内田樹のレビュー一覧

  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く

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    時々難しくて、時々わかりやすい。追いついてないことも多いけど、それはそれでよし、と内田先生は言ってくれるはず。
    広く知ろうとする、深く考えようとする、わからないことはわからないと言ってそれでよし、と思える。

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    2024年10月31日
  • 勇気論

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    選挙前に3〜4日かけて読んだというのもあり、毎日が凄い勢いで過ぎて行き、私や家族もちろん、タクシーの運転手までもが「最近日付がわからなくなり…」という有様だ。
    その中で数日に分けて読み、その瞬間は理解しても、まあ読み終わる頃には忘れていた。

    個人的にその方が良いくらいだと思う。
    次に似たシチュエーションに遭った時に「思い出すように」動ければそれで良い。

    ただ終盤に行けば行くほど「ああ他人の他人性、これが分かり合えないということだな」と感じる事が多かったですが、後書きにある通り、他者とは他者である、然し両者の間に橋をかけることは可能である。
    それくらいで良いのだと思います。

    私はある時誰か

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    2024年10月28日
  • 勇気論

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    内田樹さんは
    ほんとうに 読ませてくれます
    ほんとうに ふむふむ と 考えさせてもらえます
    ほんとうに なぁるほどなぁ と うなづかせてもらえます
    ほんとうに あぁ いい時間だった と 思わせてもらえる

    その ほんとうに いいなぁ
    を 引き出された 編集の古谷俊勝さんが すてきです
    それになにより
    挿画にヨシタケシンスケさんを起用された
    その手腕が 素晴らしい
    片手をあげている 老若男女の中の一人に 私がいる
    そんな気分に させてもらいました

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    2024年10月24日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    知らない論者も多いのだが,なかなか良い企画だったと思う。
    個人的に自由に最高の価値を置いているつもりなのだが,そもそも自由とは何か,きちんと考える必要がある。自由でないから自由という概念が必要となるという指摘はそのとおりだし,自由と秩序の関係も深める必要がある。
    学術会議の問題は解決されないまま世間からは忘れられてその動きは目的を達しようとしている。カネは出すけど口は出さないなんて器量をこの国に望むのはもう無理なのかもしれない。

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    2024年10月14日
  • そのうちなんとかなるだろう

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    しばらく 内田樹さんを
    遠ざかっていたのですが
    読み始めると
    やはり はまってしまう

    なんでしょうねぇ
    この吸引力

    この度は 半自伝としての
    内田樹さんのことなのに
    なぜか
    自分なら どうするかな
    自分なら どう考えるかな
    と 知らず知らずに
    引き込まれてしまっている

    それが また
    心地よかったりする

    ついつい 本棚の内田本に
    出てしまっております

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    2024年10月03日
  • 大人のいない国

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    今の私にとって、救いを感じる本でした。

    大人になるということは、どういうことか。

    大きな声に、一方的な訴えに、ぶつけられる正論に、ただひたすら受け止めて答えなくてはと、へとへとになっていましたが、言葉を発する時にはその先にいる相手に対して敬意を抱くことも大事だし、受け取り方は受け手が選んで良いのだという趣旨のことが書かれていて、肩の荷が下りる思いでした。

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    2024年09月16日
  • 勇気論

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    久々に内田樹。
    勇気とは何かというより、その精神論にかかる哲学を日常生活のお悩み相談風な往復書簡で応えるのだが、これが良い塩梅で小気味良い。我田引水にこじ付けるでもなく、悩みに対し、ちょうどパズルがはまるように内田樹が例示をしていく。

    その中でも私が書き留めておきたかったのは下記のような文書。

    ー 素晴らしい知的達成は論理の飛躍にあり、凡庸な知性がそれを妨害する。

    ー 勇気を持つというのは、「恐れない」という感情的な自己抑制が利いていることであると同時に、「私は論理的に正しい」という知性的な足場をしっかり踏まえているということです。そういう意味では「勇気を持つ」というのは感情的な自己統御

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    2024年09月15日
  • 撤退論

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    何人もの人が論を挙げてくれているのだが、詰まるところは最後の平川さんのいうところが、今の自分にはスッとハマるように思う。本の最初で編者の内田さんが、一つの論を読み終わったらすぐ次に行かないで浸って欲しいというようなことを書いていたが、そしてその通りにやってみようとはしたのだが、生来の性格なのか、なかなか難しかった。
    最後の平川さんの論に準じるなら、こういう「性格」と思っているようなことでもシフトすることはできるのだろう。

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    2024年09月10日
  • 価値観再生道場 本当の大人の作法

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    (2014/10/22)
    最近読むとはまる内田樹さん。一方妻はその弟子の名越康文さんを読みたいというので、二人が書いてるこの本を入手。
    しかし、、、なんだか違った。
    この橋口いくよさんって人も混ざっての鼎談。
    タイトルがテーマなのかと思いきや、そうでもない。
    広い意味ではそうだんだろうけど、、、
    テーマは言葉の持つ力、というところだろうか。暴力的でもあり、愛だったり、、、
    あげ足取りが印象的。

    それと、五七五の語感が記憶にもたらすパワー。
    全学連の正式名称が五七五でなかったら世の中が変わったのでは、という説は面白かった。

    全日本学生自治会総連合 ぜんにほん がくせいじちかい そうれんごう 

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    2024年09月04日
  • 先生はえらい

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    感想。自分教師のため、自己肯定感をあげるために読み始めたがまったく自己肯定感をあげることにはつながらなかった。がとても面白い視点で書かれており今後の教師生活に活かせそうである。

    反面教師という言葉の取り上げ方が印象に残った。いわゆる出来の悪い教師であっても学習者はなぜこんなへぼなんだ?という問いを立て、考えることを通して学ぶことができる。この考えはどんな状況(先生)であっても学習はできる。学習の主体というのは教師ではなく学習者にあるとした点が、この先生はえらいという題名につながるように感じた。先生はえらいと学習者が考えること(思い違い)によって学習者の学び、問いを立てるということは促進される

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    2024年08月29日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    「構造主義」とは何か、全く知らない状態で読み始めました。
    旧Twitterのたらればさん(@tarareba722)がおすすめしていたので、手に取ってみただけでした。

    それなのに、何とも引き込まれてするする読んでしまいました。
    面白かったです。

    構造主義とは、
    属した時代、地域、社会集団によって視点を固定されており、我々が信じているほど自律的主体として判断、行動できているわけではないよ?
    という考え方なのだそうです。

    当然でしょ、と思うと同時に、少し悲しい気持ちにもなります。
    特別な何者かでありたい、そんな私が周囲に流されているなんて信じ難いと。

    でも、おそらくそこまで卑下する必要もな

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    2024年08月21日
  • コロナ後の世界

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    ネタバレ

    コロナ期は何度思い返しても不思議。

    そんな現在進行中に書かれていた文章もなんだかライブ感があり、当時を思い起させられる。

    みんなが不安定な状況で、

    ぎすぎすすることも、ユートピア的な考え方もあったり。

    - 無法地帯と気づかい

    自分が誰であるかを特定される状況のときと、

    匿名の状況のときと、

    なんで人は違う動きをするのか、とか。

    処罰のリスクがあるかどうか。責任を問われるかどうか。

    環境設定、制度設計によって、

    人は良くも悪くもなるのは一般的なのか、とか。

    - システムの転換への希望

    コロナで一気にこれまでのシステムが崩れた、と思った。

    と論じられた。

    内田樹さんも、

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    2024年08月08日
  • 勇気論

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    往復書簡。

    イラストがとてもかわいかったです。

    いろいろなエピソードを通して、「勇気」についての語りや考えが面白かったです。

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    2024年08月07日
  • 小田嶋隆と対話する

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    内田さんのコラムで知った小田嶋さん。内田さんがどれだけ小田嶋さんを必要とし、小田嶋さんが世間がどれだけ鋭く見て言葉にしていたのか痛いほど伝わりました。

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    2024年08月03日
  • 気はやさしくて力持ち

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    コロナ期の話で、ちょっと、そうだったなあと
    いう感想になるよなところもありました。
    ただ、教育とはという考え方は、いつも
    その通りというか、同意するところが多かったです。

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    2024年07月25日
  • 気はやさしくて力持ち

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    パソコンなど もちろん 無かった。
    自動車と言えば、バスであり、オート三輪に代表される仕事に使われるものだった、
    家の近くには 空き地がたくさんあった。
    そこは子どもたちの遊び場でもあった。
    「遊び」は家の外が当たり前であった。
    そのころ、子どもたちは適度に放っておかれた。
    放っておかれた分、
    子どもたちの知恵は磨かれた気がする。

    今の時代に生きる子どもたちの
    あの時の 知恵の磨き方のヒントが
    お二人の対談の あちこちに
    語られている気がする。

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    2024年07月22日
  • 街場の成熟論

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    学ぶということは生まれ変わったかのように変わること、という話は最後のページを読むまで忘れなかった。
    自分も今の仕事を始めた20年前、学ぶものを変えたときから変わったのだろうか。生まれ変わったのだろうか。
    蝉が殻を破って出てくるようには変わったのだろうと思うが、生まれ変わったかのようには変わっていないと思う。
    心と直感に従う勇気を持って生きてきた…とまで果たして自分のことを認められるのだろうか。

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    2024年07月12日
  • だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)

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    一発目の「大人」が消えている、という話から度肝を抜かれました。
    内田さんの本は初めて読みましたが、様々なところへ掲載されたものを集めた形でさくさくと読み進められました。

    特に社会問題を語る章では、ところどころ耳が痛いような、お叱りを受けているような感じがしましたが、これも本の良いところですね。

    世の中には自分の想像もつかないようなことまで考え、感じている人々がいる。本を読むことでそれを再認識できる。

    検索フォームに入れればなんでも無料で「それっぽいこと」を知ることができる時代に、お金を出して本を買って、なんだかちょっと叱られている気持ちになるのは、わたしはわりと、嫌いじゃないなと思います

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    2024年07月05日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    2011年刊。アメリカでの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の日本版、という事で企画されたもの。撰者・公募の立ち上げ者が違えば、もっと違った物になったかも…と、良くも悪くも感じさせる。内容は確かに面白いのだが、撰者が言う「日本らしさ」って……。日本版の特徴は、「応募する」という行動への日本人の非選択バイアスじゃないのか?と。「公募ってのは、こういう内容を出すものだ」で、応募するという行動を採れる人間の、属性傾向が限られて来る。「こんな事は人に言えない」が強いのが日本人。その分、個人的にはアメリカ版より薄い気がする。

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    2024年06月20日
  • 日本戦後史論(朝日文庫)

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    白井先生は初めて知った。過激な話もままあるが、読んでいて正論と思えることが大部分。
    反米マインドあたりは面白かった。
    ルサンチマン、ぱんとサーカス、神輿は軽くてパーがいい、知らない言葉もかなりあった。
    歴史的事実の隠蔽の構造の章でフランスの右翼化について言及しているあたりは、なるほど感があった。

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    2024年06月19日