あらすじ
構造主義という思想がどれほど難解とはいえ、それを構築した思想家たちだって「人間はどういうふうにものを考え、感じ、行動するのか」という問いに答えようとしていることに変わりはありません。ただ、その問いへの踏み込み方が、常人より強く、深い、というだけのことです。ですから、じっくり耳を傾ければ、「ああ、なるほどなるほど、そういうことって、たしかにあるよね」と得心がゆくはずなのです。(「まえがき」より)
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
難解な思想について、専門用語をきちんと整理し、たとえ話を多用しており、分かり易く読めました。
そんな見方があるのか、とか、そう捉えるのか、など、日常で触れているものや言葉について、新たな視点を持つ事ができました。
構造主義という、固い言葉でなんだかとっつきにくいですが、読み終わった時は、「これも構造の一つかも」と私の頭で扱えるようになったのには、驚きました。
Posted by ブクログ
「構造主義」についての解説本。
めっちゃわかりやすかった。
内田樹の他の本も読みたいと思ったし、
今回の本で紹介された、名だたる構造主義者たちの本も読みたいと思った。
ただ、レヴィ・ストロースについて、「なぜ近親相姦をしてはいけないのか」という問いの答えとして「女のコミュニケーションを促すため」と提示されたが、そこについての具体的な説明が特になかったので、気になった。今後時間があれば、レヴィ・ストロースの本も読んでみたい。
Posted by ブクログ
目から鱗!面白かった〜〜! 簡単に寄り添って書いてあって優しい笑 まえがきから面白い。 ざっくり説明だから全く本質的には学べてないんだろうけど、だったらこういうこと?だったらこれは?と考えながら読めるのが楽しくていい時間だった。 哲学って、言葉遊びで、屁理屈で進んでいく感じが面白い。そういう考え方もあるのか!さすが思想家は違う、、と驚嘆する笑 理系の勉強ばかりしてきたから背景知識も思考体系も文系とは全く違うんだろうなー残念だな〜と思った。 構造主義からの現代思想の流れを今度は知りたい 面白かったー!!内田樹さん凄すぎ
Posted by ブクログ
十数年ぶりに再読。
自分、自分の思索の独立性や独自性を根本から問い直す契機となる本です。
「自分こそが正しい」という感覚が少しでもある方、健全なバランスを己のうちに取り戻す処方箋は、この本かもしれません。
いろんな思想家の考え方が紹介されていますが、自分が今回最も引き寄せて理解しやすかったのは、ラカンに関する説明にあった下記の記述でした。人間の赤ちゃんが自己を認識する過程についての分析で、自分の子どもを見ていても首肯できる部分が大いにありました。
―人間は「私ではないもの」を「私」と「見立てる」ことによって「私」を形成したという「つけ」を抱え込むところから人生を始めることになります。「私」の起源は「私ならざるもの」によって担保されており、「私」の原点は「私の内部」にはないのです。(p.172)
Posted by ブクログ
繰り返し読みたい本だった!
難しいなとハードル高く感じてしまいがちな哲学(構造主義)について、例も多用しながら分かりやすく書かれていた。
エクリチュールの話で、語り口の変更によって無意識的に外見、生活習慣までも変化していくという話がとても興味深かった。
Posted by ブクログ
構造主義というものをネット検索しても
「私たちの思考や行動は、所属している社会や文化によって決められている」という文言に肌感覚的にピンとくるものがなく、初心者でもわかりやすい書籍は無いかなと探してたら、これを見つけたので購読。
読み進めていくうちになんとなーく構造主義というものが見えてくるし、
現代思想に疎い私でもわかりやすく書かれていると思う。
私の理解では、人間が生きているうちに獲得した概念や言語、習慣により身に着けた文化や想いにはカテゴライズされた名前(記号)が付けられていて、人間はその「構造」に左右されて考えさせられているため、その「構造」から外れて物事を考えることができないということかなと。
そのため人は外的要因により自己を形成していくし、外的反応により自己を認識できるのかと思う。
新しい価値や教養を獲得すれば世界が広がり、ある特定の「構造」に囚われれば心理的盲目になる。
生活習慣を改めれば体調がよくなり、心も洗われるなんてことがよく言われるが、それも「構造」の力かも?と思ってみたり。
部屋がきれいな人は落ち着いている人が多いとか(笑)
Posted by ブクログ
読む眠り薬です。私はどう頑張ってもなぜか二、三行読んでは寝落ちするのを何日も繰り返しとうとう読み切ることができませんでしたが、大変良い入眠を得られました。あとがきがいいですよねえ。
Posted by ブクログ
評価出来るほど理解できた気がしないのだが…ところどころなるほど、そういう捉え方もあるのか、といった気付きが得られる所があった。哲学だったり言語学だったり精神分析だったり、近いようで多様な話題が出てきている印象。
Posted by ブクログ
構造主義という明らかに難解な内容を噛み砕いてわかりやすく説明してくれていてすごいと思いました!まえがきで「私たちのような凡人」と書いていましたが、内田樹さんは頭が良すぎて全然凡人ではないですが…ほんものの凡人である私も理解できるような文章で、本当に頭がいい方だな〜と感じました。
自分の目にナチュラルに映っているものは、私たちの社会集団固有の民族誌的偏見だという部分、非常に心に刺さりました。自分が常識だと思っていることは、意識しないと常識だと思っていることさえも忘れてしまうため、危険だなと思います。自分の常識を疑う、このことを忘れずに過ごしたいなと思いました。
ソシュールのところですが、「名前がつくことである観念が私たちの思考の中に存在するようになる」(p.67)というのは、本当にその通りだと思いました。私の学生時代にはなかった、イエベ・ブルベや出目・奥目、骨格タイプなどの容姿のカテゴライズに関する言葉は、流行するまで意識した人はいなかったですが、できてからはみんなこぞって気にするようになりました(こう文字にしてみると非常に自明ですが)。若い頃から線がたくさん引かれた世界を生きている今の学生の子たちは、自分を枠の中に入れてしまって生きにくいという思いを抱えてしまったりするのではないか、と読みながら勝手に考えていました。
最近哲学の本を数冊読んだのですが、今まで当たり前に受け入れてきたことを疑うことの面白さを感じています!哲学の本これからたくさん読んでいきたいです…!
Posted by ブクログ
正しさとは何かについて、別角度から考えるきっかけとなった。
私たちには自らの意思なんてものは存在しなくて、環境によって全てが決められているのだとしたら。正しさとはなんて不安定なものか。各々の生活する環境によって決められているとしたら、その数だけ正しさも存在する。人によって解釈が違うものは定義として成り立つのか?そもそも正しさなんてものは存在すらしていない?揺るぎないものなんて無くて、揺るぎないものがあると信じたい私たちが生み出したもの?
自分の存在が揺らぐ考えな気もするけど、自分の正体に近づけている気もするし、考え続けることをやめないことが人間には必要なのかな。
Posted by ブクログ
高校の倫理で習ったことをおさらいしつつ、そういうことだったのか!と整理できてとてもおもしろかった。
マルクス主義と同じように、構造主義が当たり前の世界もみんな飽きていくのだろうか...これからの見方まで聞いてみたいと思った
Posted by ブクログ
2025/6/3
「この本を読めば構造主義について理解できる!」とは言えないが、「自分」というものが思った以上に「自分以外」によってかたちづくられている、ある種決定されているような気はした
そんな感覚を残してきたこの本はそういう意味で構造主義を体感させたのかもしれない、そしてそういう意味で「構造主義の入門書」として名著とされているのかもしれない
Posted by ブクログ
「関心の深さや細かさの違いが言葉を決める(=知的能力の差ではない)」
これは、現代日本でまかり通ってる風潮がいかに空虚なものか教えてくれる。
知ってる人、エリート、論破できる人こそ賢い。的な風潮がいかに空虚なものか。
たしかに、私と違う人は違うことに関心と知識を抱いており、それが知的か否かとは関係なく、それぞれの世界に必要な、ことを知っているし関心を持っている。
「実存主義は死んだ」
実存主義はその単線的な見方及び、存在するものの本質があるという姿勢が、故に我こそは正しく、我こそは進歩の頂点にいる。と考える。
それは傲慢であり世界、とくに歴史を説明できない。と実存主義の死を宣告したのがレビィストロース。
「功績は後世が証明する」
とよく言うものの、その後世なる時の価値感なりの尺度である。
そして、絶対的ではないが故に真の正しさや正義なんてない。ってことを言ってる。
だから、他者との関係とそのインストールされている前提の差の中で、常に謙虚であらなければならない。
と理解したけど、構造主義ムズいぞ。。。。
Posted by ブクログ
「寝ながら学べる」とのことだったが、私の頭では「寝ながら」では難しかった。特にラカン。
しかし、筆者も書いているように「たとえ話」がたくさん盛り込まれているため、最終的にはまあまあ理解できたかなと思う。熊ちゃんのパジャマを着て寝るわけには行かなくなるという箇所は面白かったが、すっと納得できた。
Posted by ブクログ
大学生以来の再読。
当時は理解できていなかったことが、分かる嬉しさ。
『「入門書がおもしろい」のは、「誰も答えを知らない問い」をめぐって思考し、その問いの下に繰り返し繰り返しアンダーラインを引いてくれるからです。』
構造主義というのは・・・
私たちはつねにある時代、ある地域、ある社会集団に属しており、その条件が私たちの見方、感じ方、考え方を基本的なところで決定している。
構造主義について代表的な思想家の考えをぎゅぎゅっと濃縮して解説してくれる。
フーコーとレヴィ・ストロースを読みたい!
Posted by ブクログ
構造主義について、レヴィストロースだけでなく、様々な観点で概要を知ることができた
寝ながら学べる、とある通りページ数も少なく読みやすかった
反対に言えばあくまでカジュアルな内容なのだ、本格的に学ぶためには他の本が必須であろう
Posted by ブクログ
3度目の再読。構造主義が少し理解できた。対象物からどう意味を抽出するかという方法論的な本ではなく、ソシュール、フーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンたちがどうやって世の中を定義し意味付けしてきたか
Posted by ブクログ
【2015年11冊目】
久しぶりに知的好奇心を揺さぶられる新書でした!
「構造主義」がなんなのかは結局まだよく分かりませんが、内田樹さんの読みやすい文体のおかげで、構造主義に影響を与えた思想家たちの考え方のほんの一部くらいは理解できました(^^)
難しいことを噛み砕くってなかなかできないので、著者の頭の良さに脱帽です!
2020.25th
5年ぶりの再読。☆×3
とにかく難しかった。5年前より頭が固くなったか、それとも5年前には分かったフリして感想書いたかどちらかでしょう(笑)。
2026.10th
6年ぶり再読。☆×3.5
やっぱり寝ながらでは学べないw
難しい…汗
各章ごとの言いたいことは何となく分かるんだけど、そこから演繹的に「じゃあ構造主義とはなんぞ?」と説明できるかというとフワッとしてるw
こういう考え方もあるんだーっていう頭の体操的な読み方をする分には楽しい(それでも難しいけど。)。
Posted by ブクログ
まず始めに言いたいことは、私には早すぎたということ。難しい!
構造主義の入門書となるような1冊とのことだが、知識0の私には1つ1つの文章を理解するのがやっとで全体の繋がりなどはわからずついていけなかった。わかる人にはかなり理解しやすく書かれているらしく、単純に私の理解力・読解力に問題があるだけなのであしからず。
印象に残ったのは、「ことばは「ものの名前」ではない」という節。言語活動とはちょうど星座を見るように、もともとは切れ目の入っていない世界に人為的に切れ目を入れて、まとまりをつけることだ。
Posted by ブクログ
映画や漫画などで、本当の自分や生まれてきた意味を確信するシーンをよく見る。感動的だが、ウソくさいのである。
本書で寝ながら学んだ構造主義はそのウソくさい演出をウソだと断じながらも、同時にホントの演出も無いよ、と言ってくれる。これはある意味ホッとする。存在するかも分からないホントの自分を探すのは疲れるからだ。
他者との言葉を使ったやり取りの中でしか自分は定義され得ず、他者から独立した純粋な自分はいないのである。言い換えれば、他者との関係性をうまく設計できれば、より良い自分を作り上げることができるのである。
構造主義とは全ての常識を括弧に入れるような考え方であり、なんとも歯切れが悪い。しかし、そうしないが故に特定の価値観に固執して人は精神を病むのも事実である。
今の自分にとっての常識や客観視は、ある時代・ある地域の偏見に過ぎないことを意識する。すると、本当に自分が身を置くべき場所が分かるのでは無いだろうか。
Posted by ブクログ
さくさく構造主義の歴史やざっくり誰が何を言ったのかを知ることができた。どういうこと?と思う思想もあったけど、内田樹も若い頃はちんぷんかんぷんだったそうなので、歳を重ねてから、改めてこの本で紹介された哲学者たちの本を読みたい。
Posted by ブクログ
ここ最近は実存主義にどっぷり浸かってふやけてきつつあった。レヴィ=ストロースがサルトルの実存主義を批判したことを知り気になり、まずは入門からということで本書を手に取る。
「人は世界に生かされている」という感覚に似ていると思ったが、実存主義を批判するほどではないと思った(笑)
Posted by ブクログ
"寝ながら学べる"といいつつ、寝ながら学べるほど簡単ではなかった(笑) というのが最初の感想。
2回目読むともうちょっとすんなり入ってきそうかも。でも、他の専門書や入門書よりは確かにわかりやすく表現されているのかもしれない。
今では当たり前となった「構造的に物事を理解する、説明する」概念としての構造主義を、さまざまな哲学者の歴史的なバトンを引き継ぎながら述べている。
最終章のラカンの精神分析の話は「カウンセリングとは何か」を読んでいたから理解しやすかった。
もう一回読んでみようかな。
以下、メモ
--------
善悪の観念は元々あったまのか?違う。みんなが自分の利益を追求する社会の場合、他人から奪い取ることが正当化される。結果、自分の資産が保護できない。だから、自分の資産・利益を最大限にする前提で、他人の資産は手を出さないようにする→これが規範の根本の考え方。そのために大衆を束ねる司法や政府ができた。
これが加速して、大衆は「みんなと同じである」ことが目的となった利他主義になってしまった。ここに自分の利益を最大化する目的はない。頭で考えることをやめてしまった。これを批判しているのがニーチェ。
ニーチェは大衆にならないために、貴族であれ。もっというと超人であれ。という。しかし、超人がどういうものか、は定義されてなく、「どういうものでないか」だけ定義している。だから常に自分が大衆より上であることを確認できるように下の大衆を置いておかないといけないという、なんとも感じの悪い定言がなされている。
------
ここまでが地ならし。
ここからが構造主義の始祖。
言語はいかにして生まれたか。
星空を見て、それをただの星として見るか、星座を知っている人には多くの星座が見えるように、枠組みをどのように設けるかが言語の役割。
日本は「肩が凝る」という表現を疲れたニュアンスで使うが、英語では” have a pain on the back.”というらしい。つまり、背中に痛みを感じるということ。人間の作り上痛む場所は同じだが、苦労したというニュアンスをどこで感じとるか、どういう枠組みとして切り取ったのかはその言語によって異なる。
Posted by ブクログ
構造主義というものは実際非常に難解なのですが、めっっっちゃ噛み砕いて冗談まじりに言うとこういうことなんだよっていう解説本でした。
ですが、その例え話すら???ってなるくらいだったので、フーコーやラカンといった哲学者の書籍は読めたもんじゃないだろうなと思いました。
とはいえ200ページ無いくらいだったので、入門書にはいいのかも...?
Posted by ブクログ
内田樹先生の「寝ながら学べる構造主義」を読みました。とても分かりやすい作り。まず、構造主義前史があって、全体感をつかむ。それからフーコー、バルト、レヴィストロース、ラカンのそれぞれについてざっくりと学べる。ただ、レヴィストロースがしか良く判らなかった。というかわかったつもりでも記憶に残らなかった。もっと、しっかりと読み込まないと。