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Posted by ブクログ 2022年01月15日
内田樹による、アメリカ論。ただし、誰一人アメリカ問題の専門家がいない講義の中で生まれた本。
それでアメリカ論が成り立つのか、と言えば、実に様々な角度からアメリカの持つ病巣を暴き出してくれる。
アメリカ特有のジンクスである、戦争をやって負かした国がその後同盟国になるという成功例。
その文脈でベトナム...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月07日
こんなアメリカ論を、大学の授業で聞いてみたかった。様々な視点から、アメリカがなぜこのような国になったのかを論じていて面白い。
「日本人は従者の呪いにかけられており、アメリカ人に対して倫理的になることができない。」という病識を持つことが、未熟から成熟へ移行していく上で欠かせないことを気づかせてくれる。...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月14日
「アメリカの映画やドラマに出てくる子どもは(性格が)かわいくない」とか「アメリカは身体加工への抵抗がきわめて希薄な国である」とか、読みながら、なんか分かる~と実感することばかり。
アメリカは、イギリスからピュアなものだけを持ってきてポンと出来上がった新しい国なんだ、ということを改めて認識。イギリスで...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月08日
街やメディアにあふれる情報から、アメリカの深層心理を探り出す刺激的な本です。どの章を読んでも、漠然と感じていた理由をクッキリと描き出してくれる。扱う内容は、スローフードとファシズム、アメコミ・ヒーローが象徴するもの、アメリカの統治システム=「多数の愚者による支配」=建国時の理念をより維持できるシス...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月05日
とっても読みやすかった。
それもそのはず、この本の読者の対象はトクビルだから。
トクビルが読んでも理解できるように書いたそうです。
こういうところが、内田さんらしくて好きです。
このような考えで自らの著書を書いている人は
トクビルと内田さん以外にいるのでしょうか。
アメリカについて一から学習し...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月08日
『日本辺境論』の前奏曲。
間違って目のウロコ取り器を買ってしまったのかと思った。ボロボロ。
例えば、日本のアニメヒーローがみな「純粋な心を持った少年にしか操縦できない巨大ロボットで悪を討つ」という枠組みになっている、という指摘。
鉄人28号やガンダムが象徴しているものとは。アメコミヒーローと対比する...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月04日
考えてみれば、今までアメリカ論みたいなのってアメリカ人か日本人からのものしか見たり、聞いたりしたことが無いと思う。この本では、フランス人のアレクシス・ド・トクヴィルの本が紹介されており、時間が経っても斬新さを感じる意見が述べられている。アメリカ建国者たちは権力者を信用しておらず、間違うものとして彼ら...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月08日
久しぶりに内田本を。
アレクシス・ド・トクヴィルに献呈するという
記載から始まっているので、いつもの内田節
と違うのかな?と思ったけれど、そんなものは
杞憂に過ぎなかった(笑)。
ページをめくるそばから、いつもの内田節が
さく裂!
のっけから、この本を書くに至った経緯の中で、
こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月03日
単にアメリカの文化、習俗を解説する本ではなかった。現代日本を知るための他者としてのアメリカ。アメリカなくして現代の日本はない。アメリカという国を具に観ていくことでこの日本をより深く知る。そのためのアメリカ論。
そういう理路に根差した本だった。
内田先生の炯眼が光る。
合点のいくアメリカの捉え方。そし...続きを読む
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