内田樹のレビュー一覧

  • 戦後民主主義に僕から一票

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    ネタバレ

    武田鉄矢さんのラジオを聞いていると、内田先生の話がしばしば。ずっと気になっていた人だけど、やっと一冊手に取ることになりました。民主主義とは何か、株式会社と民主主義、アメリカとの関係と護憲の問題、リバタリアニズム、それと大学の話。自分の考え方がいかに薄っぺらな表面的なものなのか、改めて考えさせられる一冊でした。先生は「皆が言っていないようなことを言う」と本人がおっしゃっているけど、確かに。根っこにこういうもんだいがあって、そこから考えると見える姿も変わる。もう少し色々勉強したいと思わされる深い内容でした。そして、株式会社と民主主義を改めて考える機会を持てたのは、自分にとってとても良いタイミングだ

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    2023年07月24日
  • 変調「日本の古典」講義――身体で読む伝統・教養・知性

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    『変調 日本の古典講義』 内田樹×安田登

    本書のあとがきで、安田登さんが内田樹の本について、読み終わったあとに何も覚えていないということをお話されていたが、全く同じことを私も正直なところ、思っていた。おそらく大学1年生から約10年間で70冊程度の内田樹の著作を読み漁ってきたが、この本について何が語られていたのかを話すのは至難の業である。ただ、全く覚えていないのであるが、読んでいる途中の自分、読んだ後の自分は不可逆的に何か違うものになっていることはわかる。
    特に、読んでいる最中には、どこかで思考のスイッチが入り、今自分の身の回りで起きていることや仕事等で悩んでいたことへの打開策が見えてくるとい

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    2023年07月08日
  • そのうちなんとかなるだろう

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    内田さん自身は生きづらいこともあったと思うが、どんな環境にいても自分の意思を保てる強い人だと思った。学生時代の家出の仕方もクレバーというか、本当に頭の良い人だと思う。

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    2023年06月27日
  • 生きづらさについて考える【毎日文庫】

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    学生時代、政治社会学やガバナンス、政治思想哲学だとかに関心があって、内田先生の『ためらいの倫理学』を読んだ。
    その本が面白かったのと、本書の帯の紹介文にそそられて買った一冊。
    自己啓発本は苦手だけど、「風」なタイトルなだけで、実際の内容は現代政治思想史に近いかなと思った。

    雑誌や新聞への寄稿を集めて一冊の本にしているもので、明確な起承転結があるわけではない。
    気に入った文をまとめておく。

    P222-223
    〈生き延びる方途は皆さんが自分で見つけるか、創り出すなりするしかない。
    (中略)
    そして、その選択の成否については自分で責任を取るしかない。誰も皆さんに代わって「人生の選択を誤った」こと

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    2023年05月24日
  • 大人のいない国

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    当たりの本でした。

    大人とは、幅のある人。本音と建前とか。矛盾を理解。
    今は一様、幅がない。
    ・学びの意味、価値は事後的に知る。消費者マインドは受入れ不可。
    ・個性とは他者から与えられるもの。探すものではない。
    ・対話:両義的。善し悪しを理解して変わらないと成果ではない。
    ・周りの大人の価値観はずれてた方がいい。両親の価値観一致は有害な条件。心のひだ(人としての幅)ができる。
    ・SNS 投稿は呪い。だから匿名が有効。ネットのでのいじめ自殺は呪殺。言論の自由は呪詛を許容するわけではない。誤解。
    言論の自由とは、何でも言って良いのではなく、その価値、扱いを世間に決めてもらうことに同意すること。

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    2023年05月12日
  • 撤退論

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    現在のシステムの潮流でのカタストロフィの生じる前の方向転換を撤退論としている。
    コモンの再生と撤退ということで、斎藤幸平が、『資本主義から撤退して里山に行くだけでは不十分。何故ならそのままでは、資本主義が里山を含めた環境を破壊するから。』と言っていたところに納得。彼はだからこそ資本主義は止めなければならないという。当方はまだ、サステナビリティは社会という形での対応が必要と思っている。戦争、技術進化などに対応する上で、経済を止め切ることはできないと思うため。

    撤退とは、単に行くか戻るかの二者択一を意味しない。そのような二者択一を自分に迫っている世界観とは、全く異なる世界観へのパラダイムシフトを

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    2023年05月03日
  • 夜明け前(が一番暗い)

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    夜明け前が一番暗い

    以下、引用

    未来予測をするのは当たった場合に自分の治世の順調な機能を言祝ぐためではない。外れたときに自分がどんなデータを見落としたのか、どんな情報を過剰評価したのか、主観的願望が状況判断にどれほどバイアスとかけたのか点検するためである。 P18

    私たちは自分の利口さを誇示するのと同じ程度の努力を、自分の馬鹿さを適切に開示するためにも向けるべきなのだ。 P19

    無作法と批評性は相関しない。 (中略)。依頼、人の文章を読むときには、「批評的でありながら礼儀正しい言葉遣いができる」かどうかを読む基準としている。P33

    己の人生が須臾であることを、生涯をかけて踏破しうる空

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    2023年03月21日
  • 生きづらさについて考える【毎日文庫】

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    心に刺さる言葉が散りばめられている本。生きづらい(このままでは嫌な)社会だと思っているが、なぜ日本がそのようになってしまったのか、生きづらさの正体とは何なのかが、納得させられる文章で説明されていた。わたしが抱いている違和感は、こういうことだったのか、そしてこの違和感を感じているのは私がいけないのではななかったんだと思わせてもらった。本を読むことは世の中を知ることにつながり、視野が広がることを実感した。もっともっと沢山の本を読もうと思えた。

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    2023年03月20日
  • 困難な結婚

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    ネタバレ

    ふわっとしていた結婚や結婚生活についての捉え方が非常に明確になるだけでなく、葛藤や人間的成熟など哲学的な視点も豊富で、個人的には金言に溢れた一冊となった。
    見方によっては、硬派で時代錯誤的な結婚観と捉える人もいるかなとは思ったが。
    「祝辞」も示唆に富み、読み応えがあった。
    以下、気になった内容の要約。

    ■結婚
    ・結婚というのは、
    ①「病めるとき」や「貧しいとき」といった人生の危機を生き延びるための安全保障契約
    ②配偶者双方にとって市民的成熟のためにきわめて有意義な訓練の場
    ・配偶者を選ぶときに絶対見ておくべきは、「健康で、お金があって、万事うまくいってるときに、どれくらいハッピーになれるか」

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    2023年03月06日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

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    まさに現代教育の核心をついている。過去のフォーマットにしがみついている場合ではない。評価で釣って、子供に勉強をさせる手法は限界だ。そもそも学問とはそういうものではない。損得勘定でしか人間が動かなくなる。生徒は消費者目線で学校にやってくる。まさに、この通りで、変えることは困難であり、どう折り合いをつけていくのか。

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    2023年02月26日
  • 君たちのための自由論 ゲリラ的な学びのすすめ

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    P171自分の居場所の見つけ方という部分が非常に良かった。内田老師のよく言っていることではあるが、ポワンカレを引いて「知性の働きは違うところにあるものを同じものだと気づくことにある」というメッセージは自分自身の好みにも合致する。「これってあれだよね?」という直感はなんとも表現しがたい恍惚感と快感がある。常に抽象と具体を高速で行き来し、一見全く別のものに見える概念の共通点やフラクタル性に気づくことは何にも代えがたい感覚だ。さらに、内田老師のようにレヴィナスと合気道という一見全く異なる分野になんらかの共通点を直感し、その両者を極めることで、唯一無二の存在になることができるという点も含蓄がある。1つ

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    2023年02月26日
  • 生きづらさについて考える【毎日文庫】

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    2019年に発刊された単行本の文庫化本。特に三年前という感覚を持たずに読めた。
    生きていく上で、究極は利己的なんだろうな感じているが、それではいけないなぁと思った。残りの生き方を真剣に考えてみよう。

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    2023年02月15日
  • 街場のメディア論

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    まえがきがあまり堅苦しさもなかったので、何となく読み進めていたらどんどんのめり込んで、気がついたら読み終えた一冊。教育論から本筋のメディア論等一冊で取り扱うテーマは多岐に渡っていたように感じます。基本的に目の前にあるものがこの世の正義として疑わないスタイルのため、はっとする言葉によく巡り会うことができました。

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    2023年01月04日
  • 街場の憂国論

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     久しぶりに本を読んだ。このところサーフィンに俺の知的リソースを注ぎ込んでいたから…そこに六十過ぎて自称プロサーファーの大学教授が出てきたのには笑ったけど。

     内田先生の街場シリーズは居酒屋でちょっと知的ぶった話がしたい俺みたいな底の浅い手合には格好の書物である。でもまぁ…居酒屋でこんな話をできる人が増えれば、それはそれで市民社会の成熟なのかもしれない。

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    2022年12月13日
  • 戦後民主主義に僕から一票

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    民主主義、政治、憲法、教育の4つのテーマで論じられています。驚くべき事、お書きになられた時期が、ほとんどコロナ前であり、その洞察は、おそろしいほど、

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    2022年12月03日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

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    めちゃめちゃ面白かった。

    幼年期から経済主体として成長している。

    この視点から現代の問題、例えばクレームする親や教育に反抗する子供などを説明していた。

    これがすごく新鮮で、25の自分にも当てはまるところが多分にあった。

    懐古的に昭和時代の大きな家族ぐるみの付き合いを失ってしまったことを嘆いている。
    一家の大黒柱が働けない家族を含めて支えていた時代を。

    こんな友人や家族を築けたらいいなと思う。

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    2022年11月14日
  • そのうちなんとかなるだろう

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    私が尊敬する内田樹さんの自伝。
    いろんなところで書いている通りの「嫌なことを我慢することができない」半生を語る。

    「このまま行くと大変なことになりそうだ」というところで手を打たないといけないこと。
    決断しないといけない場面は、もうすでに間違った選択肢を通過してしまっていること。
    自分の体が出すサインに敏感になる必要。無理をするということは体が出すサインに自分から鈍感になるということ。そんなことをすれば、他のサインも見落として、結局ひどい目に遭うこと。

    内田さんの含蓄ある言葉は、当然学問の知識にも根ざしていますが、武道の言葉、生身の身体から発せられた言葉、育児のために、大学での役割のためにと

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    2022年11月10日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

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    当時勧めてくれた友達に、「読んだよ!なんか、哲学者なのに読みやすい語り口だね、堅くないし」と言ったら「わたしは内田樹の本のことはあるある本だと思ってるから」と返ってきたのを覚えてる

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    2022年08月31日
  • コロナ後の世界

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    内田さんの文章はいつもメッセージの宛先に自分が含まれていると思えるので、たとえ悲観的な話題だとしても読んでいて気分が落ち着いてくる。

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    2022年07月16日
  • 日本辺境論

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    辺境の認識がガラリとかわった。
    日本独特の、曖昧な感じ、ふわふわして実体ない感じ、戦争責任とか歴史認識とか、モリカケサクラでもなんもアクションも責任追求もない、このおかしさの根源なよくわかりました。

    真名と、仮名。

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    2022年06月26日