内田樹のレビュー一覧

  • 日本辺境論

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    地政学的辺境性が日本人の思考と行動を規定している、という論旨。中華と辺境の対比から始まり、辺境ならではの学び方、時間的遅行を超越する考え方、日本語の特殊性まで、興味深く読める。日本論、日本人論においてマクロ的視点を提供する一冊であり、是非お薦めしたい。

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    2025年08月06日
  • 知性について

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    難しい内容にも関わらず、丁寧な言い回しで非常にわかりやすかった。なぜそのような文体になるのかも本書に書かれている。
    韓国の読者の質問に回答するという内容で、筆者の考えを次々と述べていくという形式だ。
    主張を押しつけられることはなく、どうしてそのような考えに至ったか思考のプロセスをちゃんと説明してくれているので、自分の考えや思考をひろげるきっかけになる。
    今回初めて筆者の本を読んだが、他の著書についてもぜひ読みたいと思った。

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    2025年07月23日
  • 知性について

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    基本的には、過去に内田老師が話されていたことの繰り返しも多いが、過去に読んだ内容でも自分の状況/状態によって感じ方も異なる。今回は、ANAマイルを使うために関西空港トランジットで上海に向かう途中に、上海便が遅れ、幸運にもその時間で読み切ってしまった本書について引用していく。
    • 「知性的な人」がいるとすれば、それはその人がいるせいで、周りの人たちの知性が活性化して、人々が次々と新しい視点から、新しいアイディアを思いつくようになるという遂行的な形で評価すべきではないかと思うのです。その人個人の知h式や情報の量がどれほど多いかとか、どれくらい「頭が切れる」かということではなくて、集団の知的パフォー

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    2025年07月21日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    人がいかに環境の影響を受けているかをすっきり整理できて、とてもよかったです。
    自分自身の発言や考え方を見つめ直すよい機会になりました。

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    2025年07月11日
  • 沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

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    いつも内田先生の本を読むと「ああ、そういことなんだ」と思わされることがあります。
    歴史の見方、政治のあり方、人口のことから死にいたるまで広い視野で様々なことを学ばせてもらいました。これからも興味深い本を期待しています。

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    2025年07月08日
  • 知性について

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    この方の文章を読むと、なにかものを書きたくなる。不思議と行動に移したくなる。まさに「不活性部分に通電して強い鼓動を始める」ような本。

    いちばん強いメッセージは、読書は「わからないところにこそ目を向けろ」ということ。目次から推測して読む定番の速読法だと、パッとわかる文以外を無意識で読み飛ばすようになってしまう。人間が成長するのは、わからなかったことがわかるようになったとき。じっくり分からない部分を洗いだすことが大切。

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    2025年07月06日
  • 知性について

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    『アイデンティティーを共有する集団が社会的行動の基本となるべきだというのは、それだけ聞くと当然のように思われるかも知れませんが、「アイデンティティーを共有する」ということになると、一度その集団に登録された人は、「共有されたアイデンティティー」を変更することができなくなる。集団的なアイデンティティーに居着くことを強要される。その集団が定めた「うちのメンバーなら、こう考え、こう感じ、こうふるまうべきである」という定型の習得を義務づけられる』ー『15「複雑化」するための教育/「自分らしさ」に居着いてはならない』

    内田樹師の理路はいつも平易だ。しかしそれを自分ひとりで辿ろうとすると途端に道を見失う。

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    2025年07月05日
  • 知性について

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    知識は誰にも奪われることのない財産って昔にそんな言葉があったけど、本当にすべての人が生きていくためには、独り占めしない知の共有が必要なんだよねって内田先生が言ってくれてます。

    僕も弟子のひとりとして。伝道していきます。
    まずは友だちの誕生日におすすめの本をプレゼントするところから。

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    2025年06月23日
  • 知性について

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    勝手に師と思っている内田樹(韓国て最近人気らしい)が、韓国の人から寄せられた質問に答えていく本

    ウチダ節、全開。
    心地よい。

    右翼も左翼もフェミニズムも、それぞれ賛同するが原理主義には組しないというこのひとのスタンスは、どこまでも人間的だと思う

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    2025年06月08日
  • 沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

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    もしかして、そうかな、と思ってたけど、やっぱりそうだったのか。
    「今私たちが直面しているのは『近代の限界』というより、『前近代への退行』である、ということは、論理的に言えば、今必要なのは『近代の復興』、『近代への回帰』だということになる」
    「『近代市民社会』などというものはまだ歴史上一度も実現したことのなかった幻想なのかもしれない」

    じゃないかと私でも感じていたのだけど、そんなことを言うと、歴史家からバカにされそうだったから、口に出したことはなかったのだけど。
    内田さんがキッパリ言うので、これからは胸を張って言える。ポストモダンなんてまだ早い!まずは近代化だ!

    最後の講演が、少子化社会をど

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    2025年05月22日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

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    すでにこの時代にこう言われていて、今やそれが加速して行っている気がする。AIが出てきた今、どうなってっちゃうんだろうなぁ

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    2025年05月08日
  • 身体の言い分

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    非常に面白かった!

    私の癖で気になったところに付箋を貼っていくのだが、これを読み切った後付箋まみれだったので相当面白かったのだと思う。ここまで多いと付箋が最早面白かった本という目印と再読の際のポイントにしかならない笑

    対談系の本はそれぞれの人の意見を読める上にさらに、2人の意見が昇華されていくのでとっても面白いと感じる傾向にある。
    繰り返し読みたい本。

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    2025年04月27日
  • 沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

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    現代社会の閉塞感、違和感の正体を鮮やかに敷衍してくれて、自分が何に気をつけて、何を日々のできる範囲で護り育てなくてはならないのか、気づかせて頂いた。
    成熟するには、良識を持つには。
    同質性を基準とするのではなく、広い視野を持って、長いタイムスパンの中で物事を観察すること。
    自分自身を含む光景を上空から俯瞰する。

    そんな視点を持って生きていくことが、大事なことだと学ぶ。

    そして、そうした態度で示される氏の数々の見解から、多くの金言が得られる。

    読んでいて思ったことは、次の三つ。

    1.自由と教育について
    自得するものこそが、真に自分のものとなる
    だからこそ、教えるのではなく、自得できる環境

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    2025年04月20日
  • 動乱期を生きる

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    これでもかというくらい、今の日本の危うさを語る二人。
    対談のはずなのだが、一人の話、として読んでいる自分がいた。
    全く違和感がない。

    第二次安倍政権で底が抜けた日本社会、、、
    倫理のタガがはずれたのだ

    以前別のコラムでも書いたが、
    官僚主義を打破しようとしてた青年政治家安倍晋三には私は期待していた。
    その志で首相の座を勝ち得たが、お友達内閣はわずか一年で崩壊。
    民主党政権が自滅した後奇跡の再登板。
    アベノミクスで縮む日本経済を打破する救世主になったかに見えたが、
    選挙で勝つことがすべてと統一教会に魂を売り渡し、
    国会では醜いヤジを飛ばし、
    さらにはモリカケサクラを筆頭に仲間と思しき人に公金

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    2025年04月17日
  • 日本辺境論

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    2025/04/12
    p.5
     私が「お部屋をきちんとしておく方がいい」と申し上げているのは、要するに、いつでも「お客さん」を迎え入れることができるようにしておくことがたいせつだと思っているからです。<中略>本書は「お客さん」を家に迎え入れるために「お掃除」するということを目的とした本です。
     お掃除ですから、それほど組織的に行わるわけではありません。というか、お掃除というのはもともと組織的にやるものではないんです。組織的かつ徹底的にやろうと思うと、思っただけでうんざりして、いつ先延ばしにしてしまいますから。お掃除の要諦は「徹底的にやってはいけない」ということです。「足元のゴミを拾う」ことで満

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    2025年04月12日
  • 沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

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    何かとモヤモヤする物事に対して、普段の自分だけでは思いつかないような、ちょっと視点の異なる考え方に気付かさせてくれます。

    そこから更に考えを深めたり、他の物事でも違った側面から考えられるようになったりと、筆者の本は考え方の勉強になることが多いです。

    普段の仕事やお金の事に追われ、ついつい何にでも同じ物差しを当てている自分を反省しました。

    沈む祖国から少しでも多く持ち逃げするような人間にはならず、沈む祖国を救うために自分なら何が出来るか?を諦めずに考えていきたいと思います。

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    2025年04月09日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    実に興味深い(福山雅治風)本でした。
    理系の私からしたら現代思想や哲学なんて『自明の現象に名前をつけるだけの退屈な学問』と思ってました。少し違いました。
    構造主義が自明となる(覇権を握る)までの成り立ちを整理することと、その過程で生まれた負の遺産(超人主義→ナチス、マルクス主義→ソ連崩壊etc...)を学ぶことは実に興味深い体験でした。

    本を読むということは自明の真実に対して読書という体験を通して説得力を持たせる作業でもあるのかもしれません。

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    2025年03月21日
  • 動乱期を生きる

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    安倍政治から、最近の東京都知事選、兵庫県知事選にかけての政治の凋落と、メディアでの議論のあり方、ネットの荒れ方、そして職場での無謀な上位下達について、モヤモヤとした違和感や閉塞感を感じていたことの正体が、この書を読んでクリアになった。
    こういう世の中の流れに乗りたく無いが、中々、抗えず、どうやって良識ある大人になれるかと考えていたがよくわからなかった。しかし、自身が受け入れられない人々の言動が損なっているものが、この書を読んでわかったことで、それら蔑ろにされているものを大切にしていけば、目指す良識が得られるのでは無いかと思った。
    思考停止の受け身でなく自律を
    データなどの客観性のみに絞らずに身

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    2025年03月16日
  • 修業論

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    形にとらわれないということ。
    居着かないということ。

    現代の人は目標に向かって努力するが、
    修行において目的は見えない。
    見えないけれど、その先にある何かを信じ極める。そしてはじめの自分では想像もしない境地までたどり着く。
    見えるもの把握できるものだけに、縛られないということ。

    天下無敵とは、どんな相手と対峙しても勝てる、ということでは無い。
    むしろ全ての敵を自分の一部にするということである。包含し、融合する。境界線は曖昧である。
    自分という枠組みに、とらわれないということ。

    イエスが海を歩く伝説を信じるか。
    信仰とは、自分では理解できない現象が存在しうることを認めることである。起こりう

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    2025年03月13日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    「構造」とは?の私的例え
    ジャンケンの構造は世界中にある。三つどもえである事が超重要であり、ニつや四つではダメ。
    人間が、できるだけ平和的に解決したい生き物である以上、この構造は各地で愛用される。
    物事を争いだけで解決する生き物や、意思疎通が完璧な生き物(アリとか)なら、無用の長物。
    もし、もう一度、人類史を繰り返しても、人間である限り、ジャンケンの構造は生み出されるだろう。そのくらい、「構造」は強力。

    第一章
    前提の話が、極めておもしろい。

    「構造主義の思考方法があまりに深く私たちのものの考え方や感じ方に浸透してしまったために…
    その発想方法そのものが私たちにとって自明なものになってしま

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    2025年03月18日