内田樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
知識人同士の対談って、本当に面白い。
尊敬する、内田樹さん、名越康文さん。
ここに加わる橋口いくよさんが、とても良い。
震災直後の日本人の変化が
キーワードなんだけど、
10年以上たっても
示唆する部分の本質は
変容しておらず、
確信をつく会話だなあ、と
あらためて感じる。
3人の自然な阿吽の呼吸で
展開していくトークは
仮面ライダー、ショッカー、ゴジラの話から、死生観まで幅広く、
楽しく一緒に会話しているような錯覚に陥る。
怒りの感情からは
何も生まれない、って言葉が印象に残っている。
昔は綺麗だったとか
大恋愛したとか
そんなことは
ただの持ちネタ、つまんない、
ってのも、小気味い -
Posted by ブクログ
勇気論という内田翁には珍しいタイトルだが、なんのことはない、いつもの話だった。
どの部分も良かったが、特にあとがきが良くまとまっており、勇気と内田翁のいつもの他者論/レヴィナス論とのつながりがわかる。
勇気とは、孤立に耐える力であると、最終的には提示される(定義ではない)。上位審級が存在しない状態、何をしてよいのかわからない状態の中で、何かを判断する能力にも勇気は関連する。孤立するということは、他者からの理解が得られないことであるが、いつもの話だが、コミュニケーションの要諦は、理解も共感も絶した他者と、ゼロベースでコミュニケーションを成り立たせることである。コミュニケーションとは、理解も共感も -
Posted by ブクログ
もう、だいぶ内田老師の本も残り少なくなってしまった。今回のマンガ論も、ただ漫画を媒介しているだけで、なんのことはないいつも同じことが書いてある。老師は自分自身、先生というものの役割について、卒業生にとっての北極星、つまり定点であり続けることと、仰っていた。私は卒業をした記憶こそないが、数か月、内田老師の本を読まない間に、また、10年前に呼んだ老師の本を再読した時に、自分自身の変化や成長を感じることができるのは、まさに老師が定点としての役割を発揮しているおかげなのだろう。
• あらゆるマンガの中でも、主人公に成長を要請するシナリオは似ており、人類学的な普遍性すらも帯びている。人間は「こうせよ」と -
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至言に溢れた一冊でした。
「勇気とは何か」を、論理的に体系的に説明するのではなく、編集者との往復書簡という形で考察をしながら導き出していく、という内田さんの思考の過程を辿ることができて、とても面白かった。
「勇気」についてだけでなく、その過程で考えたとりとめのないことの中にも、「なるほど」と膝を打つ言葉が出てきて、子育てをする中でも大事にしたいと思えることがたくさんあった。
特に心に留めておきたいと思ったのは、以下。
「自分がほんとうに思っていること、感じていることを自分の言葉で語る時、口ごもったり小さな声になってしまうのは当然のこと。『大きな声で、はっきりと自分の思っていることを言いな -
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「だからあれほど言ったのに」
うまい題名だこと!
5音7音で題名を考えるという種明かしをしていたけど、確かにそれはいい考えだと思う。
キャッチーで、尚且つ、何度も胸に響く。
しかも今回のこの本は一つずつが短く読みやすいので、読み終わるたびに、「だからあれほど言ったのに」という内田樹の声が聞こえてきそう笑
この人はホントやばいくらい魅力的なおじ様ですね。近くにいたらクラクラしたと思う笑
「今の日本の『ダメな組織』はこの『督戦隊が多すぎて、戦う兵士が手薄になった軍隊』によく似ている」
督戦隊とは「前線で戦況が不利になった時に逃げ出してくる兵士たちに銃を向けて『前線に戻って戦い続けろ、さもないと -
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とても面白いし、かなり納得して読めた。
民主主義、政治、憲法、教育の4つについて各所に書いた文章のコンピレーション。教育のところはご自身が当事者だったためか、実体験に基づく感情が表れているところもあったが、その他は本当にまともなことを普通に冷静に、しかもとてもわかり易く説明してくれている。
日本社会の株式会社化という言葉が出てくるが、これは本質よりも効率性を求めるケースや、数的帳尻合わせを良しとする評価軸が今だに蔓延っているこの国を上手く表している。また、政治、憲法の章では対米追従・隷属の歴史や背景・経緯がウチダ先生らしい筆致で描かれており、本当に納得できた。
この国は先進国ではあるが、一流国 -
Posted by ブクログ
米中論のタイトルから、アメリカと中国について、特に米中対立、台湾問題、などが中心になっているかと思って読み始めた。
アメリカが8割、中国論が1割、米中関係が1割位の印象だろうか。初めにでもあるように、ほとんどが米国論であろうか、解決不能な自由と平等については非常に興味深い点が多かった。平等と言うのは、公権力が市民の自由に介入し、強者の権利を制限し強者の富を税金として徴収し、それによって弱者を保護し、貧者に分配することによってしか実現しない。市民を自由に競争させていたら、そのうち平等が実現すると言う事は絶対に起きません。自由の国アメリカが、世界有数の格差社会の国である事はよく言われている通りです -
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当座の報酬の期待値の低さ・不確定性に対し、経済合理性の下、消費者マインドで「こんなん何になるんだよ」と突っぱねちゃうのがニートと不登校、つまり労働や学びの拒否の始まり。
その曖昧さや不確定性に対して「きっとなにかになるはず」と、気長かつ楽観的・期待的に身を投じて、労苦を負って行くこと。そして自己の不確定な変化という性質を認め、受け入れ、期待し、勘定に入れた上で学びに向かうこと。それらの勇気ある殊勝な態度が知性。
また「自身の存立」時点で社会や周囲の人間から受けてきた恩義、つまりは贈与に負い目を認められ、その反対給付義務意識に駆られて積極的に労働という(返報)贈与を社会に行っていくこと。それ -
Posted by ブクログ
内田樹氏が、様々な雑誌に投稿した原稿を選択して、テーマ別にまとめたもの。2021〜2023年のものが多かったように思う。
言葉は、さすがに難しいと感じるけれど、内容はとても腑に落ちて、納得したり感嘆したり、、。
「ウクライナ危機後の世界」と「沈みゆく社会」の章には、暗澹たる気持ちを抱きながら読んだし、
「成熟について」の章の、鬼滅の刃の構造分析には大きく頷きながら読んだ。
いつもいつも難しく考えながら生きていくわけにはいかないのだけれど、自分の心や体に問いかけながら考えることは大切だと、内田氏の本を読むといつも思う。なぜ、モヤモヤするのか、腹が立つのか、、、、回答をもらったように感じる。
興味