米澤穂信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私には一年に一度だけ訪れる街があります。
数年前からその街に行く事が家族の行事となり街の成長が私の密かな楽しみです。
そんな街の雑貨屋さんで発見したのが本書です。
まず、驚いたのが私の好きな作家だけの短編集であり、時という言葉に弱い私の掌に収まってしまうのは必然でした。
辻村深月さんの作品:子育てが苦手な父親が登場、身近な人にこんな人が居るなぁと思いながら読むものの、物語は途中で反転する!?
万城目学さんの作品:神様の言動が非常にコミカル!万城目学さんの他の作品に出て来る超常現象はこんな神様が起こしていたりして!なんて思ってしまいました。
米澤穂信さんの作品:長い歴史の物語、山の意志と人間
湊かなえさんの作品:らしくてらしくない作品、反応が遅い人にもう少し優しくしようと思った!
いずれに致しましても、私にとっては豪華なアンソロジーでした! -
購入済み
読み終えた後の満足感
上下巻ありますが面白く先が気になりすらすら読めます。
どうなるかハラハラしながら、意外な結末に驚き、読み終えたあとの満足感もあります。 -
ネタバレ 購入済み
妖精さん
謎解きは軽快だった。ミステリーによくある殺人事件ではない、いわゆる「日常の謎」とされるものだった。
しかし、結末は哀しかった。タイトルから哀しい物語だろうと考えていたけれど、考えていたよりも哀しかった。
語り手の守谷は、若くて野心的で、自分が抱いている理想と、現実との間でじりじりと燻っていて、だから現実の外から来た(ように思えた)マーヤが輝いて見えたのだろう。大刀洗もまた、鋭く、冷たく、賢く、輝いて見えたのだろう。僕も男だから、いくつか心当たりのある、ごくありふれた幻想だ。
その脆い幻は、時を経て儚く壊れた。
マーヤは現実の外・幻想の中に住んでいる妖精ではなく、現実をどうにかしようとしていた一人の心優しき愛国者だったし、大刀洗は鋭く、冷たく、賢いように見えた一人の悩み多き女子高生だった。
マーヤは、現実の中で生き、そして死んだ。大刀洗は、現実の中で生き、そして恐らくこれからも現実の中で生きていくのだろう。
そして、守谷は……。
守谷の前に、二つの道がある。
一つは、文原のように、手の届く範囲のものを大切にして生きる、現実的な道。
一つは、今いる場所から飛び出て、何かを成し遂げる、理想的な道。
その二つの道について、多分、二十歳くらいの人は誰しも一度は考え、一応、選ぶだろう。
米澤先生も二十歳の頃に二つの道について考えていたのだろう。そして、米澤先生は、故郷を飛び出て、小説家になる道を選んだ。
では、語り手の守谷はどうするのだろう。
そして、読み手の僕はどうするのだろう。
まるで、他人事のようにそう思った。
『さよなら妖精』というタイトルは、マーヤの肉体的な死と、守谷が抱いていた『マーヤ』と『大刀洗』という幻想の死なのだと思う。
それから、もしかしたら、守谷が抱いていた何かを成し遂げたいという理想の死なのかもしれない。
守谷は語り手ではあったけれど、最後まで「主人公」にはなり得なかった。
僕もそうかもしれないと思った。でも、これから頑張れば、主人公になりうる可能性はあるのだ。
そう思って、生きるしかない。 -
購入済み
摩耶花が事件に巻き込まれていく
なかなか女子たちの陰湿な面が描かれていますね。むぅー。
ハッピーエンド?というか無難な解決の落とし所に折木は関わってくるんだろうか?
製菓研の時みたいなふっとした謎解きとは違う、なかなかに急展開でドキドキ
して早く続きが読みたいですね。
頑張って!摩耶花ちゃん。