内田樹のレビュー一覧

  • 転換期を生きるきみたちへ

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    尊敬する内田先生が依頼した方々の中高生に伝えたい事の寄稿文。
    まさに言いたいことや、常日頃モヤモヤしてることが分かりやすく書いてあって、中高生に是非読んでもらいたいと思いました。
    平和を享受して大人(中年)になった私は子ども達や次の世代にも絶対残したい!

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    2016年09月27日
  • 最終講義 生き延びるための七講

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    内田樹による 最終講義。
    イタチの最後っぺ みたいに濃厚な臭さである。
    長くニオイが残るような問題提起。
    内田樹はエライ!

    内田樹は アメリカ嫌いである。
    アメリカは日本を属国にして、
    その属国に迎合している日本。
    アメリカのなすことに金魚の糞よろしく、
    自衛隊まで海外に派兵する日本。
    そのことに、怒っているのだ。
    国家を株式会社にする。教育を株式会社的にする。
    アメリカのグローバルスタンダードは、
    とんでもないとおもっているのだ。
    役所は 営利を追求するところでない。
    学びの場は 教育を商品としてあつかうことではない。
    効率的であること、目先の利益しか考えないこと
    そのような 刹那主義に 

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    2016年09月27日
  • 世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて

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    内田樹氏と姜尚中氏どちらも好きな作家であり思想家です。
    その二人が初めての対談だそうで。。
    そうだったのかと意外に思えます。二人とも同じ思いを
    共有されているのに、そこに至る推論や論拠が異なる
    ところがあってとても面白く読めました。

    本日国際ブックフェアに言ってきたのですが、
    内田先生の講演は満席で拝聴できずでした。
    聞きたかったなあと。。。。
    本日の講演は林真理子氏・内田樹氏・茂木健一郎氏の3人
    どれも満席でした。

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    2016年09月24日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    鷲田清一氏の章を読んでいたら、涙が止まらなくなりました。白井聡氏の文章は痛快で、内容にも共感しました。中高生には、この二つの章は難しいかな。でも、読んでほしいなと思う本でした。大人にもおすすめです。

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    2016年09月13日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    本書は『街場の憂国会議』、『日本の反知性主義』に続くシリーズの3冊目。なぜ本作が編まれたかについては「まえがき」を読めば一目瞭然、これまでと違うのは「中高生を読み手に想定」したこと。
    若い人たちに向けた「贈り物」であるところのこの本を、「中年の危機」当事者である私も読ませていただいた。伝えなければならない「たいせつなこと」の多さに、平和を享受してきた世代としては焦りの気持ちを感じる。申し訳なく、そしておとなこそ読むべき、とも思う。
    「転換期」だからこそ伝えたい、たいせつなこと。
    この本が次世代への福音となりますように。

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    2016年08月26日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    内田樹『身体に訊く』-言葉を伝えるということはどういういことか
    加藤典洋『僕の夢』-中高生のための「戦後入門」
    高橋源一郎『表と裏と表』-政治の言葉について考える
    平川克美『人口減少社会について根源的に考えてみる』
    小田嶋隆『13歳のハードワーク』
    岡田憲治『空気ではなく言葉を読み、書き残すことについて』
    仲野徹『科学者の考え方』-生命科学からの私見
    白井聡『消費社会とは何か』-「お買い物」の論理を超えて
    山崎雅弘『「国を愛する」ってなんだろう?』
    想田和弘『「中年の危機」にある国で生き延びるために』
    鷲田清一『社会に力がついたと言えるとき』
    以上11人の寄稿文
    内田樹氏の以下の呼びかけに対応

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    2016年08月17日
  • 大人のいない国

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    違う価値観の親や親族と一緒に過ごすことで、子供は「どっちが正しいのか」自分で考えざるをえなくなる。それで成熟するのだ。同じ価値観の親に育てられると、従うか、反発するかしか選択がない。

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    2016年08月07日
  • 僕たちの居場所論

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    この三人の鼎談とあらば読まずにいられないと手に取り。
    最初にこの本を読むに当たって押さえておくべき場所についての解説がありますが、確かにそれを踏まえて読みだした方が入りはスムースかと。
    とはいえ正直言うと私は、最初の方「おっさんの内輪話」にしか感じられず(失礼)中々お三人の語りのペースに馴染めませんでした。

    しかし何気ない話をしているようであっても自ずと深い話になってゆくのはさすがです。三人とも全然違うようでどこか通じるものがあるというか似ているところがあるように見受けられました。

    「政治やメディアの劣化を野放しにしておくことは危険である」とか、「生きる上で当たり前のこと(常識)だから法文

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    2016年08月01日
  • 世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて

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    何はともあれこのタイトル、センスなさ過ぎないか。
    中身とはほとんど関係のない煽りっぷり。
    せっかくの2人の刺激的な対談が台無しになっている感。
    こういうタイトルに惹かれる人にこそ読んでもらいたいというメッセージなのかもしれないけれど、それにしてもなあ。

    個人的には末尾の方で指摘されている「飽きている」という指摘が腑に落ちた感じでした。戦後70年を経て、日本人は今の社会に、政治に、平和に「飽きている」という指摘。
    たとえば戦争状態に巻き込まれずに半世紀以上の時間を過ごすということは文字通り「有り難い」ことなのだと思う。その奇跡的な出来事が70年続いてくれたおかげで僕たちはそれを「有り難い」と思

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    2016年07月29日
  • 世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて

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    強烈な個性二人による対談でこれが初見と言うことが驚きです。後書きで内田さんがかいているように、全力でぶつかっていることがわかる面白い本でした。

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    2016年07月19日
  • 世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて

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    日本はシンガポール化するのか? この章が一番面白かった。緊急事態条項を書き込むことによる憲法改正は、日本社会を独裁への道へと開くことになるかもしれないが、一方で、自民党は新自由主義的政策を決して手放そうとはしない。金儲けしながら独裁への道を開く。そのモデルとなっているのがシンガポールな訳だが、そのモデルを日本に導入するにはかなりの無理がある。そもそも経済成長という幻想から離れ、どのような社会を築くことができるのかという問題提起を行っている。本書は、日本のことだけではなく、世界情勢(特に、フランスとアメリカの議論が多い)に広く目配せし、世界が第三次世界大戦に向かっているのではないかと言及している

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    2016年07月16日
  • 大人のいない国

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     「今の日本には成熟した大人はいない。メディアに出てくる官僚、政治家、経営者の言動は呆れる程幼稚だが、それでも何とか社会が回っているのは、幼稚な大人でも統治できる社会を長年かけて作ってきたからだ」。こう指摘する著者たちが、幼稚な大人とは何か、なぜ今の日本には幼稚な大人しかいないのか、その幼児性を脱却し成熟した大人となるためにはどうするべきかを語る。
    「幼稚な大人」とは、自分の属する社会の現状に自らは全く責任がないと信じ、不満があれば「自分は純然たる被害者である」という立場で責任者探しに走ったり、あらゆるものを費用対効果でしか吟味できない消費者マインドに支配されていたり、ディベートは得意だが対話

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    2016年07月12日
  • 僕たちの居場所論

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    興味深い対談集でした。居場所にかこつけて、三者三様に言いたいことを言っているだけといえばだけだけど、その内容がいちいち面白いから、対談集はあまり好きじゃない自分の嗜好からしても、味わい深いものがありました。師匠の存在を受けて人生二度目の脱皮をする、ってのはなるほどって感じですね。それが出来てないから、人間としての成熟度に納得がいかないままなのか~、みたいな、ちょっと切ない自覚もさせられたりして…頑張ります。

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    2016年07月01日
  • 僕たちの居場所論

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    今までの内田樹さんの印象が変わりました。会話を拾いつつ、冷静にコメントしているようにも受け取れます。
    氷山の一角の評価の話に賛同します。

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    2016年06月09日
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    201605/
    戦後の日本の復興を担ったのは、明治生まれの人たちです。/
    そういう波瀾万丈の世代ですから彼らは根っからのリアリストです。あまりに多くの幻滅ゆえに、簡単には幻想を信じることのないその世代があえて確信犯的に有り金を賭けて日本に根付かせようとした「幻想」、それが、「戦後民主主義」だとぼくは思っています。/
    人間がどれくらいプレッシャーに弱いか、どれくらい付和雷同するか、どれくらい思考停止するか、どれくらい未来予測を誤るか、そういうことを経験的に熟知しているのです。
    戦後日本の基本のルールを制定したのは、その世代の人たちです。明治20年代から大正にかけて生まれたその世代、端的に言って、

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    2016年10月12日
  • ぼくたち日本の味方です

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    白か黒か。
    そういう発想では複雑に絡み合う問題を解決できない。
    だって白って言えば黒っぽい側の人たちは困るだろうし、
    逆に黒って言えば白っぽい側の人たちは怒るだろう。

    じゃあどうするか。

    グレーゾーンをつくってそこで手を打つしかないだろう。
    でもそれは全てをうやむやにしてしまうということではなくて、どんな白と黒を混ぜてどんな灰色を作れるかという試行錯誤の取り組みで、そうやって色んな白と黒を混ぜ合わせ続けることが大事なんだ。

    二人(三人?)のおじさんはそんな風に言ってるように聞こえました。

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    2016年02月13日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    著者のデビュー作です。「なぜ私は戦争について語らないか」「なぜ私は性について語らないか」「なぜ私は審問の語法で語らないか」「それではいかに物語るのか―ためらいの倫理学」という4つのテーマのもとに、著者が雑誌などに発表した論考が収録されています。

    「あとがき」で述べられている、「自分自身の正しさを雄弁に主張することのできる知性よりも、自分の愚かさを吟味できる知性のほうが、私は好きだ」ということばに、本書の中心的な思想は集約されているように思います。著者はこのようなスタンスに立って、愛国心、戦争責任、女性の解放、そして「他者」といった主題について審問の文法で語ることのパフォーマティヴな水準におけ

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    2017年11月29日
  • 嘘みたいな本当の話みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    高橋源一郎、内田樹著。(編?)
    一般の方から文字通り『嘘みたいな本当の話』を募集して、高橋先生内田先生がいいなと思ったものをピックアップするプロジェクトの第2弾。
    巻末に何名かの著名人の話も掲載されていますが、一般の方々のお話の方がガゼン面白いです!
    内田先生のまえがきにある、"採択の基準"は、ブログを書いたりするのに役に立ちそうです。『「奇妙な後味」を残すこと』と『「そういうことって、あるよね」』の2つ。
    いま机の上に置いてあるこの本、忙しくて活字を読む時間がないと嘆く家人に勧めたいところだけど、「あなたがやりそうな話ばかりね」と突っ込まれそうで、ちょっと怖いです。

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    2015年12月15日
  • ぼくの住まい論

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    どちらかというとエッセイ的な趣が強く、写真がふんだんに使われていることもあって、肩肘張らずにサラサラッと読める内容。でもさすが、どうでもいいという内容では決してなく、これから新居への引越しを控えた今、参考になりそうなことも多かった。書棚の考え方、当たり前のように思えるけど、やっぱり自分的にもこだわりたいところなんで、頑張って整頓します。家というよりは、公共の道場みたいな感じを目指したということですが、思い通りのものが出来上がっているところが素晴らしいです。

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    2015年12月01日
  • 街場の共同体論

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    内田先生の本は初めてだった。何故今まで読んでなかったのだろうと思えるくらい分かりやすくて、面白かった。
     私たちが属している共同体とは一体何なのか。今後どうやっていくのか。身近なところから鮮やかに現代を切り取る姿は惚れ惚れする。

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    2015年11月06日