内田樹のレビュー一覧

  • 僕たちの居場所論

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    興味深い対談集でした。居場所にかこつけて、三者三様に言いたいことを言っているだけといえばだけだけど、その内容がいちいち面白いから、対談集はあまり好きじゃない自分の嗜好からしても、味わい深いものがありました。師匠の存在を受けて人生二度目の脱皮をする、ってのはなるほどって感じですね。それが出来てないから、人間としての成熟度に納得がいかないままなのか~、みたいな、ちょっと切ない自覚もさせられたりして…頑張ります。

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    2016年07月01日
  • 僕たちの居場所論

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    今までの内田樹さんの印象が変わりました。会話を拾いつつ、冷静にコメントしているようにも受け取れます。
    氷山の一角の評価の話に賛同します。

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    2016年06月09日
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    201605/
    戦後の日本の復興を担ったのは、明治生まれの人たちです。/
    そういう波瀾万丈の世代ですから彼らは根っからのリアリストです。あまりに多くの幻滅ゆえに、簡単には幻想を信じることのないその世代があえて確信犯的に有り金を賭けて日本に根付かせようとした「幻想」、それが、「戦後民主主義」だとぼくは思っています。/
    人間がどれくらいプレッシャーに弱いか、どれくらい付和雷同するか、どれくらい思考停止するか、どれくらい未来予測を誤るか、そういうことを経験的に熟知しているのです。
    戦後日本の基本のルールを制定したのは、その世代の人たちです。明治20年代から大正にかけて生まれたその世代、端的に言って、

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    2016年10月12日
  • ぼくたち日本の味方です

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    白か黒か。
    そういう発想では複雑に絡み合う問題を解決できない。
    だって白って言えば黒っぽい側の人たちは困るだろうし、
    逆に黒って言えば白っぽい側の人たちは怒るだろう。

    じゃあどうするか。

    グレーゾーンをつくってそこで手を打つしかないだろう。
    でもそれは全てをうやむやにしてしまうということではなくて、どんな白と黒を混ぜてどんな灰色を作れるかという試行錯誤の取り組みで、そうやって色んな白と黒を混ぜ合わせ続けることが大事なんだ。

    二人(三人?)のおじさんはそんな風に言ってるように聞こえました。

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    2016年02月13日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    著者のデビュー作です。「なぜ私は戦争について語らないか」「なぜ私は性について語らないか」「なぜ私は審問の語法で語らないか」「それではいかに物語るのか―ためらいの倫理学」という4つのテーマのもとに、著者が雑誌などに発表した論考が収録されています。

    「あとがき」で述べられている、「自分自身の正しさを雄弁に主張することのできる知性よりも、自分の愚かさを吟味できる知性のほうが、私は好きだ」ということばに、本書の中心的な思想は集約されているように思います。著者はこのようなスタンスに立って、愛国心、戦争責任、女性の解放、そして「他者」といった主題について審問の文法で語ることのパフォーマティヴな水準におけ

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    2017年11月29日
  • 嘘みたいな本当の話みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    高橋源一郎、内田樹著。(編?)
    一般の方から文字通り『嘘みたいな本当の話』を募集して、高橋先生内田先生がいいなと思ったものをピックアップするプロジェクトの第2弾。
    巻末に何名かの著名人の話も掲載されていますが、一般の方々のお話の方がガゼン面白いです!
    内田先生のまえがきにある、"採択の基準"は、ブログを書いたりするのに役に立ちそうです。『「奇妙な後味」を残すこと』と『「そういうことって、あるよね」』の2つ。
    いま机の上に置いてあるこの本、忙しくて活字を読む時間がないと嘆く家人に勧めたいところだけど、「あなたがやりそうな話ばかりね」と突っ込まれそうで、ちょっと怖いです。

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    2015年12月15日
  • ぼくの住まい論

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    どちらかというとエッセイ的な趣が強く、写真がふんだんに使われていることもあって、肩肘張らずにサラサラッと読める内容。でもさすが、どうでもいいという内容では決してなく、これから新居への引越しを控えた今、参考になりそうなことも多かった。書棚の考え方、当たり前のように思えるけど、やっぱり自分的にもこだわりたいところなんで、頑張って整頓します。家というよりは、公共の道場みたいな感じを目指したということですが、思い通りのものが出来上がっているところが素晴らしいです。

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    2015年12月01日
  • 街場の共同体論

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    内田先生の本は初めてだった。何故今まで読んでなかったのだろうと思えるくらい分かりやすくて、面白かった。
     私たちが属している共同体とは一体何なのか。今後どうやっていくのか。身近なところから鮮やかに現代を切り取る姿は惚れ惚れする。

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    2015年11月06日
  • 価値観再生道場 本当の大人の作法

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    今まで自分の中でモヤモヤしていたこと、わからなかったけれどほったらかしにしていたこと、そこに真っ直ぐに向き合って下さるお三方の会話が心地よい。テンポ良い文章はもちろんのこと、わかりやすいようでどこか不思議さを感じさせる例え話に引き込まれる。帯の何倍も価値のある中身に思えた。むしろ、帯はいくらかチープな印象を受けた。

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    2015年10月08日
  • 最終講義 生き延びるための七講

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    言葉にできない、単純な言葉で表したくないけど心から沸いてくる、高揚感に似た気持ちがとても心地よい本。

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    2015年09月14日
  • 呪いの時代

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    「呪い」の言葉に満ちたこの世界を、もっと幸福な世界に変えていくためのポイントは、「祝福を与えること」と「贈与を活性化すること」の二つだという。
    「私たちの意識を批判することから提言することへ、壊すことから創り出すことへ、排除することから受け容れることへ、傷つけることから癒すことへ、社会全体で、力を合わせて、ゆっくりと、しかし後戻りすることなくシフトして行くべき時期が来たと私は思っている。」(p285、あとがきより) という内田先生の主張は、シンプルで力強く、しかも温かい。それはとても難しいことだけど、単なる理想論や観念論ではなく、そうすることが一人一人を、そして世界をもっと幸福なものに変えて

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    2015年09月07日
  • いきなりはじめる仏教入門

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    「『寝ながら学べる浄土真宗』という過激なタイトル」(文庫版のためのあとがき)の企画から始まった、インターネット上での往復書簡を書籍化したもの。

    西洋思想を交え、「宗教」とは何かという方向に展開しつつ、ばっちり仏教の解説にもなっています。
    仏教の歴史(大乗メイン)や基本の教え、イスラームや日本人の宗教性についても間狂言で勉強できて、かなり盛りだくさんな内容。

    読み物として普通に読んで面白いのはもちろん、「宗教」や「仏教」が何かいま一度考えたいときにも読みたい一冊です。

    特に興味を引かれたのは、その9あたりからの、レヴィナスの「善性」について。
    往復書簡は『はじめたばかりの浄土真宗』に続きま

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    2015年08月21日
  • 日本戦後史論

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    家族や旧友や親戚。
    といった距離感の人間関係では、政治と宗教や思想の議論は避けるべきですね。
    「政治と宗教の話題を避けろ」というつもりはありません。
    ただ「議論」は避けるべきですね。

    「あ、好みと言うか信条というか、違うな…」
    と思ったときに。
    迎合する必要も無いし、嘘をつくのも不要でしょうが。
    「僕の方が正しいのではないか」
    という言葉のぶつけ合いは、止めた方がいいですよね。
    なんとなく話題をずらしてしまうのがいちばんです。
    どうしてかというと、色んな理由がありますが、

    ●政治や宗教や思想は、ある種の酒のようなもので、酔ってくると自制心が無くなる。

    ●結局相容れなかった場合に、食べ物の

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    2015年08月04日
  • 最終講義 生き延びるための七講

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    内田さんの教育論は、理想的に過ぎるとか抽象的だと言われかねないなぁ、今の社会では。でも、教育が人を育てる営みである以上は理想がなければいけないし、カタチのないものを作る営みである以上はそれを語る言葉も抽象的なものを選ばざるを得ない。
    いまの世の中、特に抽象的なものって嫌われがちな気がする。なんでも具体的でないと相手にされない。でも内田さんの話を読む時は、教育というものの性質に鑑みて、揚げ足取りせずに読んでほしいです。

    内田さんの主張することはいつも一貫していますが、この本は講演の書き起こしということで、話し言葉で語られているためとても分かりやすく読みやすいです。
    「教育に等価交換はいらない」

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    2015年07月16日
  • ぼくの住まい論

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     内田氏、とうとう道場も建てられた。もう3年になるとのこと。一度拝見したい。カラー写真があり、様子がよくわかる。小国というわけではないが、おもしろい世界が兵庫県の極一部に展開されている。

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    2015年07月05日
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業

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    最近受験生の我が息子は、少し遠くの塾に
    日曜日の夜間に通っています。(そんなに必死に
    受験勉強しているわけではないのですが)
    そこで、夫婦も揃って息子を送り届けて
    塾が終わるまで二人でスタバに行って2時間
    くらい待っています。私はじっくり本を読める時間
    なので割と気に入っています。そこで読み終わった
    今回のこの本。
    川崎の桐光学園高校に様々な
    論客(日本のトップクラス)が特別の授業をする
    らしいのですがその授業の内容が本になっている内容。
    こんな高校生はとても幸せだと思いますが
    多分自分が高校生だったときはあまり興味を
    覚えなかっただろうなあと思います。
    でも、それでもそういうことを言っていた

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    2015年06月28日
  • 身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる

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    内田先生と「オニババ化する女たち」の著書で何年か前に物議を巻き起こした⁉︎三砂ちづる先生の対談集です。
    内田先生は日本古来の武道の心得と主夫体験から、三砂先生はお産の体験の重要性を説く立場からお二人とも、身体を通して得られる知性、知恵を語ってくれます。これまでのお二人の意図する考えが随所に出てきます。
    その中でも‥人間関係で傷つくのは、生命力を奪ってしまうようなタイプの人がそばにいるからとか自分の人間的成長を大事にしていない人、自分を解決できていない人は地位があって仕事をしていても人間として尊敬されない。‥歳の取り方が下手になってきた。無惨な老人が増えている。「枯れ方」がわからない。‥など思い

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    2015年06月20日
  • 日本戦後史論

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    わかりやすい言葉で今の日本の抱えている基本的な問題を提示している。なるほどと思い危機感もすごくあるのだけれど何もできないし、また良くないと思う方向へ少しずつ進んでいく気がしている。内田氏、白井氏、頑張ってください。

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    2015年06月05日
  • 「おじさん」的思考

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    なるほど、これが2冊目なんですね。確かに、主義主張には一貫した哲学が込められているけど、ご自身であとがきにも書かれているように、筆致が熱いですね。よく似た内容でも、最近のものの方が読み易い気はしました。それでも、十分に示唆的で、自分的には色々考えさせられる部分が多かったですが。

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    2015年04月10日
  • 大人のいない国

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    私が好感をもっている二人の論客の共著だ。ちょっと考えてみれば、二人とも思想や哲学に造詣が深いし、拠点も関西だし、年もほぼ同じなんだから交流がないはずない。そんな二人が「大人のいない国」なんて、これまた(自分のことは棚に上げといて)私が常々、日本に対して思っていることに触れた本が出ているなんて。
    いろいろ話題が出ているけど、最も共感したというか身につまされたのは、終章の対談「身体感覚と言葉」で触れていた内田さんいうところの「大人の芸」ってやつ。
    内田さんは、これまで結婚式とかでスピーチするとき、気の利いた面白いことを言ってやろうとか思っていたけど、それが嫌になってきたと。葬式でそんなことをする人

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    2015年04月05日