内田樹のレビュー一覧

  • 知性について

    Posted by ブクログ

    仕事でモヤモヤしている時に出会いました。
    正論を振りかざす人、
    正論でぶち当たる自分、
    簡潔に、論理的に話さなきゃいけない
    というしがらみから少し開放された気がしました。

    読む前と読んだ後の視界の違いに驚きました。

    沢山の感性があり、
    触れることは幸せですね。

    弟子の視点、忘れないようにします。

    0
    2025年09月27日
  • 邪悪なものの鎮め方

    Posted by ブクログ

    「三島由紀夫vs東大全共闘」を観ていて、内田樹先生面白いなぁ…と思い、そういえばずっと読みたい本登録してた本あった!と思って読みました。

    面白かったです。
    軽やかな感じの文体で思考を刺激される本でした。すごいバランス…
    即効薬ではなく、「これ、そのうち役に立つんじゃないかな」なのがよかった。
    どこかに納めておきたい、となる本でした。

    「被害者の呪い」の章を読めたのがよかった。「貧乏シフト」も。
    突然の麻生太郎話に笑いました。そういえば麻生さんカトリックだな……(石破さんはプロテスタント)

    0
    2025年09月21日
  • 邪悪なものの鎮め方

    Posted by ブクログ

    いつもの内田樹コンピレーション本です。10年以上前のものですが、古びない。いつも同じようなことを言っている気がするのに、どういう話の展開が来るのか読めない。それが内田樹が癖になってしまう理由だろうな、と思いました。

    0
    2025年09月21日
  • 転換期を生きるきみたちへ

    Posted by ブクログ

    『13歳のハードワーク』がいちばん興味深くわかりやすい内容。これを最初の章に持ってくるべきでした。本当に中学生に読んでほしいと思うなら、まず読みやすい文章から載せるのがいいと思います。「こんな難しいこと書いてるオレってすごいでしょ、みんなついてこれる?」って思ってる大人の文章から始められると読もうとする気持ちがなくなります。
    中学生は小説以外の文章を読む機会が少ないし、意外とまじめなので本は常に最初から読もうとします。興味のあるところから読もうとは思いません。

    そしてこれを書いているおじさんたち、子どもがいるなら精一杯育児に関わったでしょうか?中学生、高校生の息子、娘にしっかり向き合ったとい

    0
    2025年09月20日
  • 先生はえらい

    Posted by ブクログ

    先生というテーマの本かと思っていたけど、「話し合う」ことや「学ぶ」ということを根源的に考えることでコミュニケーションについての姿勢の取り方を知ることが出来た。単純に筆者の考えという「答え」を伝えて、おしまい!ではなく、コミュニケーションはもっと自由であることを教えてくれる本だと思う。自分自身で作っていた、枠(という名の思い込み)を取り払ってくれる素晴らしい本だと思う。

    0
    2025年09月19日
  • 知性について

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    韓国の編集者さんに頼まれて、韓国の読者向けに書いたものを日本語として出版したという本でした。質疑応答形式で物事が深められています。

    弟子とは、師匠とは、
    理解できないことのリスト、
    ルーティーン、

    いつも読んでいて発見があり、考えさせられ続けています。

    0
    2025年09月18日
  • 寝ながら学べる構造主義

    Posted by ブクログ

    構造主義という単語自体聞いたことくらいしかなかったのですが、なんとなーくふわーっとすこーし輪郭くらいは分かった気になれました。
    1年に1回くらい読み返してみて、自分の成長具合を確かめてみたいと思います。

    0
    2025年09月16日
  • 寝ながら学べる構造主義

    Posted by ブクログ

    そもそも構造主義とは何なのか、どの世界、分野、学問の話なのか、全く知らないまま、単に評判の良さから手に取った本。

    冒頭の入門書に関する記述からして期待か高まる。

    確かに易しい本ではないが、豊富な具体例のおかげで、なんとなくこんなことかなというイメージは湧く。そして、そのおかげで読み終えるのが寂しくなった。

    もっと勉強してみたいが、まずは再読か。



    0
    2025年09月12日
  • 沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

     タイトルがバタくさいのであまり期待してなかったが、とても参考になった。特に人口問題の捉え方については新鮮だった。今から100年後に日本の人口は5000万人になってしまうようだが、5000万人というのは明治時代の終期と同じであり、江戸時代の日本の人口は3000万人だったのだ。その人口で江戸時代には200以上の藩がそれなりに存続し、日本全国の隅々にあったそれぞれの藩に文化や名産品があったのだ。
     人口減少が問題なのではなく、一局に人口が集中して地方が切り捨てられていくことこそ問題なのだ。資本主義は効率性を追求し、お金儲けのためには儲からない地方ではなく、都心に人口を集め効率的に稼ぐことを狙う。藩

    0
    2025年09月08日
  • 知性について

    Posted by ブクログ

    タイトルにそれほど必然性にないのはまえがきにある通り。Q&Aに答える形式で、テーマとしては多岐にわたると言えるが、大まかにいえば「伝道者」や「弟子」としての筆者のありかたについて。
    こういった形式でも読み応えとしてはさすがという感想。

    0
    2025年08月30日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

    Posted by ブクログ

    「分からないことがあっても気にならない」
    ・分からないとこがあっても気にならない。若い人ほど分からないものをそのままにする傾向が増している。分からないものを分からないままに維持して、それによって知性を活性化させるという人間的な機能が低下しているような印象を受ける。例えば分からない言葉を調べずにそのままにするなど。そういった人々は世界の意味が分からず穴だらけで世界を見ているのではないかという不安を覚える。分からないことにストレスを感じない。


    「等価交換が染み付いている」
    ・現代は子供も消費者として始まっており等価交換が染み付いている。昔の子供は労働者として家事手伝いから始めて家族に役に立つこ

    0
    2025年08月18日
  • 知性について

    Posted by ブクログ

    “「登場人物に共感できるかどうか」を基準にして本の良否を決めていたら、ドストエフスキーなんか誰も読みませんよ。「共感ベース」というは言い換えれば、「自分にわかるもの、自分がすきなもの」には価値があり、そうでないものは無価値だという自己中心性のことだと思います。”(p.153)


    “僕自身は「ほんとうの自分」などというものにぜんぜん興味がありません。そんなもの、どうだっていい。そもそも昨日の自分と今日の自分が同じ人間だったら、生きている甲斐がないじゃないですか。”(p.133)


    “翻訳の本質は「憑依」だと思います。他者の思考や感情の流れに同調・同期してしまうこと。この「自分を手離す」という

    0
    2025年08月14日
  • 動乱期を生きる

    Posted by ブクログ

    時事問題に対する内田樹の見解を知りたいと思ったのが本書を読む動機。作品紹介で書かれる「パワークラシー」については、権力者が強者然としてふるまう、実生活では会社の役職とか体育会系、年齢、男女、お店へのカスハラなど、至る所にある現象。「サン付け、クン呼び」みたいにいちいち拘る事象というのは、人間が関係性を序列化せずにはいられない性質から発するもので、全てはその類型だという気がする。で、そんな中での「短期的利益志向」は相性が最悪。つまり、権力は換金しやすいので、その権力にすり寄る動機がさらに高まるという図式だ。このパワークラシー、短期志向などのトレンドを踏まえた上で、時事問題を斬る。

    ― エーリッ

    0
    2025年08月08日
  • 寝ながら学べる構造主義

    Posted by ブクログ

    この類の本を読んだのは初めて
    時折、読みながらウトウト(笑)
    「寝ながら読む」みたいになってた。

    けど、読み切ったのは
    「うわ、確かに、そうかも」ってこの語彙だけをもって、読めるくらい例え話をしてくれてるからかな。


    尊敬する人とか、逆に苦手意識のある相手...世の中は自分とピッタリ合う人は居ないから、色んな感情になって人疲れすると思う。
    でも、構造主義の中で捉えると、「そんなもんか」と広い視野で見ることができるなと思った。

    だから印象に残ったところは↓
    物事の考え方の幅を広げてくれたところだと思う。


    そんな印象深いところは
    ① バルト
    「語法」→「エクリチュール」
    「教師のエクリチ

    0
    2025年07月29日
  • 知性について

    Posted by ブクログ

    学生時代に著者の本を読んだことがあったため、気になり購入。
    読みやすい文章で記載されており、スラスラ読めてしまった。
    この本にも書いてあったが、わかったフリをして読む、わかった気になって読むことが果たして読書と言えるのか?このことは今後読書をする上で非常に考えるべきポイントだと思った。

    0
    2025年07月24日
  • 知性について

    Posted by ブクログ

    定期的な内田樹分の摂取。問いに答える形の形式なので、いつもと少しだけ違う内田樹が引き出されていて、かれの考えるところの前提がわかった気がして面白かった。

    0
    2025年07月17日
  • コロナ後の世界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    通っている整形外科医院の本棚からお借りした
    自由に貸し出してくださる医院!

    副題『「生きていく気」がしなくなる国でー
    なぜ日本はここまで劣化したのか』

    難しかったけれど頑張って読んだ
    ほーほーうんうんと

    著者は私の住む神戸で武道の道場を開いておられるとか
    たくさんの著作もある

    コロナ後に起こったことは、もともとから存在した日本社会の欠点が可視化された。すでにあちこちにひびが入っていたシステムの不備が露呈したと。

    同世代だからか、おっしゃっていることに納得
    不寛容な国になっているなあ

    ≪ また来るの? 相互監視の あの時代 ≫

    0
    2025年07月16日
  • 街場の成熟論

    Posted by ブクログ

    内田樹先生のブログの文章と雑誌などへの寄稿記事がまとめられたものです。

    オンラインでも見れるのだけれど、やはり紙でまとまっていると作品になる、

    国際政治から国内政治、社会問題など、世間でも話題に上がる身近なテーマから、内田先生なりの視点が文章にされていて、どの稿もとても興味深いものがありました。

    ひとひねり、ではないですが、これまでの知的且つ身体的経験の蓄積に裏打ちされた独自の一貫した視座があって、常に新しい言葉の意味や考え方、視点のもち方を学ぶことができます。

    0
    2025年07月07日
  • 寝ながら学べる構造主義

    Posted by ブクログ

    構造主義が出てくるまでの流れとフーコー、ロラン、レヴィストロース、ラカンを個別に。全体的な流れ抑えるだけかと思ったら、案外いい塩梅で1人1人の研究も俯瞰していくので、取り上げられてる構造主義者の学びはじめとしてもいいかもしれない。あと、存外まえがきが面白い。

    0
    2025年06月30日
  • 寝ながら学べる構造主義

    Posted by ブクログ

    例えばなにか、くよくよと考えている事があったとき。
    自分ではうまく言葉にできていない「こういうこと」を、とっくに昔の人は、言葉にして名前をつけて、うまく説明しているのだろうな、と思うことが、しばしばあるのですが。自分にとってこの本はその、とっくに昔の人は~ をだいぶんまとめて解説してくれる一冊でありました。
    構造主義と言う現代思想について、その代表的な論者の説を、平易、と言うか、まるめておおらかに「だいたいこんなかんじ」と言うような語り口で説明していく一冊。この「だいたいこんなかんじ」感が大変な持ち味で、あとがきで三行くらいで全部まとめてたのにはひっくり返りそうになりました。
    二十年くらい前に

    0
    2025年06月17日