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Posted by ブクログ
内田樹の社会観というか政治的立場が明示されている。基本的にはコミュニタリアンなんだな。
懇親会で隣にいた保険医の方から,「医療と市場原理はどうしてもなじまないのですけれども,どうしたらいいでしょうか」と訊かれた。その質問には「苦しんでください」と答えました。にベのない答えだったとは思いますけれど,仕方がないのです。医療と市場原理は並立しないからです。並立しないものを並立させようとしているのだから,苦しむ以外にない。
これは医療を司法とか法曹とかに置き換えてもそのまま当てはまるのではないか。
「市場原理に委ねるとある種の領域で制度は限りなく劣化するという平明な事実を直視すべきなんです。」
「論理的には,大学がないときに大学の利益率は最大化する。」
「自分に反対する人間はすべて敵だ,すべて潰す,と言う政治的立場の人に対する根源的な批判は,「われわれは自分に反対する人間をすべて敵だとは思わない。反対者を含めて,同じ集団に属するすべての人々を代表する用意がある」と意地でも言い切るしかない。」
教育の成果は,「市民的成熟の達成」である。
私人たちが持ち寄った「持ち出し」の総和から「公共」が立ち上がる。はじめから「公的なもの」が自存するわけではありません。公的なものは私人がつくり出すのです。
最低の教育コスト×最低の学習努力
アメリカ憲法は常備陸軍を認めていない。
「自分らしく生きろ」という,一見すると子どもたちを勇気づけるように聞こえるメッセージは,実はその本音のところでは,「はやく『自分らしさ』というタコツボを見つけて,そこに入って,二度と出てくるな」と言っているのじゃないでしょうか。
目標言語と目標文化
Posted by ブクログ
いつもの内田樹節。
Twitter(TikTok)の炎上ネタや政治の体たらくをみていると、何でこんなに下品な話が世の中に蔓延しているのかと思ってしまうし、それなりに稼ぎがある層はふるさと納税で上手くやることに精を出してして、なんでこんなにセコい人が多いんだと思ってしまうわけだけど、そんな状況をいつもの内田節で解説してくれる。
あとは野となれ山となれと、思えてしまうのは、自分はその共同体と関係がなくいつでも離脱可能だと思えるからであって(それはいわゆるトロッコ問題に象徴される)、その意味でもコミュニティの再生は急務なんだと思う。内田樹は戦後の経験からコミュニティは簡単になくなるけど、簡単に作れるとも言っていて、その点では楽観的なんだけれど、昔ながらのコミュニティは不条理で問題がたくさんあったことも事実で、新しい形のコミュニティが必要なんだと思うけれど、この議論はかれこれ数十年されていていて、いかんせん解がみえないのも事実。ぼやぼやしていると、根こそぎこれまで培ってきた日本がもつ自然や文化が貨幣化されてなくなってしまうけれど、いまいち解き方はわからない。
内田樹はそんな簡単な解はないのだから、あれやこれや議論することが大切と言いそうではあるけど。
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