内田樹のレビュー一覧

  • 知性について

    Posted by ブクログ

    とても面白い本だった。

    読んでみて、内田さんが「集団としての知性をいかに高めるか」を非常に重視していることが改めてよく分かった。そのためには、個々人が“ペンディングする力”、すなわち目の前の違和感やモヤモヤを即座に解消しようとせず、抱えたまま読み進める忍耐力を身につけることが重要だと説いているように感じた。ある時ふと、そのモヤモヤがひらけるように昇華される——そのプロセスこそが学びなのだ、と。

    (余談だが、内田樹さんと言えば、学生時代の現代文テストで頻出の“手強い存在”という印象が強く、何度苦しめられたか分からない。しかし大人になって改めて読むと、その思考の面白さや懐の深さにようやく気づき

    0
    2025年11月18日
  • 謎ルール : 10代から考える 「こんな社会」を生き抜く解放論

    Posted by ブクログ

    10代向けにフリガナを多用した本だが、これは大人にも十分読み応えがある。
    というか、ここまで考える大人はいないだろう。
    表紙、タイトルの雰囲気からもっとおちゃらけた本だと思っていたが、
    とんでもない。
    深い。重い。そして的を射ている。
    日頃の私の問題意識にぴたっと当てはまっている。

    なんでこんなタイトルにしたんだろ。
    最初に私が思ったような軽い感じで読み始めたら、離脱者続出だろう。
    しかししっかり読み進めば、日本の病巣を抉り出すような内容。
    タイトルって難しいよなあ、、、

    さて本題。内容。目次はこう。

    ■PART 1.謎ルールに従ってしまうワケ
    第1章 他人に振り回される私たち
    ルールま

    0
    2025年11月14日
  • 老いのレッスン

    Posted by ブクログ

    結構久しぶりに内田さんは読んだように思うけど、そっか、もう75になるんだな。
    今回の話もやっぱり面白いし、まだ買ったけど読めてない本も買いたいなって本も結構あるけど、
    死にはじめてるなんて言わないで、まだまだ面白い本を書いて欲しい。
    死に始めて13年、そこで死んで死に切るまでにそこからまた13年あるんだそうだ。
    それを考えるならもう死にはじめてるんだな、俺も。

    0
    2025年10月28日
  • 先生はえらい

    Posted by ブクログ

    バッカ面白かった。
    貨幣経済、大航海時代、映画、文学評論等に話が脱線しながらも先生はえらいという結論に持っていく手腕は見事。これらの脱線も全てコミュニケーションが本質的に誤解を含むものであるという導入になっていた。最後の文章
    私たちは「あなたがそうすることによって、私に何を伝えたいのか?」という問いを発することができる相手がいる限り、私たちは学びに対して無限に開かれています。私たちの人間としての成熟と開花の可能性はそこにあり、そこにしかありません。
    という金言にやられ、その文がどういう文脈で使われているのか知りたくて読んだが、想像以上に面白かったし、上記の文章の意味をよく理解できた。(完璧に理

    0
    2025年10月27日
  • 知性について

    Posted by ブクログ

    自分にはない考えばかりで、とても興味深かった。特に「知性とは共有資産である」という考え方や、「理解できない事柄を、わかったふりや無視ではなく、わからないまま持っておく」という姿勢が興味深かった。難しいテーマではあるけれど、不思議とページをめくる手が止まらない魅力がある一冊。著者の他の作品も読んでみたい!

    0
    2025年10月20日
  • 寝ながら学べる構造主義

    Posted by ブクログ

    "いい入門書は私たちが何を知らないかを問う。"

    "答えることのできない問い、一般解のない問いを示し、それを読者一人ひとりが自分ごととして引き受けて、ゆっくりと噛み締めることができるように差し出すことが入門書の最良の知的サービスである。"

    この導入から一気に引き込まれました。

    0
    2025年10月17日
  • 寝ながら学べる構造主義

    Posted by ブクログ

    ……うーん,いやあ,凄い本だった。
    2002年(23年前)に初版発行か。
    ちょうど大学に入りたての頃だっただろうから,その頃に読んでおきたかった。

    少なくともその後,別の大学に再入学した際には,哲学を中心として,文化人類学でレヴィ=ストロースを学んでいたし,発達心理学ではラカンも学んでいたから,その頃に読めていれば,さらに理解は深まっただろうなと思うと,少し口惜しい気さえする(笑)


    さて,本書は構造主義という,20世紀フランスから発祥した現代哲学の思想をおおまかに,わかりやすく解説した本である。

    主な内容としては,構造主義前夜として,簡単にマルクスとフロイトとニーチェの思想に触れた後,

    0
    2025年10月16日
  • 寝ながら学べる構造主義

    Posted by ブクログ

    構造主義とはなんだろうか。あまりにも現代人の思考に根付いているがゆえによくよく説明が難しい概念をわかりやすく流れに沿って解説されている。マルクス、フロイト、ニーチェを下敷きにソシュールへと繋がり、フーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンと言ったら構造主義の思想家たちを鮮やかに描く。常に変わりゆく価値観の速度が加速し続ける現代において、その態度がより重要になってゆくと言うことが実感できた。

    0
    2025年10月15日
  • 沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    audible 。人口減少問題は人口一極集中問題であるとの指摘には納得がいった。韓国の例を挙げるまでもなく日本はそういう道をひた走っていると思う。
    内田樹さんの鋭さには感服する。佐高さんが悪くいうので少し離れていようと思っていたのだが。

    0
    2025年10月07日
  • 老いのレッスン

    Posted by ブクログ

    それほど老いに特化している訳でなく、基本的にはいつもの内田節。いわゆる終活というより、老いていくにあたり、また死に際し、獲得しておきたい人間関係についての言及が大勢を占める。一部の作品にしか触れられていないから大きなことは言えないんだけど、”街場の~論”の集大成、みたいな印象も受けたのでした。

    0
    2025年10月03日
  • 知性について

    Posted by ブクログ

    なるほど、寄り添って書いてくれているから読みやすいのか。高校生の時に課題図書一覧に彼を載せてくれたことに感謝。

    0
    2025年09月25日
  • 寝ながら学べる構造主義

    Posted by ブクログ

    気軽に読めば分かるような内容ではなく、ちゃんと読んで考えれば何となくそういうことかと理解できるような本となっており、それがいい塩梅にもなって読みごたえがあった。また、話題を無駄に下手に広げなく絞っていて論理的に説明しているのも伝わりやすく読みごたえがある。

    0
    2025年09月21日
  • 先生はえらい

    Posted by ブクログ

    まず、文章そのものが軽妙で(ブラック・ユーモア満載で)読みやすかったです。

    かつては「聖職者」ともいわれた「教師」という仕事ですが、いまでは「生徒」や「保護者」という「お客様」に教育サービスを提供する職業になり、かつての権威は薄れ…と、何かとブラックな扱いをされることが少なくありません。

    はたして、内田樹が定義する「理想的な教師像」とはどのようなものなのか、と思って読み進めましたが、目からうろこが落ちたような気がします。
    冒頭の「理想の教師は存在しない」というどんでん返しから始まり、コミュニケーション論にもふれながら展開された論考を経て、「学ぶ側の主体性」の大切さに気付かされました。

    0
    2025年09月11日
  • 知性について

    Posted by ブクログ

     例えば、原理主義への懐疑、感性、自由と平等の両立を引き受けきれないアメリカ等。内田さんのエッセンスが適度に溢れている。

    1
    2025年09月07日
  • 寝ながら学べる構造主義

    Posted by ブクログ

    人はどうしても自分目線で物事を考えがちだが、一旦冷静になって第三者目線で状況を判断することが大事だと感じた。

    0
    2025年09月03日
  • そのうちなんとかなるだろう

    Posted by ブクログ

    直感に従う勇気の持ち方、直感の鍛え方、他者の才能を開花させる方法をこれほどまでに、題名とはうらはらに責任をもって説明している本を小生は寡聞にして知らない。

    0
    2025年08月31日
  • 最終講義 生き延びるための七講

    Posted by ブクログ

    2008~2014年に行なわれた講演のなかから7つを収める。テーマは、教育、学びの本質、これからの大学のミッションなど。内容の重複はほとんどない。
    21年間勤めた神戸女学院大学を去るにあたっての「最終講義」(2011.1.22)が印象深い。1990年、「生き馬の目を抜くような」忙しい東京の生活から、「秘密の花園のような穏やかな大学」に赴任。内田がそこで身につけたのは「寛容さ」だったという。
    95年にはあの大震災。神戸女学院も、ヴォーリズが設計した建物群が損壊。復旧工事に際して、建物を見てまわるなかで、ヴォーリズの「仕掛け」に気づく。音響効果や採光の効果はもちろんだが、隠し屋上、隠し廊下や隠し扉

    0
    2025年08月31日
  • 日本辺境論

    Posted by ブクログ

    内田樹さんの著作の多くは、私たちが感じる「生きづらさの正体」を探ることをテーマにしていると思っています。この本もそうです。
    『辺境人(日本人)』とはどんな気質を備えた人間か、著者の分析から私たちはきっと人生を良く生きるためのヒントを導き出すことが出来ます。
    15年近く前に出た本ですが今でも読む価値のある一冊です。

    0
    2025年08月23日
  • 知性について

    Posted by ブクログ

    昨今ビジネス書籍コーナーに山ほど積まれている教養関連の本。著者が言うように、「自分はどれだけものを知っているか」「自分はどれだけ賢いか」を誇示し、他人を押し除けて競争し、優越感に浸りたいという願望が基調にあると思う。

    「勝つ」ことは良いことではありません。勝つとそれが成功体験になり、人間はそれに居着いてしまうから、という著者の言葉、もっと早く聞きたかったです笑

    0
    2025年08月14日
  • サル化する世界

    Posted by ブクログ

    先の参院選で多くのサルが当選してしまったのでいまさらですが読んでみました。死刑や敗戦論、教育、人口減少問題など、とても興味深く読ませていただきためになりました。安倍晋三や安倍晋三的自民党への猛批判が気持ち良かったです。彼の記憶を早く消して忘れたいのですが次から次へと彼の亡霊に縋りつくサルが国会に湧いてきてしまいます。非倫理的で死ぬまで成熟できなかった権力者とそれに群がるさらに頭の悪そうなが議員連中がとどめを刺しつつある沈没船日本。若い方々には申し訳ありませんが老い先が短くて良かったと思ってしまいます。

    0
    2025年08月08日