ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
日本人とは辺境人である――「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
内田樹さんの著作の多くは、私たちが感じる「生きづらさの正体」を探ることをテーマにしていると思っています。この本もそうです。 『辺境人(日本人)』とはどんな気質を備えた人間か、著者の分析から私たちはきっと人生を良く生きるためのヒントを導き出すことが出来ます。 15年近く前に出た本ですが今でも読む価値の...続きを読むある一冊です。
地政学的辺境性が日本人の思考と行動を規定している、という論旨。中華と辺境の対比から始まり、辺境ならではの学び方、時間的遅行を超越する考え方、日本語の特殊性まで、興味深く読める。日本論、日本人論においてマクロ的視点を提供する一冊であり、是非お薦めしたい。
2025/04/12 p.5 私が「お部屋をきちんとしておく方がいい」と申し上げているのは、要するに、いつでも「お客さん」を迎え入れることができるようにしておくことがたいせつだと思っているからです。<中略>本書は「お客さん」を家に迎え入れるために「お掃除」するということを目的とした本です。 お掃...続きを読む除ですから、それほど組織的に行わるわけではありません。というか、お掃除というのはもともと組織的にやるものではないんです。組織的かつ徹底的にやろうと思うと、思っただけでうんざりして、いつ先延ばしにしてしまいますから。お掃除の要諦は「徹底的にやってはいけない」ということです。「足元のゴミを拾う」ことで満足する。 意図せず、お掃除の要諦が説かれている本にめぐりあってしまった!僕の毎日のお片付け習慣の設計がおおよそ正しいことが証明されました!!
日本人とはどのような民族かを語った一冊。2010年の本だが、15年近く経った今読んでも納得できることばかり。日本人は元々中華思想の辺境にいた民族であり、自らの国はこういう国であるという、アメリカをはじめとする他国が基本的に持っている独立宣言的なものがない。故に、他国との比較においてしかその存在を主張...続きを読むできないという説。これはなるほどと思ったし、最近のコミュニケーションにも同じことが言えるのではと感じた。フェミニズムも同じ文脈で語れるような気もする。たびたび読み返したい一冊。
日本人 =辺境人 分かりづらい分かったような感じ もするが難しい 新たな視点が得られた 内田先生の理論の詰め方が巧妙である 本を読み進めていくと納得せざるを得ない 今回はまさに目が洗われた 自分の立ち位置に関心がある方は是非読んでおくべき 一冊である
村上春樹と並んで、うちの本棚の占有面積1位、内田樹先生。 その出会いとなった1冊。 日本論や日本人論は、国内にとても多くある。 自国の文化や国民性についてこれほど多くの知的資源を割く国は、他にない。 そもそもなぜ、僕たち日本人は、こんなに日本論が好きなのか。 日本人は、他国を参照し、比較して、常...続きを読むに自分が何者であるかを確認しなければ、不安だからである。 日本人はいつの時代も、外の世界に向けてキョロキョロと目を向けてきた。 キョロキョロ目を向ける先は、中国だったりアメリカだったり北欧だったり、時代によって変わる。 けれど、この「キョロキョロしかた」だけは、いつの時代も変わらない。 これが日本人の持つ普遍的な「辺境性」である。 明解な論理。 突飛な論理の飛躍はない。 しかし、その論理の向かう先は、他の誰とも違うオリジナリティ。 これぞ、知識ではない、知性。教養。 僕は、知識ではなく、この知性に憧れて、今日も本を読むのだ。
辺境の認識がガラリとかわった。 日本独特の、曖昧な感じ、ふわふわして実体ない感じ、戦争責任とか歴史認識とか、モリカケサクラでもなんもアクションも責任追求もない、このおかしさの根源なよくわかりました。 真名と、仮名。
冒頭の「はじめに」にある説明の分かりやすさだけですっかりファンになってしまった。 もちろん本編も、そしてあとがきまでも、掛け値なしに面白い。 「まったく、どうしてニホンジンってこうなんだろう」なーんて、他の国のことを大して知りもしないくせについ、口にしてしまう前に、この本のことを思い出そう、これから...続きを読むは。 過去の伝統をアッサリ全部切り捨てて、過去の上に構築するんではなしに、新しいものに飛びついてしまう(ように見える)ことが多いんじゃないか、とか、諸外国のようなススんだ考え方にならないのはどうしてだろう、とか、ホントに交渉事が下手だよね!とか。 ひいては「超右翼的!」な考えの人と、超リベラルな人の言ってることって一周して、なんか似てない?!と思えてしまったり、、、。 こうしたことへの、沢山の謎の答えが全部、分かりやすーく解説されてる。 で、こういう本をすごーく気に入って有難く、付箋貼って座右の書にしよう、なんて思ってるところがまた、いかにも日本人!!ってことなんだよなー、と思うのでした。
日本は他国との比較でしか自国のことを語り得ない、という、「中華思想」との対義としての「辺境思想」を持つという命題。それによって何を体得したのかをめぐる考察が書かれている。前半の「なぜ日本はオリジナルな国家ビジョンを提示できないのか」「場の空気の支配とは何か」などはいちいち得心することが多く面白い。「...続きを読む絶対的な正しい価値は常に外側にあって、われわれはその周縁に位置する存在だ」という地政学的な状況に端を発するこの辺境人思想が、良い悪いではなく、先の物事の思考方向や、日本人の信教論や師と学びの在り方における知の吸収の姿勢に結び付き、また、外国語である漢語を「真名」として土着語である母国語を「仮名」と位置づけた世界でも類をみないハイブリッド言語である日本語を生み出し、その日本語で物を考えることで得られる知見の有意義さに注目する。平易にざっくりと書かれているが、大変奥深い考察集だった。
初版2009年。著者内田樹はこの本の要約を梅棹忠夫の「文明の生態史観」の次のような文章を引用して述べています。 「日本人にも自尊心はあるけれども、その反面、ある種の文化的劣等感がつねにつきまとっている。それは、現に保有している文化水準の客観的な評価とは無関係に、なんとなく国民全体の心理を支配してい...続きを読むる、一種のかげのようなものだ。ほんとうの文化は、どこかほかのところでつくられるものであって、自分のところのは、なんとなくおとっているという意識である。 おそらくこれは、はじめから自分自身を中心にしてひとつの文明を展開することのできた民族と、その一大文明の辺境諸民族のひとつとしてスタートした民族とのちがいであろうとおもう。」 そして結論として、 『日本文化というのはどこかに原点や祖型があるわけではなく、「日本文化とは何か」というエンドレスの問いのかたちでしか存在しません。』 と述べている。 日本人とはどんな民族なのか。人類の発生源はアフリカだから、地図上で言うと日本は遠い所の一つだし、アラスカ通ってアメリカ大陸に行ったのはさらに遠いような気がする。 地理的にみると日本は中華思想の辺境にいて元々貧しい国であったようだし、現在は地政学的にみると端にあって魅力に乏しく、アメリカと中国の2強に挟まれていて落ち着かない。しかし、2000年代に中国に国力を追い越された時、実は日本はお得なポジションに陥ったと考えた方が良い。法則として、1番と2番が競う形になるのだ。漁夫の利のような現在の状況が良く、3番以下位の方が余計な摩擦がない。 人生についての考察も無限に続くように、国家についての考察も無限に続くんだから、日本はよく考える人の国と言えるだろう。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
日本辺境論
新刊情報をお知らせします。
内田樹
フォロー機能について
「新潮新書」の最新刊一覧へ
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
反知性主義者の肖像
アジア辺境論 これが日本の生きる道
新しい戦前 この国の“いま”を読み解く
生きづらさについて考える【毎日文庫】
いきなりはじめる仏教入門
一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教
一神教と帝国
嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト
「内田樹」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲日本辺境論 ページトップヘ