内田樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なぜ日本の子どもたちは勉強を、若者は仕事をしなくなったのか?
社会全体が豊かになったからというのは漠然として誰にでも思いつく原因なんだが、ここで著者はさらに踏み込んで、子供たちが「消費主体」として自己形成を完了させてしまったからと、読み解く。と、これだけ書いただけでは、何のこっちゃ?となるかもしれないが、詳しくは読んでもらうしかない。
義務教育の義務は親にとっての「義務」であって、子供にとっては「権利」であったはずなのに、子供が勝手に「義務」と読み違えてしまっている。
などなど、目からウロコがたくさんありました。
(2010/5/1)
2021/6/22 再読 -
Posted by ブクログ
内田樹の書いたものを読むことはとてもスリリングな経験である。スリリングといってもジェットコースターに乗って「あぁぁー」と叫ぶ類の楽しさを伴った経験というわけではない。内田樹の取り上げるテーマについて自分の考えている由無しごとが如何に考慮不足であるかをビシッと指摘されることに対する恐怖感を伴った経験なのだ。
だから内田樹が一度でも自分が考えをめぐらされたことのあるテーマについて語る時、批評家のサービス精神旺盛な文章を楽しむより前に恐怖感の方が先行してしまう一方で、自分が何の意見も持たないテーマについて評論が記される時、比較的安心して文章に没頭できる。例えば、中国論は気楽に読めた。しかしユダヤ -
Posted by ブクログ
「学力の低下は怠惰の帰結ではなく、努力の成果」
この一文は印象的だった。
学ぶことから逃走し、階層が下降しても
それが自己決定として満足感と自己評価を引き出す。
なんとも不思議な話なんだけど、どこか納得できる部分もあってコワい。
もう一つ印象的だったのはここ
狩猟時代は、狩りにでかけて「食料」を持ち帰ってきた。サラリーマンは持ち帰る「もの」はない。疲労感と不満を持ち帰り、不機嫌になることで努力をアピールする。不快で自分を主張する。
そのような家庭では、「不快」のカードを一番たくさん切れるメンバーが、家庭内におけるリソースの配分や決定に際して優位にたつことができる。
このルールでは「先に -
Posted by ブクログ
『第二期トランプ大統領誕生の最悪のシナリオ』より 日米安保条約をアメリカが破棄した時、日本国内で安全保障について実際的な知識と意見を持っているのは自衛隊しかない。だから自衛隊が「日本独自の安全保障戦略」の構想を丸投げされることになる。自衛隊としてはとりあえず憲法九条二項の廃棄を求め、つづけて国家予算の半分ほどを国防費に計上することを要求するだろう。恒常的な定員割れを補うためには徴兵制の復活も当然議論の俎上に上る。主を失った米軍基地はもちろんすべて自衛隊基地になる。国防上の配慮からスパイ防止法が制定され、スパイ摘発のために秘密警察が設置され、反戦平和を訴える政党、団体は禁止。仕方がない。何しろ「