内田樹のレビュー一覧

  • 橋本治と内田樹

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    タイトルそのまんま、お二人の対談集。
    5年くらい前の対談ですが、内田先生が言っていることが震災後も全然ブレてないのがすごい。
    二人が掛け合うごとに話がどんどん広がっていって、面白い。橋本さんの著作は読んだことがないのですが、すっかり橋本先生のファンになりました。

    橋本さんの「教養というのは、くだらないことを分かるためのパーツ」という話がおもしろかった。ことにこのお二人の対談は、哲学から古文から映画から義太夫・能楽に宇多田ヒカルまで知ってないと、すみずみまでは楽しめないものなぁと実感。あぁ、世の中のことが全部知りたい。

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    2012年04月30日
  • 「おじさん」的思考

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    内田さんの本。個人的に、著者の本はハズレがない。
    どんなことを語る時でも、自分にはできない視点で物事を見てくれるし、こんなに「むずかしそうなこと」を「平易に」語れる人はなかなかいない。
    ページ数は少ないわけではないのにもかかわらず、すらすら読めて、かなり早く読み終わりました。知的刺激の宝箱みたいな本。
    まぁ、あえて言うと内田さんは同じような話を何度もするところが、ちょっとだけ、難点かな。それでもおもしろいけども。
    あとは、最後の第四章の漱石論はちょっと読みづらい。エッセイの方が好きだ。
    んー、感想を書こうとしても、なかなか簡単に語りつくせない。もっともっと著者の本を読みたい。

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    2012年05月18日
  • 期間限定の思想 「おじさん」的思考2

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    おじさん的思考のパート2。個人的にはこちらの方が、知的刺激ともに、論旨の納得度、エンターテイメント性ともに高いと感じた。相変わらずの内田節である。世にあるもの全ては多面的に観る事ができ、見方ひとつで様々な見解が生まれる。最近凝り固まってきていた自分の脳を耕すためにも、改めてこういったテキストを味わう必要があると感じた。

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    2012年04月12日
  • 女は何を欲望するか?

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    内田先生のジェンダー論は、
    だいたい読書論に行き着く印象です。

    学術的な内容なので、
    エッセイを期待している方は残念でした。

    でも、
    こういった難しいもののほうが、
    彼のメンターっぷりが十二分に発揮されているため、
    とても貴重な読書体験ができると思います。
    読み終わった後の、
    少し見晴らしの良くなった自らの視座にびっくりすることでしょう。

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    2012年03月30日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    ネタバレ

    内田先生シリーズを読んだ第二弾。
    大学の現状と規制改革に伴う大学の変化を追った。

    「自ら大学や授業がどうなっているかを律することで、自分たちを高める必要があることに気づく」がこの間の大学改革の目的だったのではないだろうか。
    特に、教員がそう考えることで、もっといい大学作りやもっといい教育にしていこう、とする発想を作ろうとしたのではないか。→自分たちの自己満足で終わることなく。

    市場原理を導入しよう、という企業人たちの想いを受け止めたくないがそれを交わそうとしたのが文部科学省で、もっと自分たちの取り組みを高めてもらうための方策を導入した、という風に書いてある。補助金もそこで傾斜配分さ

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    2012年03月19日
  • 期間限定の思想 「おじさん」的思考2

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    「自分の思考と言語を閉じ込めている檻」をはっきりと見せつけられる。そんな本。こういう経験ができる本って、なかなかないのではないかと思う。すごく面白かった。

    ものごとを考える上で、視点の置き方という、考え方を考えてみることが大事なんだと思った。

    p.155
    同世代の人間と自分を比較するな。
    これが若い諸君への年長世代からのご忠告である。


    読みだすと止まらなくなるが、これは‐文庫版あとがき‐で内田さんが述べている「グルーヴ感」や「文体」が、この本の中に、たしかにあるからだと思う。

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    2012年03月05日
  • 「おじさん」的思考

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    内田さんの二冊目のエッセイ集。

    タイトルにしても内容にしても、初期のものだけあって、とにかく書きたいものを書きまくりましたって感じ。
    良くも悪くも、内田さんらしさがすごく出てる。

    p.168より
    一七歳のある日私はいきなり「世界」を一望できるような包括的な視座に立ちたいという強烈な欲望に襲われたのである。

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    2012年03月05日
  • 橋本治と内田樹

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    ネタバレ

    本にマーカー引きすぎてえらいことになっている。
    それくらい「そうだよな!」とか「そうだったのか!」が詰まっている。

    身体知は大事。
    水泳ばかりやってたら水泳に有利な身体になるように、
    文句ばっかり言ってたら文句を言うのに有利な身体になる。
    この前読んだ「ミラーニューロン」も、
    人間が形から変化することを証明しているのではないかな。

    特に唯物論的なことを言いたいのではない。
    心というものはあると思う。
    愛とか勇気とかと同じくらいには。

    愛とか勇気とか国家とか常識とか、
    それらすべては共同幻想だから、
    なんとなく皆が「在る」と思っているものは「在る」ことになっている。
    その

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    2012年02月22日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    前に読んだ2冊とも内田樹さんの名前が出てきた為,読んでみた。内田さんの発する言葉にただうなずいた。自分が思っていたり悩んでいるようなことを言葉にしてくれたような。
    20代残りわずかな期間に出会えたことに幸運を感じた。

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    2012年02月02日
  • 価値観再生道場 原発と祈り

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    今の自分の心の状態にぴったりだった。心構えとは、死ぬ準備であり、大切なものを捨てる心構えである、ということを、なんとなく思っていたけど、やはりそうなのだ、と。それから、祈ってみたい気持ちにもなった。

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    2012年01月27日
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    自分が若いころに、こんな先生の講義を受けたかった。
    難しい言葉が溢れているのにすごくわかりやすくスッと素直に入ってくる。納得することばかり。自分ではとてもとても難しすぎて語れないんだけどね。
    何ども読み返したいです。

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    2017年03月25日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    あーおもしろかった。

    ○人間は機嫌よく仕事をしている人の隣にいると自分も機嫌よく何かをしたくなるものである。
    ○人生はミスマッチである。…それでも結構幸福に生きることができる。
    ○こだわらない、よく笑う、いじけない
    ○夢を達成できるかは、自分の将来の こうなったらいいな状態 についてどれだけ多くの可能性を列挙できたかにかかっている。

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    2012年01月15日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田樹と春日武彦の健全な肉体に狂気は宿るを読みました。
    生きづらさの正体、という副題のついた、生き方についての対談集でした。

    章毎のテーマは、世代論に逃げ込むな、「自分探し」はもうやめよう、人間はわかりあえっこない、個性とこだわり幻想、健全な肉体に狂気は宿る、まずは身体に聞け、と現在喧伝されている生き方の解説やコミュニケーションについての解説に真っ向から対立する主張が述べられています。

    春日武彦の精神病の臨床医療の現場からの意見と内田樹の身体の発する信号を聞いて行動しようという主張とがかみ合って面白い読み物になっています。

    アメリカの契約社会で育ったコミュニケーションの方法は、日本の以心

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    2011年12月21日
  • 期間限定の思想 「おじさん」的思考2

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    いやはや,鋭すぎる,この本は.
    最近はやりの内田樹さんの本ではありますが,ほぼ10年前に雑誌などで掲載された文章をまとめたものです.これが,本当に鋭い.この本の中身があまりに鋭すぎて,電車の中で読んでいて,本当に卒倒しそうになるくらいでした.思いっきり頭を度疲れたような感覚.ものすごく考えさせられます.
    この本を読むと,最近の内田樹さんは丸くなったような気がしてきます.切れ味の鋭さはこの頃の方があるのかもしれません.
    特に,人間に関する洞察がすごすぎる.この本は名著だと思います.

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    2011年12月17日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    やーおもろかった。
    ザザザザとすぐに読めてしまいました。
    癒しでした。
    元気のない時に心にすうっと入ってきます。
    とかいう書き方をするとなんだか「良い話」のようですが、そういうわけではありません。
    面白い。
    人生って色々あるんだなああああああ。

    絵が良い。

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    2011年12月15日
  • 街場のアメリカ論

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    アメリカ社会の問題点の根幹がよく分かった。
    今後の日米関係を考察する上でも、念頭におきたい事象にあふれていた。
    満足度9

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    2011年11月26日
  • 街場のアメリカ論

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     街やメディアにあふれる情報から、アメリカの深層心理を探り出す刺激的な本です。どの章を読んでも、漠然と感じていた理由をクッキリと描き出してくれる。扱う内容は、スローフードとファシズム、アメコミ・ヒーローが象徴するもの、アメリカの統治システム=「多数の愚者による支配」=建国時の理念をより維持できるシステム、アメリカが対外戦争を好む理由〜内的戦争による没落、子供嫌いの文化、連続殺人〜「子供嫌い」と「うちのママは世界一」の間、身体と性〜メッセージとしての下層階級の肥満、福音主義〜「人民の人民による・・」宣言は「under God」、訴訟社会〜「他責」が政治的に正しい国、等々。著者は、170年前のフラ

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    2014年06月08日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    決して「14歳の難しい子供たちをどう扱いましょう」というハウツー本ではない。が、うっ…と胸を押さえたくなる言葉がたくさん見つかる。手元に置いて、幾度も読み返したい。
    相変わらず付箋でいっぱいにしたいウチダ本なのであるが、特に印象的だったのは「子育てに正解はない。一番大事なのはルーティン」。だいたい同じ時間に起きて、家族でごはんを食べて、寝るときは「おやすみなさい」を言う。そこからだと。
    娘が通ったシュタイナー教育の幼稚園での勉強会を思い出した。

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    2011年10月22日
  • 橋本治と内田樹

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    対談集の苦手な私が珍しく楽しめた。
    たとえば文学者の語る公共の概念が特に面白い。
    社会学者や政治学者ではなく、文学(研究)者と文学(執筆)者が語る公共:一人ひとりが自分のできることを「お互いさまだからね」と差し出すこと。相手のそれを受け取ること。
    橋本治が「理解できないことを書かない」「理解してから書く」「理解するとは、自分がその話し手になりきれること」という基準を持っていることにも驚き、その責任感に胸が暖かくなった。
    今度、ひとつ読んでみよう。

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    2011年10月16日
  • 街場のアメリカ論

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    とっても読みやすかった。

    それもそのはず、この本の読者の対象はトクビルだから。
    トクビルが読んでも理解できるように書いたそうです。

    こういうところが、内田さんらしくて好きです。
    このような考えで自らの著書を書いている人は
    トクビルと内田さん以外にいるのでしょうか。

    アメリカについて一から学習したい方にとって
    とてもお薦めの一冊です^^

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    2011年10月05日