内田樹のレビュー一覧

  • 勇気論

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    内田樹さんは
    ほんとうに 読ませてくれます
    ほんとうに ふむふむ と 考えさせてもらえます
    ほんとうに なぁるほどなぁ と うなづかせてもらえます
    ほんとうに あぁ いい時間だった と 思わせてもらえる

    その ほんとうに いいなぁ
    を 引き出された 編集の古谷俊勝さんが すてきです
    それになにより
    挿画にヨシタケシンスケさんを起用された
    その手腕が 素晴らしい
    片手をあげている 老若男女の中の一人に 私がいる
    そんな気分に させてもらいました

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    2024年10月24日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    知らない論者も多いのだが,なかなか良い企画だったと思う。
    個人的に自由に最高の価値を置いているつもりなのだが,そもそも自由とは何か,きちんと考える必要がある。自由でないから自由という概念が必要となるという指摘はそのとおりだし,自由と秩序の関係も深める必要がある。
    学術会議の問題は解決されないまま世間からは忘れられてその動きは目的を達しようとしている。カネは出すけど口は出さないなんて器量をこの国に望むのはもう無理なのかもしれない。

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    2024年10月14日
  • そのうちなんとかなるだろう

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    しばらく 内田樹さんを
    遠ざかっていたのですが
    読み始めると
    やはり はまってしまう

    なんでしょうねぇ
    この吸引力

    この度は 半自伝としての
    内田樹さんのことなのに
    なぜか
    自分なら どうするかな
    自分なら どう考えるかな
    と 知らず知らずに
    引き込まれてしまっている

    それが また
    心地よかったりする

    ついつい 本棚の内田本に
    出てしまっております

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    2024年10月03日
  • 大人のいない国

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    今の私にとって、救いを感じる本でした。

    大人になるということは、どういうことか。

    大きな声に、一方的な訴えに、ぶつけられる正論に、ただひたすら受け止めて答えなくてはと、へとへとになっていましたが、言葉を発する時にはその先にいる相手に対して敬意を抱くことも大事だし、受け取り方は受け手が選んで良いのだという趣旨のことが書かれていて、肩の荷が下りる思いでした。

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    2024年09月16日
  • 撤退論

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    何人もの人が論を挙げてくれているのだが、詰まるところは最後の平川さんのいうところが、今の自分にはスッとハマるように思う。本の最初で編者の内田さんが、一つの論を読み終わったらすぐ次に行かないで浸って欲しいというようなことを書いていたが、そしてその通りにやってみようとはしたのだが、生来の性格なのか、なかなか難しかった。
    最後の平川さんの論に準じるなら、こういう「性格」と思っているようなことでもシフトすることはできるのだろう。

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    2024年09月10日
  • 価値観再生道場 本当の大人の作法

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    (2014/10/22)
    最近読むとはまる内田樹さん。一方妻はその弟子の名越康文さんを読みたいというので、二人が書いてるこの本を入手。
    しかし、、、なんだか違った。
    この橋口いくよさんって人も混ざっての鼎談。
    タイトルがテーマなのかと思いきや、そうでもない。
    広い意味ではそうだんだろうけど、、、
    テーマは言葉の持つ力、というところだろうか。暴力的でもあり、愛だったり、、、
    あげ足取りが印象的。

    それと、五七五の語感が記憶にもたらすパワー。
    全学連の正式名称が五七五でなかったら世の中が変わったのでは、という説は面白かった。

    全日本学生自治会総連合 ぜんにほん がくせいじちかい そうれんごう 

    正式名称を知ってる人はそんなに多くはないと思うけど、でも確かに記憶を助けるのはその通りだと思う。

    ・・・それくらいで、いつもの内田さんを読んだ後のすっきり爽快納得感はなかった。

    目次
    ●第1章: 物語の獲得
    「物語」がもたらすもの/ライブに見いだす物語の「型」/型の中でこそ獲得できる物語とは?
    ●第2章 :街と物語
    「東京」という名前がはらむ物語/街は我々の生きる舞台/右肩上がりの幸福という呪縛から逃れる方法/本物の豊かさとは
    ●第3章: 親供養
    人生の空白を埋める物語/物語は予言の書でもある/親供養の必要性
    ●第4章: 揚げ足をとる人々
    言葉の持つ攻撃性に自覚的になること/揚げ足予防が生んだ言葉のいびつさ/まずは言葉をごくんと飲み下す
    ●第5章: 国を祝福しよう
    ツイートするときは「五・七・五」/日本の歌から情景描写が消えた/飲み下そう日本!
    ●第6章: かっこいい老い方
    自分の住む場所を祝福する/武田鉄矢に学ぶ日本人男性の年の重ね方/男は老いてガランドウになるといい風合いが出てくる/日本女性の老い方が見つからない/四十代女性のロールモデル/かわいいおばあちゃんは実在するのか?/都市のアクティブさと老人の佇まいのズレ
    ●第7章: 知性は贅肉のようについてくる
    これからの言語表現に必要なのは「かわいさ」と「うどん的文章」/意味がわからなくても、ひとまず飲み込むことに意味がある/訊く大切さもあれば、訊かない大切さもある
    ●第8章: 中立ぶるのはもうやめよう
    内田文体の秘密/真のオリジネーターはフォロワーを求めない/自分を慰めるために、人を叩いている
    ●第9章: なぜ人は人を叩くのか
    バッシングのスタートラインとは/「ファン」と「嫉妬する人」は表裏一体/他人の自己判断の領域にまで踏み込んでしまっている/写真本体よりも、そこにある「悪意」が怖い
    ●第10章: 定型圧力のすさまじさ
    ヤンキー文化が信仰するものとは?/人は定型から出ない努力を、必死にしている/仕事で着る服こそ、素敵なものにしよう
    ●第11章: 執着をとる方法
    執着心が強い人には鬼のツノが生える!?/執着は、時として命さえも落とす/執着へのブレーキは「?」/必要なのは物語
    ●第12章: 愛の反対語は敬意
    愛と敬意/あてつけという愛情表現/馬鹿なふりをする女性たち/わからないことの大切さ

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    2024年09月04日
  • 先生はえらい

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    感想。自分教師のため、自己肯定感をあげるために読み始めたがまったく自己肯定感をあげることにはつながらなかった。がとても面白い視点で書かれており今後の教師生活に活かせそうである。

    反面教師という言葉の取り上げ方が印象に残った。いわゆる出来の悪い教師であっても学習者はなぜこんなへぼなんだ?という問いを立て、考えることを通して学ぶことができる。この考えはどんな状況(先生)であっても学習はできる。学習の主体というのは教師ではなく学習者にあるとした点が、この先生はえらいという題名につながるように感じた。先生はえらいと学習者が考えること(思い違い)によって学習者の学び、問いを立てるということは促進されるということか?
    この問いを立てるのは学ぶ側であるという点が大切なのではないか?何も教えていなくとも、この先生はなにやらすごい知識や謎をもっていそうという自分では計り知れないなにかをもっているという感覚(誤読、誤解、思い違い)が自分自身に問いを立てさせる。そして自分自身でその問いの答えを考えることを通して何かの答えに自分が辿り着くことでやはり先生はえらい、すごいとなる。
    最後の張良のエピソードが非常に示唆に富んでおり、なにも教えていないのに弟子が奥義に開眼するということがまさに問いを立てることの大切さメッセージを自分からつかみにいく解釈することが学びであると言えるのかもしれない。作品の紹介文が全てを表している。(自分が先生は)「えらいと思いさえすれば学びの道は開かれる」

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    2024年08月29日
  • コロナ後の世界

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    ネタバレ

    コロナ期は何度思い返しても不思議。

    そんな現在進行中に書かれていた文章もなんだかライブ感があり、当時を思い起させられる。

    みんなが不安定な状況で、

    ぎすぎすすることも、ユートピア的な考え方もあったり。

    - 無法地帯と気づかい

    自分が誰であるかを特定される状況のときと、

    匿名の状況のときと、

    なんで人は違う動きをするのか、とか。

    処罰のリスクがあるかどうか。責任を問われるかどうか。

    環境設定、制度設計によって、

    人は良くも悪くもなるのは一般的なのか、とか。

    - システムの転換への希望

    コロナで一気にこれまでのシステムが崩れた、と思った。

    と論じられた。

    内田樹さんも、後新自由主義、グローバル資本主義の停滞、

    都市生活から地方離散への流れについて、肯定的に書かれています。

    そして、コロナは自分の生き方に根元的な問いを向ける機会となった、と。

    わたしに何ができるか、

    私を求めている人がいるならどこにいるのか、

    エッセンシャルワーカーの役割が見直され、

    生死についてもより身近に考える機会となったのは事実。

    生きる意味を見つける機会になった、生き方に大きく影響を受けた、という人も多々いるのだろうと思います。

    ちょっと手を貸してくれない?だって暇なんだろう?助けてください。 …

    カジュアルな依頼文で天職は来る、と著者は言っています。

    「先方がどういう根拠で私を選び、わたしにはそれが「できる」と思うに至ったのか、それは分からない。」

    - 非常時へのスイッチの切り替え

    非常と日常を隔てるのは、自分の認識でもある。

    著者は、正常性バイアスを解除し、非常時へのスイッチを切り替えることの難しさにも触れています。

    ヒントは、普段からの複眼視。

    自分には見えていないものがあること、自分が現認したことはあくまで個人的、特殊な出来事であり、そこからの推論は一般性を要求できない、という見方を常にしているか。

    それが、今起きていることを立体視すること。

    とくに指導者の立場にある人に求められること。

    複眼的に、判断、行動する、人々を等しく配慮しているという信頼を育てるために欠かせないこと。

    - 経済課題は中産階級の再興

    コロナ後の世界で再評価される、権威主義 の危機対応能力。

    そこで民主主義について再考する。

    民主主義の土台が、中産階級であることについて述べられています。

    近代史を鑑みると、中産階級の発展、経済の活性化、政治の過激化が同時にもたらされ、国が発展してきた。

    そして今、中産階級の没落による、市民の無権利化、統治の安定、活気のない国になっている、と。

    実は民主主義は、知的無能が指導者の資質として肯定的に評価される統治システム、らしい。ジャクソン大統領の例にあるように、人民と利害を共有するという期待のもとで自分達と同程度の人間を指導者に選ぼうとする傾向を指摘。

    デモクラシーが過激化したときの変異種として、イデオクラシー(愚者政治)がある。だから、もともと民主主義は無能なリーダーの暴走を防ぐ仕組みができている

    でも利害がずれていても愚者政治になりうる。

    日本国民全体の利害を配慮する努力を放棄したという新しい点だ、と論じられています。

    そしてそこにあるのが中産階級の没落。
    権力者と、権力者のおこぼれに預かろうとする人との二極化。

    著者は、権威主義よりも、成熟した市民の基盤がある民主主義の方が長期的に復元力がある、と擁護します。
    アメリカについては、もともと1848年ヨーロッパ市民革命に失敗した自由主義者、社会主義者が移住したくにであり、

    その「48年世代」の思想は、1870年代までに西部開拓、一攫千金のアメリカンドリームに置き換わっていったとのことです。

    憲法においても、政府が保証する義務アメリカ市民の自由とは権利であり、平等の実現は書かれていない、らしい。

    だから、トランプ前大統領は自由競争で勝者になるというアメリカンドリームの体現として、人気を得ている、ともいえる、と。

    当時からまた4年経ち、再度アメリカ大統領選でトランプ前大統領が出馬する中、とても興味深い視点ですね。

    中国については、王道か覇権の理論で国が収められてきたこと、
    また、西へ支配を拡大する歴史的、文化的な趨向性があることを述べられていました。

    歴史、という時間を越えた複眼視はとても示唆に富むものがあるなーと思いました。

    ・知性は集団的に発動する
    反知性主義についても触れられています。

    知がその人で完結していると思っている場合、反知性になる。
    では知性とは?

    著者は、時間の中でその真理性がしだいに熟してゆくような言明を知性と呼びたい、と言っています。

    自分は知のエンドユーザーではなく、パッサー、つまり渡して繋いでいく、という視点。

    周りを威圧したり地位を獲得するための知ではなく、

    知に対する、社会性、公共性、共有財的な考え方。

    そんな知の深め方ができるといいですね。

    開かれた公共空間として、ひとり書店の紹介もありました。

    シェア書店なども最近増えているような気もします。

    自分、という境界を越えてこそ、知が深まるはず。そんな空間づくりも素敵ですね。

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    2024年08月08日
  • 勇気論

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    往復書簡。

    イラストがとてもかわいかったです。

    いろいろなエピソードを通して、「勇気」についての語りや考えが面白かったです。

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    2024年08月07日
  • 小田嶋隆と対話する

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    内田さんのコラムで知った小田嶋さん。内田さんがどれだけ小田嶋さんを必要とし、小田嶋さんが世間がどれだけ鋭く見て言葉にしていたのか痛いほど伝わりました。

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    2024年08月03日
  • 気はやさしくて力持ち

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    コロナ期の話で、ちょっと、そうだったなあと
    いう感想になるよなところもありました。
    ただ、教育とはという考え方は、いつも
    その通りというか、同意するところが多かったです。

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    2024年07月25日
  • 気はやさしくて力持ち

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    パソコンなど もちろん 無かった。
    自動車と言えば、バスであり、オート三輪に代表される仕事に使われるものだった、
    家の近くには 空き地がたくさんあった。
    そこは子どもたちの遊び場でもあった。
    「遊び」は家の外が当たり前であった。
    そのころ、子どもたちは適度に放っておかれた。
    放っておかれた分、
    子どもたちの知恵は磨かれた気がする。

    今の時代に生きる子どもたちの
    あの時の 知恵の磨き方のヒントが
    お二人の対談の あちこちに
    語られている気がする。

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    2024年07月22日
  • だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)

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    一発目の「大人」が消えている、という話から度肝を抜かれました。
    内田さんの本は初めて読みましたが、様々なところへ掲載されたものを集めた形でさくさくと読み進められました。

    特に社会問題を語る章では、ところどころ耳が痛いような、お叱りを受けているような感じがしましたが、これも本の良いところですね。

    世の中には自分の想像もつかないようなことまで考え、感じている人々がいる。本を読むことでそれを再認識できる。

    検索フォームに入れればなんでも無料で「それっぽいこと」を知ることができる時代に、お金を出して本を買って、なんだかちょっと叱られている気持ちになるのは、わたしはわりと、嫌いじゃないなと思います。

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    2024年07月05日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    2011年刊。アメリカでの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の日本版、という事で企画されたもの。撰者・公募の立ち上げ者が違えば、もっと違った物になったかも…と、良くも悪くも感じさせる。内容は確かに面白いのだが、撰者が言う「日本らしさ」って……。日本版の特徴は、「応募する」という行動への日本人の非選択バイアスじゃないのか?と。「公募ってのは、こういう内容を出すものだ」で、応募するという行動を採れる人間の、属性傾向が限られて来る。「こんな事は人に言えない」が強いのが日本人。その分、個人的にはアメリカ版より薄い気がする。

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    2024年06月20日
  • 日本戦後史論(朝日文庫)

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    白井先生は初めて知った。過激な話もままあるが、読んでいて正論と思えることが大部分。
    反米マインドあたりは面白かった。
    ルサンチマン、ぱんとサーカス、神輿は軽くてパーがいい、知らない言葉もかなりあった。
    歴史的事実の隠蔽の構造の章でフランスの右翼化について言及しているあたりは、なるほど感があった。

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    2024年06月19日
  • だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)

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    七五調のタイトルにつられた。
    仮題の「不思議の国ニッポン」のままだったら読んでいないと思う。
    難しい印象が強い内田樹さんの本だが、これはすごく読みやすかった。

    日本社会の問題の本質を考えるのにいい本だと思う。
    普段考えが及ばない視点を幾つも示してくれている。

    ・日本の組織の問題
    日本社会では「管理」したがる人の前にキャリアパスが開かれている。
    統治機構の上層に上り詰めれば、政策決定に関与することができる。
    「創造」に熱中している人は「管理」や「出世」に興味がないので、政策決定に関与することはほぼない。

    「管理」が大好きな人の関心はもっぱら「上下」関係にある。
    その結果、「管理」者は相手によって態度を変える言行不一致な人になり易い。
    業務が上手くいかないと「管理が足りない」と考え「管理を強化する」ことしか思いつかない。
    「ダメな組織」は「創造的なプロセス」を理解できない「管理」者が作っている。

    ・人口問題
    世界レベルでは人口増、先進国では人口減と問題の向きが違う。
    そもそも「適正な人口」について聞いたことが無いし、国民的合意を得た人口数もない。
    何を基準に人口問題を語っているのか?

    「適正な人口」は、食料供給が可能な人口が一つの基準値。
    動物は食料に見合った数しか生きられない。

    日本の人口減少対策は、「都市集中」「地方消滅」が自民党の政策方針で、これは資本主義の考え方。
    国土の大半を無住地にして、国民に帰るべき田園がなくなる未来が見える。
    韓国がまさにソウル近辺に国の半数以上を人口集中させ、地方をないがしろにしているので日本の近未来だ。
    「都市集中」型の国家を作ってうまくいった史実はない。

    人口減の問題は、年金制度や社会保険が立ち行かなくなるといった財政面の話ではない。
    人口が減るのは確実なのに、そうなった時の日本社会のあるべき姿をだれも考えないことが問題。

    ・憲法問題
    憲法はその国がどうあるべきかというビジョンを明文化したもの。
    実態に合わなくなってきたら変えるというものではない。
    国家権力の暴走を抑えるためにある。
    自衛隊を強化し、アメリカから武器を大量に買い、戦争できる態勢を整えたから憲法9条を変えるなんてもってのほか。
    自衛隊の存在が戦争放棄を謳う憲法に違反しているという人がいるが、国民の総意は「憲法違反ではない」である。

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    2024年06月13日
  • 凱風館日乗

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    ちょっと前にはたくさん読んでいたので久しぶりに大垣書店で見かけて購入。最初の章は時事ネタで、そこは苦手なんだけど、教育とか、レヴィナスについてとかはやっぱりいいなあと思う。短いというメディアの特質もうまく作用しているように思った。

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    2024年06月08日
  • 邪悪なものの鎮め方

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    読みはじめがつまんないかも?と思ったけど、読み出したら面白い!特に、日本は「こども」が増えすぎてるって話とか!!

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    2024年06月09日
  • だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)

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    「加速主義」というアメリカで発生したポスト資本主義を望見する思想。シリコンバレーの若手ビジネスマン達の間では支配的なイデオロギー。人類はポスト資本主義の時代に備えなければならない。だが、「民主主義」や「人権」や「政治的正しさ」のような時代遅れのイデオロギーがブレーキになって、資本主義の矛盾を隠蔽し、その終焉をむしろ遅らせている。そのブレーキを解除して、資本主義をその限界まで暴走させて、その死を早め、資本主義の「外」へ抜け出そうというのが加速主義。

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    2024年06月03日
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    ■ささった箇所
    ・欲望の充足ラインを低めに設定しておけば、すぐに「ああ、なんという幸せ」という気分になれるでしょう
    ・礼節というのは、まさに「生き延びるための知恵」なのです。礼儀を失した応接をするということは、実は手に入ったかもしれない貴重な情報や支援を、それと知らずにどぶに棄てていることなんですから。

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    2024年06月01日