈴の誉れ」が好きだった。最後がこう繋がってくるのかと分かった瞬間うわーーっと思わされた。

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    2026年06月21日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    小山内さんの瓜野くんへの論評がやっぱり盛り上がった
    「この子他愛ないなって」というおよそ親しくあろうとした人に向けるとは思わない評価が最高でした
    あの夜の瓜野くんのピエロ感ったらなかった
    プライドをあんなにもズタズタにへし折られて自分だったら羞恥心で死にたくなるし闇堕ちしてもおかしく無い

    ずっと続いていた放火魔事件に一区切りついて、小山内小鳩ペアも見事に戻ってきて一件落着という感じだった
    結局あの2人は似たもの同士で、マロングラッセの話の意味を正確に理解した小鳩くんと理解できなかった瓜野くん、そこが小山内さんと一緒にいれるかどうかの違いだと思った

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    2026年06月21日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    これから何かが始まるという予感を感じさせる内容だったけれどもアニメを見ているときもそうだったが、瓜野くんが急に出てきて困惑した
    小山内さんもそうだが小鳩くんのヤバさが如実に現れている巻だった
    堂島部長がただの無骨なやつじゃなく芯のあるしっかりとした考えを持った人だとわかって好感度が上がった

    瓜野くん
    見ていて痛々しいほどに青かった
    何者かになりたいという願望は誰しもが持っていると思うけどそうした人たちと違うのは行動力に全特化して浅慮であった点だと思う
    あと小山内さんに勝手にキスするな死ぬぞ

    堂島部長
    生徒指導部の新田への対処とか瓜野くんを諭す場面とか割と満点に近い対応だったと思う
    頭ごなし

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    2026年06月20日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    面白かったー
    アニメでも見たがやっぱ面白い。この、冒頭からストレスなくサクサクと読める感じがとてもよい。なぜこの人の小説はこんなに軽い読み味で読めるのにも関わらず、こんなに深い所まで連れて行ってくれるのだろう。創作物の理想だと思う。
    1人称の語り手をやっていた高校生が悪いわけではないのにコテンパンにされていて、でもあんまり胸糞感はなかった。自分で創作をするとき、そこのバランスが気になるので、こんなに好き放題してやっていいんだと思った。

    何より、文脈的良さがすごくある。えもい。
    推理せずには居られない小鳩君と復讐せずにはいられない小山内さんが小市民を目指す、という形はそもそも「自分自身を認めず

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    2026年06月20日
  • 妖し

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    ネタバレ

    アンソロジーは結構当たり外れがあると思っていて、今回は当たりでした。
    怪異をテーマに10人の豪華な作家が描いた作品です。
    アンソロジーの短編集は作家が変わるが故に薄味になりがちなイメージですが、どの作品もしっかり味があって良かったです。
    個人的には、「わたしキャベンディッシュ」、「かぐわしきひと」が特に良かったです。
    アンソロジーは普段読まない作家に出会うので、定期的に読みたいなと思いました。

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    2026年06月19日
  • 満願(新潮文庫)

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    人はなぜ人を殺め、なぜ欺くのか——動機の様はさまざまで、読むほどに人の心の奥行きの測りがたさを思い知らされる。
    とりわけ『柘榴』は、私の想像のおよそ及ばぬところに理由が据えられていた。

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    2026年06月19日
  • インシテミル

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    クローズドサークルのミステリー。
    内容は良かったが、藤原竜也がちらつき、高額報酬と相まってカイジの映像がよぎってしまった。

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    2026年06月18日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    荒木さん目当てで購入。
    米澤さんも方丈さんもいるし豪華な一冊。
    初読み作家さんもいて、そちらも面白かった。

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    2026年06月17日
  • ボトルネック

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    自意識
    「何者」みたいな読んでて自分を見ているみたいで辛くなる場面もあった。

    後味はいいかと言えば悪い?考えさせられる系

    パラレルワールド、バタフライエフェクトが面白かった。

    最後の一通のメールを通して私は鎖の先に飛び出すのではと思った

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    2026年06月15日
  • 巴里マカロンの謎

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    シリーズは完結してしまったが、番外編的な小話が楽しめる作品集。
    やっぱりこのシリーズが好き。
    米澤穂信らしい空気感がよく、本編の緊張感のある事件とはまた違った、日常の謎らしい作品が楽しめる。

    あと、お菓子の小話が実に面白い。
    お菓子のことには妥協しない小山内さんが語るウンチクが好き。

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    2026年06月14日