内田樹のレビュー一覧

  • 村上春樹にご用心

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    わたしは中1から村上春樹が好きで読んできたし、何度も何度も読んだけど、わたしの読み方はまだまだだなあと思った。
    こんな読み方があったんだ、と驚くと同時にこれだけ何度も繰り返し読んで来てもまだ新しい面がいくつもある春樹の小説は本当にすごいと思う。春樹の小説が好きなのは何度読んでも違った発見があって、何度読んでもわからなくて、でも居心地が良いから何度でも読めるためだと思う。
    しかし内田さんが春樹論を書いてるとは知らなかった。ソシュールについての文章を読んで、この人は頭も人も良さそうだと思っていたが、無意識のうちにわたしの好きな価値観の匂いを感じ取ってたのかも。やっぱり春樹の小説が無意識レベルまで深くわたしの根っこに関わってるんだと思う。
    内田さんのわかりやすくリベラルでユーモラスな語りもとても良かった!素敵な人だなあ。他の作品も読みたいです!

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    2010年06月27日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    すっかり内田樹にハマッています。

    内田氏の著書は、(勝間氏などの書く)ビジネス書及び自己啓発書と比較しながら読むととても面白い。結構正反対の事を言っていたりする。それなのに、双方に説得力があったりするのが不思議に感じる。

    けれど、総じて感じるのは「内田氏のほうがより大人だ」ということ。なんだか懐が深い感じがする。勝間氏らの書くビジネス書が、分かりやすく明確に伝えるために切り捨てている(一見どうでも良さそうに見える)部分を、丁寧に掬ってあげているのが、内田氏の書なのではないか。

    だから僕のように「若さをエネルギーにいろいろな自己啓発本を読んだけれど、大体同じことを言っているしもうそろそろ飽きたなあ」と感じ出した人は、是非内田樹を手にとって欲しい。「人生って深いんだなあ。」と思うこと請け合いですから。

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    2010年06月22日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    長男が反抗期の頃(14歳)に読みました。母親の言うことを無視しようとする「自分の子供」について、どう理解したらいいのか分からなかったからです。この本は、日本の親たちに「新しい覚悟」「新しい希望」を与えてくれます。

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    2010年06月14日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    内田樹氏のエッセー集。どれを読んでも「外れ」が無いのが内田氏の書籍だと信じているが、本書はそのほとんどのエッセイが内田氏本人のブログ「内田樹の研究室」からの抜粋。どこからでも読み始めることができる・・・

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    2009年10月17日
  • 村上春樹にご用心

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    村上春樹について書かれた本の中で最良のもののひとつだと思う。
    うまい言い方が見つかりませんが、「切り刻んで、並べて、洗って、ひとつひとつ手にとって論評する」式ではなくて、「頭から丸のみする」式の読み方をしているとでもいうのでしょうか。

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    2009年10月07日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    一番初めに買った「内田」本です。
    内田さんの本を読むには
    「内田語」に親しんでおかないと
    簡単に読み進めないです。
    現代思想の入り口になじんでおかないと
    チンプンカンプンのような。
    折り目あり、破ったぺージありと
    格闘したあとがあります。

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    2009年10月04日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田樹先生×春日武彦先生という夢コラボですね!!

    特に第2章「自分探しはもうやめよう」がオススメです。

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    2010年11月10日
  • 狼少年のパラドクス ウチダ式教育再生論

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    ウチダ式大学論満載。
    現役大学生としては、おもしろいような怖いようなビミョーな気持ちにさせられる。

    今の大学生の多くはマジメで、大学側に煽られるままに、就職活動やら自己啓発やらに駆り立てられている。
    そういうのを気持ち悪いと思い始めたら読めばいいと思う。

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    2009年10月04日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    自分が語っている言葉は「他者」の言葉である。したがって、どこにいくのか見当もつかないような「未来」のために言葉を紡ぐ作業には、「身体」がある。

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    2009年10月04日
  • 村上春樹にご用心

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    内田樹の書いたものを読むことはとてもスリリングな経験である。スリリングといってもジェットコースターに乗って「あぁぁー」と叫ぶ類の楽しさを伴った経験というわけではない。内田樹の取り上げるテーマについて自分の考えている由無しごとが如何に考慮不足であるかをビシッと指摘されることに対する恐怖感を伴った経験なのだ。

    だから内田樹が一度でも自分が考えをめぐらされたことのあるテーマについて語る時、批評家のサービス精神旺盛な文章を楽しむより前に恐怖感の方が先行してしまう一方で、自分が何の意見も持たないテーマについて評論が記される時、比較的安心して文章に没頭できる。例えば、中国論は気楽に読めた。しかしユダヤ論は哲学者内田樹の本領発揮という感じで恐怖に耐えるしかなかった。その意味において村上春樹をめぐる批評は自分にとって安全地帯である筈だった。自分は村上春樹とほぼ無縁で生きてきたからである。

    村上春樹が話題になる前後、自分はヘッセとクリスティばかり読んでいた。特にヘッセは、川上弘美がどこかで指摘していたが新潮文庫の外国文学では一番が振られていて書店の棚を端から読み倒してやろうとする無謀なものにとっての入り口となっていたように思う。そこから先へ進むこともなく(もう一方で早川の並び「ア」で捕まって)そればかり読み倒し、そこから他の書店から出ている同じ著者の本を漁り、自分のイニシャルがヘッセと同じ文字を含むことをいいことに薄水色のカバーに書かれたヘッセのサインを真似て練習したりしていた(それなのに今なにも覚えていないのが悲しいが)。

    その後は技術書ばかり読む生活を送り、村上春樹を読むようになったのは「象の消滅」からで、そんなに思い入れもないことから安心して読み始めたのだが、それはとんでもない誤解であった。

    村上春樹論を通して自分の無思慮さ加減がビシビシと指摘される。グサグサと刺さってくる内田樹の言葉をうんうん唸りながら受け止める。それでも内田さんの展開する論理的批評に納得させられてしまう自分がいる。最近、リービ英雄の「千々にくだけて」を読んで感じたこと、言葉をスイッチすることによって変わってしまう何かについて考えたことが、より鮮やかに説明されているのを発見して、ぐぅ、と唸る。そうそう、そういうことが言いたかったんです内田先生。

    数少ない村上春樹体験を通して感じていた低温さ(あるいはそれが翻訳された外国文学を意識したスタイルということかと思っていたが)「死」ということと密接に繋がっているという指摘を受けて、そうかと一人感心する。そんなジェットコースターを降りた後のような、脳も身体も痺れさせてくれる内田樹の書いたものを好きにならずに居られない自分の性をとても恨めしく思う。

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    2009年10月07日
  • 狼少年のパラドクス ウチダ式教育再生論

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    学生にも教授にも生徒にも先生にも官僚も、そして教育には関係ない(と、自分では思っている)人にも、一読する価値はあると思います。

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    2009年10月04日
  • 狼少年のパラドクス ウチダ式教育再生論

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    共感できるところがたくさんあってすごくおもしろかったんだけど、タイトルと内容がどう関係があるのかがよくわからない。内田先生がブログに公開していたエッセイ集です。内容はやはり教育に関するものが多いけど。「自分のモチベーションを高めるのと、他人のモチベーションを下げることは受験戦争の中では同義なので、皆後者を選択して学力が低下している。だから日本国民全員が学力低下に責任がある」というのは正にその通りだと思いました。

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    2009年10月04日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    「自分探し」禁止!!の文字に惹かれて購入。日本の若い女の子がAV女優になるのは「JJ」のせいだという話が笑えた。この人、対談も面白いな。

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    2009年10月04日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    私にとって絶好のタイミングで出合った本。
    タイトルは、硬いイメージがあるかもしれないけど、内容はたくさんの経験を積んできたお二人の対談で、目からウロコな言葉も多かった。
    人生観が変わった気がする。

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    2009年10月04日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    ページの端を折りまくった一冊。対談ものなので読み進めやすい。『自己探しは自殺行為』『服装は恥部』など、私にとっての名言がいっぱいつまってます。

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    2009年10月04日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    今の思考の仕方・モノの見え方は、構造主義という一つの認知方法によるものである。そしてそれは今では当たり前だが、ほんの数十年前までは当たり前ではなく、他の地域では当たり前でないこともある。
    その前提を知っているか否かは、過去の歴史や異文化を触れる時の吸収力に大きく関わる。今・自分を中心に、過去の経験から認知していることを正とする傲慢なスタンスは、本書冒頭の知らずにいたいと言うひたむきな努力という虚しい結果を生む。

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    2026年10月04日
  • 知性について

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    内田樹の本を初めて読んだがすごく面白かった。韓国の方の質問が鋭い。本文の中で内田樹も書いているが、日本だったらないような質問(右翼・左翼の話、知性の話など)が多く、韓国の若者は本当に日頃から様々なことを考えているんだなと感じた。本書のような質問形式の本は、回答者が質問の意図を理解した上でスカした回答をすることも少なくないが、内田樹はどの質問にも正直に、誤魔化すことなく回答してくれている感じがして、真摯な姿勢に好感を持った。若者が望む自分の周りにいて欲しい大人ってこういう人だよなと。タイトルに惹かれて読んだけれど、質問回答そのどちらも含めて、全ての文章が“知性とは何か”を語っているように思う。

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    2026年10月04日
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教

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    電車は時間通りに運行することが常識だったり、マナーに外れた人へのまなざしだったり、実はイスラムの戒律より日本の文化の方が厳しいのではないかという指摘は、まさにそうかも知れないなと思った。豚肉が食べられないのだって、そう言う文化がなくて国内では売ってないので、我慢している訳ではない。これは考えてみると日本人が犬を食べないのと同じことかな。韓国では、たしか来年から法律で禁止されるらしいけど。。。

    吝嗇は最大の恥である。遊牧民族と農耕民族の文化の違いが、宗教や文化的な考え方にも影響している。アメリカのグローバリズムとイスラム文化圏の対立の話など、想像以上に面白いしスケールが大きい話だった。

    イスラム文化圏の話って、今までほとんど情報を入れてこなかったので知れば知るほど、目から鱗が剥がれていく感覚があって気持ち良い。

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    2026年09月26日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

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    20年以上前の本だけど、今と問題は変わってない。国民の総消費者化、関係性の希薄さ、未婚化・非婚化利己主義、助け合いやかかわり合いの否定、モンペ、資本主義化、本を読む人が減ったり文化資本の格差が進んだり、、。こんな風に警鐘は鳴らされていたんだな、と思う。特に文化資本格差から経済的格差も開いていくけど、そもそも文化資本格差ってのは周りに文化資本が高い人がいない限り気づきようがないから知らぬ間に開いてしまうというのは確かにと思った。
    でも、この頃は教師ってのは人気職業だったんだな。常に完璧が求められるから大変な仕事とは言われてるけど、システムをなんも変えずにきたから今は指折りの不人気職になってしまったんだなあ。

    ・子供たちは消費者マインドで学校教育に対峙している。支払うのは耐え忍ぶという「不快」、それに対し貰うのは「学習」。納得する学習でなければ買う価値はなく、支払う耐え忍ぶという不快な時間も減らそうとする、値切ろうとする。

    ・自分たちが生きているのは努力と成果が相関しないリスク社会であるということを認め、それゆえ「努力してもしかたがない」という結論を出しているのは、いちばん多くのリスクをかぶっている階層。リスクを受けにくい人は努力が報われるとは限らないとわかっていながら努力できる層。家庭でも、親がどの立場かによって子供の努力志向が変わる。負のループがなくならないのはこれが理由。

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    2026年09月23日
  • 街場の成熟論

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    内田先生のお考えは非常に参考になる。
    呉下の阿蒙の解釈は思わず手を打つ。複雑な話は複雑なまま扱わず、簡単な話にすると何も変わらない、あたりも勉強になった。

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    2026年09月19日