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  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり
    4.1
    わが子への怯え、親への嫌悪。誰も感じたことがある「親子の困難」に対し、名文家・内田樹さんが原因を解きほぐし、解決のヒントを提示します。それにしても、親子はむずかしい。その謎に答えるため、1年かけて内田親子は往復書簡を交わします。「お父さん自身の“家族”への愛憎や、恨み、思い出を拾い集めて文字に残したい」「るんちゃんに、心の奥に秘めていたことを語ります」。微妙に噛み合っていないが、ところどころで弾ける父娘が往復書簡をとおして、見つけた「もの」とは?

ユーザーレビュー

  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    ネタバレ

    内田樹が最高だと話したら同僚が貸してくれた、私にとって2冊目の内田樹。
    樹さんだけじゃなくてるんちゃんも最高だなんてね!
    ・変わらない友情とは変わり続ける友情(るんちゃん)
    ・自分について語るというということは、自分という美術館で個展を開くためにキュレーションするのと似てる(内田樹)
    ・相手のことを共感できないようなことって自然だし、それでも一緒にいて楽しいと思えたりするのってすごく良くない?(樹)
    ・お金は動くという性質しかないから動かしてやらないと。お金を動かしてたら、自分の元に「いえーい!動かせえもらえる!」ってわかってるお金がやってるからまたお金を動かす→お金が入ってくるのループ。(樹

    0
    2024年09月20日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    待望の内田家物語。樹先生の愛娘るんちゃんとの往復書簡集。内田親子のここでしか知れないエピソードが満載。自分語りをスパイの用意する「第二層の告白」や「自分の個展」に例えるウチダ節には唸らせられるが、いつかるんちゃんのお母さんの話も聞いてみたいものです。

    0
    2023年08月18日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    内田先生が父子家庭で娘さんを育てたというのは知っていましたが、普通は(何が普通かという基準は?…というところですが)離婚すると子どもは母親の方に引き取られるので、それは何故?と思っていたのでこの本の内容を知って、内田家の事情を理解するのに絶好の機会と思って読みました。この往復書簡により、二人の親だから子どもだからという縛りに囚われない、お互い一個の独立した人格同士の結びつきが感じられて読んでいて心地よいものでした。
    娘のるんちゃんの小学校入学前に離婚した先生は、絶望にうちひしがれていて、るんちゃんの言葉を借りれば「死にかけのウサギのように弱っていた…」そうですから、誰でも人生にはそういう時って

    0
    2021年04月22日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

    Posted by ブクログ

    子どもの成長と家族の絆はトレードオフであり、家族は常に口では成長しろというが、心の奥底では未熟であることを願っている。家族の呪いから解放されなければ成長はない。子どもをこうしたいという親のエゴは害であり、衣食住を提供する支援者ぐらいの気持ちじゃないと子育てはうまくいかない。

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    2020年12月28日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

    Posted by ブクログ

    何げなく手にとった本だったけど、
    最初の方から泣けてしまった。
    お互い言葉づかいが丁寧で優しい。
    この往復書簡で、あのときききたかった
    こととか思っていたこととか、
    自分の想いや考えなんかを
    整理していってるような感じ。
    でも共有した出来事でも、お互い
    思ってたことは違っていたりする
    という。

    最近あきらめとかではなく個人的に
    他人でも身内でもやっぱり自分以外と
    わかりあえるなんてことは
    ないなと思っていたところだったので
    この本を読んで安堵するような気持ちに
    なったりもした。

    とはいっても、そんななかでも
    わかりあえたって
    思うような一瞬もあるってようなことを
    るんちゃんが書いていて、そ

    0
    2020年09月12日

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