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Posted by ブクログ
2025/04/12
p.5
私が「お部屋をきちんとしておく方がいい」と申し上げているのは、要するに、いつでも「お客さん」を迎え入れることができるようにしておくことがたいせつだと思っているからです。<中略>本書は「お客さん」を家に迎え入れるために「お掃除」するということを目的とした本です。
お掃除ですから、それほど組織的に行わるわけではありません。というか、お掃除というのはもともと組織的にやるものではないんです。組織的かつ徹底的にやろうと思うと、思っただけでうんざりして、いつ先延ばしにしてしまいますから。お掃除の要諦は「徹底的にやってはいけない」ということです。「足元のゴミを拾う」ことで満足する。
意図せず、お掃除の要諦が説かれている本にめぐりあってしまった!僕の毎日のお片付け習慣の設計がおおよそ正しいことが証明されました!!
Posted by ブクログ
村上春樹と並んで、うちの本棚の占有面積1位、内田樹先生。
その出会いとなった1冊。
日本論や日本人論は、国内にとても多くある。
自国の文化や国民性についてこれほど多くの知的資源を割く国は、他にない。
そもそもなぜ、僕たち日本人は、こんなに日本論が好きなのか。
日本人は、他国を参照し、比較して、常に自分が何者であるかを確認しなければ、不安だからである。
日本人はいつの時代も、外の世界に向けてキョロキョロと目を向けてきた。
キョロキョロ目を向ける先は、中国だったりアメリカだったり北欧だったり、時代によって変わる。
けれど、この「キョロキョロしかた」だけは、いつの時代も変わらない。
これが日本人の持つ普遍的な「辺境性」である。
明解な論理。
突飛な論理の飛躍はない。
しかし、その論理の向かう先は、他の誰とも違うオリジナリティ。
これぞ、知識ではない、知性。教養。
僕は、知識ではなく、この知性に憧れて、今日も本を読むのだ。
Posted by ブクログ
冒頭の「はじめに」にある説明の分かりやすさだけですっかりファンになってしまった。
もちろん本編も、そしてあとがきまでも、掛け値なしに面白い。
「まったく、どうしてニホンジンってこうなんだろう」なーんて、他の国のことを大して知りもしないくせについ、口にしてしまう前に、この本のことを思い出そう、これからは。
過去の伝統をアッサリ全部切り捨てて、過去の上に構築するんではなしに、新しいものに飛びついてしまう(ように見える)ことが多いんじゃないか、とか、諸外国のようなススんだ考え方にならないのはどうしてだろう、とか、ホントに交渉事が下手だよね!とか。
ひいては「超右翼的!」な考えの人と、超リベラルな人の言ってることって一周して、なんか似てない?!と思えてしまったり、、、。
こうしたことへの、沢山の謎の答えが全部、分かりやすーく解説されてる。
で、こういう本をすごーく気に入って有難く、付箋貼って座右の書にしよう、なんて思ってるところがまた、いかにも日本人!!ってことなんだよなー、と思うのでした。
Posted by ブクログ
日本は他国との比較でしか自国のことを語り得ない、という、「中華思想」との対義としての「辺境思想」を持つという命題。それによって何を体得したのかをめぐる考察が書かれている。前半の「なぜ日本はオリジナルな国家ビジョンを提示できないのか」「場の空気の支配とは何か」などはいちいち得心することが多く面白い。「絶対的な正しい価値は常に外側にあって、われわれはその周縁に位置する存在だ」という地政学的な状況に端を発するこの辺境人思想が、良い悪いではなく、先の物事の思考方向や、日本人の信教論や師と学びの在り方における知の吸収の姿勢に結び付き、また、外国語である漢語を「真名」として土着語である母国語を「仮名」と位置づけた世界でも類をみないハイブリッド言語である日本語を生み出し、その日本語で物を考えることで得られる知見の有意義さに注目する。平易にざっくりと書かれているが、大変奥深い考察集だった。
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