内田樹のレビュー一覧
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氏から学んだことは、知を自分なりにマッピングする能力だ。自分が知っていることよりも、何を知らないかの重要性を学んだ。なぜならこの能力があれば、困難な今の時代を、生き残ることが出来るからだ。
沢山本を読めば良いというわけでない。
自分で自分自身に対して、問題提起をしなくてはならない。その過程で、他者がどう考えたかを知ることは、伝統的な知の技術で、これ以外の方法で現状を打破することは、難しい。
氏の語り口は、非常にわかりやすい。
しかし氏の問題提起は、非常に厳しく、
また深い。稀代のマッピング能力を持っているなと、確信して言える。日本では、数少ないインテリだと思う。
わかりやすい本を読んでも -
Posted by ブクログ
非常に面白い。イスラーム学の第一人者、中田考と内田樹の一神教問答。イスラム教とキリスト教、ユダヤ教の共通点と違いがわかるとともに、イスラム、西洋諸国、日本などの国の成り立ち、文化、歴史、政治、関係性等々が見えてくる。
P48で中田氏が「日本では「ケチ」と言う時、強欲と吝嗇を分けませんが、イスラームにおいてはまったく違う概念なのです。強欲なのは構わない。しかし吝嗇は最大の悪口なのです」と発言したのに対し、「内田氏は嫌煙という発想は本質的に吝嗇の文化」と話を展開する。
なるほど、日本も煙草を分け合うような文化から西洋風に変化してしまったけれど(領域国民国家)、イスラムは今も共有の文化なのだ。
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ネタバレよかった。多くの人に向けて文章を書きたいと思っていたので、見事にささった。
おもしろい、読みたいと思われる文や物語には、解釈がないのだと思った。今さらなのかもしれないけども。そこを混同していた。解釈は読む人がくわえるもの、書く人は描写をするか、誤解を生むような解釈の文章を書かなければいけない。
文章だけでなく、ビジネスやマーケティングへの示唆にも富んでると感じた。買いたいと思ってもらえるものは、きっぱりと分かるものではなく「なんかよくわからないもの」である。
そのわからなさに人は惹かれる。さらに話は広がって「経済」や「貨幣」についても言及。貨幣の価値や役割を学びたかったので勉強になった。 -
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カミュについて語ったタイトルになってる論考を読みたくて買う。
反抗、を、ためらい、と読み替えるとこにやっと納得。
カミュとかそのことを読んでていつも違和感のある、反抗とかの厳しい言葉と内容のあいまいさ。
ためらい、だ。
感情を失った理念を批判するペストはまさにこれだろう。人間らしいためらいを忘れた人間の恐ろしさ。
SNSには、ためらいを感じるための「顔」がない。
ムルソーの状態だ。
そうではなく、顔と顔を向き合わせて発言すること。
そのときにためらいがうまれるだろう。
それは弱さではない、抗いだ。
自分の中にある正義への抗いだ。
スピノザは、道徳的な絶対的な善悪を否定し、倫理的なよい -
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世界の解像度が上がる本。
例えば、社会制度についての是非だけでなく、是と非が変遷する過程や、変遷する方法を考える一節があった。
なるほど、知識人とは思考法が違うのかと思った。つまり、知識の量という軸に加えて、視点の置き方という軸が他人よりもきめ細かく、二次元的に解像度が高い印象を受けた。
それから、題名の通り、疲れて眠れぬ夜に読むことが多かったが、内容が頭に入ってきた。
本当に頭の良い人は、難しいことを簡単に言う。
これは入門書の極意だろうか。読んでいるうちに、著者内田樹の頭の中の論理展開を支える理論を知りたくなった。
文章は各所で、小難しい理論や現行制度に対して、「そもそもニンゲンは、、 -
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「そのうちなんとかなるだろう」というタイトルから好き。
「なんだよ、ちゃらちゃら生きて楽しやがって。」って思われるような生き方がしたい。なんか最近もう無理って感じがしてきた。「入ってはいけないほうの分かれ道」に入ってしまったのだろうか。
"でも、僕は本を買ったり、芝居を見に行ったり、映画を見たり、ジャズ喫茶に行ったりするのを我慢したくなかった。そういうことを自由にやるために家を出たのだから、文化的なアクティビティにお金を惜しんではいけない。" 37ページ
本当にそう思う。
"はたから見るとつらそうでしょうけれど、本人はいたって愉快に過ごしておりました。 -
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目からウロコでした…ってわたしはキリスト教徒じゃないですけど。
イスラムに対する考え方がすごく変わった。そしてグローバリゼーションはアメリカの推し進めるビジネス的な戦略であるということも。
今英語で授業する学校に勤めてる。日本人なのに英語で授業してる。すごく違和感なんだけどね。まぁそういう学校があってもいいと思うの。
たださ、思うのはなぜ彼らが英語を身につけるためにこの学校にいるかってことなんだよね。
痛いこと書いてあったな。同年齢集団からアドバンテージを取るためであって、インターナショナルな人間を育てるためではないと。目的はひたすらに内向きであると。
少数の子はきっと目的を持って -
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内田樹 「 街場の共同体論 」
相互扶助をベースとした 家族論、教育論、コミュニケーション論の本。現代社会に対して、「政治、メディア、教育が ここまで不調になってしまった以上、やれることは自分でやるしかない」というスタンスで 問題提起している
今年の上半期一の面白さ
相互扶助システム
*こどもは〜みんなの仕事だから 自分の仕事じゃないと思う。おとなは〜みんなの仕事だから 自分の仕事だと思う
*人間は 迷惑をかけたり、迷惑かけられたりするもの
*強者には支援する義務があり、弱者には支援される権利がある
コミュニケーション能力とは
*コミュニケーションを円滑に進める能力ではなく
*コミュニ -