米澤穂信のレビュー一覧

  • 追想五断章

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    ネタバレ

    リドルストーリー系は苦手と思ってたけどこれはおもしろかった!!!わりとわかりやすく進めてくれているので、真相に自分で気がつけたりして楽しい。
    主人公の暗い状況は何も打開されずでそれは残念だったし終始お話は暗かった。それでもやっぱり謎が解けていくのは快感で大変面白かった。
    最後の愛については、眠ってる=誰にもわからないってことでいいのかな?

    0
    2025年10月06日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    おもしろかったね…!本をちゃんと読み始めてそんなにたってないけど、一番好きな作家かもしれない。本の構成が独特で引き込まれるというか。本を探す話ってなんかどきどきする。作中に出てくる小説の作風というか、書き方がなんとなく絶妙におもしろくなくて小説家ってすごい。(本編はあんなに面白いのに)多分事実はこの子がころしたんだろうなとは途中で察しがついたけど、そこまでの過程がすごくよかったです。ずっと薄暗さが漂っていて、結局主人公すら打開策みたいなのはないままだなあとおもった。

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    2025年10月04日
  • 真実の10メートル手前

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    主人公に対して視点を変えた短いセクションいくつかでストーリーが展開される。最終的に何か回収されるのかと思って読み進めたが、それぞれ独立してストーリーが完結してしまう感じで、読み終わった時は少し物足りなかった。ただ、個別の小作品は変な捻りはなく、純粋に読みやすかった。(他の作品とリンクしている?)
    後半につれて、記者の仕事の本質が何回も言い換えられることで表現されるのには痺れた。

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    2025年09月22日
  • Iの悲劇

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    一度無人になった集落を蘇らせるべく、移住促進のプロジェクトのお話
    
    以下、公式のあらすじ
    ----------------------
    一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。
    
    
    山あいの小さな集落、簑石。
    六年前に滅びたこの場所に人を呼び戻すため、
    Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。
    
    業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の三人。
    
    人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香(かんざん・ゆか)。
    出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和(まんがんじ・くにかず)。
    とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣(にしの・ひでつぐ)。
    
    彼らが向き合うことになったのは、
    一癖ある「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する「謎」だった-?。
    
    徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!
    そして静かに待ち受ける「衝撃」。
    
    『満願』『王とサーカス』で
    史上初の二年連続ミステリランキング三冠を達成した
    最注目の著者による、ミステリ悲喜劇!
    ----------------------
    
    最終的に誰もいなくなる結末は約束されているように思われる
    
    途中から、思惑が推測できる
    序盤にも切れ者っぽい行動をしていたので、そのあたりから疑ってはいた
    最初は、閑職に回されたので部署そのものを潰して舞い戻るためかと思ってたけど
    中盤あたりから、もしかしてもっと上からの指示?という疑問も湧き
    種明かしのあたりでは、だよねーという納得感があった
    
    ただ、「やっぱりお前もか」という意外性もあったし
    あと、不発だったものも含めて色々と仕込みまでしていたという、えげつなさには恐れ入る
    マッチポンプのお手本のようだ……
    
    
    昔、社会科の授業でUターン、Jターン、Iターンという言葉を習ったけど
    「Iはターンしてなくね?」と思った事がある
    
    この物語での意図もそうだけど、元々都会に住んでた人が幻想を抱いて田舎に来ても、定着するのは難しいと思う
    田舎の程度にもよるけど、元から限界集落のような集落なんかはまず無理だよなぁ
    
    
    そもそも、既に無人になった村に人を呼ぶプロジェクトをする地方自治体なんてありえないんですよねー
    
    市もありえないけど、移住してくる人たちもその辺に疑問は抱かなかったのだろうか?
    
    登場人物達の行動に疑問が残る
    ただ、そんな浅はかな人たちだからこそあんな行動をするのだろうという納得感もある

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    2025年09月18日
  • 追想五断章

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     5つの物語を探して欲しいという依頼から始まります。小説自体は短い、リドルストーリーでありながら、その結末が実はすでに用意されております。そこに謎を解き明かすメッセージがあります。まあ、読んでいて普通に楽しい物語でした。

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    2025年09月15日
  • いまさら翼といわれても

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    短編集。
    漫研と摩耶花の関係がずっと気になってて今回でなんとか収まってよかった。今後のふたりの関係が楽しみでもあるんだけど…。
    しかし続きは…続きはあるのでしょうか…。

    0
    2025年09月13日
  • リカーシブル

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    米澤穂信が描く、因習村っぽい雰囲気が漂うミステリ
    
    以下、公式のあらすじ
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    越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷に越してきた少女は、弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始める。だが、町では高速道路の誘致運動を巡る暗闘と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出していた。そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ……。大人たちの矛盾と、自分が進むべき道。十代の切なさと成長を描く、心突き刺す青春ミステリ。
    ---------------------
    
    因習村ものミステリの雰囲気を感じる
    未来予知をして村に利益をもたらした後に、自信も命を落とすタマナヒメの伝承
    田舎町の民間信仰としての庚申講
    代々のタマナヒメのもたらした利益と非業の死
    高速道路の誘致を望む街の人達、そして現代のタマナヒメ
    
    弟のした予知や過去見としては、置き引きの居場所、報橋での惨事など
    外から来た、しかも男である弟が今代のタマナヒメという事があり得るのか?
    果たして、その不思議な力は本物なのか?
    
    訳ありで越してきたハルカ
    弟のサトル
    中学校で知り合ったリンカ
    
    
    「ボトルネック」の例もあるので、不思議なことは不思議なまな終わる可能性も考えながら読んだけど
    ある程度はちゃんと説明のつく構造の物語でよかった
    
    ただ、すべてが説明のつく事柄ではない
    それこそ、物語の後、ちゃんと登校してくるのか疑問が残る
    
    そんなスッキリしない終わり方なあたりがとても米澤穂信っぽい
    
    
    タイトルの「リカーシブル」
    言葉の意味としては「再帰性」だけど
    タマナヒメの再帰性について言っているのだろうか?
    だとすると、本物という事になるのだが……

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    2025年09月12日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    まだ、冬期限定を読み直してないけど、小市民シリーズの中で1番好きな回だと思った!

    夏期限定の時に小佐内さんと小鳩くんは小市民のパートナー関係を解消しており、今回の秋期限定では2人は別々の日々を送っている。

    その別々の日々の中で2人それぞれの特徴的な行動や言動を感じられたり、別々で行動してたことが最終的に2人が交わる終わり方になっていて、後編が楽しみになったところが、1番好きだと感じた理由である。

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    2025年09月09日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    小山内さんの年下彼氏がいいとこ見せようと頑張ってるけど、結局無自覚に小山内さんの思い通りに動かされてるんだろうなあ、と読者には気づかせていく展開が面白い。小山内さんの暗躍っぷりがもう怖すぎる。

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    2025年09月08日
  • Iの悲劇

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    地方創生を題材にした連続短編集。タイトルは海外の某名作を彷彿させるが内容に関連性はない。1つひとつの短編自体はまずまず面白いかな、という程度であるが最終章でどんでん返しが来る。

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    2025年09月04日
  • さよなら妖精

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    物語の舞台は1991年、本書の出版は2004年。2025年に読んで思った事は、遠さ。今でもユーゴは遠い。

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    2025年09月03日
  • 真実の10メートル手前

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    ネタバレ

    シリーズ3作目!
    今回は短編集で、主人公はそれぞれ変わりますが、各章必ず万智がパートナーとして登場します。
    第三者から見た万智は、やっぱり表情が読みにくい。その万智の状態を言葉の微妙なニュアンスや書き方で上手く表現されていて、米澤先生〜!!ってなりました。いつも圧倒されています。
    時系列的には『王とサーカス』の後かな?と思いますが、万智がまた一段階大人になっているような気がしました。子供の頃から大人びていたので、逆に大人になったら若く見られるようですが…
    この短編集で語られていたお話しは、おそらく万智の報道人生のごく一部で、ここに書かれていない辛くてきつい仕事もいくつもこなしてきたんだろうなと想像できます。
    久しぶりに、センドーのあだ名が出てきたのもよかったですし、マーヤのお兄さんが出てきたのもワクワクしました!
    「名を刻む死」と「ナイフを失われた思い出の中に」が特に印象に残っています。報道することによって、世論をその情報が正しいか間違っているか?に考えをシフトさせる、とかあんまりそんなこと考えてこなかった人生だったので、米澤さんはこのシリーズを書くのに、どれほどの取材をしたのだろう?と思いました。熱量がすごいです!
    あと、根拠となる文を自然に置いておくのがとても上手いですよね。いつも物語終盤になると、「あ!確かに書いてた!」て毎回驚かされます。

    0
    2025年09月03日
  • さよなら妖精

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    ネタバレ

    ひさしぶりの米澤さんの青春小説。

    古典部シリーズの予定だった作品ということで
    なんとなく古典部の面々が思い浮かびました。

    平々凡々な守屋の前に現れた、探究心がいっぱいで目標に向かってどんどん進んでいくマーヤ。
    守屋くんにすごく共感してしまった。

    「幸せ」ってなんなのか、生きているだけで私たちは幸せなのか、日本で不自由なく生きている私達は幸せなのか。
    いろいろと考えさせられた。

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    2025年08月29日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    小市民シリーズ続きになります。

    前作とは人間関係などの変化点は大きいものの相変わらず小佐内さんが何かを企んでいるかもというところで話が終わり次が気になります。

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    2025年08月28日
  • あなたも名探偵

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    謎を愛し推理を愛する読者の皆様は、問題編の文章を読んで、真相に辿り着けるででしょうか。謎を解く愉しみが満喫できる犯人当て小説アンソロジー。六人の推理作家からの挑戦状!

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    2025年08月27日
  • 真実の10メートル手前

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    ネタバレ

    太刀洗万智再び登場。さよなら妖精では風変わりな高校生ぐらいの立ち位置だったのが、本作では記者に。
    さよなら妖精を懐かしむことができたのが嬉しい。

    短編ミスステリの粋を集めたかのよう。
    全作とも二人一組、太刀洗を評する人間が傍にいる。従って、必然的に太刀洗万智とはどのような人物かということが問われ、その度に人物像が浮かび上がる。
    順序は逆かもしれないが「王とサーカス」も読みたい。

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    2025年08月26日
  • 折れた竜骨 下

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    ネタバレ

    下巻は序盤から刺客が訪れたり呪われたデーン人が襲いかかって来たりと話が展開し始めたのでおもしろかった。ここまでの紹介や調査でどんな傭兵がいるのか頭に入って来ていたので、彼らが戦っているシーンも楽しく読めた。
    一方で推理パートはあんまりスッキリしない終わり方だったなーと思った。
    ファルクが走狗というのはびっくりしたし、政治的な判断であえて弟子に殺させるというのも想定外の展開だった。けど本命だった弟のエドリックが別で死んでいると言われて、なんだかあっけないなと感じてしまった。

    (他の方の感想を読んで)
    剣と魔法の世界観とミステリ調和しているのが異質な点で、それでもちゃんと論理の通った推理になっているのがポイントらしい。確かにそういう物語って珍しいしあっても何でもありみたいになっちゃうかもだからなるほどなって思った。

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    2025年08月24日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    小市民シリーズと古典部シリーズは、同じく主人公達が高校生であり、日常の謎解きをする面は類似している。
    しかし、小市民シリーズは、主人公の小鳩君の相棒にあたる小山内さんが、食えないキャラクターで、
    闇を抱えている
    春、夏のシリーズでの関係性が秋では破綻してしまい、一転して連続放火事件に絡む高校の新聞部と、
    小鳩君のそれぞれの動きも怪しい

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    2025年08月22日
  • いまさら翼といわれても

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    古典部シリーズ⑥

    今回は短編集だった。
    個人的に好きだったお話は一番最後の。
    悩んでいる千反田にやさしく声をかけている
    様子や、なめくじが移動しているのに
    気づかないぐらい懸命にえるのことを思って
    話していることから、ほーたろーの
    モットーの「やらなくてもいいことなら、やらない。
    やらなければいけないことなら手短に」
    の根っこのもう少し深部にある、友達へのやさしさ
    が読み取れる気がする。

    千反田のお父さんには娘の進路相談も合わせて
    話をしてほしかった。笑
    今までは後を継ぐんだと言っていたのに、急に
    もう自由な道を進んでいいといわれても確かに困る。
    経験したことはないけど、自分も親からそういわれていたら、
    将来自分がやりたいことなどあまり考えず、
    継ぐことに徹するだろうから、進路を自由に決めてよい
    と言われても自分が何をしたいのかわからず、すごく悩むと思う。
    だから、千反田のお父さんには娘をカウンセリングするではないけど、
    「どういうことに興味があるんだい」とか。
    「知らない業界も多いだろうから、一緒に調べてみようよ」とか。
    責任をもって、娘のやりたいこと見つけに付き合うべきだと思った。

    最初の作品と比べても、今思えば、最初は起きた事柄や
    すでに分かっている事実から推理をしていたように
    思うが、今回の作品では、
    「あいつ(千反田)は責任感が強いやつだから、こうはしないだろう。」
    とかのセリフから、これまでかかわってきて分かった
    人物像から推理をしているような気がして
    高校から一緒の千反田とほーたろーもそんな仲に
    なってきたんだなぁと感じた。

    ここまで読んできて、ミステリーとしてではなく、単純に小説として面白い。
    続編待ってます。

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    2025年08月16日
  • 真実の10メートル手前

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    米澤穂信の得意とする短編集形式のミステリーです。
    太刀洗を中心としたミステリー集は、太刀洗視点のものもあれば、他者視点のものもあり、太刀洗がどんな人物かの理解を深めることができた。
    またミステリーとしても短編ながら、伏線が巧みに貼られており読み応えがありました。

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    2025年07月31日