内田樹のレビュー一覧

  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    前に読んだ2冊とも内田樹さんの名前が出てきた為,読んでみた。内田さんの発する言葉にただうなずいた。自分が思っていたり悩んでいるようなことを言葉にしてくれたような。
    20代残りわずかな期間に出会えたことに幸運を感じた。

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    2012年02月02日
  • 価値観再生道場 原発と祈り

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    今の自分の心の状態にぴったりだった。心構えとは、死ぬ準備であり、大切なものを捨てる心構えである、ということを、なんとなく思っていたけど、やはりそうなのだ、と。それから、祈ってみたい気持ちにもなった。

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    2012年01月27日
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    自分が若いころに、こんな先生の講義を受けたかった。
    難しい言葉が溢れているのにすごくわかりやすくスッと素直に入ってくる。納得することばかり。自分ではとてもとても難しすぎて語れないんだけどね。
    何ども読み返したいです。

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    2017年03月25日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    あーおもしろかった。

    ○人間は機嫌よく仕事をしている人の隣にいると自分も機嫌よく何かをしたくなるものである。
    ○人生はミスマッチである。…それでも結構幸福に生きることができる。
    ○こだわらない、よく笑う、いじけない
    ○夢を達成できるかは、自分の将来の こうなったらいいな状態 についてどれだけ多くの可能性を列挙できたかにかかっている。

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    2012年01月15日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田樹と春日武彦の健全な肉体に狂気は宿るを読みました。
    生きづらさの正体、という副題のついた、生き方についての対談集でした。

    章毎のテーマは、世代論に逃げ込むな、「自分探し」はもうやめよう、人間はわかりあえっこない、個性とこだわり幻想、健全な肉体に狂気は宿る、まずは身体に聞け、と現在喧伝されている生き方の解説やコミュニケーションについての解説に真っ向から対立する主張が述べられています。

    春日武彦の精神病の臨床医療の現場からの意見と内田樹の身体の発する信号を聞いて行動しようという主張とがかみ合って面白い読み物になっています。

    アメリカの契約社会で育ったコミュニケーションの方法は、日本の以心

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    2011年12月21日
  • 期間限定の思想 「おじさん」的思考2

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    いやはや,鋭すぎる,この本は.
    最近はやりの内田樹さんの本ではありますが,ほぼ10年前に雑誌などで掲載された文章をまとめたものです.これが,本当に鋭い.この本の中身があまりに鋭すぎて,電車の中で読んでいて,本当に卒倒しそうになるくらいでした.思いっきり頭を度疲れたような感覚.ものすごく考えさせられます.
    この本を読むと,最近の内田樹さんは丸くなったような気がしてきます.切れ味の鋭さはこの頃の方があるのかもしれません.
    特に,人間に関する洞察がすごすぎる.この本は名著だと思います.

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    2011年12月17日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    やーおもろかった。
    ザザザザとすぐに読めてしまいました。
    癒しでした。
    元気のない時に心にすうっと入ってきます。
    とかいう書き方をするとなんだか「良い話」のようですが、そういうわけではありません。
    面白い。
    人生って色々あるんだなああああああ。

    絵が良い。

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    2011年12月15日
  • 街場のアメリカ論

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    アメリカ社会の問題点の根幹がよく分かった。
    今後の日米関係を考察する上でも、念頭におきたい事象にあふれていた。
    満足度9

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    2011年11月26日
  • 街場のアメリカ論

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     街やメディアにあふれる情報から、アメリカの深層心理を探り出す刺激的な本です。どの章を読んでも、漠然と感じていた理由をクッキリと描き出してくれる。扱う内容は、スローフードとファシズム、アメコミ・ヒーローが象徴するもの、アメリカの統治システム=「多数の愚者による支配」=建国時の理念をより維持できるシステム、アメリカが対外戦争を好む理由〜内的戦争による没落、子供嫌いの文化、連続殺人〜「子供嫌い」と「うちのママは世界一」の間、身体と性〜メッセージとしての下層階級の肥満、福音主義〜「人民の人民による・・」宣言は「under God」、訴訟社会〜「他責」が政治的に正しい国、等々。著者は、170年前のフラ

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    2014年06月08日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    決して「14歳の難しい子供たちをどう扱いましょう」というハウツー本ではない。が、うっ…と胸を押さえたくなる言葉がたくさん見つかる。手元に置いて、幾度も読み返したい。
    相変わらず付箋でいっぱいにしたいウチダ本なのであるが、特に印象的だったのは「子育てに正解はない。一番大事なのはルーティン」。だいたい同じ時間に起きて、家族でごはんを食べて、寝るときは「おやすみなさい」を言う。そこからだと。
    娘が通ったシュタイナー教育の幼稚園での勉強会を思い出した。

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    2011年10月22日
  • 橋本治と内田樹

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    対談集の苦手な私が珍しく楽しめた。
    たとえば文学者の語る公共の概念が特に面白い。
    社会学者や政治学者ではなく、文学(研究)者と文学(執筆)者が語る公共:一人ひとりが自分のできることを「お互いさまだからね」と差し出すこと。相手のそれを受け取ること。
    橋本治が「理解できないことを書かない」「理解してから書く」「理解するとは、自分がその話し手になりきれること」という基準を持っていることにも驚き、その責任感に胸が暖かくなった。
    今度、ひとつ読んでみよう。

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    2011年10月16日
  • 街場のアメリカ論

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    とっても読みやすかった。

    それもそのはず、この本の読者の対象はトクビルだから。
    トクビルが読んでも理解できるように書いたそうです。

    こういうところが、内田さんらしくて好きです。
    このような考えで自らの著書を書いている人は
    トクビルと内田さん以外にいるのでしょうか。

    アメリカについて一から学習したい方にとって
    とてもお薦めの一冊です^^

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    2011年10月05日
  • 街場のアメリカ論

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    ネタバレ

    「アメリカという国の構造」と「日本がアメリカをどうみるか」について論じてある。
    「アメリカという国の構造」については、歴史的背景や宗教に基づくアメリカ人の考え方をベースに語ってあるので、全体像が掴める。
    興味深いのが、アメリカは理想国家として既に存在しているというところからはじまったということ。ということは最初が100で後は下がっていくしかないということになると思うのだけど、確かに現在のアメリカはそんな状況になってきてる。そんな落ちていくアメリカなしに国のあり方について語れない日本はどーすればいいのか?
    それを考えるために筆者が提案しているのが、アメリカという国をまっすぐに見つめるということ。

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    2011年09月21日
  • 「おじさん」的思考

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    第1−3章は、自身のHPに発表されたエッセイや日記から編集したテクスト、そして第4章「『大人』になることー漱石の場合」は晶文社のwebに連載されたもの。
    わたし自身の思考のデフォルトがおじさんなのか、違和感なく共感できる内容多し。時事的話題が多いけれど、一昔ふた昔ぐらいでは古びていないものばかり。
    江戸と断絶して新しいロールモデルを必要とした明治において、漱石が近代日本最初の大人となったという第四章、小説に登場する青年たちの分析から、「内面のない青年」こそ漱石が明治の青年に文学的虚構を通じて示そうとした理想の青年像だというのも、なるほどな、と楽しい視点だった。

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    2011年08月21日
  • 「おじさん」的思考

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    内田樹の「おじさん」的思考を読みました。10年前に内田樹が自分の意見をまとめたエッセイ集でした。学校で学ぶべきことは、知識ではなく、学ぶためのみちすじである。自分の中にピュアな自分自身が存在するというのは幻想であり、いろいろな弊害をもたらしている。破局が起きている中では、平常心の人を信じるな。学校に信頼や畏敬を持っていない親たちがイタい子供達を生み出している。というような主張が述べられています。マスコミや政府が主張していることで、何となく変だなあ、おかしいような気がするなあ、と感じていることを一刀両断で解説しているので、読んでいてすっきりします。後半は夏目漱石の小説の解釈になっていますが、漱石

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    2011年08月14日
  • 橋本治と内田樹

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    とてもおもしろかった。頭のよい(独自の視点を持ち深くよく物事を考えておられる)ひととひとの、忌憚なくなされるおしゃべりを一緒に聴く楽しみ。

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    2011年07月30日
  • 街場のアメリカ論

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    ネタバレ

    西漸志向というキーワードに集約されるアメリカの国民性。従属国としての日本はアメリカの没落にどのように対処するべきか。個人として生き残っていく戦略を考えるための土台としての一般論がこの一冊に集約されていると思った。

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    2011年06月11日
  • 街場のアメリカ論

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    『日本辺境論』の前奏曲。
    間違って目のウロコ取り器を買ってしまったのかと思った。ボロボロ。
    例えば、日本のアニメヒーローがみな「純粋な心を持った少年にしか操縦できない巨大ロボットで悪を討つ」という枠組みになっている、という指摘。
    鉄人28号やガンダムが象徴しているものとは。アメコミヒーローと対比することで浮かび上がる日米の歴史や歴史観の新たな側面に興奮の連続。
    他にも、ファストフード、政治、戦争、児童、連続殺人、身体観、宗教など盛りだくさん。

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    2011年06月08日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    ネタバレ

     コリン・ウィルソン著、福田恆在(つねあり)訳、『アウトサイダー』。
     私の小さな勉強部屋で払暁にこの本を読み終える頃には、バイロンやシャトーブリオンやオスカー・ワイルドがどれほど偉大な作家であり、フロイトやフッサールやヘーゲルが思想史上に占める位置の重要さについての入門的な知識をほぼ習得し終えていた。
     人間は必ずその人が必要とするときに必要とする本と出会う、というのは、このときに私が体得した確信である。(P130-P131)
     内田樹さんが、『アウトサイダー』に出会ったように、私も内田樹さんの『先生はえらい』に出会った。そして、内田樹さんの著書たちは、私にとって、必要とするときに出会った必

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    2011年04月29日
  • 武道的思考

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    少しでも武道をかじったことのある身でありながら、今まで如何に浅薄な知識しか持っていなかったかということを思い知らされたということと同時に、先人達がつくってきた武道がどれほど奥深いかということが改めて思い知らされました。
    武道の目的は「生き延びる」ことであると語られていますが、脳科学、生物学等あらゆるものを使って解説していただいていることに本当に感謝です。このような解説がなければ先人の知恵は、戦国時代には通用したものであり、現代には現代風にアレンジしないと行けないものなんだろう程度にしか認識し得なかったです。
    今一度武道の奥深さに触れ、再度武道を始めたい気持ちになりました。


    [目次]
    第1章

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    2011年04月23日