内田樹のレビュー一覧

  • 街場の共同体論

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    帯文等の事前情報から、近年の個人主義を否定し、懐古主義を感情的に書いているだけではないかと疑いながら読み始めた。しかし、いい意味で期待を裏切る内容だった。ほぼ全て理論的で、それでいて非常に読みやすい内容となっている。ただ古き良き時代を取り戻す、個人主義こそ理論的な帰結、といったものを否定し、もっと大きな視点で語られている(理論的に)

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    2014年08月15日
  • 街場の共同体論

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    これまでの著作でも繰り返し述べている事がいちばん分かりやすくシャープにまとめられていて、なんなら内田氏の本読むならこれ一冊でええんちゃうかと。身につまされつつ、視野が広がりつつ、点が線に繋がりつつ、様々なブレイクスルーの契機となった。

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    2014年08月13日
  • 街場の憂国論

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    ネタバレ

    2011年から2013年ごろに書かれたブログや新聞雑誌などへの寄稿文を加筆したエッセイ集。

    教育がなぜ営利主義になっていはいけないか、他書で示されたことへのさらなる掘り下げがある。論じているだけで、改善すべき方向性は与えてはいないのだろうが。

    数年後に再読したい本。
    ここで懸念されたことから状況がよくなっていることを信じつつ。

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    2014年08月02日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    今までの内田さんの著作の中で1番時間をかけて読んだ。「戦争論」についてに共感というか、ああだから私はこういうことに言及するのが嫌いだし言及してる人間をテレビやTwitterやらで見るのが大嫌いだったのかとすっきりした。まぁデビュー作から首尾一貫してるから最早感想書くのが難しいんだけど、嫌いな人の好みが合う人の著作は楽しいなあってのと、カミュについての考察に紙幅をかなり割いてくれていたのが嬉しかった。

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    2014年08月01日
  • 街場の憂国論

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     先日読んだ『呪いの時代』はどうもいまいちな感じを多く受けたのだが、この本はとても面白かった。
     いろいろな短い文章を集めたもので、時期的には、震災以後・野田政権から安倍政権、維新の会の台頭といった期間にわたっている。
    安倍政権に関して触れているのは最初の方に収められた 数編だけで、まだ特定秘密保護法案も出てきていない。アベノミクスにさえ触れていないから、せいぜい政権成立直後までの文章群かもしれない。ただ、自民党の「憲法改正案」については批判的に解読している。
     内田氏によると、こういった民主政権後に復活した自民党政権の路線は、一見「復古調」に見えるものの、実は「新しい」ものだということだ。

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    2014年07月21日
  • 街場の憂国論

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    今の日本はどこへ向かって行くのか、を考えていた時に出会った一冊。
    タイトル通り、憂う一冊ではあるが要所要所に希望も見出せる。

    頼るべきものはお金ではなくて、という最終章?の文章をよんで胸にストンと落ちた。

    2014.07.17

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    2014年07月17日
  • 街場の共同体論

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    最近のニュースをみていると、「おとな」になりきれていない「おとな」が多いことを実感させられる。混沌とした日本社会の中でどう生きていくのかー、子どもたちに何を伝えていく必要があるのかー、色々考えさせられることが多かった。

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    2014年07月13日
  • 街場の共同体論

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    『階層の二極化と反知性主義の関連は、指摘する人があまりいませんけれど、これは車の両輪のような現象だと思います』 ー『第七講 弟子という生き方』

    例えば郊外の森に囲まれた一軒家に暮らすことにどれだけの価値を見出だせるか。自己充足的な生活が可能で、自然豊かな環境が整っているとして。

    その問いに応えようとすると、どれだけ個人主義を標榜しようとも、人は究極的には社会的生物であるということを思い知る。なに不自由なく暮らせるとしても、人は他人との遣り取りを求めるもの。例えば最近読んだ「極北」の主人公が、閉ざされてはいるが安定している現状から不確かな未来へ向けて行動することを選択しても違和感なく追うこと

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    2014年08月30日
  • 街場の憂国論

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    行政において費用削減のみを追求するなら、究極アメリカの五十一番目の州になれば良い、というぶつけ方から公民意識の在り方を模索し、神託と憲法のあり方、大阪市の市長のこと、教育のあり方など、まさに「そんなこと書いたら干されちゃうんじゃないの」を書くところから始めることに徹するタッツン渾身のストロングスタイル。

    2013年の一冊。

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    2014年06月18日
  • 沈む日本を愛せますか?

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    とにかく言いたい放題じゃねーか、と切り捨てるのは早計にすぎる。

    少しばかり前の政治談義だが、ほとんどの事象は「言葉」の問題に収斂される。
    言葉の(日本語の)構造の問題でもあるし、言葉をどう扱うかの問題でもある。
    こういうことを押さえていないと、政治でも仕事でも失敗の要因を表層的なものにしか求めなくなり、ますます学習性無力感に陥るはめになる。
    最近「空気」をどう作って人を動かすかってビジネス書を読んだが、感覚的に近いものがある。


    沈む日本を、シュリンクする市場を、ダウンサイジングしていく社会を直視した上で、ビジョンが描けるリアリスト。少なくとも政治の場に求められるのはそんなリーダーっちゅう

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    2014年06月02日
  • 呪いの時代

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    ちゃんと理解できていなかったからかもしれないけど、難しい本だった。
    全体を通して、今問題視されている様々な現象に関して、政治的な観点から原因を探って議論している印象、特に一貫したテーマはないように思った。
    特に気になったのは、
    ・人間の記号化による9.11同時多発テロなどの犯罪
    ・「天職」という概念による転職ビジネス
    ・原発を「荒ぶる神」として鎮める
    という話だった。
    ネガティブな話題が多かったけど、過ぎたことに対してポジティブに向き合う姿勢がいいと思った。
    意識したわけではないけど、この人の著書は二冊目だった(一冊目は生物の福岡教授との対談)ので、この人の本は俺に合うのかも。

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    2014年05月21日
  • 呪いの時代

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    ネタバレ

    アカデミズムの浸透か、政治家の欺瞞か、批評屋が跋扈し、体制をあっさり覆すことに賛成の手があがる時代。
    滋味深い提言が並ぶ。

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    2014年05月19日
  • 身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる

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    はぁ、内田樹はよいですね。
    身体感覚に興味があり、読みました。
    「オニババ化する女たち」三砂さんと内田樹さんの対談。女性の性・出産を軸に、身体感覚と個人の生き方、社会、組織のあり方についての対談。

    目からウロコ。
    ▼コミュニケーションと身体感覚について。
    余白、ノイズ、それを感じる、受け止める、待つ感性。

    ビジネスの現場では、費用対効果(費用は時間的コスト)を考えて、「結論から先に、論点をまとめて、決めない会議は必要ない」などと言われたりするもの。
    それを否定はしないし、チームのメンバーがそうした配慮をすることはお互いの時間と、仕事の先にあるお客さんを大切にすることになる。

    なんでもシス

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    2014年03月30日
  • 街場のマンガ論

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    内田樹の街場のマンガ論を読みました。
    内田樹のマンガに関するblogなどを集めたエッセイ本でした。

    今の教育が画一的な「犬のしつけ」のようなものになってしまっている状況で、マンガは子供たちに人間的な成長について教えている、と言う指摘は面白いと思いました。

    日本でマンガが発達している理由として、日本語の特殊性について言及しています。
    日本語が表意文字と表音文字をあわせて使っているため、日本人は言葉を認識するときに脳内の複数の場所を使っている。
    マンガも絵と言葉が同時に書かれている表現方法なので、これは日本語の特殊性によって発達した、という説明が面白いと思いました。

    少女マンガを読むためには

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    2014年03月29日
  • 呪いの時代

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    自分が漠然と感じていることを、簡潔かつ分かりやすい言葉で表現している。この人の思考に触れららることに感謝^o^

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    2014年03月16日
  • 大人のいない国

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    内田先生と鷲田先生の対談が、とても読みやすくて納得することばかり! 私自身 精神的に大人になりきれていないなぁと反省しつつ、日本独特の社会構造について考えさせられました。何度も読み直したい1冊。

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    2014年03月10日
  • 邪悪なものの鎮め方

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    内田さんのブログの記事の再録本。今回もいろいろ考えさせられました。
    「清水の舞台から飛び降りる」ような切羽詰った状況で下を見ずに飛び降りても、ちゃんとセーフティネットに引っかかるような直感の働き。「どうふるまってよいのかわからない場面で適切にふるまうことができる」こと。内田さんは人間の知性とはそういうものだといいます。なるほど~。

    『1Q84読書中』にある、「おそらく読者は物語を読んだあとに、物語のフィルターを通して個人的記憶を再構築して、『既視感』を自前で作り上げているのである」という記述は目からウロコ。小説を読んで、その中のエピソードや空気を自分の経験や感性と重ね合わせるとき、確かに脳内

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    2014年03月08日
  • 邪悪なものの鎮め方

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    内田樹の邪悪なものの鎮め方を読みました。
    内田樹の主張が記述されているエッセイ本でした。

    「子ども」から大人になれない人が増えすぎた社会、習慣としての「読字」の重要性、偏差値教育の弊害、記号的殺人の邪悪性、モラルハザードの構造、「常識」とは、現在の科学では証明出来ないものもあるかも知れないという柔軟性が大事、など面白い話題が満載でした。
    それぞれの主張は面白いだけではなく、自分の生き方に組み込んでみたいな、と思うものもたくさんありました。

    最後の章は内田樹が学生に向かって語りかける形で書かれていて、こんな先生に指導される学生たちは幸せだなあと思ったのでした。

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    2014年03月08日
  • 街場の憂国論

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    今の日本社会に対する考え方がするすると整理されていく。
    加えて、教育現場で励む人たちへの温かいエールも。

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    2014年03月03日
  • 街場のアメリカ論

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    ネタバレ

    ファストフードやアメコミ、統治システム、サイコ(シリアルキラー)などなど、いつものレヴィナスではなく、トクヴィルというフランス貴族の「アメリカにおけるデモクラシーについて」という著作をもとに書いたアメリカ論。トクヴィルの著作は19世紀のものにもかかわらず、底から読み取れるアメリカという国の本質がほとんど建国当初から変わっていない事に驚き。

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    2014年03月02日