内田樹のレビュー一覧

  • 勇気論

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    ネタバレ

    抽象的だけど、往復書簡の形をとっているので、そこまで難しくなく読める。
    自分がなんとなく思っていたことを言葉にしてくれている部分があったり、目からウロコの解釈があったりして、何度も読み返したくなるし、きっと年月を経て読み返したらまた感じ方が違うのだろうと思う。
    今回読んで印象に残ったトピック
    ・論理の飛躍
    ・仲裁者の「身銭を切る覚悟」
    ・「こういうの、ありなんだ」の力
    ・人類は知性の活性化を追求する
    ・「自分のヴォイス」で語る
    ・嘘をつかない方がいい理由
    ・微妙な違和感というアラート
    ・他者の他者性に耐える

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    2025年03月08日
  • 街場のメディア論

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    この本が刊行されて早15年が経ち、当時は黎明期だったSNSも今や立派なメディアである。さて、この本を通じて、マスメディアの構造や、内部にはらむ慢性的な問題について認識できた。この廃れた内部構造も知らずに、のうのうとテレビを見ていた私は今思えば、無垢っぷりも甚だしいこと。では、SNSが出てきた現在、メディアを取り巻く問題はどのように変化したのか?SNSは、著者の述べる「ミドルメディア」に該当し、半分は著者の希望通りの変化だ。しかし、私たちは、よりメディアリテラシーを求められるようになっただろう。

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    2025年02月24日
  • 勇気論

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     早くも2025No. 1かも。そう思わざるを得ないほど訓えに満ちていた。樹先生の本はいつも知的興奮をびりびりくれるのですが今回はたぶん仕事(教育)での悩みというか個人的な課題に深く関わる話が多くて。あとがき286ページなんか思わず声に出して読み上げてしまった。勇気は「孤立に耐える」ための資質。孤立に耐える人は他者の他者性に耐えることができる。ただしそれは単なる我慢ではなく、連帯の希望があってこそのもの。勇気をもって生きてください。はー、痺れる……。

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    2025年02月10日
  • リスクを生きる

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    あえて言いますが「また同じことが書いてあります」。
    基本的に内田さんも岩田さんも以前どこかでおっしゃっていたことを繰り返し語られています。
    違うのは取り上げられている事象の方。

    でもそれは当たり前のことではないでしょうか。
    ある人の考えは様々にバージョンアップされたり、改変されたり、脇道へそれたりとするでしょうが、その本質的な部分で大きく変わることは(あまり)ないと思います(むしろ本質的な部分がころころ変わる人は信用できないでしょう、きっと)。
    一方で現実は目まぐるしく変化する。今回主要なテーマである「コロナ禍」は、現実がいとも容易く一変するということを残酷なほど分かりやすく僕らに突きつける

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    2024年12月05日
  • 直感はわりと正しい 内田樹の大市民講座

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    ちょうど高校生の頃、図書室で毎週AERAを読んでいたので、懐かしさもあってかものすごく面白かった。
    皮肉も効いてて最高。
    高校生のときこそこういう評論を通じてじっくりと世界を観察すべきだな。
    私は受験勉強の方に振りすぎて、大事な時間を無駄にした感があるので余計に。

    また、内田先生のご専門と近いところで学んだので、生産性が低いと思われる分野への眼差しや価値観が似ていた。

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    2024年11月30日
  • サル化する世界

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    内田樹の社会観というか政治的立場が明示されている。基本的にはコミュニタリアンなんだな。

    懇親会で隣にいた保険医の方から,「医療と市場原理はどうしてもなじまないのですけれども,どうしたらいいでしょうか」と訊かれた。その質問には「苦しんでください」と答えました。にベのない答えだったとは思いますけれど,仕方がないのです。医療と市場原理は並立しないからです。並立しないものを並立させようとしているのだから,苦しむ以外にない。

    これは医療を司法とか法曹とかに置き換えてもそのまま当てはまるのではないか。
    「市場原理に委ねるとある種の領域で制度は限りなく劣化するという平明な事実を直視すべきなんです。」

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    2024年11月05日
  • コモンの再生

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    内田樹さんの話しは難しいのに本分かりやすくて面白い。
    今回は特に「大人は楽しい」と子供に思わせる大人になる「大人になりたい」と思わせる大人になる、って大事だなぁ、と強く共感した。

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    2024年10月25日
  • だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)

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    大変勉強になる教養の書であると思います。過去の文章のアルバムといったところです。特に前半は、面白かったです。

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    2024年10月14日
  • 日本辺境論

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    日本人とはどのような民族かを語った一冊。2010年の本だが、15年近く経った今読んでも納得できることばかり。日本人は元々中華思想の辺境にいた民族であり、自らの国はこういう国であるという、アメリカをはじめとする他国が基本的に持っている独立宣言的なものがない。故に、他国との比較においてしかその存在を主張できないという説。これはなるほどと思ったし、最近のコミュニケーションにも同じことが言えるのではと感じた。フェミニズムも同じ文脈で語れるような気もする。たびたび読み返したい一冊。

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    2024年09月29日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    ネタバレ

    内田樹が最高だと話したら同僚が貸してくれた、私にとって2冊目の内田樹。
    樹さんだけじゃなくてるんちゃんも最高だなんてね!
    ・変わらない友情とは変わり続ける友情(るんちゃん)
    ・自分について語るというということは、自分という美術館で個展を開くためにキュレーションするのと似てる(内田樹)
    ・相手のことを共感できないようなことって自然だし、それでも一緒にいて楽しいと思えたりするのってすごく良くない?(樹)
    ・お金は動くという性質しかないから動かしてやらないと。お金を動かしてたら、自分の元に「いえーい!動かせえもらえる!」ってわかってるお金がやってるからまたお金を動かす→お金が入ってくるのループ。(樹

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    2024年09月20日
  • 気はやさしくて力持ち

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    ちょっと難しかった。でも身近に置いておいて、また読み返したいと思わせてくれる本だった。お二人が話す内容は、本当にとっちらかっていて、子育てに関係ない話も多いのだけれど、特に内田さんのお話は結構哲学的な本質をついている内容なのに、なぜかさらさらと読める文章で、なるほどなあ、そうかもしれないなあと思うことが多かったように感じる。完璧な大人、完璧な親であることはあり得ないし、また完璧でないことが子どもにとっては必要、と言われている気がして心が楽になる本だった。

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    2024年09月03日
  • 武道論 これからの心身の構え

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    内田樹というフランス思想の研究者が武道についてあちこちに投稿した小論をまとめた本。この方の名前は聞いたことはあったがあまり著作とか目にした記憶はないので他の分野のことはわからないが、少なくとも武道を論じる本としてはとても面白いしためになる本。有事に向いた人間でありたいな。ジョブズや嘉納治五郎のように今学んでいることが将来どう役立つかは将来の自分しかわからないので、茶でも弓でも気の向くまま一生懸命やればいいわな。天下無敵とか同期誘発力とかは武道の審査の論述とかに書いたことをもっと丁寧に言語化してくれてる。
    道場を開いたことと社会的共通資本について、場に対する敬意がないとコモンは立ち上げられない、

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    2024年08月31日
  • だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)

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    大人のつもりの私たちが、生き方・在り方を本質的に見直すのに丁度よい本。耳が痛い話ばかりで反省すること仕切り。高名な著者の、謙虚な姿勢には畏れ入る。

    "「貧乏」と「貧乏くさい」は違う"、"貧富は個人について言うものではない。共同体について言うものだ" などは、自分だけ良ければと考えがちな私たちへの警句の最たるもの。

    下記は身近な人物とのやり取りで日々実践中。見守ってゆきたいし、自分も共に今後も学びを続けてゆきたい。
    "子どもたちを「決して傷つけず、『無垢な大人』に育て上げる」ということが今の日本人にとって最優先の課題ではないか"。

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    2024年08月14日
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    頑張らなくていいとか、よくいうけど、
    ほんとそう思う。
    我慢したって誰も褒めてくれないし、褒めてもらうことを期待するからつらくなるのよ。

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    2024年08月12日
  • 価値観再生道場 原発と祈り

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    知識人同士の対談って、本当に面白い。
    尊敬する、内田樹さん、名越康文さん。
    ここに加わる橋口いくよさんが、とても良い。

    震災直後の日本人の変化が
    キーワードなんだけど、
    10年以上たっても
    示唆する部分の本質は
    変容しておらず、
    確信をつく会話だなあ、と
    あらためて感じる。

    3人の自然な阿吽の呼吸で
    展開していくトークは
    仮面ライダー、ショッカー、ゴジラの話から、死生観まで幅広く、
    楽しく一緒に会話しているような錯覚に陥る。

    怒りの感情からは
    何も生まれない、って言葉が印象に残っている。

    昔は綺麗だったとか
    大恋愛したとか
    そんなことは
    ただの持ちネタ、つまんない、
    ってのも、小気味い

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    2024年08月12日
  • 人口減少社会の未来学

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    (2019/7/2)
    読み応えあり。

    識者と呼ばれるひとたちが、内田樹氏の声かけのもと、
    人口減少社会について文章をよせたもの。
    それぞれの観点、得意技から、人口減少を斬る。
    いろんな視点が斬新。

    同じテーマで11人の文章を読んだから、誰が何を語ったか、
    以下の目次を見ても思い出せないところはあるけど、
    特に印象的だったのは、

    最悪の事態に備え対策を立てること自体を忌避する文化が日本にはある、
    という話し。
    いけいけどんどん。
    マイナスのことを言うと、士気が下がる、といっていやがる。
    そうして突っ走って失敗する事例は多い。
    成功する経営者はしっかり対策を立てる。
    立てずに行き当たりばった

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    2024年07月19日
  • コモンの再生

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     日本社会の目に見える部分の背後に何があるのか、どのような者たちが何を目的にそういった背後を動かそうとしているのか、いろいろ考えさせられる本でした。うがったものの見方をする習慣は必要だろう。目のきく人が書く本を読んで、よく世の中を見ることだ。

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    2024年06月30日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

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    等価交換をしようとする子どもたち、それは無時間的であり、消費であることだ。消費をすることの危険性を述べていた國分功一郎先生の述べていることも通ずるが、勉強をして、学習過程が終わるまで学習する意味がわからないという、絶対的時間性の学習というものに、消費的な思考を介入させることは大きな矛盾である

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    2024年06月27日
  • 勇気論

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    『いまの日本人に足りないものは勇気だ』
    そんなツイートをきっかけに始まった著者と編集者による往復書簡

    ヨシタケシンスケによる装丁イラストが非常に良く内容を表している
    いろんなことに矛盾を感じてるひとは勇気を貰えるはず

    往復書簡モノはハズレがない、ほんとに。

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    2024年06月23日
  • 勇気論

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    騙されることもひとつの悪。
    連帯を信じつつ孤独を恐れない。
    この二つが特に好きな考え方です。

    勇気は結論づけられないけど、沢山の思い出が実は大きな勇気に包まれていたんだと教えてくれる本でした。

    最後に引用の引用をひとつ。
    "本当に何かを望んだ時
    宇宙のすべてが協力して
    夢の実現を助けてくれる"

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    2024年06月23日