米澤穂信のレビュー一覧

  • 犬はどこだ

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    ネタバレ

    探偵ものの王道のような骨組みで、都合よく感じる部分は多々あったが、面白さが勝るのでOK。

    2つの依頼が所々で繋がっていて、そういうことね、とニヤリと出来る場面があって面白かった。

    失踪した桐子については直接会話するのが最後の方の少しだけで、後は周りの人からの情報だけで人物像が作られていくのも良かった。(東野圭吾さんの白夜行みたいな感じ?)

    本書では回収されなかった設定などもあり、続編が予想されているらしいので私も期待したい。

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    2025年05月06日
  • 真実の10メートル手前

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    ネタバレ

    タイトルに太刀洗万智シリーズと入っているように、本作の主人公は『さよなら妖精』『王とサーカス』に登場した太刀洗万智。シリーズとしては「ベルーフ」シリーズと名付けられているようで、今のところは本作を含めて3冊が刊行されている。

    シリーズとしては、前作にあたる『王とサーカス』が長編であったのに対し、本作は著者の得意とする短編集という形になっている。さらに『さよなら妖精』のように全体として1つの流れがあるタイプの短編集ではなく、時系列もバラバラな作品が収められているということで、形としては『満願』に近い作品と言えるだろう。シリーズの過去2冊は社会的な問題と日常の謎を掛け合わせた中で物語が展開してい

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    2025年05月06日
  • 禁断の罠

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    期待以上でちょっとびっくり。
    期待値がそもそも低かったかもしれないが。

    「大代行時代」と「妻貝朋希を誰も知らない」がよかった。

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    2025年05月03日
  • 米澤屋書店

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    読書日記だけでなく、いろいろなところの文章や講演まで載せてくれていた!桜庭一樹さんの読書日記みたいに欄外の注釈もあって面白かったな。もりもり読みたいなという気持ちになれる一冊。米澤さんの作品を読みたいなという気持ちにもなれた。

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    2025年05月02日
  • 禁断の罠

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    えっ凄いな。どれも面白い。
    これは良いアンソロ。

    大好きな斜線堂さんの『妻貝朋希を〜』は、若干暗い気持ちになるけどイチオシです。

    米澤さんの『供米』も良かったなあ。
    相変わらずオチが秀逸で好き。

    結城さんの『大代行時代』は本当に愉快だった。
    冗談みたいだけど、多分、実際にあると思う。
    えっそんな事まで!?という呆れ半分、嫌なもんは仕方ないかーという納得が半分。
    代行して欲しい事の1つや2つ、誰しもあるよねえ。

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    2025年04月29日
  • リカーシブル

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    引越してきた町で新しい生活が始まる中学1年生のハルカ。弟はいつもぐちぐち言ってる頼りない8歳のサトル。
    慎重に振る舞い、なじめるように気をつけていたけど、どうもこの町はおかしい。
    高速道路を誘致したい住民たちや、民話のタマナヒメが代々続いている疑問。

    ずっと何が起こるのか、何が結末に待ってるのか不穏な空気感だけが漂う感じ。
    それがラストに一気に明らかになる。

    10年以上前の作品で、しかも主人公が中学生なので、中高生向けかな?って思ったけど、舐めてはいけない。
    やっぱり米澤穂信は面白い!

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    2025年04月23日
  • 折れた竜骨 下

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    ファンタジーの作風に、魔術やデーン人との攻防の
    話も盛り込んで、ミステリを書いてしまうとは
    米澤穂信、どんだけ凄いんだ?
    魔術や理解できる言語、特徴あるそれぞれの武器
    とよく読めば、犯人を推理出来る構成が凄い。
     
    ミステリ抜きでも、ファンタジー小説として中世の
    ヨーロッパの世界観が広がっていて、他の米澤作品
    と全く異質な作品になっている。

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    2025年04月17日
  • 折れた竜骨 上

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    米澤穂信のファンタジー小説
    騎士、魔術、姫様、呪われた囚人と期待しかない
    展開にどっぷりハマってしまった
    宮部みゆきのファンタジー小説以来、久しぶりに
    読んだ感じかな
    全体の感想は下巻を読んでから^_^

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    2025年04月16日
  • さよなら妖精

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    ネタバレ

    本作は<古典部>シリーズの一冊として描かれたと言うだけあり、米澤穂信が得意とする日常の謎を説く短編集という位置付けになっている。ただし個々の話が独立している<古典部>シリーズとは異なり、全体として一本の大きな謎も最初に提示される構造となっており、長編としても楽しむことが出来る。

    物語の舞台となるのは、架空の観光都市である藤柴市。Wikipediaによれば岐阜高山をモデルにしたとされるこの地方都市に住む主人公守屋が謎の少女マーヤ・ヨヴァノビッチと出会うところから物語は始まる。
    彼女は2025年の今では消滅してしまった国家であるユーゴスラビア出身であり、日本には「何かしらの理由」で2ヶ月だけ滞在

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    2025年04月14日
  • Iの悲劇

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    ネタバレ

    同業者として共感と同情で読んだ。

    不穏な雰囲気で集落の人離れが始まり、
    集まった移住者たちも、一人一人事件が起こり、一人一人離れていく。
    主人公は一生懸命なのに、報われなさすぎて泣けちゃう。
    対照的に後輩ちゃんが、進むにつれて頭の良さがあるのにわざとかってくらいアンバランスな発言してくるので、ちょっと不思議に思ってた。

    そしたら最後のあの展開。
    課長がそういう目的なのは話が進むにつれ薄々わかっていたけども。

    自治体運営は難しい。ない袖は振れない。
    雪深い僻地ではライフラインの他にも除雪がないと命にかかわる。
    予算をどこに割り振るか、それが肝なのも良くわかる。
    だけども。弟との会話からの主

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    2025年04月06日
  • リカーシブル

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    不気味な町、そこに住む妙な人物。舞台設定がうまい。
    終盤の名探偵に変貌するところが急展開すぎ、中学生というのは少し無理がある。解説に、少女を主人公に、という著者の思いが書かれていて、なるほどと思った。
    明日からの成長したハルカが、どんな生活を送るのだろうか?

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    2025年04月05日
  • Iの悲劇

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    2025/4/5

    Iの悲劇のIってなんだろう?と考えていたけど、IターンのIだったのか!
    四年前に一度読んで途中で挫折し、今回やっと最後まで読めた。

    途中中弛みした感じがあったため、ラストの展開は良かった。
    人の暮らしにはお金がかかるよね。
    正論だけじゃ人間は生きていけないんだよね。

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    2025年04月05日
  • さよなら妖精

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    ネタバレ

    久しぶりの米澤穂信 面白かった!
    やれやれ主人公を描かせたらやはりダントツ?だとおもう

    読みやすかったけどシリアスな場面とかたくさんあってただの青春推理小説に終わらなかった

    最後どうやって終わらせるのかハラハラしてたらまさか死んでしまって辛い読後感だけどなんとなくそんな気もしてた

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    2025年04月05日
  • Iの悲劇

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    甦り課という名前から、人が甦る系の話かと思って読み始めたら、全然違いました!ひとつずつの話がコンパクトにまとまっていて読みやすい本です。サスペンス要素も、ちゃんとありつつ、現実感もありつつ。

    サスペンス系には珍しい市役所が主役ということもあって、なんとなく印象に残る本になったように感じます。

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    2025年03月31日
  • 時の罠

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    人気作家4人による「時間」をテーマにしたアンソロジー。
    それぞれの作家性を読み比べることができて、とても楽しかった。それと同時に、自分の好みの作風を再確認でき、よい読書体験だったと思う。

    辻村さんはいつもの作風と少し異なる人情もの。米澤さんはなかなか壮大な裁判もの(?)地名は架空だけど、地元の話で興味深かった。湊さんは初めて読んだけど、なかなか好みだった。

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    2025年03月30日
  • さよなら妖精

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    いやぁ、なかなかスゴい話だった。
    結構淡々と進むんだけどさ。
    なかなか自分の周囲しか、想像できなかったり、実感湧かなかったり、心配できなかったりするよね。

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    2025年03月29日
  • 真実の10メートル手前

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    米澤穂信さん著「真実の10メートル手前」
    前回読んだ名作中の名作「王とサーカス」に続き大刀洗シリーズの第二弾。
    今回の作品は6篇からなる短編集となっている。

    ジャーナリストである大刀洗万智が全ての篇に絡む短編集。全ての篇において別々の主人公が存在しており、そこに大刀洗が絡んでくるという設定。どれも物語は面白かった。

    ただ前作「王とサーカス」が自分の中で名作すぎた為、今回の作品にはそれと同様それ以上のものを期待してしまった。
    そういう意味では前作のような唸らされる感覚はなかった。

    タイトルからも想起させられるように今作品も「真実」というテーマがあるにはあるが、その「真実」の正体や言葉の意味

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    2025年03月26日
  • さよなら妖精

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     ユーゴスラヴィアから日本にやって来た少女マーヤと主人公達が過ごす日々や遭遇する日常の謎の数々、マーヤが帰国してから始まる最大にして最後の謎解きというミステリー作品というよりはミステリー要素がある青春小説というべき作品で、マーヤの魅力的な人物描写と少年少女達の言葉に出来ない思いも印象的だった。

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    2025年03月24日
  • 追想五断章

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    大学を休学し、伯父の古書店を手伝っている主人公は、死んだ父親が残した5つのリドルストーリーを探している女性の依頼を受ける。

    人間関係から各掌篇を探すうち、書くに至った経緯と込められた意味がわかっていく。


    この本で初めてリドルストーリーという形を知りました。

    初めの方は、鬱屈とした様子の主人公と、作中に出てくる掌篇のなんとも苦い内容にちょっと気圧されましたが
    リドルストーリーに秘められた背景が明らかになるにつれ、真相を推理する面白さがありました。

    辿り着いた真相が、途中考えていたものと合っていて、その一点はスッキリ達成感。

    しかし同時に少し理に合わない部分もあって、
    結果謎の残る作品

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    2025年03月17日
  • さよなら妖精

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    ネタバレ

    高校生の日常の謎もの。と、ひとくくりにできない面白さがあった。
    マーヤがとにかく魅力的。流暢でいて少し変な日本語をあやつりつつ、しっかりとした考えを持っている。個性的な面々と行動し、その先々でちょっとおかしな出来事が起こる。太刀洗はすぐに真相を理解するが、解明するのは守屋の役回りだ。
    最大の謎の解明は哀しい結末にたどり着くことになる。ユーゴスラビアが背景に設定されていることで、何となく推測できたが、ほのぼのとした日常に比べると哀しさが増してくる。

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    2025年02月27日