内田るんのレビュー一覧

  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    ネタバレ

    内田樹が最高だと話したら同僚が貸してくれた、私にとって2冊目の内田樹。
    樹さんだけじゃなくてるんちゃんも最高だなんてね!
    ・変わらない友情とは変わり続ける友情(るんちゃん)
    ・自分について語るというということは、自分という美術館で個展を開くためにキュレーションするのと似てる(内田樹)
    ・相手のことを共感できないようなことって自然だし、それでも一緒にいて楽しいと思えたりするのってすごく良くない?(樹)
    ・お金は動くという性質しかないから動かしてやらないと。お金を動かしてたら、自分の元に「いえーい!動かせえもらえる!」ってわかってるお金がやってるからまたお金を動かす→お金が入ってくるのループ。(樹

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    2024年09月20日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    待望の内田家物語。樹先生の愛娘るんちゃんとの往復書簡集。内田親子のここでしか知れないエピソードが満載。自分語りをスパイの用意する「第二層の告白」や「自分の個展」に例えるウチダ節には唸らせられるが、いつかるんちゃんのお母さんの話も聞いてみたいものです。

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    2023年08月18日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    内田先生が父子家庭で娘さんを育てたというのは知っていましたが、普通は(何が普通かという基準は?…というところですが)離婚すると子どもは母親の方に引き取られるので、それは何故?と思っていたのでこの本の内容を知って、内田家の事情を理解するのに絶好の機会と思って読みました。この往復書簡により、二人の親だから子どもだからという縛りに囚われない、お互い一個の独立した人格同士の結びつきが感じられて読んでいて心地よいものでした。
    娘のるんちゃんの小学校入学前に離婚した先生は、絶望にうちひしがれていて、るんちゃんの言葉を借りれば「死にかけのウサギのように弱っていた…」そうですから、誰でも人生にはそういう時って

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    2021年04月22日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    子どもの成長と家族の絆はトレードオフであり、家族は常に口では成長しろというが、心の奥底では未熟であることを願っている。家族の呪いから解放されなければ成長はない。子どもをこうしたいという親のエゴは害であり、衣食住を提供する支援者ぐらいの気持ちじゃないと子育てはうまくいかない。

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    2020年12月28日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    何げなく手にとった本だったけど、
    最初の方から泣けてしまった。
    お互い言葉づかいが丁寧で優しい。
    この往復書簡で、あのときききたかった
    こととか思っていたこととか、
    自分の想いや考えなんかを
    整理していってるような感じ。
    でも共有した出来事でも、お互い
    思ってたことは違っていたりする
    という。

    最近あきらめとかではなく個人的に
    他人でも身内でもやっぱり自分以外と
    わかりあえるなんてことは
    ないなと思っていたところだったので
    この本を読んで安堵するような気持ちに
    なったりもした。

    とはいっても、そんななかでも
    わかりあえたって
    思うような一瞬もあるってようなことを
    るんちゃんが書いていて、そ

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    2020年09月12日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    離婚はしていないけど、ひとり娘を持つ父という意味では立場が同じなので、どうしても感情移入が強くなってしまう。かの内田樹だからこその部分もあろうけど、娘から父親に向けられた感謝・敬意の念に、思わずほろりとさせられてしまった。

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    2020年06月29日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    樹ファンとしては、最高の本です。きっと大変なんだろうけど、こんな人がお父さんだったらな〜って思いました。微妙にかみあってないと思うだろうって書かれてたけど、確かにそうだった。でも、親子の許容範囲内、他人同士だからそういうもんだよねぇ。

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    2023年08月07日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    もはや自分の師匠と勝手に思っているウチダ先生と、娘さんとの往復書簡。
    回を重ねるごとに自分の主義主張の色を少し強めていく娘さんに対して、「自分語りとは、何を言わないか」と諭す?ウチダ先生が対比的で(それこそ大きな母のようで)興味深かった。

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    2023年02月12日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    るんちゃんとの関係をこれまでは父親サイドからのみ眺めてた。るんちゃんからはどう見えているのかいつも非常に興味があったのだ。えへへ。

    プロローグ(内田樹)

    のっけから「家族の間に秘密があるなんて当たり前だろう」と至極当たり前の言挙げがされ、「骨肉相食む泥仕合」に陥っているのは例外なく「遠慮のない間柄」だと喝破されています。この人の機嫌の良さと幸福は「親しき仲にも礼儀あり」というよそよそしさから導かれている。
    自分の父親との関係、娘との関係を他人事のように語る内田先生にすでに涙腺のゆるむにしもりです。

    8 「パブリックドメイン」はおすすめ(内田樹)

    「ことさら同意や共感をしてしてみせる必要

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    2022年07月22日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    とっても良かった。
    内田樹さんと、その娘のるんさんのお手紙のやりとり。
    わたしも親を持つ娘として読んだ。

    娘が親に思うことに共感し、親が娘に思うことに意外に思ったりした。

    20代の頃までは、親はスーパーマンであり、絶対的な存在だと考えてた。
    その強さに反発したり苛立ったりしたけれど、自分も親の年齢になってみて、親の不安さがようわかる。
    とにかく必死に子育てしてるのに、かっこつけることがフォーマット化されていることがよくわかる。
    親はこうゆうものだとか、子どもはこう振る舞うものだとか。

    娘のるんさんは、内田樹さんに育てられたためか、豊かな量の語彙を持っていて、それを柔らかく指摘する。

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    2022年03月07日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    本当は仲の良さを感じました。
    3割噛み合えばよいというのに共感します。
    完璧を求めすぎてもダメで、時期によってはこの割合がわかるものと思って、子どもに接します。

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    2020年07月08日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    ネタバレ

     内田樹の等身大の姿が垣間見える貴重な本だと思う。それもまた、みんながとりあえず信用することができるだけの情報を出しているだけだと内田樹は釘を刺してはいるけれど。それでも今までの内田樹が発する言葉から窺い知れる姿とはずいぶん違う像を見ることができた。
     るんちゃんの洞察力もさすが。この人の言葉選びと視点は希有のものだと思うので、そのうち本を書くだろうな。
     それにしても、内田樹が30代後半の娘をまるで10代の子どものように娘に語りかけるのは最後まで違和感ありました。どうなんでしょう、これ。
     とはいえ、愉快に自由に過ごして欲しいという親心は共感できたし、カッコつけずに話そうという姿勢はやはり内

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    2020年07月04日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    高橋源一郎さんが紹介されてたので興味を持って読んだ。内田樹さんはお名前は知ってるけど、著作などは未読。
    あまり親子論的なもので感心することはなかった、というか個人的に幸運なことに家族関係に困難を感じたりということがないからかも。
    自分と父とほぼ同じ年の関係か。これだけリスペクトされる父もすごいが、子の内田るんさんが直球に思想信条を投げかけていて、新鮮に感じた。今屈託なくリベラルって言えることって、一周回って大事かも、と。

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    2022年08月17日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    自分の親に対して100%の好意を抱けない。むしろ嫌いかもしれない。大切に育ててもらったはずなのに何故?

    そんなモヤモヤが少し晴れるかも。どうやら同じように思っている子どもは結構いるらしい、ということが分かる。

    親の立場では、どうか。2,30年後にもう一度読みたい。

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    2020年12月01日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    親子の関係性について書かれた本なのかなとイメージして読んだら、親子にとどまらず他社との関わりみたいなことについて書かれていた。他者のことを完全に理解することは不可能だから、無理に共感しようとしなくてもよいのではないか、それは家族であっても同じである というのが筆者(父)の考え。たしかにそうだと思った。こどもの価値観を尊重しむやみにこどもの世界に立ち入らない親でいたいと思った。

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    2020年11月11日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    父と娘の間に微妙な記憶の「ズレ」が生じていることが明らかになっていくのも、とても興味深い

    微妙に共感できないっていうくらいの関係が1番調度良い

    最近の世の中は、過剰な共感を求められるが、そんなのは人間である限りありえない。

    親子関係って難しいなって思った。 
    誰とでも尊重しあって、助けあって生きていきたいなって思った。

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    2020年10月17日