内田るんのレビュー一覧
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ネタバレ内田樹が最高だと話したら同僚が貸してくれた、私にとって2冊目の内田樹。
樹さんだけじゃなくてるんちゃんも最高だなんてね!
・変わらない友情とは変わり続ける友情(るんちゃん)
・自分について語るというということは、自分という美術館で個展を開くためにキュレーションするのと似てる(内田樹)
・相手のことを共感できないようなことって自然だし、それでも一緒にいて楽しいと思えたりするのってすごく良くない?(樹)
・お金は動くという性質しかないから動かしてやらないと。お金を動かしてたら、自分の元に「いえーい!動かせえもらえる!」ってわかってるお金がやってるからまたお金を動かす→お金が入ってくるのループ。(樹 -
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内田先生が父子家庭で娘さんを育てたというのは知っていましたが、普通は(何が普通かという基準は?…というところですが)離婚すると子どもは母親の方に引き取られるので、それは何故?と思っていたのでこの本の内容を知って、内田家の事情を理解するのに絶好の機会と思って読みました。この往復書簡により、二人の親だから子どもだからという縛りに囚われない、お互い一個の独立した人格同士の結びつきが感じられて読んでいて心地よいものでした。
娘のるんちゃんの小学校入学前に離婚した先生は、絶望にうちひしがれていて、るんちゃんの言葉を借りれば「死にかけのウサギのように弱っていた…」そうですから、誰でも人生にはそういう時って -
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何げなく手にとった本だったけど、
最初の方から泣けてしまった。
お互い言葉づかいが丁寧で優しい。
この往復書簡で、あのときききたかった
こととか思っていたこととか、
自分の想いや考えなんかを
整理していってるような感じ。
でも共有した出来事でも、お互い
思ってたことは違っていたりする
という。
最近あきらめとかではなく個人的に
他人でも身内でもやっぱり自分以外と
わかりあえるなんてことは
ないなと思っていたところだったので
この本を読んで安堵するような気持ちに
なったりもした。
とはいっても、そんななかでも
わかりあえたって
思うような一瞬もあるってようなことを
るんちゃんが書いていて、そ -
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るんちゃんとの関係をこれまでは父親サイドからのみ眺めてた。るんちゃんからはどう見えているのかいつも非常に興味があったのだ。えへへ。
プロローグ(内田樹)
のっけから「家族の間に秘密があるなんて当たり前だろう」と至極当たり前の言挙げがされ、「骨肉相食む泥仕合」に陥っているのは例外なく「遠慮のない間柄」だと喝破されています。この人の機嫌の良さと幸福は「親しき仲にも礼儀あり」というよそよそしさから導かれている。
自分の父親との関係、娘との関係を他人事のように語る内田先生にすでに涙腺のゆるむにしもりです。
8 「パブリックドメイン」はおすすめ(内田樹)
「ことさら同意や共感をしてしてみせる必要 -
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とっても良かった。
内田樹さんと、その娘のるんさんのお手紙のやりとり。
わたしも親を持つ娘として読んだ。
娘が親に思うことに共感し、親が娘に思うことに意外に思ったりした。
20代の頃までは、親はスーパーマンであり、絶対的な存在だと考えてた。
その強さに反発したり苛立ったりしたけれど、自分も親の年齢になってみて、親の不安さがようわかる。
とにかく必死に子育てしてるのに、かっこつけることがフォーマット化されていることがよくわかる。
親はこうゆうものだとか、子どもはこう振る舞うものだとか。
娘のるんさんは、内田樹さんに育てられたためか、豊かな量の語彙を持っていて、それを柔らかく指摘する。
る -
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ネタバレ内田樹の等身大の姿が垣間見える貴重な本だと思う。それもまた、みんながとりあえず信用することができるだけの情報を出しているだけだと内田樹は釘を刺してはいるけれど。それでも今までの内田樹が発する言葉から窺い知れる姿とはずいぶん違う像を見ることができた。
るんちゃんの洞察力もさすが。この人の言葉選びと視点は希有のものだと思うので、そのうち本を書くだろうな。
それにしても、内田樹が30代後半の娘をまるで10代の子どものように娘に語りかけるのは最後まで違和感ありました。どうなんでしょう、これ。
とはいえ、愉快に自由に過ごして欲しいという親心は共感できたし、カッコつけずに話そうという姿勢はやはり内