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不自由で、貧しく、生きづらい――
この国の不出来なシステムを
悪用するか、逃げ出すか、それとも……
ウチダ流「日本人論」最新刊!!
失われた30年で「不自由な国」になってしまった日本。
新自由主義の迷走ぶり、経済格差や税の不均衡、少子高齢化、低レベルな政治、大手企業の不祥事など問題が山積となっている。
社会全体に諦観が蔓延しており、一般市民は不自由さをも感じているが……。
「不自由な国」への警告の書!
<項目>
★“大人”が消えている ――日本の危機
★ アメリカの顔色をうかがう日本政府の悲哀
★ 属国の身分を利用するか、そこから逃げ出すか
★ 食文化は「経済」ではなく「安全保障」
★ 日本の「ダメな組織」の共通項
★ 「21世紀の囲い込み」を目指す、現代の資本主義
★ 村上春樹が描く「この世ならざるもの」
★ 自然と文明社会の「境界線」を守る
★ 人生は「問題解決のため」にあるわけではない ……etc.
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Posted by ブクログ
「だからあれほど言ったのに」
うまい題名だこと!
5音7音で題名を考えるという種明かしをしていたけど、確かにそれはいい考えだと思う。
キャッチーで、尚且つ、何度も胸に響く。
しかも今回のこの本は一つずつが短く読みやすいので、読み終わるたびに、「だからあれほど言ったのに」という内田樹の声が聞こえてきそう笑
この人はホントやばいくらい魅力的なおじ様ですね。近くにいたらクラクラしたと思う笑
「今の日本の『ダメな組織』はこの『督戦隊が多すぎて、戦う兵士が手薄になった軍隊』によく似ている」
督戦隊とは「前線で戦況が不利になった時に逃げ出してくる兵士たちに銃を向けて『前線に戻って戦い続けろ、さもないと撃ち殺す』と脅すのが仕事だ」
あー胸がすく!
日本の国力は低下したとはいえ、気を取り直して余力をうまく利用して伝統芸能や観光資源を大切に使い延ばしで豊かで暮らしやすい国として存続させることはできそうなのに、
「しかしまことに不思議なことだが、そういう穏やかな未来図を描くひとは政官財にはいない」「見かけるのは目を血走らせて『起死回生の大博打』を狙っている人たちばかりである」
「大博打」笑。確かに!
目の前のモヤモヤを霧が晴れたようにスッキリ整理してくれる気持ちよさ。
もちろん何でも二項対立で単純化しようなんしてるわけではなく、複雑なものは複雑なままで受け取れる知性の大切さをきちんと述べる。
そういった整理の仕方を私たちに提示してくれる貴重な存在だと思う。
学ぶことに関しても
「無知というのは、単に知識が欠けているということではない。そうではなくて、無知の知識が頭に詰まっているせいで、新しい情報入力ができない状態のことを無知と呼ぶのである」
なるほどなるほど。
5月下旬には複数の本が出版されるようだ。全部買ってしまうだろうなぁ。
Posted by ブクログ
一発目の「大人」が消えている、という話から度肝を抜かれました。
内田さんの本は初めて読みましたが、様々なところへ掲載されたものを集めた形でさくさくと読み進められました。
特に社会問題を語る章では、ところどころ耳が痛いような、お叱りを受けているような感じがしましたが、これも本の良いところですね。
世の中には自分の想像もつかないようなことまで考え、感じている人々がいる。本を読むことでそれを再認識できる。
検索フォームに入れればなんでも無料で「それっぽいこと」を知ることができる時代に、お金を出して本を買って、なんだかちょっと叱られている気持ちになるのは、わたしはわりと、嫌いじゃないなと思います。
Posted by ブクログ
七五調のタイトルにつられた。
仮題の「不思議の国ニッポン」のままだったら読んでいないと思う。
難しい印象が強い内田樹さんの本だが、これはすごく読みやすかった。
日本社会の問題の本質を考えるのにいい本だと思う。
普段考えが及ばない視点を幾つも示してくれている。
・日本の組織の問題
日本社会では「管理」したがる人の前にキャリアパスが開かれている。
統治機構の上層に上り詰めれば、政策決定に関与することができる。
「創造」に熱中している人は「管理」や「出世」に興味がないので、政策決定に関与することはほぼない。
「管理」が大好きな人の関心はもっぱら「上下」関係にある。
その結果、「管理」者は相手によって態度を変える言行不一致な人になり易い。
業務が上手くいかないと「管理が足りない」と考え「管理を強化する」ことしか思いつかない。
「ダメな組織」は「創造的なプロセス」を理解できない「管理」者が作っている。
・人口問題
世界レベルでは人口増、先進国では人口減と問題の向きが違う。
そもそも「適正な人口」について聞いたことが無いし、国民的合意を得た人口数もない。
何を基準に人口問題を語っているのか?
「適正な人口」は、食料供給が可能な人口が一つの基準値。
動物は食料に見合った数しか生きられない。
日本の人口減少対策は、「都市集中」「地方消滅」が自民党の政策方針で、これは資本主義の考え方。
国土の大半を無住地にして、国民に帰るべき田園がなくなる未来が見える。
韓国がまさにソウル近辺に国の半数以上を人口集中させ、地方をないがしろにしているので日本の近未来だ。
「都市集中」型の国家を作ってうまくいった史実はない。
人口減の問題は、年金制度や社会保険が立ち行かなくなるといった財政面の話ではない。
人口が減るのは確実なのに、そうなった時の日本社会のあるべき姿をだれも考えないことが問題。
・憲法問題
憲法はその国がどうあるべきかというビジョンを明文化したもの。
実態に合わなくなってきたら変えるというものではない。
国家権力の暴走を抑えるためにある。
自衛隊を強化し、アメリカから武器を大量に買い、戦争できる態勢を整えたから憲法9条を変えるなんてもってのほか。
自衛隊の存在が戦争放棄を謳う憲法に違反しているという人がいるが、国民の総意は「憲法違反ではない」である。
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ビジネス・実用
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