米澤穂信のレビュー一覧

  • 禁断の罠

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    有名作家6名によるミステリ短編集。後腐れのない読み切り。面白かった!
    普段読まない作家に触れられたのも良い。
    火曜サスペンスみたいだなと思った。

    中山七里さんの短編の題名は『ハングマンー雛鵜ー』
    他の作者の短編は題名と内容が重なっていたけど、中山さんの題名はそうは思わなかったなあ。どういう意味なのだろう。

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    2024年08月12日
  • 黒牢城

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     歴史上の人物に名を借りただけのミステリと思って敬遠していたのですが、米澤穂信の名前を信じて買ってみたら、面白い。これは、ちゃんとした歴史小説であり、ミステリはスパイス的なものでした。籠城していた荒木軍が士気を落としていく流れが描かれています。無辺をこう使うかっていうのも面白い。
     まあ、ミステリ的な要素のため、やや現実離れしている感はありますが。

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    2025年12月07日
  • 犬はどこだ

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    ふたつの事件がクロスしていき、最後は予想していなかった展開に。ちょっと偶然が多すぎる気もするけど、おもしろかった!さくっと読めました。

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    2024年08月06日
  • リカーシブル

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    いやいやそんなのあるわけないじゃんって一蹴出来ないのが米澤穂信ワールド。日本のどこかで実際に起きていることと言われても信じてしまいそうな引き込まれ方。本作品に全く関係ないけど、ちょうどアニメ『ひぐらしのなく頃に』を視聴中なのでわかる人には分かると思うが市民が怖い…(本作とひぐらしのなく頃にを同時期に観ている人はさすがにいないとは思うけど笑)

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    2024年07月21日
  • リカーシブル

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    終始に渡って良い意味での気味の悪さがあった。それがハルカの言動なのか、家族の思いなのか、友人の奇妙な行動なのか、過疎化が進む中での住民たちの願いなのか。これからのハルカの人生を思うと切ない。

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    2024年07月15日
  • さよなら妖精

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    ネタバレ

    最初は、海外から来たお客様と高校生の交流の物語かと。切れ者の女の子と真面目でちょっと鈍い男の子の組み合わせには既視感があるけど、安定感があるし、お話しのテンポもよく読みやすい。特に弓道の試合の章は青春そのもの。試合中の描写は流れるような様子が目に浮かび、とても好きだった。
    それが、すこしずつ、物語の空気感が変わっていく。舞台は1991年、ユーゴスラヴィアは確か内戦がひどかったはず…と、少し気になることも。

    それでも異文化の交流は面白かったし、主人公がマーヤのおかれている環境やそれでも将来政治家になりたいという強い思いと、自分の環境を比べてしまい焦る気持ちを青春だな、なんて読んでいた。
    後半、

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    2024年07月13日
  • 真実の10メートル手前

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    大刀洗さんが主人公だから出せるドライさ

    そこに救いや魅力が詰まった本書

    短編だけどみんなオオッて声出てしまうような話が多くて読み応えありました

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    2024年07月10日
  • 折れた竜骨 下

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    中世ヨーロッパを舞台としながら、架空の島国、魔法という特殊設定をあしらい、本格推理小説として作られた作品。
    孤島という大きな密室で起こった殺人、不死の軍団との戦争、魔法使い同士の因縁、とミステリーをベースにした話と同時にファンタジックなストーリーが並走する。
    最後はミステリーらしい解決がなされ、散りばめられた伏線も回収される。小説ならではの面白さが詰められた作品だった。

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    2024年07月07日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    春季限定がはまったので連投です。ケーキを食べた隠蔽に緊張させられたり、シリアスな事件も起きたり、今回もしっかり楽しめました。二人は小市民になれるのでしょうか…アニメがますます楽しみ。

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    2025年10月18日
  • さよなら妖精

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    2016年に、東京創元社から刊行されたもの(ボーナストラック付)で再読。
    ユーゴスラビアから来たマーヤと過ごした2ヶ月間の記憶。
    ミステリーと言うより、切ない青春小説として読んだ。

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    2024年06月16日
  • 神様の罠

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    コロナ禍を舞台にそれぞれの作家さんの罠に楽しくハマれるアンソロジー
    特に乾くるみさんは初読みでしたが、張り巡らされた罠があまりにも自然すぎて真相がわかった時は思わず「えっ!」と声が出たほど
    他の作品も読んでみたくなりました!
    コロナ禍の息苦しい感じも思い出しました

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    2024年06月01日
  • 禁断の罠

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    ネタバレ

    6人の作家によるアンソロジー。
    それぞれ個性豊かで良かった。
    斜線堂有紀氏の動画と宝石強盗に殺人事件を絡めた聞き取りによる作品が面白かった。

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    2024年05月28日
  • 街角で謎が待っている がまくら市事件

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    ネタバレ

    がまくら市事件の短編集の2冊目です。
    1冊目に登場した人物も出てきますが、こちらから読み始めても問題はないと思います。

    1.さくら炎上
    今まで読んできた北山猛邦さんの作品はどれも面白かったので一番期待していましたが、続きが気になるところで終わってしまいました。
    個人的には、一緒のクラスになりたかったという理由で殺された生徒たちが気の毒に思えてしまい、あまり読後感は良くありませんでした…。

    2.毒入りローストビーフ事件
    この作品は犯人が指摘されずに終わっていますが、おそらくよく読めば犯人を当てられる仕組みになっているように思いました。
    謎解きしがいがありますが、解答が欲しいです(泣)

    3.

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    2024年05月26日
  • 時の罠

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    万城目学さんと、湊かなえさんのお話がおもしろかったです。
    時間をテーマにしたいろんな作家さんの短編が読めてよかったです。

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    2024年05月19日
  • 妖し

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    〈怪異〉をテーマに描く、奇譚アンソロジー。アンソロジーって色んな作家さんの話を読めるからお得感がある
    不思議な話もあったけど、一番最後の小池真理子の話は強さがぶっちぎりだった…
    背筋がぞぞーっとして鳥肌がすごかった。
    不思議と恐怖というのはグラデーションで、たぶん私がそんなに怖くない、特に不思議ではないというような感想をもつ話も他の人からすればすごく怖い!不思議すぎてわからん!ってなる話もあるんだろうな
    色んな人に読んでもらって一番好きな作品とか語り合うのが楽しい本だと思う

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    2024年05月11日
  • 禁断の罠

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    読んで良かった。アンソロジーだから、読んだことのない作家の作品も気軽に読めるし、と手を出してほんとに良かった。
    どれも、趣向が違うし、雰囲気もそれぞれだけど、とっても面白い。
    トリックの面白さというより、人の面白さ。
    しばらくしたら、また読もう。

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    2024年05月06日
  • 禁断の罠

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    6人のミステリ作家のアンソロジー。
    どれも面白かったけど、ワタシにとってお初の中山七里さんの話が後引く面白さ。シリーズモノの一編だけど、違和感なく読めて、シリーズを最初から読みたくなった。
    なんか豪華な一冊でした。

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    2024年04月28日
  • 折れた竜骨 下

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    [1]剣と魔法のある世界でのミステリ、おもろかったです。誰が暗殺騎士の「走狗/ミニオン」なのか。消えたトーステンとその方法は(謎というほどではない)、彼の主とは。
    [2]呪われしデーン人(ほとんどゾンビ)来襲。島は阿鼻叫喚の戦場と化し、新領主アダムはクソの役にも立たずアミーナ奮闘す。
    [3]気に入ったのは《不可解にも扉が閉ざされている場合、それは『何らかの方法で』閉じられたのだと解すべき》(p.188)というくだり。要するに密室を作る方法は無限にあるしそこに密室的なものがあるなら何らかの方法でなされたと判断すればよく、わざわざどうやって密室が作られたか解明しようと余計な時間をかける必要はないと

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    2024年04月24日
  • 折れた竜骨 上

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    [1]剣と魔法の世界での殺人事件を推理するミステリ。という設定が楽しい。
    [2]英雄は呪われしデーン人を敵とし、「暗殺騎士」に狙われ、背後にいるかもしれない黒幕に狙われ、そして死んだ。英雄の娘アミーナは誰が犯人なのか捜査する。観察と論理を重視する外国の騎士ファルクとともに。
    [3]条件:暗殺騎士は魔術で他者を操ることができる。/操られた者は自然なこととして自分のとれる方法で殺人を犯す。/その後殺人者は殺したことを忘れている。/小ソロン島に夜間渡ることは、海上を歩くか飛べない限りほぼ不可能(ということはたぶんできる)。

    ■簡単な単語集

    【アダム・エイルウィン】ローレント・エイルウィンの息子。

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    2024年04月13日
  • 禁断の罠

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    めっちゃ面白い、長編作家って短編もすごい!当たり前なんだけど、改めて凄さがわかった。
    時事的な内容も多く、世相を切ったシュールなオチ。
    短編だから展開も早くすぐに話に引き込まれる、とても読みやすかった。

    長編で創り上げる世界観とはまた違い、あれだけの展開をこんな短編にギュッと詰め込みしっかりオチつけるなんて天才だと思う。
    文章力って短編の方がより力量が問われるのではと感じた。

    読んだことのない作家に触れる良い機会にもなりました。

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    2024年04月02日