内田樹のレビュー一覧

  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    ページの端を折りまくった一冊。対談ものなので読み進めやすい。『自己探しは自殺行為』『服装は恥部』など、私にとっての名言がいっぱいつまってます。

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    2009年10月04日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

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    この本が書かれてから、20年近く経っている。つまり、この本が「学ばず、働かない若者」と言っているのは私を含む今の40代である。その私ですら、今の若者(子供世代)の周りへの興味のなさには気味悪いものを感じている。「何言ってるかわからない」とよく口にするし、読み飛ばす、聞き流す、ということに抵抗がなく、「何にも覚えてない」と平気で言う。今日本は20年前に指摘されていた「新しい若者たち」だらけになってしまった

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    2026年05月09日
  • 日本人が立ち返る場所

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    養老孟司さんと内田樹さん、この二人の思想家の対談なのだから、
    話の方向性は想像がつく。
    そして期待通り。
    あえてこのブログで要約を書くまでもない。
    いや、そんなものは存在しないのだ。
    話は一つのキーワードから思わぬ展開を示す。
    予定調和などないのだ。
    二人が、それぞれの立場で身体感覚でとらえたこの世界を、
    ことばとことばでぶつけあっているのだ。

    心地よい言葉の応酬。
    知的だ。

    タイトルは何かつけなきゃいけないんだろうけど、立ち返る場所、ねえ。
    日本人、ねえ、、、
    日本人にフォーカスした部分もあるけど、
    逆にそこにこだわらない部分もあったように思う。

    ときどきふたりのやりとりがかみあわない

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    2026年05月07日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

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    最初は大学教員の若者はダメだという一辺倒な文章かと思ったが、読み進めていくうちにその考え方に惹かれた。

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    2026年05月05日
  • 沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

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    久しぶりに社会的公共財という言葉にであった
    45年ほど前に北海道出身の青年と語る会に呼ばれた(北海道開発庁主催:当時の長官は稲村左近四郎)事を思い出した
    その際に札幌圏への一極集中が問題、大学や医療機関などの分散にあよる特色ある拠点化と、拠点都市間を結ぶネットワーク化(高速道路、空港など)などを提言
    その当時は、排ガスのひどい東京の方が自然豊かな北海道より平均寿命は高かった〜これは医療機関へのアクセスの問題
    北海道の高速道路は熊が走ると揶揄されていた

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    2026年05月03日
  • 生きづらさについて考える【毎日文庫】

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    「生きづらさ」って、自分の内面についての本かと思って手に取ったけどそうではなくて。
    今の社会って、生きづらいよね、という感じ。

    著者が色々なところで掲載していたエッセイや対談をまとめた本。ぱらぱらと読めるけど、時々思想強めと感じたり。


    以下メモ
    ・家事は他人の身体を配慮する技術。他者の体が経験する生理的な快適さを想像的に先取りする能力。
    家事が好きだと思えたとき、それは娘がいたとき、親がいたとき。

    ・若い人たちは「株式会社みたいな制度」しか経験したことがない。トップが方針を決めて下がそれに従う、彼らがそれを自然で合理的なシステムだと信じても責められない。

    ・ハラスメントは古仏語har

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    2026年05月02日
  • リスクを生きる

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    ネタバレ

    主要論点ではないが記憶に残った内容➡「安易に物事を分かった風に断定している人ほど、物事を分かっていない。わかっている人ほど、わかっているからこそ断定できず、この場合ではこう、という説明になる。でも、そういう専門家はメディア受けが悪いのでメディアに取り上げられない。」
    自分も時折、簡単にわかった風に物事を断定してしまうことがあるが、それは自身にとっても周囲にとっても誤解を招いてしまう。言い方を気を付けようと思う。

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    2026年04月26日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    「寝ながら学べる」とのことだったが、私の頭では「寝ながら」では難しかった。特にラカン。
    しかし、筆者も書いているように「たとえ話」がたくさん盛り込まれているため、最終的にはまあまあ理解できたかなと思う。熊ちゃんのパジャマを着て寝るわけには行かなくなるという箇所は面白かったが、すっと納得できた。

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    2026年04月25日
  • 沈む日本とカオス化する世界

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    久しぶりにマーカーとドッグイヤー活躍。納得する鋭い指摘ばかりだけど、気分は沈むばかり。声あげていかないと日本は沈むばかり。日本ばかりでなく白井さんと一致した未来予測は「国民国家を政治単位とする統治モデルでは国際社会の安定が保持できず、いくつかの帝国に分割される」というもの。日本の生き延びる道は中国の属国か「東洋のスイス」か。エネルギー危機迎えても節約の掛け声さえ起きない、この国。末期状態か。

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    2026年04月07日
  • 困難な結婚

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    【2026年54冊目】
    「どうしたら自分に合う良い結婚相手と出会えますか?」「付き合っている相手と本当に結婚していいのか決心がつきません。見極める良い方法はないですか?」「お金はかかりますが結婚式はやった方がいいですか?」などなど、結婚に纏わる素朴な質問に思想家の内田樹が時に軽妙に、時に真剣に答えるエッセイ。

    普段は小説しか読まない私ですが、勧められたので読みました。著者が内田樹さんということで、ちょっとドキドキしながら(理解できるだろうかと思いながら)読み始めましたが、出てくる質問が質問だけに、とっても読みやすくて、するすると読んでしまいました。

    この本を読むと、結婚に対するハードルが多

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    2026年04月07日
  • 聖地巡礼 ライジング  熊野紀行

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    ネタバレ

    熊野が聖地であるというのは何となくは知っていましたが、他の予備知識もないまま、この「聖地巡礼」シリーズ完読を目指して手に取りました。

    本筋の巡礼そのものよりも、あちこちで語られる先生お二人の会話の名言や知識が面白かった。
    1600〜1660年ほどの60年間が日本文学史上「空白期」、後世に残るような文学的成果が全く何も出ていない(p21)という巡礼本筋とは全く関係ない情報にまずは驚き。
    後でこれは何かの文学史年表を確認してみようと思いました。

    「8時だヨ!神仏集合」(p22) 吹き出しました。確かにネーミングセンスが(笑)
    インドネシア全体はイスラム教なのにバリ島だけがヒンドゥー教というのも

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    2026年03月23日
  • 自由より自在に生きるー愉快さと葛藤の哲学ー

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    こだわりや執着を捨てたいと思うのだけど、それは、居着くこと、我執からの解放で、自在に生きるということかも。身体的感度を下げて息苦しさを切り抜けようとするのだけれどそこじゃないんよね。大きな流れの中で自分の境界線を消して、パスを受けたり回したりそんな流れに身を任せたい。たまに大きな自然の中に行きたいと強烈に思うのは自在な自分にグランド接地させたいからかも。

    なにより『「自我を手離しても、誰も君を傷つけない」と保証してくれる存在が必要』だよ

    終始抽象的な感想ですが、よい気付きを得られた。

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    2026年03月22日
  • 沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

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    面白かった章は、
    「共感」に価値を置くことへの警告
    「最終学歴がアメリカ」を誇る、残念な人々
    「虚無感」に苛まれている有権者たち
    「民主制」の終わり
    第二期トランプ大統領誕生の「最悪のシナリオ」
    「自民一強」時代の終焉
    大学存続の秘策
    今、中高生に伝えたいこと
    第2部 冷たい国からの脱却
    この本を読んでいるときに、「怪しい本」を読んでいると友人から小馬鹿にされた。彼女には、彼女自身の「怪しくない」イデオロギーとはどういうものなのかを聞いてみたい。さすがに内田樹を知らないのは庇えない(知ってて言ってるのかも)。タイトルと装丁は怪しく見えるかもしれないけども。

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    2026年03月11日
  • 武道論 これからの心身の構え

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    「残心」の話にとにかく感心した。合気道と居合を習う一個人として、とても納得できる説だと思う。
    武道とスポーツの違いについては色々な媒体で氏の話を聞いているのだが、何度読んでも良いものである。
    どうすればいいかわからない時に、どう動けば生き残れるのかが分かる。そのような潜在能力を開花させるために、これからも稽古に勤しみたいと改めて思った。

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    2026年03月11日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

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    子どもが学校にやる気をなくし、若者が働かずにニートになることを選択する。その理由が何にあるのかということがわかった。「消費」することに慣れた子どもたちが教育というサービスを買う立場として教師へ振る舞うことが当たり前となった社会でどう生きていけばいいのか考える一冊だった。

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    2026年02月28日
  • 勇気論

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    昨年TVドラマのあるシーンを見て、つい号泣してしまったときのこと。

    そのとき、ふと気づいたのです。
    自分はこの手の“勇気のパターン”にすこぶる弱いことに。

    その謎を紐解きたくなり、手に取ったのが内田樹さんの『勇気論』でした。
    往復書簡形式で、内田樹さんらしく知性の高い話をわかりやすく展開してくれます。

    ひとつ分かったのは、私が涙する勇気は、その場が抱えている踏み出せていない言動を、誰かが先陣きって発揮してくれたものであるということ。

    ただそれだけではここまで涙する理由としては、ちょっと弱い。
    私は同時に何か“美”らしきものも感じていた気がするのです。

    「勇気と美のつながりとは何か」

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    2026年02月13日
  • 老いのレッスン

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    31歳の若き編集者が、75歳の文学者・武道家に、「老い」を訊ねる。

    テーマは身体、親、供養、人生、年下との接し方、親友、天職、結婚、子育て、死

    内田さんが徒然なるままに?回答する。

    人生に必要なのは
    どんな人と結婚しても、そこそこ幸せになれる能力

    なるほどねえ。

    ずっと続く友は「何を考えているかよくわからない」友

    おお思い当たる。すでに他界した、仲の良かった友が2人いたが、
    2人とも、それぞれ、よくわからなかった。
    ラーメンとか山歩きやラグビー観戦でつながっていたけど、
    確かに、何を考えているのか、よくわからなかった。
    もっとつきあっていたかったなあ、、、

    結婚は「人間的に成長

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    2026年02月10日
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く

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    欧米の自分探しが完成したら、飛躍的に成長する、という価値観

    東洋の師に学び、自分をなくす事で修行する、という価値観

    スターウォーズとエヴァンゲリオンの話が印象深かった

    イスラム教圏で日本のマンガが人気がある、という事も

    大人の道徳の本にも書かれていたのと同様の学校が市民的成熟を支援する、という記載が重要だと再認識した。

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    2026年02月08日
  • 撤退論

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    2026.2.7
    投票を前に、内田樹編『撤退論』を読み直しています。改めて白井聡さんの章は強烈で、4年前と変わらず…より酷くなっているのかもと感じました。"無知な者は選挙に来るな"という主張を見るにつけ、なればこそ"無知の知(不知の自覚)"という言葉を心に留めていなければと思います。

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    2026年02月07日
  • そのうちなんとかなるだろう(マガジンハウス新書)

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    「いるべきときに、いるべきところにて、なすべきことをなす」

    複雑なものは複雑なまま扱うのが大人の作法

    “And most important how the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become.”

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    2026年02月01日