志波姫回、連載だと1年近くやっていたのか。すごい。
コニーと津幡の試合、どちらが勝つかはなんとなく分かっていても、津幡や三強の話に胸が熱くなりドキドキした。
羽咲とコニーがハイになってポエミーなことを語りだしたと思ったら、後半はアツく爽やかな青春バドミントンの様相を見せ始めていて面白い。

志波姫巻

巻全部が羽咲対志波姫。志波姫さん掘り下げ巻。とても好きなキャラなので嬉しい。一方でコニーの戦いも始まるようだけれど、こちらは予想がつく……。

本行が随分と喋る回。
基本モノローグは寺田さん、あとはたまにハセさんあかりさんだけで、本行の気持ちは本行の声に出した言葉でしか語られないため、いろいろと明かされたことがあったように思う。

寺田さんの最後の一手、悪手すぎるかもしれない。あかりさんの件が一件落着したと思ったら、今度はハセさんの方がかなりしんどくなりそう。

動物的に見えて頭のなかであれこれ考えていそうな本行と、よく考えていそうに見えてかなり混乱して本能的になっているハセと、板挟みの寺田。そこにあかりさんも介入してきてだいぶカオスなルームシェア。

すれ違いつつ、触らなくても本音が言えるようになってきていて眩しい。ところで、二度目のキスはいつになったらできるんだろう(笑)

進路とお母さんの話。かなり癖の強いお母さんだけれど、柳沼くんの体質を考えると苦労もたくさんあったんだろうなと思う。

新キャラ登場で波乱……とはいえ一巻のうちに綺麗にまとまるのでスッキリ。柳沼くんのお姉さんの株爆上がり巻だった。

柳沼くんも普通の男の子で、大上さんも普通の女の子ということがよくよく分かった巻。ゆっくり大人になろう、という青春っぷり。

ミル貝

根津さん、いいひとだ。
柳沼くんは何を考えているのかよくわからないというより、コミュニケーションが苦手なだけなんだろうなという印象。松隈くんがかわいい。

久々によみなおした。話のテンポが良くていろんな部分に勢いのある作品。下ネタ多めなので人を選びそうだけれど、生々しさはなくて、ほぼギャグなので、そこに関しては軽く読めると思う。現実的ラブコメかと思いきや特殊設定がある。

群像劇

待ってました！
ページの密度が高く読みごたえがあるのに、面白くて一瞬で読み終えてしまった。
ジルはエルザを(恋とは別に)大切にしていることがわかって良かった。
かなり前から気になっていた問題(メグレーシェフたちの仲と、ジルの父)の片方についに触れた……と思ったら、次巻へ続く。次こそ父のことを掘り下げるのかな、どんな関係なんだろう。
次は来年……待ち遠しい……。

あたたかくも、それだけではない切なさもあり、とても好きな群像劇。絵も密度があり見ていて楽しい。ところで、ジルベールの父のことと、メグレーシェフたちの問題がいっこうに出てこない……。

今巻は芸術家：料理人としての話は少なく、ジルベールの周りの様々な芸術家にスポットを当てた話が多め。シェフ同士の謎の雰囲気は次巻で明かされていくのかな。

SF

同作者のアニメ化された作品を読み、過去作が気になったため購入。爽やかさは全くなく、重い空気と気持ち悪さがあるが、嫌な気持ちにはならないあたたかみがあるSF。一巻完結のためか展開が非常にはやく、わかりにくいところもあった。ゆっくり長めに世界観を知りたいと思う。

恋する乙女

表紙の通り、恋する乙女のエルザの話多め。ジルベールは気づかないし、エルザも行動力の権化に見えて案外奥手なところもあるのがかわいい。周りには筒抜けなのもかわいい。

三巻～文化祭編あたりから思っていたけれと、志摩はけっこう自分勝手で不器用。大人っぽさはあっても、きっと年相応に子供っぽい。美津未はあとぐされなくふっきれたけれど、きっと志摩はこれからよくよく恋心か何かを自覚していくんだろうな。

え？

志摩の返答はいったいどういうことなんだ……。
人それぞれ生きにくさの感覚は違って、それを理解できなくても、寄り添おうと思えるゆづと誠は良い関係だとおもう。

バレンタイン

進級直前。心があったかくなる。
なんとなく影の薄かった迎井のはなしが出てきて面白い。見開きカラー的にも迎井とおミカは今後なにかあるのかな？

保留していた感情の自覚。
いままできっと様々な人間関係をさらりとこなしてきたであろう志摩が、ハンドクリームの件ではぐるぐると悩んでいるのがおもしろい。

大団円

ラストの４コマじゃなくなるところ、完全にバトルマンガだった。「あれがいいっす」「もう一度挑まなきゃならない時」などジュンが萌えさせてくるからずるい。
初期よりずいぶん線が増えた絵柄になった。
みすずさん、お酒弱いならかわいいな……。

ラブコメというと、付き合うところまでで終わるか、そのあとも長々とやるかのどっちかが多い印象だけれど、これは告白の文化祭、付き合いはじめのもだもだクリスマス(実際は付き合っていないが)とちょうどよくラブコメの見たい要素が表現されていて良かった。
でも、8巻も読んでいるとものすごくキャラに愛着が湧いてしまって、もっとこの2人のもだもだしたお付き合いも見たか...続きを読むった～！とも思ってしまう。すごくすてきな作品でした。

奥手に見えて案外ちゃんと言葉や態度に出すジュンと、素直で恥ずかしがりだけど大胆な行動もできるトモちゃんのカップルは、実は進展が早いのかもしれない。

中学

中学の一件の答え合わせ。
おまけまんがの御キャロがかわいすぎる。ずっと一緒にいたけど、女の子のほっぺを無許可に触らないデリカシーはあったのか。

狩りと蛙

原作で読んでいた、壬氏のマスクがどういうものなのかイメージがつかなかったが、漫画で絵になっていてわかりやすかった。おでこに乗ったカエル、アマガエルみたいな模様のわりに大きなカエルだなぁ。壬氏の蛙のくだりは、コミカライズ作者さんの同人の経験が活かされていそう。

先帝はやつれさせた壬氏のようで、姿はとても似ているのだろうけれど……。安氏の心中が描かれるエピソードは辛いが染みるものがあって好き。壬氏をからかう玉葉妃がおもしろい。

廟

選択の廟、モノクロだと分かりにくいかと思ったけれど、そんなことはなかった。壬氏の舌睫毛がずいぶん強調されるようになった？紅娘は圧が強いけど忠誠心のある良い侍女だなぁ。

月精回

表紙も口絵も美しい……。月精になった壬氏は正に傾国。水に濡れて猫猫に世話をさせているときの壬氏の姿はすごく男性的で、漫画家さんってすごい。里樹妃のキャラデザが原作と違うのはなぜだろう。

月精ついに

ねこクラゲ先生の美麗な絵柄で月精をずっと見てみたかったので、すごく嬉しい巻。猛毒のような存在という言葉に説得力を持たせる美しさだった。無言で訴えかける高順が可愛い。皇帝のすぐ近くであれだけ喋れる猫猫、強いな。

翠苓

翠苓がものすごく男っぽい……原作の挿絵からキャラデザを持ってきているのだろうけれど、原作挿絵は男装の姿だから、他の官女と並ぶと違和感がある。基本キラキラとした可愛い絵柄だが、羅漢の胡散臭く渋い絵が素敵。

完結

今巻１話時点で、原作の話は全て終わったようなものなので、あとはどんな話があるのかと思ったら、マンガオリジナルの話がいくつか。原作の文庫に収録されていた短編は別にコミカライズして収録されるらしい。まりえちゃんがワンピースタイプの水着なのが解釈一致。

お守り

１巻だか２巻あたりのお守りにそんな役割があったとは……。ボストンバッグに入れた写真があまりにも気持ち悪い。

柴崎

原作別冊２巻の柴崎の話がはじまる。けっこうしんどい話の連続なので、寮の話が出ただけで重たい気分に……。間に堂郁夫婦話のようなほのぼのとした話が挟まっていたりと、進行はゆっくりかも。

たった２巻だが人間関係も祟りも綺麗にまとまっている。話数が少ないため、どんでん返し的種明かしが駆け足ではあるが、満足感がある。都会のひぐらし、おもしろい。本編とは違って完全に少女漫画な絵で恋愛とグロテスクを描くのも素敵。

まさに微熱

微妙～～～～な熱が家庭に漂う再婚姉弟もの。二人の異性愛で完結するかと思いきや、二人を客観視できる郁乃が恋愛感情を持っているので、百合要素もある。

怒りの咲子

宇田津をスルーするような女の子、ということで宇田津と結ばれたけれども、女の勘でお見合いを察知し、ちょっとめんどくさくなるあたりは、宇田津姉が言う通り、咲子も普通の甘くはない女の子なんだなぁとおもう。

忍びのティーンズラブ

全体的に白っぽさの目立つ漫画に見える。スカスカというわけではなく、シンプルな絵柄だからかも。正真はびっくりするほど頬を赤らめたり照れたりしないキャラでちょっと笑ってしまう。

それらしい

小田先生は恋人が高校生だとは思っていなかったのか……。恋人になったときに年齢くらい聞かなかったの？と思うけれど、新菜側も小田先生の年齢をはっきりと知らないようだし、2人の関係に年齢情報は必要なかったのかな。

「できれば風下に立ちたい」

やすらぎせっけんだけれど、恋人が使うといちゃつきせっけんになるのか……。
じっ…と睨む麻子さんの表情がかわいい。
26年も一瞬、と寂しさに泣くシーンがグッときた。泣ける。経理部の女子会もおもしろい。

身柄確保

なれそめが特殊すぎる。そりゃ引かれるよ。
苗さん、絶妙にステキな大人の女性だ……。
弟くんがモテオーラについて指摘しているけれど、弟くんもけっこうモテそうだなー。かっこいい。

旅行回

お仕事と恋愛の漫画。名取さんは随分モテていたらしい。みんな大人なので、多少こじれつつも最後にはすっきりしていて読んでいて心地いい。サングラスが似合わない名取がめちゃくちゃおもしろい。においが重要な漫画なので、よくある温泉回もなんだかちょっとずれた展開に……。洗っているところを見たい！って。

父親

鑑定の結果だけで判断していいものなのか？たとえば、姫川の父とは別の男性(=双子の父親)と姫川の母が繋がっていた可能性もありそうだが……。

賢治の活躍

いままでの話で賢治が活躍する場面はちょこちょことあったが、だいたい誰かとバディを組んで足止めをしたり助けたりと、個人での活躍シーンはなかった。今回、賢治が大きく動く話があり、またひとつ探偵社の一面を見られた気がする。「温厚さ」が蓋らしい……。
「ごめん特になかった！」の清々しさよ。
福地福沢の過去も知れたが、敦が聞いた真相とは……。
樋口さんと銀ちゃんは仲が良さそうでなにより。
福沢といい太宰といい芥川といい敦といい、続きが気になるところばかりだが、次巻はいつ出るのか……。

シリアス

緊張感の続くシリアスな展開が続いている……。主人公はもちろん敦だが、太宰の占める位置が大きい漫画だと思う。与謝野さんの過去は今後明かされるのかな。

ドストエフスキー

ドストエフスキー編終幕かと思いきや、まだまだ続きそう。ドストエフスキーによる探偵社vsマフィアの一連はひとまず解決したが、諸悪の根源は潰せていない。

ボス

福沢諭吉と森鴎外の過去の因縁が判明。そこに現れる夏目漱石の異能、名前が分かっても実際に何をしているのかは分からず……。

ドストエフスキー

組合のときと同様、やはり横浜の異能集団を衝突させる展開に。今回は共闘するわけにもいかないが……。ドストエフスキーという新たな黒幕による新章だが、フィッツジェラルドやホーソーンといった組合の件も踏まえていて、キャラが全員立っている。

国木田

今までの話ではっきりとした活躍が見られなかった国木田の活躍回がある。短編とはいえ彼の信念がよく分かる。ドストエフスキーの能力はいったい……。

双黒

ラヴクラフトの正体が気になる。異能でないならいったい？双黒の復活回はとにかく迫力がある。異能の組み合わせで力を補う展開がアツい。見開きの芥川は真ん中らへんの後ろ姿かな。

中島敦

中島敦の名文が。
鏡花やモンゴメリとのやりとりが心にくる。モンゴメリとの再会は、組合を倒したあとだろうか。芥川の活躍も期待できそう。

美麗曲線百合

前半はリズの話。リズがステフに懐く理由がわかった。後半は、謎の50セントと幽霊の話。真相は次巻でわかるのかな。季刊紙は次の巻までが長い……。鋼のステフは表情豊かでユーモラスさもあってもはや鋼ではなくなっている。真面目な百合だけれど、同性愛であることはなぜか意識させないのがこの作家さんの特徴な気がする。

完結

全ページ画集のような漫画だった。
オープンエンドで、暗くはないが明るすぎもしない。重く、真面目で、美しく、詩的な百合が好きなひとにおすすめ。