内田樹のレビュー一覧
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・型にはまる⇄型にはまらない が同じゴールに辿り着いてしまう辿り着く人類の矛盾
・自己実現を成し遂げるためのオリジナリティなど本当は存在せず、実は既観念に従うことが賢明なのではないか?という見解
・個性を見出すには付け足す、では無く今までのものを全て削り取る
・礼儀や節度というのは無用な散らばるリスクを回避するためにあり、それはありのままの姿と対義にあり、現代の「自分らしく」という見方に警鐘を鳴らす
・武道や明治時代などから継承されている文化の”基”は、時代を経ても自分の中で重要視することが、年代やレッテルの垣根を取り分け人々の欲望を掻き立てようとする資本主義的社会に対抗するのに必要な -
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- パトリオットかつコスモポリタンであることを目指す
- 次は勝つために徹底した敗因分析が必要
- 日本は敗戦を否認した
- 中国への負債感を抱える日本
- ゴジラは近代化により抑圧されたものの象徴
- 日本人にはリセット願望がある
- 本土決戦すれば天皇制は廃止されていた。本土決戦派は実はそれを望んでいた
- 日本のモデルはシンガポール
- 政府の長期的政策は都市一極集中で地方は棄てる
- 対米従属を通じて対米独立を求める日本=のれん分け
- フランスヴィシー政権は対独協力政権であり枢軸国
- フランスの移民や極右の問題は敗戦の否認
- 韓国は発展したけど住みにくいか -
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2020年の8月くらいに書かれた内田樹さん編のアンソロジー。
コロナをへてポストコロナに対しての中高生・大学生
に向けて30代・40代・50代・60代・70代の著作者が
指針というかメッセージ集です。
前書きの内田樹さんの『各代の著作者からの想定読者にたいするいうべき言葉は『ごめんなさい』』という部分は非常に
心に残る内容です。
20人の人からの言葉のなかで、一番よかったなあと思うのが、今回は平川さんでした。
昨年の8月と現在(2021年1月)とはまたフェーズが
変わってきているコロナの状態ですが。
やはりいろいろな矛盾が表出してきているなあと
思います。
たしかに、自分の息子も含めて、若い人 -
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ネタバレ著者の本を初めて読んだ。
頭が良い人って、難しいことを雑談のごとくユーモアを交えて語ってしまうから凄い。
著者の雰囲気は、養老孟司に似ているなぁ。
そうそう、本書の冒頭でこの本には目新しいことは何も書いてない、偉い先人の方々がすでに書いたことをまとめただけです、って言っているのが面白い。
とは言え、内容は非常に勉強になるものだった。日本て、カメレオンみたいな国だなぁというのが感想。良く言えば柔軟性に長けている。悪く言えば、自分の軸がない。他国と比較することでしか自国を語れないという解釈は、なるほどと思った。
そもそも中国ありきで誕生した国、日本。今も他国が作った憲法の下、他国に言われて作 -
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ネタバレ白井聡氏の著作「国体論」に興味をもったものの、専門的な内容のため断念。本書は内田樹との対談形式で読み易くなっている。戦後日本を貫く呪縛。「対米従属を通じての対米自立」「敗戦の否認」「永続敗戦の構造は戦後の国体」 もちろん、いずれの敗戦国も敗戦の否認を行ってきたのであるが、日本とフランスは戦後の症状が重い。日本では戦争を指導していた人たちが戦後、ふたたび支配的な地位に留まり続けたことが歪みを生んでいる。親米的雰囲気は、かなり人為的に作られていった部分が多い。戦中派は明言しないものの、アメリカに勝つ!という目的を共有しており、代替戦争としての経済競争があった。戦後生まれが支配的となった現在、目的
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「国民全部をネットできる仕組みを作ろうとしたら、人間は何を嫌がり、何に惹きつけられ、何を恐れるのかという人間の欲望と弱さについての深い理解が必要です」
という内田氏の言葉に、強くひきつけられたな。別に俺は国民全部をネットしたいと思っているわけではない。ただ、仕事やマンションの理事会、学童の役員会、いろんな場面でいろいろな人と関わっているとさ。合意形成の難しさやめんどくささを感じるんだよね。俺は大きな声を出す方ではないし、別に子どものための会合で大きな声を出す人がいるというわけでもないんだけど、そうであればなおさら、どうやって物事を決めていくかという難しさは感じるわけでさ。問題があるなら、解決 -
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身体について
一時の快楽のために自分の身体を道具のように扱っていませんか?
中年オヤジになってしまう人の共通点とは?
ストレス過多→情報をシャットダウン→周囲の気配りに気づけない、できなくなる
日本人と西洋人における抑止力の違い
西洋人は神が見ているから悪いことはやめよう
日本人は内なる他者に見られているからやめておこう。
礼儀作法なんかいらないと言う人に反論できる?
礼儀作法は自己利益を最大化するためにやるのだ。
仮面を被ることで自分を守れる。
敬語を使う人になかなか攻撃できないもの。
子どもに敬語を教えるのもこれ。
家庭内暴力の要因は2つある
「嫉妬」と「過干渉」
暴力を -
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ネタバレ全体としてはなんだかよく分からないような気がするけど、それさえも術中のようで誤解できたんじゃないかと思います。
内容は面白いの一言でこれ以上言うことはないのですが、個人的にはこんなに話しかけるような書き方(悪く言うとものすごく内容に関係ない文が多い)さえも狙っているのではないかと思わずにいられませんでした。(本の中でトイレ休憩とかコーヒー休憩入れる人見たことないです!)
それも含めてこの本で言いたい事が表れているのは素直にすごいと思います。(少なくとも自分はそう誤読させてもらいました。)
感想は書けるけど、自分で読んだ方が早い気がします。
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初内田樹だけど面白かった
大学生もっと早くに読めば良かったなあ
学びは学びたいと思うものにしか現れない。
よくわかる気がする
よく分からん難しい教科書に、あれこれ考えて無理やり解釈つけてわかった気になって、先生にボコボコにされてあーそういうことかってなることよくある。
謎があって、誤解の余地があるから人は想像するようになってるって、あーいいなって思う
突っ込み所のないパッケージトークつまんないしね。
逆に誤解するようにできてるから、人には想像力があるんだろう。
突っ込み所が適度にあるよう会話って、考える前に自然にそこに突っ込んでて、突っ込まれた方もあーそれはこうだからって自然に展開し -
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久しぶりに、スッキリできる書籍に出会った。
もやが急に晴れたとは、まさにこのこと。
いつものことだけれど、村上作品の解説本の類に手を伸ばしてしまう。
私にとって、作品そのものは意味がわからないのに面白いはじめての作家であり、ずっと好きだという気持ちがやまない。
ハルキストとしての初めの一歩を娘が村上春樹に興味を持ったことで、反芻している。好きだと自覚してからは、本当にずっと好きだと思っていたけど、自覚してからだって、好きの内容は意外と様変わりしてきたと思い至る。
で、読みなくなった。他人が語る村上春樹を。
内田樹は共感材料が多い、語り口が楽しいし、多分、この人のことを人として好きだ。内容 -
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白井聡「武器としての資本論」が面白かったのでこちらも。永続敗戦論で書かれていた対米追従”永続敗戦レジーム”の話を縦軸に、日本の様々な問題に触れていく構成。
先日見た「三島由紀夫vs東大全共闘」で、両者は右翼と左翼で水と油かと思いきや実は共通の敵(嘘だらけの日本)がいたという展開があったが、ここでも、本来的に今の”愛国”は本当にそうなのか?という話が見られた。
あと、老害を生み出さないための昔の知恵として、昔はある程度の社会的地位に達した人は50歳くらいになると何か旦那芸を習ったものという話が面白かった。謡をやったり浄瑠璃をやったり俳句をひねったり参禅したり、元気の良い人は武芸をやったり。こ