内田樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久ぶりの内田先生の真骨頂というか。これぞ内田樹といった内容の本だと
思いました。政治的や現代の社会的な問題や違和感を論じているのではなく
人間の本質であるコミュニケーションについて。『言葉が伝わるということは、
どういうことか』という主題についてのいろいろな論述です。
とても有益なことが書いてあると思いますし、いつもの流れるような文体が
読んでいて快感さえも覚えるところがやはり、とてもおもしろいと思いました。
とくに『学ぶ力』『リーダビリティについて』『世界の最後に読む物語』
『あとがき』は最高!!
『学ぶ力』と『リーダビリティについて』は、隣にたまたまいた高3受験生の息子に
読んでみろと読ま -
Posted by ブクログ
思想家・内田樹、精神科医・名越康文、そして作家・橋口いくよの三人による『ダ・ヴィンチ』連載の鼎談を書籍化した一冊。(内田センセイの「思想家」という肩書きは初めて見たが、大学教授を退官されたからなんだな。)様々な話題に切り込んで、普段思っていても言葉にできないようなことを巧みな表現で表してくれるのは、気持ちいい。
取り上げられているトピックであちこちに出てくるのは「上から目線」「揚げ足とり」が頻繁に起きるソーシャルメディア上での言葉の使い方。内田センセイをして「ネット上の言葉がもつ断定性・攻撃性をどう抑制するのか、という問いに適切な処方を見いだせない」と言わしめる状況に、鼎談のトーンも一段と上が -
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Posted by ブクログ
この本を読んでいるとあたかも内田樹さんが目の前に座ってらっしゃって自分に語りかけているような、実際に講義を受けているかのような錯覚をしてしまう。著者との距離が近いように感じる。耳元で彼の声が聞こえてくるような、文字列には収まりきらない何かが伝わってくるような本だった。この本をよむにあたって、ある程度の(前のめりになって話を聞くような)知的好奇心やある程度の日本語の運用能力が要されていることは確かだが、それでもこの本は外に開かれた(この表現が適切なのかどうかわからないが)、どんな読者も見下すことのない親切な本だと感じた。今までにも気になった本を手にっとて実際に読んでみるものの、読み始めて直ぐ自分
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Posted by ブクログ
内田樹による内田樹
内田本27冊目
単なる自著の解説かと思いきや、まあそんなわけもなく、本当に読んでいて面白い内田本だった。やはり、なんといってもレヴィナスの話が一番面白い。人は、自分が最も面白いと思っている事を話すことが、最も面白い文章を書く上での条件なのだろう。
レヴィナスの文献を読むとき、それを批評しようとするのではなく、弟子になり、体感を同期するということが良いと話している。その文章を読んでいても意味が解らないが、しかし、その文章を読める主体にならなければならないと感じさせる本、これが内田樹にとってのレヴィナスであったのであろう。最後に話す、下流志向の解説で、現代日本の境域の在り方と