内田樹のレビュー一覧

  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    非常に面白かった。
    著者は大学教授でありながら、武道家。この武道家の要素が身体知をともにした文章にしていると思う。
    ・無理して頑張るということはそれだけエネルギーを前借りしているということ。
    ・職場等の不快な人間関係に耐え続けると必ず「オヤジ化」し、自分がイヤな奴になる。
    ・パパ活等(たいした価値も提供していないのにその気になっていること)で自らの価値観が狂ったら、一生ものの傷になる。
    ・礼儀とは仮面を被ることで自分の利益を最大化すること。権力者の前で素顔など出してはいけない。
    など、すっと頭に入ってくるような内容だった。

    タイトル通り、頑張りすぎて疲れた時に読むといい本。
    社会の変な価値観

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    2025年11月14日
  • 気はやさしくて力持ち

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    往復書簡風のリレーエッセイ。
    男の子の育て方というテーマだったはずが、どんどん散らかって、散らかしっぱなしになった。三砂さんは最初こそ手探りで書簡を始めるが、だんだんのびのび自由に書いてる感じ。
    内田樹はずっと同じような話してるんだなと思い、ほっとするやら懐かしいやら。

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    2025年10月30日
  • 日本辺境論

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    学ぶ構えについて、機(敵について)の考え方は非常に興味深い。
    それ以外にもなるほどそういうことか。と理解が後から追いつくことが多く、例えばの話を論じるところから、自分の理解できる範疇までのタイムラグが多い本だった。
    日本人とは?という一つのトピックに対して、向き合い方、分析の仕方は斬新で刺激的だった。

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    2025年10月21日
  • 知性について

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    普段読まないジャンルの本なのでとっつきにくいと思ったが想像以上に読みやすい本だった
    勝ち負けは勝つ方がその後辛いとか、決してできたとかわかったとか思わないことが武道とか、日常生活でもわかりやすい例えがたくさん使われていてもっと内田さんの本を読みたくなった

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    2025年10月19日
  • 謎ルール : 10代から考える 「こんな社会」を生き抜く解放論

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    数多ある謎ルールを紹介し、それに対する疑義提示みたいな内容なのかと勝手に思い込んでました。ではなく、もっと根源的な問題究明が目指されていて、そもそもルールって?とか、それが必要とされた歴史的背景とか、かなり踏み込んだ論説が展開される。

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    2025年10月17日
  • 街場の平成論

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     内田樹篇の平成を振り返るエッセイ集。最初に内田氏が言っているように、自由に書いてもらったので統一感はないが、それぞれの書き手の専門分野に応じて、いろいろな平成の断面が見える。中には内田氏ファンである読み手の存在を忘れているのではないかと思われるものもあったが、総じて興味深く読めた。面白かったのはブレイディ氏の英国的「ガールパワー」と日本的「女子力」が全く真逆の意味になるという指摘だった。前者は、女が、女たちの支持を得て女たちをインスパイアすることだったが、後者は、女が、男たちの支持を得て男たちに愛されてほかの女たちより上に立つことだという、なるほど、双方の国民性の一端を垣間見せてくれている。

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    2025年10月13日
  • 老いのレッスン

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    私たちの先を行く達観した視点での人生に対する整理なので、納得する反面、なんとなく暗くなった。なんで暗くなったかは自分でもまだよくわからない。現実的すぎるからか。

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    2025年10月13日
  • 生きづらさについて考える【毎日文庫】

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    250文字ぎちぎちのフレーズ記録を10本近く残してしまった。相変わらず胸に響く「訓え」の数々。内田樹を信頼する気持ちは、出逢って20年ほど経つけど変わらない。寄稿の寄せ集めなので1冊の本としてはという意味で⭐︎4つですが、本当にいつも「知」をありがとうございます。p327「間違えてほしくないが、『冷静さを保つ』と『鈍感である』ことは違う。」p328「なにか異変を感知したら、『ほう、いつのまにこんなことが』と目を丸くしてみることである。驚くことを楽しむのである。それくらいの構えでいないと2019年を冷静にやり過ごすことはできないだろう」
    この後、コロナだったんだな……。
    あとがき、中央年齢高いt

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    2025年10月13日
  • 謎ルール : 10代から考える 「こんな社会」を生き抜く解放論

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    すべてのルールには、そもそもの作られた目的がある。時の流れはルールだけを所与のものとして、「いいから従え」という杓子定規な息苦しさがのこる。ルールは所詮間に合わせの道具なのだから、本来果たすべき役割が果たせなくなるのならば、変えればいい。もちろんルールを守らせるためのルール、もあるだろうが、増え過ぎればそれこそ謎ルールの氾濫、になってしまう。起源を時に問うてみるメタ視点を持つこと、首尾一貫は時に毒にもなりうること、昨日と意見を変えたっていいこと、1人でも多くの人が、生きやすい世の中になるよう、そのマインドセットだけは変えないでおこう。

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    2025年10月05日
  • 日本戦後史論(朝日文庫)

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    ・戦前日本の指導者層が退出せず、戦後も引き続き指導者層にとどまったことから、アメリカに対してモノが言えなくなった。以降、「永続敗戦」の歴史が始まっているとする。
    ・戦後日本がとった戦略は、「対米従属を通した対米自立」であるとする。これを「のれん分け」と表現するのが非常にうまいと思った。
    ・敗戦をうまく総括できないことから、東アジア諸国との関係もいまだにこじれる要因となっている。東西冷戦や日本の突出した工業力等を背景に、東アジアは日本に文句も言えなかったが、1990年くらいから潮目が変わってきた。
    ・終戦時に15歳前後で、間もなく徴兵という世代は、祖国のため米国に必ず勝つという思いを胸に終戦後は

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    2025年10月01日
  • 知性について

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    仕事でモヤモヤしている時に出会いました。
    正論を振りかざす人、
    正論でぶち当たる自分、
    簡潔に、論理的に話さなきゃいけない
    というしがらみから少し開放された気がしました。

    読む前と読んだ後の視界の違いに驚きました。

    沢山の感性があり、
    触れることは幸せですね。

    弟子の視点、忘れないようにします。

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    2025年09月27日
  • 邪悪なものの鎮め方

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    「三島由紀夫vs東大全共闘」を観ていて、内田樹先生面白いなぁ…と思い、そういえばずっと読みたい本登録してた本あった!と思って読みました。

    面白かったです。
    軽やかな感じの文体で思考を刺激される本でした。すごいバランス…
    即効薬ではなく、「これ、そのうち役に立つんじゃないかな」なのがよかった。
    どこかに納めておきたい、となる本でした。

    「被害者の呪い」の章を読めたのがよかった。「貧乏シフト」も。
    突然の麻生太郎話に笑いました。そういえば麻生さんカトリックだな……(石破さんはプロテスタント)

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    2025年09月21日
  • 邪悪なものの鎮め方

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    いつもの内田樹コンピレーション本です。10年以上前のものですが、古びない。いつも同じようなことを言っている気がするのに、どういう話の展開が来るのか読めない。それが内田樹が癖になってしまう理由だろうな、と思いました。

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    2025年09月21日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    『13歳のハードワーク』がいちばん興味深くわかりやすい内容。これを最初の章に持ってくるべきでした。本当に中学生に読んでほしいと思うなら、まず読みやすい文章から載せるのがいいと思います。「こんな難しいこと書いてるオレってすごいでしょ、みんなついてこれる?」って思ってる大人の文章から始められると読もうとする気持ちがなくなります。
    中学生は小説以外の文章を読む機会が少ないし、意外とまじめなので本は常に最初から読もうとします。興味のあるところから読もうとは思いません。

    そしてこれを書いているおじさんたち、子どもがいるなら精一杯育児に関わったでしょうか?中学生、高校生の息子、娘にしっかり向き合ったとい

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    2025年09月20日
  • 先生はえらい

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    先生というテーマの本かと思っていたけど、「話し合う」ことや「学ぶ」ということを根源的に考えることでコミュニケーションについての姿勢の取り方を知ることが出来た。単純に筆者の考えという「答え」を伝えて、おしまい!ではなく、コミュニケーションはもっと自由であることを教えてくれる本だと思う。自分自身で作っていた、枠(という名の思い込み)を取り払ってくれる素晴らしい本だと思う。

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    2025年09月19日
  • 知性について

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    ネタバレ

    韓国の編集者さんに頼まれて、韓国の読者向けに書いたものを日本語として出版したという本でした。質疑応答形式で物事が深められています。

    弟子とは、師匠とは、
    理解できないことのリスト、
    ルーティーン、

    いつも読んでいて発見があり、考えさせられ続けています。

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    2025年09月18日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    構造主義という単語自体聞いたことくらいしかなかったのですが、なんとなーくふわーっとすこーし輪郭くらいは分かった気になれました。
    1年に1回くらい読み返してみて、自分の成長具合を確かめてみたいと思います。

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    2025年09月16日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    そもそも構造主義とは何なのか、どの世界、分野、学問の話なのか、全く知らないまま、単に評判の良さから手に取った本。

    冒頭の入門書に関する記述からして期待か高まる。

    確かに易しい本ではないが、豊富な具体例のおかげで、なんとなくこんなことかなというイメージは湧く。そして、そのおかげで読み終えるのが寂しくなった。

    もっと勉強してみたいが、まずは再読か。



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    2025年09月12日
  • 沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

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     タイトルがバタくさいのであまり期待してなかったが、とても参考になった。特に人口問題の捉え方については新鮮だった。今から100年後に日本の人口は5000万人になってしまうようだが、5000万人というのは明治時代の終期と同じであり、江戸時代の日本の人口は3000万人だったのだ。その人口で江戸時代には200以上の藩がそれなりに存続し、日本全国の隅々にあったそれぞれの藩に文化や名産品があったのだ。
     人口減少が問題なのではなく、一局に人口が集中して地方が切り捨てられていくことこそ問題なのだ。資本主義は効率性を追求し、お金儲けのためには儲からない地方ではなく、都心に人口を集め効率的に稼ぐことを狙う。藩

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    2025年09月08日
  • 知性について

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    タイトルにそれほど必然性にないのはまえがきにある通り。Q&Aに答える形式で、テーマとしては多岐にわたると言えるが、大まかにいえば「伝道者」や「弟子」としての筆者のありかたについて。
    こういった形式でも読み応えとしてはさすがという感想。

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    2025年08月30日