あらすじ
「なあ常悟朗。お前に頼んでいいことなのかどうかわからないんだが……小佐内を紹介してくれないか?」堂島健吾曰く、かつて絵の謎を解いた(ことになっている)小佐内さんに、もう一度知恵を借りたいのだという。──美術家の縞大我が、サンフランシスコ・ビエンナーレの黒熊賞を受賞した。健吾は地元のテレビ局に頼まれ学内を捜索、彼の在校時代の作品を発見するが、その作品は模写でありながら展覧会に出品された事実も掘り起こしてしまったのだ。果たしてこの作品は盗作か否か? 小市民を目指す小鳩君と小佐内さんの謎解きの日々。大人気シリーズ、待望の第二作品集。四編を収録。/【目次】桑港クッキーの謎/羅馬ジェラートの謎/倫敦スコーンの謎/維納ザッハトルテの謎
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「レモラ」ってあそこじゃん!
と一番最初に思います笑
短編集ならではの2人の掛け合いがより一層好きになれました。
小佐内さんの悪魔的一面が垣間見える表現に面白みを感じながら、作品を楽しませてもらいました。
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「小市民たれ」という願いのもとに互恵関係にある小鳩くんと小山内さんが高校一〜二年の時に遭遇した謎 4編
久しぶりの小市民シリーズ、
相変わらずの小鳩くんと小山内さんの雰囲気に落ち着く
美味しそうなお菓子たちも描写がクドくなくて、そしていつのまにか小鳩くんもスイーツ好きになって、食べることを堪能している
「冬期限定ボンボンショコラ」で完結したかと思ってたからまた読めて嬉しかった
忘れた頃にまた刊行してほしい
その時はまた読むと思う
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短編4話。またこの2人に会えて嬉しい!コージーミステリと甘いスウィーツ、そして後に残るほろ苦さが最高。表題作の謎と羅馬ジェラートの伏線が良い。食べたくなったのはジェラート。『車に気をつけて』にドキッとした。表紙の小佐内さん可愛い!
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待ってました!の米澤穂信:小市民シリーズの第二作品集!
高校二年の夏までに小市民シリーズ主人公:小鳩君と小佐内さんが遭遇した四つの謎を描くシリーズ第二作品集です。
文句なく、超絶楽しくて面白かったです。
ちと重めのテーマもありましたが・・・・・
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高1から高2春の間に小鳩くんと小佐内さんの周りで起こった出来事に焦点を当てた四編の作品からなる連作短編集。どの作品も高校時代の青春の一場面を描きながら、最後には何とも複雑な気持ちにさせられるところが、やはりこのシリーズらしいなと思いました。この後に「夏季限定」が起こるのか…。それにしても、第四話最後に先生が小鳩くんに告げた「車に気をつけて帰りなさい」という一言は意味深というか、何とも皮肉が効いているなと感じた次第。そして、いつかまた、小鳩くんと小佐内さんに出会えますように、と祈るばかりです。
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どの話も面白かったけれど、羅馬ジェラートの謎が一番好きかな。あれはとても巧みだった。
人が死なないミステリの面白さって、米澤先生から教えられてる気がする。
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待ちに待った「小市民シリーズ」相変わらずかわいいけれど鋭い小山内さんと小鳩くんの淡々としたやりとりが楽しい。長年にわたるシリーズなので読み直してみてもいいかなと思ったりする。
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小市民シリーズ6作目となる短編小説。
生徒が教師の思惑に気づき謎を明かすストーリー展開は、同作者の著作古典部シリーズの「連峰は晴れているか」を想起させた。
しかし本作で最も重大なシーンは、美術教師甲村と小鳩君の解答パートだろう。先ほど挙げた"連峰"は想像上の話として教師と主人公の生徒が会話することはなかった。対して、本作は全ての顛末が明らかになり甲村の処罰が下されたとき、主人公は真っ先に黒幕かもしれない美術教師に会いにいっている。
これは小市民シリーズと古典部シリーズの主人公の謎に対するスタンスの違いだと私は感じた。
古典部シリーズの折木は本人が自称するように省エネ主義を標榜している(最近は休日が終わる可能性もあるが)、それに比べて小鳩君は謎があったら解かずには居られれず、大々的に、嬉々として謎を解くだろう。
それを後悔したため小市民を目指しているのだが、解答パートではその片鱗がとても強く感じられた。
成功した同輩を憎み盗作を隠し持っていたかもしれない、学校に脅迫文を送ったかもしれない美術教師、それを自分が納得できないからといって1人で会いに行く、とても小市民とは言えない命知らずな行動である。
ただ、そこで得られたものは素晴らしいものであった。美術教師甲村の人間的な奥深さをたった数ページで感じる事が出来たのは、作者の巧みな表現力だろう。
小鳩君の恋愛観も素晴らしい。この、ひとでなし。
ウィーンは遠いので、デメルのザッハトルテを食べる事にする。
Posted by ブクログ
米澤穂信先生の著書はすべて読んでいるけれど、その中でもやはり小市民シリーズがダントツに面白い
完結した矢先に番外編の出版
嬉しい 嬉しすぎる
折良くゆっくり本を読める機会があったので一気に読んだ
期待を裏切らないおもしろさだった
以下ネタバレが含まれるかも
短編集と言いつつ各編に散りばめられた要素が最終話で回収される展開はお見事としか言いようがない
ひとつめのフォーチューンクッキーの話で美術の先生の陰をちらりと出しつつ、みっつめの倫敦スコーンの話で件の女の子が意中の相手のために美味しいスコーンを焼きたかったんだろうなとうっすら匂わせ、最終話?のザッハトルテで回収してくる
そうなるとふたつめのジェラートの話にも仕込まれていたのだろうか
もう一度読み返してみよう
この話のあと例の女の子はどうするんだろうね
小鳩くんが興味があるのは謎自体なので、その後に興味がなさそうなところも、それゆえあまり描写されないところも味があって好きだ
4編の中ではジェラートの話が一番推理をしている感があって好きだったかも
ああ停電があったんだなというところまでは割とすんなりたどり着けるが「停電があったことを知っているのに溶けかかったジェラートを提供したこと」にまでは目が向かなかった
そこなんだ、って意表をつかれる
小市民シリーズのどこが好きかというと、あくまで小市民的に「素直に」読み進めていると、そうかこれはこういうことなんだなと一度別方向の安易な結末にミスリードされかかるところ
たとえば最終話のザッハトルテだと、美術の先生が脅迫状の犯人なんだろうなと一度思いかけてしまうところとか
そうじゃない、と「安易な」方向にいかない小鳩くんと小佐内さんはやっぱり小市民的じゃないし、小市民たれと自己に言い聞かせている傲慢さもとても良い
あとは毎回スイーツの描写がこまかいところが好きだ
私がケーキの中で1番好きなザッハトルテが表題に使われたのも勝手に嬉しかった
読み終えて、むしょうにスコーンが食べたくなったな……と思っていたところで本当にタイミングよくおやつにシフォンケーキが供された 最高
この感想を書きながら美味しくいただきました ごちそうさまでした
Posted by ブクログ
小鳩くんと小山内さんの推理もの第二弾。小鳩くんも小山内さんも、細かくて神経質。小説としては面白いけど、現実にいたら気が合わなさそう。
第1話 高校の先輩の縞大我氏が海外美術展で賞を取った。縞氏の作品が校内に残っていたが、それは他の作者の模写だった。だが額縁を外してみたら、模写だと書いてあった。
第2話 前回小山内さんに謎を解く手を借りたので、ジェラートを奢ることになった。テスト最終日だ。ジェラートに手をつけようとしない、スーツの人を発見する。
第3話 小山内さんの家庭科実習のスコーンが生焼けだった。水分量でもオーブン温度や時間設定でもない。
第4話 縞大我が講演にやってくるのに先立って、オブジェを送ってきた。地震があり、オブジェは壊れた。石膏像が落ちたせいだと思われた。
Posted by ブクログ
子佐内さんの「なあに」のバリエーションが多くてかわいい。
待ちに待った小市民シリーズの最新作の短編集でした。
いろいろなスイーツに掛けたちょっとした日常の謎解きが軽食にピッタリ。
今回もお互いに察しがいい二人の会話は玄人味を感じて、
某漫画の「青いいよね」「いい」のような意思疎通感が非常に面白かった。
最近読んでいた本格ミステリーの箸休めにはとても甘美なおやつタイムでした。
Posted by ブクログ
小市民シリーズ好きだな〜〜と思ったシリーズ2作目の短編集。完結したあとにスピンオフ読めるのうれしい。
日常ミステリーのなかに潜む、ちくりと刺さるような皮肉が良いんだよな米澤穂信は…
小鳩くんも小山内さんも相変わらずでした。
わたしの推しキャラ健吾も出てきます。うれしい。
ザッハトルテもスコーンも食べたくなった。
Posted by ブクログ
久しぶりに
小鳩くんと小佐内さんに会えた
2人のやりとり読みながら
あーこのテンポがいいんだよね
会話と彼の心のつぶやきのバランスの良さ
四編のうちの一編
漢字の表す都市名がわからん、と思ったら
サンフランシスコでした
どれもよかったけど、一つ選ぶならザッハトルテかな?
小市民的謎解きです。
「冬季限定ボンボンショコラ事件で完結したはずなのに」と思って読んだら、時系列的には春季限定いちごタルト事件と夏季限定トロピカルパフェ事件の間で、巴里マカロンの謎の後の出来事でした。期間限定のメインは刑事事件ばかりで小市民的にはやばい案件ばかりですが、短編集は日常の謎解きメインで誠に小市民的です。2番目と3番目の謎は、小鳩くんと小山内さんがスイーツを食べている間に解決してしまいます。短編集はシリーズの他の作品は読んでいなくても充分楽しめますが、読んでいると「このセリフはあの事を言っているのかな」と、より理解が深まりますので出来れば読む事をお勧めします。
Posted by ブクログ
小市民シリーズ番外編二作目。番外編ではあるけれど、本編の時系列の中の話で、本編で言えば春期と夏期の間(番外編も含めれば春期→巴里→倫敦(本作)→夏期)の話。
4編それぞれで周囲に表れる謎が扱われていますが、基本的には部外者というか第三者の立場で謎に向き合い、だからこそ部外者として謎に気付き突きつめる二人の会話のみで基本的に話が進み謎が解き明かされていく。小鳩くんと小佐内さんの関係性というか信頼関係を深める途上の時期はこうして進んでいったのか、という感じを得られつつ二人を楽しめて良かったです。
Posted by ブクログ
『小市民シリーズ』らしい、甘くて少し苦い短編集。
収録作はどれもお菓子をめぐる日常の謎で、スコーン、クッキー、ザッハトルテ、ジェラートと、題材だけ見ればとてもかわいい。
けれど、謎が解けたあとに残るのは、ただの甘さだけではない。人の思い込みや視線のズレ、ちょっとしたごまかしや苦味が、お菓子の後味のように残るところがいかにも小市民シリーズらしかった。
中でも一番好きだったのは「羅馬ジェラートの謎」。
フードコートでジェラートを前にしたまま手をつけない客。
買ったばかりなのになぜか柔らかい小佐内さんのジェラート。
中に沈んだチョコ。
普通なら見過ごしてしまうような違和感が、あとから謎を解く手がかりとして浮かび上がってくる。その流れがとても気持ちよく、収録作の中でも一番「ミステリーを読んだ」という満足感があった。
さらに、ジェラート屋さんの名前とジェラートに沈んだチョコからシャーロック・ホームズ「六つのナポレオン」の〈アバネッティ家のバターに沈んだパセリの恐ろしい事件〉を連想してしまうのも楽しい。
このつながりに気づくと、
ホームズ的な観察の快感まで味わえるじゃないか。
ホームズ好きには最高すぎた。
Posted by ブクログ
アニメ化によって人気上昇中である(と思いたい)小市民シリーズの魅力は、謎そのもの以上に、文体や行間から漂う人形劇のような無機質さと凪のように起伏のないストーリーラインだと思ってます。
そしてそれは本という媒体だからこそ楽しめるもので、このシリーズが大好きな理由の一つです。
小鳩、小佐内はもちろんのこと、自分は特に毎話新登場するネームドモブキャラが気に入ってます。
今回も何人か出てきました。
小鳩くんの視点を通して描写されるそのモブキャラたちは、アンドロイドのようにプログラムされて動いてるかのようで、それによって世界観が余計に無機質に映る。
その割にどいつもこいつも気は強いんですよね。
そのアンバランスさが個人的になんかツボなんだと思います。
『〈あくの組織に狙われてるから〉
つまり、まともに説明するつもりはないということだ。』
マジなんだよなあ笑
20年前に出たエピソードの前日譚がいま読めるなんて贅沢な話ですよね。
文庫化されてない短編があることは知ってたので今回の話はいつか読めると思ってましたが、わからないのはこの後。
ファンとしてはなんとか新作、よろしくお願いいたしますっ!!
Posted by ブクログ
米澤穂信さんの日常の謎学園本格推理小説ですね。
『小市民シリーズ』の番外編の二冊目です。
小鳩君と小佐内さんの絶妙な会話から、見事な推理で謎を解く。このパズルがたまらなく好奇心を擽る絶品本格推理に痺れますね。
作家の米澤穂信さんもこの二人のキャラクターの化学反応を楽しみながら、物語を紡いでいるように思えます。
二人に混じ合う学園のキャラクターも存在感が頗る高く、小鳩君と小佐内さんがこの物語を引っ張って面白くさせてくれているのを、米澤穂信さんも面白がって作品が仕上がるのを感じます。
目次
桑港クッキーの謎
羅馬ジェラートの謎
倫敦スコーンの謎
維納ザッハトルテの謎
取り敢えず『小市民シリーズ』が完結したので、残念に思っていた所、『小鳩君と小佐内さんが遭遇した四つの謎』がシリーズになっていくのは願ってもないことです(=^・^=)
Posted by ブクログ
久々の小市民シリーズ。ドロドロの殺人事件は苦手だけど、日常のささいな謎解きは好きで現実生活に疲れた自分にはスイスイ読み進められて楽しかった。
本とはいつも自分が必要なタイミングで出会えるようになってるんだなぁ。
Posted by ブクログ
小市民シリーズの第二作品集の本作はある画家の作品の盗作疑惑、注文したジェラートに手をつけない女性客、完璧な手順にも関わらず生焼けになったスコーン、講演会の前日に届いた脅迫状など日常の謎と二人の互恵関係、甘いスイーツに反比例するビターな読後感など変わらない魅力に溢れていた。是非ともまた続編を…
Posted by ブクログ
小市民シリーズ、アニメも観てたから完全にあのイメージになってた。それにしても前作で完結と思い込んでたからまた二人に会えて嬉しい。
それぞれの都市にちなんだスイーツがテーマの短編集だったが結末がどれも少し闇を含んでた。
日常のミステリーだからやはり、一般人物の感情が乗ってくる。だから共感しやすい。
そして一般人物といえども人の思いなんて簡単に理解できるものじゃない。狡賢さ、嫉妬、虚栄心、それに支配されてるだけじゃない。
だから甲村先生の人生も尊敬できる。光の当たる有名な生き方じゃなくても、今まで積み重ねてきた人生を舐めるじゃない、その人その人の重厚な歴史があるんだ。
爽やかだけじゃない学園ミステリー、この先も続くといいな。
Posted by ブクログ
「桑港クッキーの謎」「羅馬ジェラートの謎」「倫敦スコーンの謎」「維納ザッハトルテの謎」の四篇を収録した、小市民シリーズの傑作集。
このたびも甘いスイーツ満載なのに、あいかわらず後味はとってもビター。
最初と最後で関連がみえるのも連作短編ならではでとても面白かった。
折よくも妹に誘われて行った百貨店催事のスコーン・パーティーで、にぎりこぶしぐらいあるサイズ感のスコーンをためらわずにどんどん買ってしまえたのは本作を携えて挑んだおかげだと思う。
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食感は「ほろほろ」と「しっとり」の中間で、舌の上で崩れていくような感覚がある。ジャムだけではこれほど濃厚な味わいにならないだろうし、クロテッドクリームだけでは、くどいばかりだろう。そして、紅茶がおっそろしくよく合うのだ。この絶妙な組み合わせを発見するまでに、いったいどれほどの失敗が積み重ねられたのだろう。
そうした全ての思いは、しかし、たった一言にしかならなかった。
「おいしいね」
小山内さんはそれだけの言葉さえ必要としなかった。ただ頷いて、ただスコーンを口へと運んでいった。
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深い観察力と鋭い洞察力が、真実を見抜く
シリーズ最新刊。
高校2年の時に起きた事件の話。ざっくり要約すると…。
『桑港クッキーの謎』
卒業生・縞大我の作品が盗作なのか、はたまた習作なのか。
『羅馬ジェラートの謎』
オープンしたジェラート屋で見つけたスーツ姿の人と
小山内さんが買ったジェラートがなぜ美味しくないのか。
『倫敦スコーンの謎』
調理実習でスコーンを作って失敗した理由。
『維納ザッハトルテの謎』
縞大我の講演会に脅迫状。そして作品がなぜ破損したのか。
その時の行動や態度、環境を深く観察する。
小鳩くんと小山内さんの見事な観察力と洞察力が素晴らしい。
『羅馬ジェラートの謎』が印象深くて。
ジェラートが美味しくなった理由以前に時間軸で巻き戻り深く考える。小山内さんの知識力も脱帽です(笑)
自分だったらどういう結果になるのか追求できないなぁと思いながら、彼女らは結構本気で探ってる。推理を楽しんでいるかのような感覚を味わった。
甘いスイーツも舌触りで感じながらも…。
次回は大学生になった小鳩くんや小山内さんがみたい。
彼女らがスイーツとともに推理を楽しむのかワクワクしたい。
Posted by ブクログ
やっぱり好きなシリーズの刊行は嬉しい。
無駄のないシンプルな会話、謎を楽しむ鋭く容赦ない会話、この二人の感じが心地よい。
可愛らしいスイーツとは裏腹に、秘められた謎が結構ビターだったりと…このギャップがたまらない。
『ザッハトルテの謎』で締めくくる構成もよく、今回も大満足だった。
Posted by ブクログ
2026年11冊目。名探偵コナンみたいに都合良く謎が起きすぎてる感はもはやあるが、面白かった。本作の方は一旦シリーズは終わったけど、永遠にスピンオフは作れそうだ。
Posted by ブクログ
小市民シリーズのスピンオフ。著名な芸術家の学生時代の作品に贋作の疑いがある。彼は何故そんな作品を作ったのか。絶品ジェラートに全く手をつけないサラリーマンの謎、家庭科で作ったスコーンは何故失敗したのか、先の芸術家の講演に先立ち作品が展覧されたが、壊された。誰が何故そんな事をしたのか。
大好きな米澤さんの心待ちにしていた新刊であっという間に読んでしまった。
個人的にはスコーンの失敗の謎がとても面白かった。
Posted by ブクログ
小市民シリーズ、というか米澤穂信先生のミステリってこうですよね〜!!という、満足感たっぷりで読み終えた。
会話の中で謎を一つ一つほどいてゆき、最後にざらっとした感情に触れてゆく…この大筋と、謎と感情を小鳩くんと小佐内さんの二人で共有していくこと、登場するスイーツの素敵さ、この三つの要素で小市民シリーズは成り立っていると思う。
最初の「桑港クッキーの謎」は軽快な会話が楽しくて、米澤先生筆のってるな〜って感じがした。
「羅馬ジェラートの謎」では、特定の個人に向けたものではないが、小佐内さんが受けた小さな侮辱を暴いてしまうものになっていた。
人より頭がよく、謎解きが好きな二人は、人よりも他人の感情を読むことが苦手だけど、謎を解いて共有することが、二人にとっていろいろな感情に触れる機会になっている。
今作は『冬期限定ボンボンショコラ時間』より前の時間軸なので、謎解きに対する姿勢や二人の関係性軽快さ、小鳩くんの感情面での未熟さがあった。
だけど、最後の書き下ろしの「維納ザッハトルテの謎」では、小鳩くんはちゃんと大の大人と対峙していて、この一連の短編の最後としてふさわしい場面だと思った。謎を残したままにしておきたくない、という動機であれ、そして小鳩くんがそこに常人以上の行動力があったとしても、高校二年生が大人と向き合って、事実を聞き出すというのはすごいと思う。
短編一つ一つも面白かったし、全体としてもすごく満足感があった。
あとスイーツの描写に磨きがかかっていませんか?
焼きたてのスコーンとザッハトルテが食べたくてたまりません…大学生編in京都お待ちしております…
Posted by ブクログ
最新刊。すでに懐かしい。
そして短編だとあまり二人の異常性みたいなものが感じられず、軽く読み終えられた気がします。
まぁでもなんていうのか、人の悪意ってコワイ。犯罪と紙一重の辺りがまた怖いなぁ…と思いました。
個人的に美味しいスコーンを披露したいなら焼いて持ってきてこれが本場よ!食べ比べてね!とかやればよかったのにねぇとか思いましたが…まぁ高校生らしい思いつきなんだろうか、と読み終えました。