内田樹のレビュー一覧
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ネタバレ勇気論!
勇気に関して、はじめに定義してから話し始めるのではなく、
思いつくことを内田さんに共有するスタイル。
子どもの頃のことでなぜか思い出したこととか、
最近ふと気になったこととか。
私も参加したーい!と思いながら、
回収の仕方がすばらしかったです。
これに関連して、
内田樹さんは、
人類は誕生してからずっと「どうやったら知性の活動はもっとも活性化するか」ということを生存戦略上の最優先課題にしてきた、と思う、とおっしゃられています。
「どうしていいかわからない時にもどうしていいかわかる」「答えを知らない問いについてもだいたいの当たりをつけられる」のパフォーマンスを高めて -
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人間はどのように欲望を覚えるのか、どうやって絶望するのか、どうやってそこから立ち直り、どうやって愛し合うのか…。自身の最後に行われた授業をはじめとする講演を収録した内田樹氏による、初めての講演集です。
僕は内田氏の著作をあまり読んだことはないのですが、本書は著者初の講演集だそうです。
古今東西、大学教授の最終講義といえば、印象的な授業が多く、僕は不幸にして、そういった授業にはナマで出会ったことはないのですが、インターネットが発達した昨今、言語的な障害さえクリアーできればそういう授業には簡単にアクセスできるので、そういったところにはとても感謝しております。
ここに収録されているのは内 -
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勇気とは孤立を恐れないことである。
それは自らに理がない時には敗けを認めることである。
まごまごしながらもテンプレに頼らずに自分の思考と言葉で表現し、平場の会話をしながらもそれをどう解釈すべきかの本音を見せることである。
そして、勇気を持つために、つまり、孤立に耐えて事を進める土台となるべき自分の本性や天職を見つけるために、自分を呼ぶ僅かな声を聞き取る感性を磨かなければならない。それは全身で、五感をひとつなぎの情報とみなして受け入れることで磨かれる。それが磨かれれば、自分がいるべきでない時と場所を感じ、そこを避けることができるようになり、天下無敵の存在となれる。その結果、自分のいるべき時と場所 -
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様々な媒体で書いた文章がより集まった内田節だらけの本。
2024年の選挙が終わったところであるので、2022年の少し古い選挙の話とのずれもまた興味深い。相変わらずのキレの良い話ばかりなので、気持ちよく読むことができた。
いくつか印象に残ったところ。
論争上手の人が「憲法23条をご存知ですか」とか、「ロシアのGDPを知ってますか」とか、「資本主義の定義ってなんですか」とか、自分が採点する側で相手が受験生であるという非対称的関係のうちに一気に持ち込むための技巧的な問いをする。
(いわゆる「ひろゆき論法」「石丸論法」と言うものだと、入院される直前の講演会で内田さんが話していた。感じが悪いから真似 -
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選挙前に3〜4日かけて読んだというのもあり、毎日が凄い勢いで過ぎて行き、私や家族もちろん、タクシーの運転手までもが「最近日付がわからなくなり…」という有様だ。
その中で数日に分けて読み、その瞬間は理解しても、まあ読み終わる頃には忘れていた。
個人的にその方が良いくらいだと思う。
次に似たシチュエーションに遭った時に「思い出すように」動ければそれで良い。
ただ終盤に行けば行くほど「ああ他人の他人性、これが分かり合えないということだな」と感じる事が多かったですが、後書きにある通り、他者とは他者である、然し両者の間に橋をかけることは可能である。
それくらいで良いのだと思います。
私はある時誰か -
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久々に内田樹。
勇気とは何かというより、その精神論にかかる哲学を日常生活のお悩み相談風な往復書簡で応えるのだが、これが良い塩梅で小気味良い。我田引水にこじ付けるでもなく、悩みに対し、ちょうどパズルがはまるように内田樹が例示をしていく。
その中でも私が書き留めておきたかったのは下記のような文書。
ー 素晴らしい知的達成は論理の飛躍にあり、凡庸な知性がそれを妨害する。
ー 勇気を持つというのは、「恐れない」という感情的な自己抑制が利いていることであると同時に、「私は論理的に正しい」という知性的な足場をしっかり踏まえているということです。そういう意味では「勇気を持つ」というのは感情的な自己統御 -
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(2014/10/22)
最近読むとはまる内田樹さん。一方妻はその弟子の名越康文さんを読みたいというので、二人が書いてるこの本を入手。
しかし、、、なんだか違った。
この橋口いくよさんって人も混ざっての鼎談。
タイトルがテーマなのかと思いきや、そうでもない。
広い意味ではそうだんだろうけど、、、
テーマは言葉の持つ力、というところだろうか。暴力的でもあり、愛だったり、、、
あげ足取りが印象的。
それと、五七五の語感が記憶にもたらすパワー。
全学連の正式名称が五七五でなかったら世の中が変わったのでは、という説は面白かった。
全日本学生自治会総連合 ぜんにほん がくせいじちかい そうれんごう -
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感想。自分教師のため、自己肯定感をあげるために読み始めたがまったく自己肯定感をあげることにはつながらなかった。がとても面白い視点で書かれており今後の教師生活に活かせそうである。
反面教師という言葉の取り上げ方が印象に残った。いわゆる出来の悪い教師であっても学習者はなぜこんなへぼなんだ?という問いを立て、考えることを通して学ぶことができる。この考えはどんな状況(先生)であっても学習はできる。学習の主体というのは教師ではなく学習者にあるとした点が、この先生はえらいという題名につながるように感じた。先生はえらいと学習者が考えること(思い違い)によって学習者の学び、問いを立てるということは促進される -
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ネタバレコロナ期は何度思い返しても不思議。
そんな現在進行中に書かれていた文章もなんだかライブ感があり、当時を思い起させられる。
みんなが不安定な状況で、
ぎすぎすすることも、ユートピア的な考え方もあったり。
- 無法地帯と気づかい
自分が誰であるかを特定される状況のときと、
匿名の状況のときと、
なんで人は違う動きをするのか、とか。
処罰のリスクがあるかどうか。責任を問われるかどうか。
環境設定、制度設計によって、
人は良くも悪くもなるのは一般的なのか、とか。
- システムの転換への希望
コロナで一気にこれまでのシステムが崩れた、と思った。
と論じられた。
内田樹さんも、