内田樹のレビュー一覧

  • だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    大変勉強になる教養の書であると思います。過去の文章のアルバムといったところです。特に前半は、面白かったです。

    0
    2024年10月14日
  • 日本辺境論

    Posted by ブクログ

    日本人とはどのような民族かを語った一冊。2010年の本だが、15年近く経った今読んでも納得できることばかり。日本人は元々中華思想の辺境にいた民族であり、自らの国はこういう国であるという、アメリカをはじめとする他国が基本的に持っている独立宣言的なものがない。故に、他国との比較においてしかその存在を主張できないという説。これはなるほどと思ったし、最近のコミュニケーションにも同じことが言えるのではと感じた。フェミニズムも同じ文脈で語れるような気もする。たびたび読み返したい一冊。

    0
    2024年09月29日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    内田樹が最高だと話したら同僚が貸してくれた、私にとって2冊目の内田樹。
    樹さんだけじゃなくてるんちゃんも最高だなんてね!
    ・変わらない友情とは変わり続ける友情(るんちゃん)
    ・自分について語るというということは、自分という美術館で個展を開くためにキュレーションするのと似てる(内田樹)
    ・相手のことを共感できないようなことって自然だし、それでも一緒にいて楽しいと思えたりするのってすごく良くない?(樹)
    ・お金は動くという性質しかないから動かしてやらないと。お金を動かしてたら、自分の元に「いえーい!動かせえもらえる!」ってわかってるお金がやってるからまたお金を動かす→お金が入ってくるのループ。(樹)
    ・自分にできることをしてその対価をもらうのが経済(樹)
    などなど、名言・名考え?ばかりでした。
    読んでよかった

    0
    2024年09月20日
  • 気はやさしくて力持ち

    Posted by ブクログ

    ちょっと難しかった。でも身近に置いておいて、また読み返したいと思わせてくれる本だった。お二人が話す内容は、本当にとっちらかっていて、子育てに関係ない話も多いのだけれど、特に内田さんのお話は結構哲学的な本質をついている内容なのに、なぜかさらさらと読める文章で、なるほどなあ、そうかもしれないなあと思うことが多かったように感じる。完璧な大人、完璧な親であることはあり得ないし、また完璧でないことが子どもにとっては必要、と言われている気がして心が楽になる本だった。

    0
    2024年09月03日
  • 武道論 これからの心身の構え

    Posted by ブクログ

    内田樹というフランス思想の研究者が武道についてあちこちに投稿した小論をまとめた本。この方の名前は聞いたことはあったがあまり著作とか目にした記憶はないので他の分野のことはわからないが、少なくとも武道を論じる本としてはとても面白いしためになる本。有事に向いた人間でありたいな。ジョブズや嘉納治五郎のように今学んでいることが将来どう役立つかは将来の自分しかわからないので、茶でも弓でも気の向くまま一生懸命やればいいわな。天下無敵とか同期誘発力とかは武道の審査の論述とかに書いたことをもっと丁寧に言語化してくれてる。
    道場を開いたことと社会的共通資本について、場に対する敬意がないとコモンは立ち上げられない、場が整うということ。
    武道は何をできるようになりたくて稽古しているのかわからないので工程表など作りえない、その五里霧中の稽古で方向を示すのが名人達人についての話。述べて作らずと一流を開いた武道家の共通性。修行に必要な無限消失点としての天下無敵、それは敵を排除するのでなくそもそも敵が存在しないという穏やかな境地。礼儀正しさとは禍々しいもののそばにうかつに近づかないという敬。いただきますなど無事を感謝する習慣を失うと禍々しいものを抑制する働きが弱まって鬼神の出番が増える。ルーティンは普段と違うことを察知する力を強める。残心は言葉の理解と同じで時間の中を行き来して終わった後も未決状態にして居付きを去ること。学ぶ力は新しいことを血肉化する力のこと、自分の無知についての自覚、師に出会う力、師に教える気にさせる3つから成る。刀や馬など良導体となって人間には出せない力を発揮する。後手に回らずに済むのは相手に先んじて攻撃するのでなく、相手とか先とかいうスキームの外に立つこと。石火の機や啐啄の機と同期誘発能力。まず自己同期することが強い同期現象誘発力を発揮する。現代に武道が優先的に開発しているのは他者と同期する能力ではないか。危機の予知はある種のノイズの感知で、その回避はノイズが消える方に向かうこと。内弟子は師匠の生理過程に同期し、独り立ちした時には師匠そっくりの芸風になる。
    日本人が好きな忠臣蔵、あらゆるバリエーションに共通するコアは意思決定者が何を考えているのかわからないことなのでは、そしてそれは天皇制の政治力学と同一。有事対応型人間をプールしておくのは難しい。亡国のイージスの考える前に考える能力と先駆的直感。存在しないものとの交渉、かんぬきと戸、それが機能しなかった福島の原発事故。天賦の才能は世のため人のために使わないと目減りする。
    帷幄上奏権が生んだ勉強ができることでのキャリアパス、そこに戊辰戦争での東北差別のルサンチマンを抱えた東北出身の高級軍人。職人としての学者と組織人としての大学人。半分諦めて生きること。
    能や中国古典にも詳しい。

    0
    2024年08月31日
  • だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    大人のつもりの私たちが、生き方・在り方を本質的に見直すのに丁度よい本。耳が痛い話ばかりで反省すること仕切り。高名な著者の、謙虚な姿勢には畏れ入る。

    "「貧乏」と「貧乏くさい」は違う"、"貧富は個人について言うものではない。共同体について言うものだ" などは、自分だけ良ければと考えがちな私たちへの警句の最たるもの。

    下記は身近な人物とのやり取りで日々実践中。見守ってゆきたいし、自分も共に今後も学びを続けてゆきたい。
    "子どもたちを「決して傷つけず、『無垢な大人』に育て上げる」ということが今の日本人にとって最優先の課題ではないか"。

    0
    2024年08月14日
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

    Posted by ブクログ

    頑張らなくていいとか、よくいうけど、
    ほんとそう思う。
    我慢したって誰も褒めてくれないし、褒めてもらうことを期待するからつらくなるのよ。

    0
    2024年08月12日
  • 価値観再生道場 原発と祈り

    Posted by ブクログ

    知識人同士の対談って、本当に面白い。
    尊敬する、内田樹さん、名越康文さん。
    ここに加わる橋口いくよさんが、とても良い。

    震災直後の日本人の変化が
    キーワードなんだけど、
    10年以上たっても
    示唆する部分の本質は
    変容しておらず、
    確信をつく会話だなあ、と
    あらためて感じる。

    3人の自然な阿吽の呼吸で
    展開していくトークは
    仮面ライダー、ショッカー、ゴジラの話から、死生観まで幅広く、
    楽しく一緒に会話しているような錯覚に陥る。

    怒りの感情からは
    何も生まれない、って言葉が印象に残っている。

    昔は綺麗だったとか
    大恋愛したとか
    そんなことは
    ただの持ちネタ、つまんない、
    ってのも、小気味いい。

    肝に銘じておこう。

    0
    2024年08月12日
  • 人口減少社会の未来学

    Posted by ブクログ

    (2019/7/2)
    読み応えあり。

    識者と呼ばれるひとたちが、内田樹氏の声かけのもと、
    人口減少社会について文章をよせたもの。
    それぞれの観点、得意技から、人口減少を斬る。
    いろんな視点が斬新。

    同じテーマで11人の文章を読んだから、誰が何を語ったか、
    以下の目次を見ても思い出せないところはあるけど、
    特に印象的だったのは、

    最悪の事態に備え対策を立てること自体を忌避する文化が日本にはある、
    という話し。
    いけいけどんどん。
    マイナスのことを言うと、士気が下がる、といっていやがる。
    そうして突っ走って失敗する事例は多い。
    成功する経営者はしっかり対策を立てる。
    立てずに行き当たりばったりで行くから、失敗するのだ。
    今の国も似たようなものだ。

    食べることとセックスすること、という、人間の、動物としての本能の部分が、
    AIだの機械化だので「面倒なもの」という範疇に入って、
    錠剤と人工授精にとってかわられる、快楽はバーチャルで、、、
    実際そんな世の中が来ているようで恐ろしい。
    若者はAVで満足しているのではなかろうか。面倒な生身より。
    人間が人間であるとはどういうことか、見つめ直す必要があると思う。
    それすら考えないでなんとなく生きている人間のなんと多いことか。(ちこちゃん風)

    イギリスの緊縮財政社会が貧困層をどんどん苦しめている、とか。

    若い女性が行きたいと思わない、いや、行きたくないと思う風習の残る自治体に未来はない、とか。

    結婚→子ども というモラルが残る以上、人口減少はさけられない、とか。

    用もないのに江戸時代を生き残ってしまった武士、現代に生き残っている、役に立たないものを建てる建築家、とか。

    やれ経営者目線でものを考えろ、なんていうから、大上段に構えた詰まらん議論が増えた、とか

    うん、面白い。楽しい。
    人口減少社会、少子化は肯定のしようがないが、
    また、識者の意見が抜本的解決策になるわけもないが、
    なんだか充実した本だった。

    20―39歳の女性が95%の子供を出産する、この事実は変わらない。
    若いうち産まなくていい歳になって子供が欲しくなっても間に合わないのだ。物理的に。
    だから早く産め、とは言えない現代だが、そうしやすい環境を社会が作ることは大事。
    年食って自分第一で生きている年寄りは最低だ。絶対そうはなりたくない。
    結婚しなくてもどうどうと産める社会、産んだ後は社会で育てる、
    そういう努力は必要だよ。


    ・序論 文明史的スケールの問題を前にした未来予測 内田樹

    ・ホモ・サピエンス史から考える人口動態と種の生存戦略 池田清彦

    ・頭脳資本主義の到来
    ――AI時代における少子化よりも深刻な問題 井上智洋

    ・日本の“人口減少”の実相と、その先の希望
    ――シンプルな統計数字により、「空気」の支配を脱する 藻谷浩介

    ・人口減少がもたらすモラル大転換の時代 平川克美

    ・縮小社会は楽しくなんかない ブレイディみかこ

    ・武士よさらば
    ――あったかくてぐちゃぐちゃと、街をイジル 隈 研吾

    ・若い女性に好まれない自治体は滅びる
    ――「文化による社会包摂」のすすめ 平田オリザ

    ・都市と地方をかきまぜ、「関係人口」を創出する 高橋博之

    ・少子化をめぐる世論の背景にある「経営者目線」 小田嶋 隆

    ・「斜陽の日本」の賢い安全保障のビジョン 姜尚中

    0
    2024年07月19日
  • コモンの再生

    Posted by ブクログ

     日本社会の目に見える部分の背後に何があるのか、どのような者たちが何を目的にそういった背後を動かそうとしているのか、いろいろ考えさせられる本でした。うがったものの見方をする習慣は必要だろう。目のきく人が書く本を読んで、よく世の中を見ることだ。

    0
    2024年06月30日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

    Posted by ブクログ

    等価交換をしようとする子どもたち、それは無時間的であり、消費であることだ。消費をすることの危険性を述べていた國分功一郎先生の述べていることも通ずるが、勉強をして、学習過程が終わるまで学習する意味がわからないという、絶対的時間性の学習というものに、消費的な思考を介入させることは大きな矛盾である

    0
    2024年06月27日
  • 勇気論

    Posted by ブクログ

    『いまの日本人に足りないものは勇気だ』
    そんなツイートをきっかけに始まった著者と編集者による往復書簡

    ヨシタケシンスケによる装丁イラストが非常に良く内容を表している
    いろんなことに矛盾を感じてるひとは勇気を貰えるはず

    往復書簡モノはハズレがない、ほんとに。

    0
    2024年06月23日
  • 勇気論

    Posted by ブクログ

    騙されることもひとつの悪。
    連帯を信じつつ孤独を恐れない。
    この二つが特に好きな考え方です。

    勇気は結論づけられないけど、沢山の思い出が実は大きな勇気に包まれていたんだと教えてくれる本でした。

    最後に引用の引用をひとつ。
    "本当に何かを望んだ時
    宇宙のすべてが協力して
    夢の実現を助けてくれる"

    0
    2024年06月23日
  • だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    貧乏と貧乏臭いの違いは耳が痛い話。
    日本が貧乏臭いのは多分我々氷河期世代のせい。

    言い訳かもしれないが、戦後と比較して絶対的貧乏ではなくても、相対的に貧乏と感じるだけで、人は貧乏臭くなるのではないか?と、実際に世代間格差で底辺に追いやられた我々世代からすると思ってしまう。
    上を見ても下を見ても、右を見ても左を見ても、自分より幸せそうな人しかいない時に、人間はそんなに簡単に毎日を笑顔で生きられるのかな?と思いました。

    0
    2024年06月20日
  • 勇気論

    Posted by ブクログ

    勇気論という内田翁には珍しいタイトルだが、なんのことはない、いつもの話だった。
    どの部分も良かったが、特にあとがきが良くまとまっており、勇気と内田翁のいつもの他者論/レヴィナス論とのつながりがわかる。
    勇気とは、孤立に耐える力であると、最終的には提示される(定義ではない)。上位審級が存在しない状態、何をしてよいのかわからない状態の中で、何かを判断する能力にも勇気は関連する。孤立するということは、他者からの理解が得られないことであるが、いつもの話だが、コミュニケーションの要諦は、理解も共感も絶した他者と、ゼロベースでコミュニケーションを成り立たせることである。コミュニケーションとは、理解も共感も介さずに、まずは他者の他者性を認めることにある。孤立に耐えるということは、他者の他者性を認めることに他ならない。なぜならば、理解や共感も得られない状態で、自分の考えを伝え、なんとかコミュニケーションを成り立たせようとするまさにその期間が、孤立に耐える期間だからである。現代では、その期間が短くなっており、他者を一度『』に入れて、判断を保留し、とりあえず付き合ってみるという感覚が失われている。それは即ち、孤立に耐える能力、つまり勇気が失われつつあるということでもあろう。

    その他、いつもの話。
    • 論理の飛躍に耐えるのも勇気である。これまでの歴史上の発見は、マルクスもフロイトも含め、論理というよりは論理の飛躍によるものである。例外的な知性は、目の前に散乱している断片的な事実をすべて整合的に並べてみて、すべて説明できる理屈はこれしかないという推理に基づいて前代未聞のアイディアを提示してきた。例外的な知性の、その例外さというのは、こうした前代未聞のアイディアに対して、これまでの常識に妨害されずに、立ちすくまず、常識の限界を超えてジャンプし、突き進むところである。そして、その時に必要なものは、やはり勇気である。
    • 問を立てるのは、答えを得るためではない。そうではなくて、問いを立てるのは、問題の所在を示すこと、問題を前景化すること、「ここに難問在り」とアンダーラインを引くことである。適切な問題を立てることは、その問題に正解することと同じくらいに、いや、それ以上に価値のあることである。(仮説思考の要諦)
    • 人類は誕生してからずっと、「どうしたら知性の活動は最も活性化するか」ということを生存戦略上の最優先課題にしてきた。どうしていいかわからないときのどうしていいかわかる。答えを知らない問いに対して、大体のあたりを付けられることが人類が最優先に開発すべき能力である。
    神も、仁も、道も、人間が何か一義的に定義できないものであり、しかし、その定義できないものについて、暫定的な解を求めて考え続けることが、人間の知性にとって爆発的な活性化の効果を与えてきた。問いと解くのではなく、問いについて考えている間に、また一つ話を思い出して、もう一つの謎について語りだす。それが人間の知性の正しい形なのではないか。まさに先生の話で一番大事なのは、雑談であるという私の学生時代の確信は正しかったのだろう。

    0
    2024年06月09日
  • 小田嶋隆と対話する

    Posted by ブクログ

    やっぱり素敵だな~、小田嶋さんのtweet。あらためて、しみじみ。本書で取り上げられている時期は、自分もリアルタイムでフォローしていたし、目にしていたものも多いはず。内田さんの合いの手も流石で、まさに今、そんなやり取りが繰り広げられているかのよう。でも実際には、この先を読むことはもう叶わないのですね…。

    0
    2024年05月31日
  • 日本辺境論

    Posted by ブクログ

    日本人 =辺境人
    分かりづらい分かったような感じ もするが難しい
    新たな視点が得られた
    内田先生の理論の詰め方が巧妙である
    本を読み進めていくと納得せざるを得ない
    今回はまさに目が洗われた
    自分の立ち位置に関心がある方は是非読んでおくべき 一冊である

    0
    2024年05月30日
  • 荒天の武学

    Posted by ブクログ

    (2014/7/14)

    凄い本に出会ってしまった。

    麻木久仁子の週刊ほんなびのpodcastで精神科医 名越康文さんが紹介してくれたのを聴いて、

    名越さんが進める内田さんの本なら間違いないだろうと思って手に取った本。

    タイトルだけでは何の本だか分らなかったのだけど、、、、




    光岡さんというのはハワイで育って日本に来た武術家。内田さんは思想家、武術家。

    ものの考え方と言うか哲学と言うか、それらを武道を軸に対談している。




    生きるか死ぬかの時に型がどうのこうのじゃないだろう!というのがベースにあるように思った。

    保護されてる、守られてる前提で武術やってて意味あるのかと。

    処世術が先にあって、そのあとに技がある。形、型なんて口で説明できるもんじゃない、相手との関係で常に変わるものだと。




    なんだかすごい。

    固定観念をぶっ壊す勢い。




    今は温室栽培で、生きるという基本から離れてるんだろうな。

    生を実感しないから、逆に死にこだわる。死なせることは悪いことと思う。薬漬けでも生かす。

    なんて偉そうに、自分が何がわかっているわけではないのだが、

    マラソンを走る中で、山を歩く中で、なんとなく、頭でっかちの意味のなさはおぼろげながらわかる気がしている。




    高尚な話だが、ピンとくる。いい本。

    0
    2024年05月28日
  • 転換期を生きるきみたちへ

    Posted by ブクログ

    (2016/10/15)
    中高生に、とあるが、我々大人が読んでも十分学べる内容。
    物事の考え方を、平易なことばでみごとに説明してくれている。

    小田嶋さんの成功者村上龍への食いつきは面白い。「会社員」という仕事がないと。
    村上龍は成功しているから会社員をはずしていると。
    確かに、13歳のハローワークに上がっている仕事で食っていける人はごくわずか。
    みな「会社員」として何とか生きている。

    白井さんの「意味」には際限はない、というのはなるほど。
    本能的欲求は限度があるが、誰も持っていないものを持つ、という欲求には切りがない。
    そこにはまったら最後だな。

    戦争中における「国」とは、国民でなく国体だ、と書く山崎氏。
    ・・まあこれは先日読んだ伊藤氏の本で、掟を破られて黙っているのはおかしい、で反論されそうだが。

    中年日本にアベノミクス成長戦略は怪我をする、という想田氏。
    勝手に中年になってしまったのだ。少子化を進めて。

    学べます。

    0
    2024年05月28日
  • 日本戦後史論(朝日文庫)

    Posted by ブクログ

    (2016/1/10)
    最近内田さん、白井さんの本をよく読ませていただいているが、
    この対談で新たな発見をしたのが
    「破局願望」、「自己破壊衝動」。
    アメリカの属国ということは何度も読んできたが、この概念は新しかった。

    坂の上の雲を追いかけて上ってきた明治日本がなぜ大東亜戦争で破滅の道を歩んだか。
    幕末に賊軍とされた東北勢などが薩長を追いやって権力の座に就き、それまでの明治維新日本を
    壊した、という。
    また、今の日本。戦前の天皇をアメリカにおきかえ、アメリカに褒められること、ご褒美をいただくことに
    期待して一所懸命やってきたが、なかなか認められない。
    そりゃそうだ。天皇と違って、アメリカは自国のことしか考えない。
    いっそアメリカの51番目の州になるほうが大統領になるチャンスも生まれ、よい。
    それが出来ないのは天皇制があるからと、アメリカ通を自慢する人が威張れなくなるから。

    そうした矛盾だらけの日本を破壊したいという願望があるのではないか、
    だから突っ走る安倍さんをとめないのでは。
    あたかも老舗の二代目、三代目が街の復興を邪魔するように、、、
    原発も同じだよなぁ。

    なんてカタルシスにとんだお話し。

    こういう見方が出来る、ということは知っておいたほうがいい。
    今の日本、皆知ってか知らずか、単純な方向に突っ走りすぎる。

    0
    2024年05月28日