主人公のジルベールは、パリにある有名シェフのレストランで働く気弱で引っ込み思案なプロンジュール。プロンジュールの仕事は皿洗いと雑用。来る日も来る日も厨房で皿を洗っている。前のレストランからここを紹介されて移ってきたときは料理人だったが、トラブルで降格されたからだ。ある日、そんなジルベールの下に雑用係としてやってきたマルコとの出会いが、ジルベールの人生を大きく変えていく…のですが、とにかく読んでください! 料理マンガとしてもお仕事マンガとしても、とにかくおもしろいんです。登場人物はみんな一癖も二癖もあって、でも全員にちゃんとストーリーがあって魅力的で、そして何よりジルベールがいい人で、読んだ後にあたたかい気持ちになって、また読み返したくなって、そして続きが待ち遠しくなります。
でも、この本を読んでいるとフランスの料理が食べたくなります。気を付けてください。
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匿名 2023年05月29日
ヤンと給仕長との静かなやり合いがおもしろい。
確かに給仕長って腕と埃は最高だけど、他の現場へのリスペクトが少し足りないのかなって感じですね。
エルザをはじめ、ジルベールの周りには少ないかもしれないけど素敵な人が集まっていて
読んでいても楽しいです。
表紙の通り、恋する乙女のエルザの話多め。ジルベールは気づかないし、エルザも行動力の権化に見えて案外奥手なところもあるのがかわいい。周りには筒抜けなのもかわいい。
アキオのくだりがものすごくリアリティー溢れていたので、これは作者さんご本人かお友達かがこれに近いトラブルに合ったのだろうかとちょっと思ったんですが…どうなんでしょうか。
マンガ家さんというかまあ芸術関係の方がプロとしてやっていくのは、唯一無二の才能があっても人や物と出会う運が強くないとなかなか難しい...続きを読むんだなというのが良くわかる巻でした。
ちょっとしか出てこなかったアキオがメインになるなんて…!!
彼がムスッとしていたにはそんな理由があったのか…と胸が締め付けられました。
最後はアキオが納得あうる未来に進めて良かった!!
今回スポットの当たる漫画家さんのお話は、読んでいて胸が締め付けられましたが、読み応えがありました。
プロの仕事してるのにこんなやついるか??と感じた人には「とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話」をオススメします。
どんどんキャラクターが増えてきて、でもどの子も面白いキャラクターなのでおもしろい。レストラン側だけじゃだなくアパートの仲間まで。
Posted by ブクログ 2021年07月16日
アキオ編。
スピンオフ感はあったけど、これからストーリーにも関わってくるんだろうか。
作家という仕事の是非はともかく、どこかいろんな業種に通ずる部分があるように感じた。