内田樹のレビュー一覧
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世界の解像度が上がる本。
例えば、社会制度についての是非だけでなく、是と非が変遷する過程や、変遷する方法を考える一節があった。
なるほど、知識人とは思考法が違うのかと思った。つまり、知識の量という軸に加えて、視点の置き方という軸が他人よりもきめ細かく、二次元的に解像度が高い印象を受けた。
それから、題名の通り、疲れて眠れぬ夜に読むことが多かったが、内容が頭に入ってきた。
本当に頭の良い人は、難しいことを簡単に言う。
これは入門書の極意だろうか。読んでいるうちに、著者内田樹の頭の中の論理展開を支える理論を知りたくなった。
文章は各所で、小難しい理論や現行制度に対して、「そもそもニンゲンは、、 -
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「そのうちなんとかなるだろう」というタイトルから好き。
「なんだよ、ちゃらちゃら生きて楽しやがって。」って思われるような生き方がしたい。なんか最近もう無理って感じがしてきた。「入ってはいけないほうの分かれ道」に入ってしまったのだろうか。
"でも、僕は本を買ったり、芝居を見に行ったり、映画を見たり、ジャズ喫茶に行ったりするのを我慢したくなかった。そういうことを自由にやるために家を出たのだから、文化的なアクティビティにお金を惜しんではいけない。" 37ページ
本当にそう思う。
"はたから見るとつらそうでしょうけれど、本人はいたって愉快に過ごしておりました。 -
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目からウロコでした…ってわたしはキリスト教徒じゃないですけど。
イスラムに対する考え方がすごく変わった。そしてグローバリゼーションはアメリカの推し進めるビジネス的な戦略であるということも。
今英語で授業する学校に勤めてる。日本人なのに英語で授業してる。すごく違和感なんだけどね。まぁそういう学校があってもいいと思うの。
たださ、思うのはなぜ彼らが英語を身につけるためにこの学校にいるかってことなんだよね。
痛いこと書いてあったな。同年齢集団からアドバンテージを取るためであって、インターナショナルな人間を育てるためではないと。目的はひたすらに内向きであると。
少数の子はきっと目的を持って -
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内田樹 「 街場の共同体論 」
相互扶助をベースとした 家族論、教育論、コミュニケーション論の本。現代社会に対して、「政治、メディア、教育が ここまで不調になってしまった以上、やれることは自分でやるしかない」というスタンスで 問題提起している
今年の上半期一の面白さ
相互扶助システム
*こどもは〜みんなの仕事だから 自分の仕事じゃないと思う。おとなは〜みんなの仕事だから 自分の仕事だと思う
*人間は 迷惑をかけたり、迷惑かけられたりするもの
*強者には支援する義務があり、弱者には支援される権利がある
コミュニケーション能力とは
*コミュニケーションを円滑に進める能力ではなく
*コミュニ -
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久ぶりの内田先生の真骨頂というか。これぞ内田樹といった内容の本だと
思いました。政治的や現代の社会的な問題や違和感を論じているのではなく
人間の本質であるコミュニケーションについて。『言葉が伝わるということは、
どういうことか』という主題についてのいろいろな論述です。
とても有益なことが書いてあると思いますし、いつもの流れるような文体が
読んでいて快感さえも覚えるところがやはり、とてもおもしろいと思いました。
とくに『学ぶ力』『リーダビリティについて』『世界の最後に読む物語』
『あとがき』は最高!!
『学ぶ力』と『リーダビリティについて』は、隣にたまたまいた高3受験生の息子に
読んでみろと読ま -
Posted by ブクログ
思想家・内田樹、精神科医・名越康文、そして作家・橋口いくよの三人による『ダ・ヴィンチ』連載の鼎談を書籍化した一冊。(内田センセイの「思想家」という肩書きは初めて見たが、大学教授を退官されたからなんだな。)様々な話題に切り込んで、普段思っていても言葉にできないようなことを巧みな表現で表してくれるのは、気持ちいい。
取り上げられているトピックであちこちに出てくるのは「上から目線」「揚げ足とり」が頻繁に起きるソーシャルメディア上での言葉の使い方。内田センセイをして「ネット上の言葉がもつ断定性・攻撃性をどう抑制するのか、という問いに適切な処方を見いだせない」と言わしめる状況に、鼎談のトーンも一段と上が