【感想・ネタバレ】14歳の子を持つ親たちへのレビュー

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Posted by ブクログ 2011年10月22日

決して「14歳の難しい子供たちをどう扱いましょう」というハウツー本ではない。が、うっ…と胸を押さえたくなる言葉がたくさん見つかる。手元に置いて、幾度も読み返したい。
相変わらず付箋でいっぱいにしたいウチダ本なのであるが、特に印象的だったのは「子育てに正解はない。一番大事なのはルーティン」。だいたい同...続きを読むじ時間に起きて、家族でごはんを食べて、寝るときは「おやすみなさい」を言う。そこからだと。
娘が通ったシュタイナー教育の幼稚園での勉強会を思い出した。

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Posted by ブクログ 2010年06月14日

長男が反抗期の頃(14歳)に読みました。母親の言うことを無視しようとする「自分の子供」について、どう理解したらいいのか分からなかったからです。この本は、日本の親たちに「新しい覚悟」「新しい希望」を与えてくれます。

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Posted by ブクログ 2020年07月23日

内田さんと名越さんの対談ってだけで、読みたくなる。
14歳くらいの子は、大人から「へーっ、こんなことできるの!?」みたいな驚かれる体験が必要、とか、母性はもともとあるものではなく、役割を演じているうちに身につくもの、とか、子育てする中で教えてもらっていると助かるということが書いてあって、読んでよかっ...続きを読むた。

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Posted by ブクログ 2015年06月19日

もうすぐ子供も14歳になるので読んでみました。内田先生の話は深いので、じっくり読まないと味わえません。その分、自分の中に時折イノベーションが起きたりします。

義務教育は13歳までが良い。
中2の夏休みが節目。
「やればできる」は死語。
記憶は絶えず作り変えられる。
均質性の高い集団は怖い。
父子家...続きを読む庭では父親が母親化する。
叱るのは親の敗北。
等々...

自分の少年時代を思い出してみると、私は教育制度に合わないタイプだったためか、頷く事ばかりです。親として怖いのは、知っていれば何て事ないのに、知らないが故に、何を知らないかにも気づかず、悩み苦しむ事ですね。そんな意味でも、一般的な教育論に加えて、内田先生のような特異な見解を得ることは、とても意味がある事だと思います。

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Posted by ブクログ 2015年02月16日

14歳という節目の時期の親子関係を軸に社会問題を語り合った内容。坊主が14歳のうちに読んでおこうと思っていましたが、遅くなっても早いうちにも、親である人には読んでもらいたい本です。

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Posted by ブクログ 2014年02月18日

子が14歳になるのはまだまだ先だけど、って思ってるうちにすぐそのときはやってきそうだし、14歳ってタイトルにはなってるけど、さすがの本著者だけあって、子供を持つ親が普遍的に考えるべき内容が終始展開されている。思春期になって子供への対応に困惑する、ではなくて、そこに至る過程についても様々な示唆が散りば...続きを読むめられている。事あるごとに紐解きたい内容でした。

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Posted by ブクログ 2013年09月17日

結局親よ、しっかりしなさい、ということになるのだろうか。
内田氏と名越氏による対談本ということもあり、話しはテンポよく進んでいく。タイトルがなぜ14歳としているのか?については内容をはっきり覚えていないので、なんともいえないが、これから子どもが中学生・高校生となる親はよんでおいて損はないと思う。

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Posted by ブクログ 2013年01月02日

子育てについてのhow to本ではありません。
多くの子供たちに関わってきた著者たちの言葉に教えられることが、今まで正しいと思い込んでいた事が、実はそうとも言えなかったようだということにも気づかされた。
「14歳の」とありますが、子どもの年齢に関わらず、とても参考になる一冊。

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Posted by ブクログ 2012年03月30日

出産は得なのだそうだ。
子供を産むと、
母親自身の身体的・知的ポテンシャルは向上するし、
子育ての過程で人間的に成長できるし、
社会的パフォーマンスも上がる。

けれども実際の行政の出産育児を「支援する」という発想は、
「出産は苦痛で育児は苦役」というネガティブな前提でもって語られている...続きを読むため、
まったくインセンティブにはならない。

ふむ、納得できる。

たぶん結婚もそうなのだろう。
結婚は社会的にも人間的にも大きな効用がある。

うーん。

結婚とか恋愛について、
なんか色々考えがめぐるけれど言葉にならないなぁ。

また後で考えるか。

「知性は情緒の豊かさ」という言葉はなかなかクるフレーズですなぁ。

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Posted by ブクログ 2012年07月02日

その年代の娘がいるので読んでみた本。
途中難しいところがあったけど、最後までとにかく読みました。
問題は子供にあるのではなく、親や周りの大人の関わり方、環境にある。
とりあえず、あんまり子どもをいじり過ぎない、ってことですね。
・・・・って勝手に簡単にまとめちゃいけないんですよね。。。

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Posted by ブクログ 2012年01月04日

タイトルに即した話題は前半だけで、後半は結構脱線。
これだけの知識人二人が2年かけて話したのならそりゃそうか。
別に14歳の子を持つ親じゃなくても、例えば14歳の子が読んでも、大学生が読んでも満足できる内容です。
平易な文で、内田樹の思考に触れられやすいという点でも良書です。

1つの大きなテーマは...続きを読むまえがきの「子どもは何を考えているかわからなくて当たり前」だから、腹を括りなさい、ということ。
子に対して「訳のわかる存在であること」を強要している親が増え、
あいまいな言葉しか持たない子に「要するにあんたは、こうなのね」と言い、端数を切り捨てる。

二人の主張は「曖昧で、いいじゃない!」てこと。
いくら言葉に詰まっても構わない。
「トラウマなんです」と、シンプルな枠組みに還元しなくてもよい。
全部わかってしまったら、もう脳は機能しない。

家族の会話なんて何でも話さなくて良い、「風呂入った?」「まだ」なんてゆうルーティンがまず出来なきゃ話にならないよ、という
なんか何でも答えを出そうとしてしまう人に対する警鐘のような内容でした。

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Posted by ブクログ 2011年12月25日

「14歳」という、とてもセンシティブで微妙な精神状態にある現代っ子の「心の中」を、大人であっても覗き見ることができる画期的良書。

現代の環境(社会的、家庭的)が・・つまり「氏と育ち」で子どもたちの教育を論ずるのは当たり前すぎるくらい当然の考察ではあるが、この二人の切り口はちょっと違う。抽象的になり...続きを読むがちな「精神論」をこれほど納得できる言説ができるのは二人が現代でも卓越した「日本人」だからである。

一番印象的に残った一文は「トラウマ」が話題になったところで
人間は記憶を改ざんしたり、忘れたりすることが前提なのに過去のある一点の出来事・・つまり「トラウマ」が今のこういう自分を作り上げているという安易な自分づくりに走ることに警鐘を鳴らしている。
「人間は過去を前未来形で語る」という言葉に頭をぶん殴られたような衝撃を受けた。

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Posted by ブクログ 2011年05月27日

 結構メジャーな二人による対談。「提言」みたいな大げさな感じじゃない。お互いの人生や仕事経験に基づいて、ちょっと親に対して「提案」してるような感じ。とっつきににくさは全くない。ルーティン・ワークの重要性を説明する際のたとえがすっごく分かりやすかった。

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Posted by ブクログ 2011年05月25日

教育に関することいろいろ。しかし教育に限ったものでもないし、14歳の子を持つ親に限ったものでもない。誰が読んでも、胸がざわつくところがあるだろうと思う。

うちの長女は公立中に行く予定。子も親も多様な方がいいと思って(&他にもいろいろ思って)の選択である。だから「均質性の高い集団は非常にストレスフル...続きを読む」というくだりを読んだときは、「やっぱり公立、公立。」と思った。が、そんな風に思うこと自体、少し気が弱くなっているのではないかという気がする。自信を持って選択しているはずなのだが。「へえ、受験しないの?まあ女の子だからね。」などと言われて、ちょっと動揺しているようだ。いろいろな意味で不本意…。

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Posted by ブクログ 2011年05月03日

名越康文さんは面白い先生だと思っていたけれど、それよりタイトルにぐっときました。14歳近い思春期まっさかりの娘たちのことを、もっとわかりたいと思って読み始めたけれど、彼女たちの理解というより自分自身を振り返ることになりました。
そのするどい洞察にはうなるばかり。
曰く、経済的な意味での二極化より深刻...続きを読むなのは知的な「利口組」「バカ組」の二極化。
曰く、オバサンの真実は情緒が小学校5、6年生か中学2年生で止まっている女性たちのこと。だから情緒の使い方が非常に粗雑で、「むかつく」と「かわいい」しかいえない。
親というのは役割である。ルーティンというのは植木鉢の土。
子育ては個(自分)育てと、改めて考えさせられました。  〈2011.05.03〉

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Posted by ブクログ 2010年07月16日

超えてはいけない一線があるのではなく、「超えてはいけない一線が私たちの内部に実在するということにしませんか。」ともう一度道徳と言うフィクションを再構築しないといけない。
私も親を殺したいと思った。でも殺したら自分の方が損だなと思って、何くそ!と戦ってきた。きっと、子供のころにそんな風に考える人は少な...続きを読むくないのではないか。だから、少年犯罪は、特異なことだと型通りに決めつけるのはおかしい。
だから、子供達がそのような犯罪を犯さないように人を殺してはいけないという道徳を親が教えなおして子供達の心に再構築すればいい。
「ルーティン(躾)は大事」植木鉢の土と同じで練れば練るほどよい花が咲く。「親は役割」母性の幻想に惑わされず、フィクション(親)を演じればいい。
「おばさん」って女としてあがっちゃっているからではなく、前思春期の状態から思考が止まって女同士牽制し、嫉妬し、見栄張り合うから。前思春期とは、異性との恋愛の予行演習に同性同士で深い友情を築く大事な時期。
我が家のレゴくんも大好きな親友の男の子と仲が良くてちょっとママとしては理解しがたいと思っていたが、自分の前思春期も同じだったことを思い出した。成長過程で必要な時期なのだろう。
でも私は思春期を終えた、色気のある女性になりたいな。

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Posted by ブクログ 2020年07月15日

東大の教育学の佐藤学先生が、小学校の教育現場で「自分の意見をはっきり言いましょう」ということを原理原則にしているけれども、これはおかしい、ということを言われていました。小学校の低学年の子が、自分の思いとか意見とかをはっきりした言葉で言えるはずがない。言葉に詰まってしまうとか、あるいは複雑な感情だった...続きを読むら語彙が追いつかないから黙ってしまうというのが小学生中学生にとっての「当たり前」なわけであって。ほんとうに感受性があって言葉を大切に扱う子は、口ごもって「シャイ」になるはずだって佐藤先生は言うんです。(内田)(p.52)

1997年に神戸の酒鬼薔薇事件が起こってから、「男の子は産みたくない」という認識がとても強くなったと思うんです。男の子を産んで育てる自信がないと。これは別に統計取ったわけではないんですが、肌で感じるんです。(名越)(p.27)

『クリスマス・キャロル』の話しって、要するに、時間に限界があると知った時に、人間というのは善人になるという考え方だと思うんですよ。(内田)(p.171)

実際に子どもを持っている親御さんや、これから持ちたいと思っている方には、「あんまり子どもをいじり過ぎないでほしい」ってことだけは言っておきたいですね。
親がどう思っていようとも、子どもが親の望む通りに育つことなんてまずないです。子どもの集中力を削ぐようなことをあまりせずに、子どもを信じて親の方は控えて見ていたらいいんじゃないでしょうか。
何かね、みんなすごく焦っちゃってるから。こうしようああしようっていうふうに接ぎ木したり矯正しようとするのは、無理があるっていうより、あまり良くないと思います。(名越)(p.184)

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Posted by ブクログ 2015年09月20日

かなり前に購入したものの放置していたが、シルバーウィークを前に積ん読本がなくなったので手に取った。やっぱり内田樹先生はいいわー。思いは言葉で表しきれないとか、子供を完全には理解できないとか、するする身体に入ってきます。対談本のためか本を閉じたあとも心に残ることはなかったけれど、たまにはこんな本もいい...続きを読むんじゃないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2015年06月01日

「対談の主題は「14歳の子を持つ親たちへ」である。この主題を選んだのは、名越先生が思春期の子供たちを対象とするクリニックを開いていて、豊富な臨床事例をご存じであること、私もまた「子どもが日本社会の最弱の環であり、社会はそこからほころんでくる」という暗鬱な予見を有していることにもある」

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Posted by ブクログ 2013年11月04日

教育システムや家族システムが自明の前提として採用している「子ども」の概念そのものの改鋳という仕事こそが喫緊の思想的課題ではないのか。

違いや変化を感じられるのも、身体感覚からかも。自分にはないです。。

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Posted by ブクログ 2013年06月30日

いくつかのキーワードは、染み込んできた、と思う。

たとえば、大人に敬意が払われた体験が大事。
ルーチンなことが大事。など。

しかし、総じて、新しい視点はなく、中年男性の愚痴、のような本、に思えた。

また、フェミニズム言説の理解など、浅さを露呈している。
「母性はフィクションだからダメだ」と、フ...続きを読むェミニズムが言っている、と・・・

内田せんせい好きなんですが。。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年03月09日

タイトル、なんでこうしたんだろう。子どもたちのことと言うより、社会のムード的な話が中心になってるから。日頃、思ってること・気になってることを言葉にしてくれたって感じの内容も多かった。

「コミュニケーション力」
言いたいことを一方的に発信するのがコミュニケーションじゃない。むしろ受信力が弱まってない...続きを読むか、と。察する力。非言語的なものも含めて、全体から感じ取る力はどこへ?

「要するに」「結局」と一言でまとめちゃう限定的な理解の横行。これをされると、話しているほうは本当に無力感に襲われる。

「外界を遮断」
自分に関係ないものは、見えない、聞こえない、意味がない。こうしなきゃやってられないようながしゃがしゃした社会ではあるけれど、でも。

人とのかかわり、社会とのつながり、そういうのが根本的に違ってきてるんだねぇ。

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Posted by ブクログ 2013年02月09日

タイトルを見る限り育児書の類を想像しますが、内容はむしろ親に対する他者とのコミュニケーション、立ち居振る舞い、暮らし方の提言。子供を育てる前に、まず自分の姿勢を考えさせる1冊。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年04月15日

内田先生と名越先生が相思相愛というのがよくわかった(笑)

まあそれは置いといて、私は中学生の親ではないですが、個人的には学ぶことが多く、勉強になる本でした。ただ対談形式で表記されているのでぱっと見わかりにくいのがちょっと残念。ホントに読んだ方がいい親や人はまず読まないし、理解できない内容だと思うけ...続きを読むど、出来る限り万人にわかるようにこういう本は作って欲しい。

特に印象に残ったのは第8章
・あんまり子どもをいじりすぎない
・叱るのは親の敗北
・大事なのはルーティン(繰り返し)、世界に一つしかない花を咲かせようと焦って、土いじりを怠ると根をおろす場所がなくなる

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年02月03日

14歳の子を持つ親ではないけれど、内田樹さんの本が読みたくて。
自分が読書スランプ期なため、なんだかちゃんと頭に入ってこなくて困った。これは、求めてる時期にもう一回読みたいな。
《「この人と私は抱き合ってるけれど、なんか気持ちが通じない」ってまとめるんじゃなくて、「この人とはなんだか気持ちが通じない...続きを読むけど、抱き合ってると暖かい」って考えたほうがいい》っていう考えかたは優しいなと思った。

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Posted by ブクログ 2011年09月12日

内田樹先生と精神科医の名越康文先生の対談

対談は苦手なのだけど、14歳の子を持つ親として
途中でやめることができなかった
怖い内容で。

しかし、「病気なのは親の方」であり、
「利口組とバカ組の二極化」が進み、
「言葉が通じない人」が増える、と

脅すだけ脅しておいて、
対策がないってのは辛いです...続きを読むね。

名越先生のカウンセリングが対策?
親は酷い病気なのでカウンセリングもできないみたいに書かれてるし・・

うむむむ

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Posted by ブクログ 2011年02月06日

タイトルからすると、「親」に向けた教育論ということになるのだが、実際にはもう少し話題は広く、家族のことだけでなく、教育やコミュニケーションについて考える、おもしろい対談だった。

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Posted by ブクログ 2011年08月03日

「今の日本の学校教育の現場では、シャイネスはネガティブなものとしてしかみなされない」の発言にドキッ。終わりの方の音楽に関するギャップの話が面白かった。

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Posted by ブクログ 2010年08月02日

いやー、最近は内田樹関連の本しか読んでないな(汗。これからも当分そうかもしれない。

対話集だし深く考えずさらっと読んだので、特に熱をもってレビューする気もわいてこない。普通に面白かった。大事なことは「距離感」と「肩を張らないこと」かな。別にそんなことを直接言ってるわけではないけど、内田樹はどの本で...続きを読むも一貫してそういう姿勢だから(おっと、何でも「大事なこと」という名のもとまとめてしまうの良くないな)。名越康文は最近流行りの精神科医なんだっけ?雑誌とかでたまに見かける。二人は仲の良い知り合いでした。

対話集独特の、相手を肯定しあいながら対話が進む雰囲気(それが対話の基本的な文法なんだろうか)がイヤじゃなければおすすめします。

子どもを持つような年になったらもう一回読んでみるかな。それまでとっておこう。
(2006年05月20日)

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Posted by ブクログ 2010年07月25日

家族での対話の基本は生理的な快の提供と不快の除去にある。
コミュニケーション受信感度の高い人は出世する。

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