内田樹のレビュー一覧

  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    以前,「街場のメディア論」が面白かったので。
    恥ずかしながら教育論なるものを読んだことがなかったため,読み進めていくうちに様々なことを知りました。(地方の国立大学の存在意義など)
    なかでも印象に残ったのは,「制度内に組み込まれたなかで埋没してしまう個性など,個性ではない」ということや,「ブレイクスルーは突如起こるものだから予測できるはずもないし,来年度のシラバスなんてきっちりと決められるはずもない」「教員評価制度は,できる人の時間の浪費」「学ぶことは努力と成果の等価交換ではないし,大学に消費者的態度で来てはならない」など。
    こういう警告がされるほど,大学はビジネス化してきているんですね…。
    まあ,私が通う大学も私学なので,学生を金の支払い者として見ている節もあるのかもしれませんが…?
    友人や知人に是非一読してほしい本です。

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    2013年03月29日
  • 価値観再生道場 本当の大人の作法

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    敬意の贈与。

    内田樹さん、名越康文さん、橋口いくよさんの3人による対談形式です。価値観再生道場という名前の通り、現代の人々の「価値観」について見直そうとしています。

    個人的には名越康文さんは知性と個性が強すぎて、私の勉強不足ですが「何を言っているのか分からない」状態がありましたが、本書の筋で言うとそれが大切ということも書かれていました。


    絵に描いたようなやる気のない定食屋さんがなぜ安心出来るのか
    本当の豊かさとは何か
    分かりやすさの必要性
    バッシングはなぜ起きるのか
    安心のはずの「定型」による負の連鎖
    執着心
    愛と敬意の違い

    以上のような話が展開されていました。
    それぞれの話で共通しているのは、最終章にある「愛と敬意」。
    何かを「分かった」つもりになるから、人は偉くなった気分にもなるし、相手を馬鹿にしたくもなる。
    分かりやすくしようとすることは良いことなのかもしれないけれど、分かったと思えば良いという問題ではなくて、もっと分かりたいと思わなくてはいけない。
    何かを「分かった」と思うのは本当の意味では「分かっていない」という真理が導かれていました。

    今は、「これが普通」って分かったつもりになって共通の理解のような定型を安心のためにつくろうとします。
    しかし、これによって少しでもズレたら大炎上などを起こす火種となる。
    安心したいために作った定型が、不安を生んでいるということです。


    皆の中での何かが当たり前に働いていて価値観について触れることが少ない現在、反省した点いくつもありました。
    私自身、ツイッターなどで周囲の人と同じように意見や思ったことを発信することに疑問を抱き、躊躇いを感じるようになってきて読んでみました。
    少し反論したい話もありましたが、全部ひっくるめて私に大きく影響を与えてくれた1冊です。
    本当に良い価値観って何かを考えなおしてみたいと思いました。

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    2013年03月16日
  • 荒天の武学

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    今の私にとって、かけがえのない1冊になった。内田樹さんと光岡英稔さんの対談は、ふにおちる宝のような言葉ばかりで、一気に読んだ。透明な感覚で自分の内側をかんさつし、外側を感知していきたいと思う。

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    2013年03月03日
  • 街場の読書論

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    ここのところわたしの知的欲求のほとんどは内田先生の御本を拝読することによって満たされている。読みながら、満たされたそばからまた新たな知的欲求に駆られるので、もうずっと読みたい本が尽きない。
    手元に置いて再読したい本。
    あー、早くひとり暮らしして本棚を買ってこの本をそこに並べたい。

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    2013年06月09日
  • 荒天の武学

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    内田氏の著書は浴びるほど読んだが、今回はとりわけ武道にフォーカスした内容で、対談相手は韓氏意拳の光岡氏。光岡氏はストリートファイトで日本の合気道とは性格を異にする面も多いが、根本は相通じているようだ。時間概念の捉え方など、素人には少々ついて行けないような単元もあったが、海外での体験談や過去の武人にまつわるお話、さらには日本が現在直面している危機など幅広い話題を扱っている。終盤のエアガンの子どものエピソードには正直ビックリした。この事態からも、日本の危機的状況が浮き彫りになっている。平和を実現する手段としての、次元の高い「荒天の武道」が今求められているのかもしれない。

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    2013年01月15日
  • 荒天の武学

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    ちょっとわかんないところ多し。でもその道の一流の応用力というか、他ジャンルに対する解釈理解力はすごい。

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    2012年12月24日
  • 荒天の武学

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    とても奥が深い対談本。
    内田さんの『疲れすぎて眠れぬ夜のために』のなかで既に光岡英稔さんの名前が出ていた。
    光岡さんは1972年生まれとお若いのに、この空間からはもはや超越されている。

    私は数値や目で見えるものでは説明できないような、
    感覚的、時間的な話題に対しては感受性が高いので
    光岡さんが仰っているような

    「輪廻とは『そうなってるね』と言われたら、『うん、そうだね』と言えるくらいのもの」

    というのに腑に落ちて、この本に対して
    「うん、そうだね」と言いたい。

    印象的な場面をいくつか。

    内田さんが「『何となくそう思う』とか・・・どうしてそう判断したのかわからないけれどそう判断したという直感が本来は社会制度の基盤になっていたはず・・・。知識はその土台の上に、『どうしてそう判断したのか』を説明するために展開したもの・・・」とした後で、光岡さんが
    「感覚しか一寸先を読むものはないわけです。」と未来の抽象性について語られているところ。

    韓氏意挙の稽古について、光岡さん
    「自分の在り方をいかに把握するか、・・・現実にそうであるところを『なぜそうなっているのか』と問うてみる。」
    「人間は基本的に寂しがり屋で、その寂しさと向きあったときに、他者との関係を求め始め、そこで社会性が出てきます。・・・一方で・・・自分がこの世に生を享け、またこの世から去っていくときは、ひとりだということです。・・・他者との共有は『自分が何者であるか』を知っていくためのもの。・・・唯我独尊であることを学んでいく。そのためのひとり稽古も大事です。対人稽古との双方が必要だと思います。」
    「自分をよりよく知っていくことです。」


    光岡さんの「おわりに」より

    「人間は自分たちでつくった社会という枠組みの中で共同幻想を生きている。だから国土を広げ、利権を得ようとし、・・・それは幻想の中での利権、拡張、発達、進化に過ぎない。・・・私たちが世を去るとき、それらを何ひとつとして持って行けないことが、その幻想性を物語っているだろう。自然から提示される避けて通れない現実はシビアである。」


    対談のなかで内田さんが

    「うーん、むずかしいなあ。」と仰っているところ。


    内田さんの器の大きさを感じ、ますます好印象を受けた。

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    2012年12月23日
  • 呪いの時代

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     いやぁ、面白かった。内田樹の面目躍如の文章だった。贈与論に対してまとまった考えが述べられていて、今までの知識が整理されてよかった。知的のんびり状態を満喫できた。

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    2012年12月22日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    【大学での生き方を見直せる一冊】

    今日は大学で授業のTAがあるので大学論をとりあげます。
    個人的に内田樹さんの文章が好きなんです。
    優しく語りかけてくれるようで読んでてとても癒される上に、
    知的好奇心がどんどん湧いてくるような感覚がして。
    苗字が同じだからというのは…関係ないか。

    この本の中で印象に残っているのは、
    ①教育が子どもを均質化しようとしていること。
    ②就職活動は「時間割通り」にやりなさい。
    ③人文系が強化されないといけない理由。

    ①教育システムは「うまくゆきすぎた」ために、バグやノイズを消そうとしすぎているとのこと。システムの効率を「上げる」のではなく、「下げる」ことを考えてみることの提案をしています。

    ②僕が就職活動の当事者なのもありますが、この論には納得しました。僕達はまだ大学生であって、いま、ここでやらなきゃならないことである勉強(授業を受けること等)を放棄してまで面接とかに行くような人間を社会人として信用出来るのか、といったことです。
    周りが騒いでるときこそ落ち着きなさいというお話。

    ③日本の大学では理系分野は世界と張り合えているのに、今一歩そこから上に行けないのは人文系の分野がまだまだ発達出来るからであると述べられています。日本社会全体のものの考え方、発想の仕方が育たないためとのこと。僕も人文系といえばそうなので自戒の念を込めて。

    長々と書きましたが、議論の余地がある部分もあると思うので、「教育」に関することに興味がある方には強くオススメしたい本です。

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    2012年12月11日
  • 街場のアメリカ論

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    「アメリカの映画やドラマに出てくる子どもは(性格が)かわいくない」とか「アメリカは身体加工への抵抗がきわめて希薄な国である」とか、読みながら、なんか分かる~と実感することばかり。
    アメリカは、イギリスからピュアなものだけを持ってきてポンと出来上がった新しい国なんだ、ということを改めて認識。イギリスで歴史を積み上げて作り上げたものをポンと持ってきてできた理想の国・アメリカがだんだんいびつに歪んでゆく様が、出来上がった原子力の技術をポンと持ってきて破綻しかかっている日本の原子力発電に妙に重なっている気がする…。コワイコワイ。新しいことも大切だと思うけど、やっぱり積み重ねられてきたものも大事しないと、ということを感じました。

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    2012年11月14日
  • 武道的思考

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    いかにして心身のパフォーマンスを高めるか。
    いかにして合理的に最適なアウトカムを達成するか。
    いつも勉強になります。

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    2012年11月12日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    サブタイトルにあるとおり「構造主義」的な観点から日本の問題(とされている)格差社会、少子化問題、言葉の力、社保庁問題などを考察している。

    少子化問題については本当にその通りだと思う。
    減っても全然問題ない。

    少子化は「問題」ではなく一種の「解答」である。

    格差社会についてもすごくすっきりとした良い捕らえ方を知ることが出来た。

    「格差社会というのは、格差が拡大し、固定化した社会というよりはむしろ、金の全能性が過大評価されたせいで人間を序列化する基準として金以外のものさしがなくなった社会のことではないか。」

    あとは「親族の基本構造」が面白かった。
    フェミニストと男女の「価値」にまで言及できる。
    レヴィ=ストロース読もう。

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    2012年09月09日
  • 期間限定の思想 「おじさん」的思考2

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    期間限定とうたわれているが、今でも十分にリーダブルです。
    第1章 「ひとはなぜ仕事をするのか」「断定するひとをみたらバカと思え」など学生とのやり取りが、わかり易く、かつ論理的でふむふむと読んだ。
    やっぱり内田樹は良い。

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    2012年08月27日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    知的興奮が味わえました。頭の良い人が書く文章は、内容が多少難解でも、なんとなく理解できてしまう。久々に「いい本(いい書き手)」に出会えた、そんな一冊でした。

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    2012年07月28日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    本書を読んで、
    物語を語る上で、
    「何を語っているか」という、
    意味性のレベルだけではなく、
    「どのように語っているか」という、
    身体性のレベルに注目すると、
    また違った見方が出来て面白いかもしれないなぁ、
    と思いました。

    それはアニメや漫画で言えば、
    絵のレベルの話になるでしょうし、
    音楽で言えば、
    響きのレベルの話になるでしょう。

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    2012年07月11日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    ネタバレ

     久しぶりの更新に、まったくもって最近は本を読む暇などなかったことを思い知らされる。あー、発狂しそう。本読めねーような生き方私には向いてない。

    で。感想。

    これはよかった。

    初めのソシュールがちょっと難解で挫折しそうになったんだけども、映画の話につなげて思想のあり方を紹介してくれたりしてることが、おばかなわたしでも非常にわかりやすい構成になってた。ありがたい。こういう本が読みたかった。


    フーコーさんの思想を主に読みたくて買ったんだけど、最後のサイードさん、良かったわ。あれ?これって新近効果?ま、いっか。

     わたしは、わたしのままで生きてるとか思ってた、無知な20代前半。でもなんか、そーじゃねーよな、って感じ始めて、こういう本、もっと読んでみたくなった今現在。


     私たちはもうすでに、わたしがこうやって日本語でこのレビューを書いているように、言語という縛り、文化という縛り、性別という縛り、時代という縛り、それだけじゃない、色んな縛りのもと生きている。

     その中で、今教職についてるから余計感じるのだけど、「個性だなんだ」って、一体何をもっての個性なんだよ、なんか、社会でわけのわからんでっかい支配の中にうまく組み込まれるように、でもそれに何の疑問も持たんでいいように「個性」とかいう言葉を使ってるだけじゃんかよ、という疑問が払拭できなかったわたしに、やっぱりそうか、というか、われわれは自由ではない(自由という言葉をこんな簡単に使っちゃだめなんだろうが、うわべの言葉で言うとそんな感じ)ってことを納得させてもらえたっつうかね。


     これを読んで、やらなきゃならないこと。もっとフーコーさん読みたい。読む。んで、もっと極める。

     日常生活の中。もっと言葉に懐疑的になる。自分の使っている言葉は、自分が発してるものじゃなくて、いろいろ操作されたものの結果であるってことにもっと自覚的になる。自分の思想は、性別ゆえのものか、時代ゆえのものか、文化ゆえのものか、それらを剥ぎ取ってなお、有効とされるものは何か残っているのか、ってことをもっと考える。


     はは。考えて何になる?何にもならんだろうね。でもわたしは、そういう作業を頭の中であれこれ考えていることがとても楽しいのだ。だから。


     最後についこの間某テレビ番組を見ていて思ったことをひとつ。

     「働く女子の不調」について紹介していた番組だった(気がする。最後まで見てなかった。)んだけど、

     「男と違って女は大変なの。」

     ということを切実に訴えてる感じがしたのね。男女平等とかいって、女性が社会進出してるけど、男はもっと女のこと考えてよ。女って生理があったり、寒さに弱かったり、体力ないから残業つらかったり大変なんだから、みたいな。

     で、お医者様まで出演していて、女の子が不調になることの多くは女性ホルモンが関係している。その女性ホルモンはストレスにすごく弱い。みたいなこと言ってたの。


     わたし、その時点でテレビ切っちゃったんだけどさ、

     伝家の宝刀ごとく「女性ホルモン」「ストレス」ふりかざして、男に何にもいえない状況作るのってフェアじゃないよって、思っちゃったの。



     もちろん、不満はあるよ。わたしも男女差の少ない環境で働いてるからさ。生理つらいし、生理前の情緒不安定さとか、死ぬほど自己嫌悪陥るし。結婚とか出産とか、育児とか、正直このまま普通に働いてたら、絶対無理だって思っちゃうし、もっと楽に働けねーもんか、とか思っちゃうこと、たくさんあるよ。


     でも、なんか番組の言い分見て、これ、違うって思っちゃったの。

     まぁ、わたしの不満は番組の訴えるとことちょっと違ったってことなんだろうけど、


     なんか、女はがんばってんだから、男、理解してよって言い分はあんまりに単純な気がする。そう思うのって、私だけ?

     申し訳ないけど、われわれは「男社会」を生きてるのは否定しない。でもそれを、周りの男に理解してよみたいに言うのって、なんか論理がすりかえられてる気がする。それこそそういう「女性的思考」が、なんか違う気がする。


     もっと大きな枠組みでそういうこととらえて、これからのこと建設的に考えていくなら、わかる。でも日常の労働環境を、男、どうにか理解して、って、「男社会」で生きてる私たちをもっとちゃんと認めて、っていうか…うーん、まだなんか考えがまとまってないんだけど、不満の矛先が、男社会を認めつつ、その上で男の許容範囲を広げろって訴えてるような感じになんか違和感もったっていうか。なんだろう。周りの男が認めてくれたらそれで満足なの?みたいな。それってなにか、根本の解決になってるの?って思っちゃったんかなぁ。


     わたし、そういう思考でいる限り、何にも変わらないと思うんだよねって思うのは、私がすでに男の社会に感化されすぎてるがゆえにそうおもうのだろうか。



     うん、まだ一考の余地あり。考えがまとまったらまた書く。

     追記:ロラン・バルトの回の「エイリアン」に出てくるレプリーみたいに感じたのかも。

     雇用機会均等だとかなんとか言いながら、できるだけ男とフェアな環境になりたがりながらも、実は行動自体が男のやり方と何一つ変わっていない…男社会のまんまっていうか…。


     関係のない話なんだが、わたしはとても淡白な人間で、
     外見からそのようには見えないとよく言われるのだけど(どんだけ自分欲求不満てきな面持ちしてんだ?って話だ。失礼しちゃう。)性欲ってもんが全然ない。っていうか、好きじゃないんだ。
     手をつないだり、人の頭なでたりとか、そういうのは好きだけど、性欲に関しては皆無といっていい。
     自分はどっかおかしいのかもしれないと、よく思うのだけど、もしかしたらわたしは、性交って行為そのものが男に屈するものだと思い込んで無意識に抵抗してるのかもしれない。


     わたしはもっと、リベラルでありたい。人は多分、囚われすぎているんだ。言葉に、文化に、時代に、性差に。

     言葉を発すれば発するほど、何かにとらわれていく。
     だからわたしは、絵を描く。


     でも、描くこともまた、何かの制約に合っているのだ。

     ただ、言葉からは少し、開放されたところにある「見る」ことを通じて存在するアートっつうものに、



     囚われてることが、唯一人とのつながりを図りながら、リベラルな状態でいられるんじゃないかっつう勘違いを


     今はしていたいのだと、思う。

     考える余裕が出た時に、

     いつか向き合い、自分の概念をガンガンと打ち壊していくことを、していきたい。という予定を、ここに記して、今はこの思考をここで止めておきたいと思う。

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    2012年06月27日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    内田先生のデビュー作。内田作品はこれまでちょうど10冊読んだが、なぜかデビュー作だけはスルーしていた。内田先生自身が述べているが、先生は専門外(たとえば本作品では性)の問題も積極的に俎上に載せ、それを私のような素人にも実に分かりやすく捌いて提供してくれる。その手並みは理路こそ入り組んでいるものの実に鮮やかで胸にストンと落ち、落ちない場合でも読者を思想に駆り立てる。その理由は数多いる専門家と呼ばれる人たちが自分の専門性や知性の高さをひけらかすのに専心するあまり、結果として読者を置いてけぼりにしているのに対し、内田先生にはそういう厭らしさがなく(あっても周到に隠されている)、専ら読者との間に架橋することに意を注いでいるからではないかと思う。「自分の正しさを雄弁に主張することのできる知性よりも、自分の愚かさを吟味できる知性のほうが、私は好きだ」(349ページ)。内田先生のこのスタンスを100%支持する。

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    2012年06月23日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    いつものように、内田さんのおもしろい視点で家族、教育、日本などの話題について語られている。
    むずかしい部分と読みやすい部分がある。前半一〇〇ページくらいはかなりむずかしかった。
    内田さんの著書の内容は多岐に渡るので、一冊読んで文字通りぜんぶ頭に入れるということはなかなかできないのですが、自分はこの人の考えにかなり影響されているんやろうなあとめちゃくちゃ感じます。

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    2012年06月19日
  • 村上春樹にご用心

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    村上春樹の小説を読んで感じるけどうまく言葉に表せないことを、とても上手に言語化してくれた内田氏に大感謝。読みながら、そうそう、そうなんだよね。私が言いたかったことってそれなのよ!とかなり興奮してしまいました。他の著書も読んでみたくなりました。

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    2012年06月18日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    読んでいて脳がめきめき動く感じ、すごく気持ちがいい!

    この本がきっかけで内田樹さんのファンになりました。

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    2012年05月21日