あらすじ
パリのレストランで働く気弱な青年・ジルベール。雑用係として、毎日皿を洗い続ける平凡な日々を送る彼だったが、陽気な新人・マルコとの出会いによって、世界は変わり始める。気鋭の新人が全霊で描く、すべて人々に贈るお仕事青春ストーリー。
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主人公のジルベールは、パリにある有名シェフのレストランで働く気弱で引っ込み思案なプロンジュール。プロンジュールの仕事は皿洗いと雑用。来る日も来る日も厨房で皿を洗っている。前のレストランからここを紹介されて移ってきたときは料理人だったが、トラブルで降格されたからだ。ある日、そんなジルベールの下に雑用係としてやってきたマルコとの出会いが、ジルベールの人生を大きく変えていく…のですが、とにかく読んでください! 料理マンガとしてもお仕事マンガとしても、とにかくおもしろいんです。登場人物はみんな一癖も二癖もあって、でも全員にちゃんとストーリーがあって魅力的で、そして何よりジルベールがいい人で、読んだ後にあたたかい気持ちになって、また読み返したくなって、そして続きが待ち遠しくなります。
でも、この本を読んでいるとフランスの料理が食べたくなります。気を付けてください。
感情タグBEST3
匿名
味のある面白さ!
面白いです。
フレンチの料理人の話ですが、料理の腕とか料理とかそっちのけで
一人の人間に焦点を当てて話が進みます。
これ迄にあまり出会わないタイプの作品ですが、味わいがあります。
不器用な生き方しかできない人には、才能も重荷になるのか?って感じです。
巻末のおまけ話がすごく好きです。
料理にかけては天才的だけど性格面ではとことん自信のない主人公ジルベールと、その周囲の人々の温かい話。ジルベールの住むアパートの人々がとにかく魅力的で、こんな人間関係誰しもちょっと憧れてしまうのではないでしょうか。舞台がパリということでちょいちょいオシャレかワンシーンが挟まれるのも魅力的。
引き込まれる
あまり読んだことないジャンルかなと思ったけど、試し読みで惹かれて購入。
結果とても面白い。
料理メインではなく、主人公と周りの人達との人間模様を軸としたお話ですが、どのキャラもそれぞれ魅力的。
主人公のジメジメ具合が凄いけど、たまにハッとさせられるような感情の発露がみえてそこにグッときます。
料理人としては最高の特殊能力だと思うのに、本人は疎ましく?思ってるとこが、今後成長していくにつれどう変化していくのか楽しみです。
人間関係がメインの漫画
お腹がすく漫画でもありますが、基本は人間関係がメインです。
職場や家の近所など日常で起きていることがメインストーリーです…。
才は秀でているけど、クセはある…そんな1度は会ったことがあるような人ばかり。
どう接したらいいか、何を考えているかが少しだけ触れられたような気がします。
いわゆる人間ドラマを主軸に添えた作品で、ちょっとしたクスッとくる話もあり、全体的にテンポもよく面白いです。
ただ、回想の話になる際に「背景が黒く塗られる」といったありがちの演出がないため、現在と過去の境目が非常に分かりにくく、時系列の理解に時間がかかってしまう点が難点ですね。
広告で気になってて読んでみましたが、予想以上に面白かった!味覚と嗅覚が人より鋭敏という才能を持つ料理人の主人公、でも料理そのものが主題ではなく、彼とそれをとりまく人々のヒューマンドラマという感じです。自信がなくオドオドしっぱなしの主人公と周囲の個性的な人々とのやり取りはコミカルで、でもあたたかく深みがあって沁みます。続きも見たい!
Posted by ブクログ
雰囲気が好きな漫画
人と接するのが苦手な主人公(料理人としてはとても恵まれた才能があります)がお仕事を通して成長していく漫画なんです
この先どうなっていくのか、周りの人間は思っているより君を認めているんだよ、
と、伝えたくなる。
ふと、自分のことを考えてくれて、優しくしてくれる人はいるのに、私も「そんなわけないわな」と考えてしまう。
視野が狭ことって損なんだな。
主人公が、変化していく様子をゆっくり見届けたい
Posted by ブクログ
フランスあるあるがたまに入っていて面白い。
パリだけでなく、ストラスブールやマントンといった地方都市も出てきて、フランスに関わりのある(あった)人やフランス料理が好きな人にはおすすめ。
面白い!
自分に自信のない主人公の良いところを知っている人や、知っていった人たちが手を差し伸べてくれる。
今まで親切にされたことが無いから挙動不審ですが笑笑
続きが楽しみです!
料理も創造物だよね
料理人が主人公の話なんだけれど、
グルメや料理などの話がメインじゃなくて、ヒューマンドラマだった。
1巻のラストで「芸術家」というセリフが出てきたけれども、料理もある意味芸術だよね。
Posted by ブクログ
味覚、嗅覚過敏は才能 何かしらの仕事に当てはまると、物凄い才能発揮するのに。合わないと適応障害診断されることの方が多い気がする。
この話は、身体能力がハマったパターンなわけだけど。主人公が主人公らしく生きる様をもう暫く眺めたい!
出、出〜!
無自覚凄奴〜!!!
卑屈な主人公だけど、周囲に優しくて温かい人がいてよかった。
主人公がこれからどのような成長をしていくのか楽しみです。
2巻書いましたー
Posted by ブクログ
主人公は料理人ですが、料理やその世界に主題のある作品ではありません。気弱なジルベールが周囲の人たちとの関わりに心を開きながら、自分や友人達、同僚、仕事と向き合う話…かな。
絵が温かくてとても良い。最初はジルベールが気弱すぎて気になるけど段々とちゃんと前を向くようになって、巻数を経るに伴って表情も穏やかに明るくなるのが嬉しい。周りのメンバーも個性的で魅力的なキャラばかりで脇役までそれぞれ好きです。
Posted by ブクログ
自分に自信のない主人公。
でもそんな主人公の良いところを知っている人や知っていく人たちがそこから自分にとっての大切なものを見つけたり知ったりと、とても素敵な作品。
主人公がゆっくりだけどしっかりと前に進んでいくのを後ろから見守りたいです笑
Posted by ブクログ
すごい天才だ、、!一つのソースを4種類あると思うなんて、、!笑
感覚の過敏に苦しむひともいるけどさ、それを強みに変えていけるってすごいし、それに出会えたのは本当によかったね
マルコがこらからどんな感じで関わっていくのか楽しみ〜
芸術ってそんなに狭いのか
Posted by ブクログ
グルメ漫画ではなく、個性的なレストラン関係者を始めArtisteたちの人間模様漫画。
電子版六巻にはシーモア限定『ジルとマルコとソルド』・電子限定『二巻頃のヤンの悩み』の特典ページ付き。
九巻初版特典は『筋肉ジルif』。
匿名
人と人との関わりを丁寧に描いた作品です。個性的な登場人物達が、それぞれの悩みを抱えながら支え合って成長していく姿が心に染みます。読むたびに心があたたかくなる漫画です。
Posted by ブクログ
思いがけない出会いが、こんなにも素晴らしい経験をくれるとは……と個人的に超超感動してしまった最高の漫画。
たまたま、久々に漫画読みたいな、でも買いに行くのめんどいな、あれキン○ルって無料で読めるのあるんだ、あ、これおもしろそうだな、一巻読んでみるか、これが運命の出会いでした……本当にありがとうアンリミテッドキン○ルワークス。感謝感激雨嵐だわ。
思いがけない運命の出会いと言えば、この漫画の主人公ジルベールと新人皿洗いのマルコ、この二人の出会いも運命的なものだ。二人の出会いをきっかけに、皿洗いにまで降格されてしまったジルベールがメグレーシェフの引き抜きにあい、新しい世界へと羽ばたいていく。
ジルベールは気が弱くてコミュニケーションが苦手、だけど動物並の嗅覚と味覚がある、いわゆる天才肌の料理人。一方マルコは定職に就かないフリーター。正反対の二人が友人になって、お互いを刺激していくの、こう、最高に心が躍る……
個人的に、自分はジルベールタイプ(性格だけ)の人間なので、マルコの率直で迷わない物言いにはグッときたなぁ……特に制服だけ返せば文句言われない、とか笑そうやって、無理だと思っていることも案外簡単なんだよと教えてくれると、あれ、なんでこんなに悩んでたんだっけ?ってびっくりするくらい心が軽くなる。
自分の人生って他人の欲望に縛られていいんだろうか。○○さんがこう言うから、それをすると××さんが嫌がるから、皆が喜んでくれるなら私が我慢すれば……そうやって、他人の意見ばかり気にして雁字搦めになる人って、社会の中で割といると思う。相手を慮るあまり、自分が疎かになって心が干からびて、どうしようもない時間が過ぎて大切なチャンスを逃す。そういうの、めちゃくちゃもったいなくてとてつもなく悲しい。
誰のために生きている?何のために仕事をしている?
この仕事を始めたのはなぜだ。その答えに気づかぬふりをしていたジルベールが、マルコやヤシンたちが見つけてくれたチャンスを手にしたいと、「料理が好きだ」と言えたのはすごく輝かしく尊いことだなぁと感動したし勇気をくれる。
マルコからどこにでも行けると言われて、ジルベールはどう思ったのかな。私もマルコの方が自由に思ってたけど、確かに二人とも、どこにでも行けて何にでもなれるのかもしれない。
これからの新たな出会いとアーティストたちの化学反応がすごい楽しみ。人の心がぶつかって寄り添って発展していく、次の巻も早く読みたい!と思える素敵な漫画でした。
どうしようもない気分の人に
あんまりにも疲れていて、どうしようもない気分の時にこの作品を読みました。
この作品の登場人物たちも、同様に各自問題を抱え、それに悩んでいます。悩んで、問題に立ち向かっていきます。
この作品の一番素晴らしいところは、問題に立ち向かった人々の「ちょっと後の時間」を描いているところです。
どう問題を受け入れて、次に向かうのか。必ず次への救いのあるエピソードをきちんと描いてくれています。
疲れて次のことや、未来のことにまで手が回らない方に、ぜひ読んで頂きたいです。
主人公はある種の天才なのだが、
その能力ゆえに常に生きづらさを感じて
自分自身を傷つけながら縮こまって来た人物。
そんな主人公が、小さな出会いをきっかけに
少しずつ世界との付き合い方を変えて行く様子がゆっくりと丁寧に描かれる。
スッと心に入ってきて心地よかった。
続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
天才的な味覚と嗅覚をもつ若い料理人のお話。
華やかな料理人のグルメ話かと思えば、
それとは少し違う。
なぜ料理の世界に?と問いたくなるような
変わった経歴をもつ人が自由に動いて、
厳しい調理場でも臆することなく喋るからなのか、
会話が生き生きとしていて心地よく残ります。
美味しそうな料理も、もちろん出てきて
お腹がすいてきます。
それ以上に、主人公らの会話が美味しい
ごはんのようです。
じっくり染み込みます。
まず、一気に読んで、すぐにでも二度め読もうかな
と珍しく思ったお話です。
Posted by ブクログ
才能がテーマの漫画です
友人のいない天才が、人々の関わりを通して、才能と向き合っていきます
主人公はコック適正SSSの天才です。その才能を持て余している人生を送っているときに、凡人と出会います
主人公の才能は誰もの目を惹きつけていきます
才能がゆえに孤独な人生を送っていた主人公が、誰かに才能を見初められていきます
人間不信な天才が、自身の才能含めて信じれるようになる流れでした
才能をもっていながらも、かけがえのない友人は凡人で、2人の関係性は物語の対比になっています
お互いに能力関係ないところで友情を築きあっている姿は、才能が幸福に関係あるかテストしているようでした
Posted by ブクログ
おもしろかった!絵も綺麗だし、ギャグもあって読み応えバツグン
マルコの方が主人公かなと思ってたらジルベールの方だった。まさか今回でマルコ退場(?)とは!
友達を呼びたいと言っていたし、また出てきてほしい!ジルベールが皿洗いズを大事に思っていてほっこり(◍︎´꒳`◍︎)
展開は読めたけど、こういうのいいよねと思う!
ワイン落とす直前はなんて言われたんだ?
Posted by ブクログ
8巻まで読んだ。
最初は、料理人の主人公が成り上がっていく話かと思っていたけど、若いアーティスト達の成長と日常の話。出てくるキャラがみんな魅力的で、ほっこりと、幸せな気分になる。たまにあるギャクもクスッと笑えて好き。猫のクロックムッシュとクロックマダムがかわいい♡マルコのふわふわ〜とした雰囲気も好き。
今までにない作品
主人公の暗さといい、謎なストーリー展開といい、今までにはなかった作品。ワクワクするとか癒されるとかじゃないのに、引き込まれて目が離せなくなる。
Posted by ブクログ
パリのレストランで働く青年、ジルベール。
皿洗いの雑用係だったが、料理に関する才能を秘めており、その才能を徐々に発揮していく。
単なるシンデレラストーリーではなく、ジルベールの内気な性格と相反した、周りの人々の明るく愉快な日常に巻き込まれながら、少しずつ人間らしい前向きな生活を送るようになっていく、ジルベール自身の成長を追えるのがすごく面白い。
ジルベールはものすごく内気な性格だが、卑屈ではなく、他人の良いところを見つけ、真っ直ぐに思いを伝えることができるので、みんな何故かジルベールの周りに集まってくる。
個人的にすごく好きなキャラクター。
あとは、料理だけじゃなく、さまざまな芸術家(音楽家、絵描き、ダンサー等)が溢れていて、それぞれの日常が見れるので、自分の知らない世界をのぞいてる感覚になって面白い。
あと料理が美味しそう。
人間的
どのキャラクターもエピソードも人間らしくて好きだ。馴染みのないコックの世界を垣間見られる貴重な漫画本。主人公がどんなシェフとしてやっていくのか、大丈夫なのか、楽しみだ。
なんとなくおしゃれ
会話のテンポが良い。卑屈なジルベールも面白いし、マルコのドシッと構えて動じない、けど話しやすい空気感が好きです。登場人物全員が日本人じゃないからか、なんだかおしゃれな雰囲気があります。
理不尽な厳しさから
主人公のマルコはその日フレンチレストランのキッチンでの雑用係として初勤務を迎えていたが職場はまるで夜戦病院のようないそがしさで怒号が飛び交うため彼のあいさつを聞く者は誰もいなかった。
彼の世話係はジルベールという人に任されるらしい。
そのジルベールは雑用係《プロンジュール》として皿洗いなどをいろいろやっているが一目見ただけで気弱とわかる青年であった。
彼と一緒にひたすら皿洗いをするマルコだったがキッチンにカルマンシェフが入ってきたことによって場がよりピリピリするのを感じるのだった。
そこでジルベールからカルマンは店が有名になった事でテレビなどの取材を受ける機会が増えたり自分の店をいくつも持っていたりする事で店にいることがあまり多くないということを聞かされた。
そして同僚からジルベールはかつてはシェフとして入ったもののカルマンに目をつけられて雑用係に身分を落とされたことを知るのだった。
そこで新しい店のオープニングスタッフを探している有名なシェフにジルベールを紹介するのだった。
何かを一から作り上げる世界は厳しいがその厳しいが過ぎる場合もあるだけに彼らの今後が気になる。
Posted by ブクログ
料理漫画としては異色な、自信が無さすぎる天才の主人公。
1巻だけでも、ジルベールの成長が見られるので、今後さらに成長著しいと思うと非常に楽しみ。
「料理の漫画」というよりは、「料理人の漫画」なので、料理に興味が無いから面白くなさそう、と不安に思う必要は全く無し!
この先が楽しみです。
レストランの人間関係
芸術家だけが住むアパートや、レストランを舞台にしたお話。
食材、料理の蘊蓄が多かったり、味の表現が斬新だったり、ということは有りません。弱気な料理人が人と関わることを描いた作品。
料理に限らず、職場の人間関係を築く上で参考にもなると思います。
Posted by ブクログ
料理人ってこんな癖強い人しかいないの…⁇と思った
突出した能力を持った優秀だけどネガティブな主人公という設定はよくある
ただ、周りの人の圧が強すぎて、割と普通の人に見えてくるから不思議
人の性格以外は割と現実世界に寄せてきていて、バランスが取れているように感じた
途中からマルコどこ行ったん⁇という感じ
Posted by ブクログ
大きな何かがあるわけじゃないけれど、なんだか素敵な雰囲気がある。なんだかとても好き。
おどおどしているのだけれど、なんだか応援したくなる主人公。友だちとの関係も、これからの新しい日々も続きが楽しみだなあ。
Posted by ブクログ
自ら作らない人間は、言葉に質量がない。
この言葉は真理だと思う。
モーリスがとても好きなキャラクターだった。
動物園に行って、肉の話しかしないお父さん、
水族館に行って、美味しそうと言う日本人よりもひどいかもしれない。(笑)
マルコが自由な人間だが観察眼も鋭いのが面白い。
2人ともどこへでも行けると言うセリフが気持ちよかった。
メグレーさんは、常識的とは言い難いが、お金で何とかなるとか、こっちの方が忙しいんだから、こっちに合わせろとか
悪気もなく、振り切ったキャラでどこか小気味良い。
ソースのレシピをきちんと教えず、味で覚えさせるのが裏目に出てちょっと笑ってしまった。
一般のお客さんには同じソースの味に思える程度の違いなのかもしれないが。
天才は同じレベルの人間が近くにいないと理解されず、孤独になりがちだなと思う。
出て行くときに、自分だと思って欲しいと言って、何かを置いていくような住まいってなんだか素敵だ。
アーティストに安く部屋を貸す大家さんというのも良い。
絵も描けないし、楽器も弾けないと言われて
「芸術はそんなに狭いものなの?」と言う返しが格好良かった。
友達を呼びたい、という言葉も想像した風景も心が温かくなる。
Posted by ブクログ
黒髪の主人公だから日本人なのかと思ったら、フランス人だった!普通にフランス人が主人公で、パリが舞台のレストラン漫画でびっくり。でもおもしろいです。