感情タグBEST3
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期間限定とうたわれているが、今でも十分にリーダブルです。
第1章 「ひとはなぜ仕事をするのか」「断定するひとをみたらバカと思え」など学生とのやり取りが、わかり易く、かつ論理的でふむふむと読んだ。
やっぱり内田樹は良い。
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おじさん的思考のパート2。個人的にはこちらの方が、知的刺激ともに、論旨の納得度、エンターテイメント性ともに高いと感じた。相変わらずの内田節である。世にあるもの全ては多面的に観る事ができ、見方ひとつで様々な見解が生まれる。最近凝り固まってきていた自分の脳を耕すためにも、改めてこういったテキストを味わう必要があると感じた。
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「自分の思考と言語を閉じ込めている檻」をはっきりと見せつけられる。そんな本。こういう経験ができる本って、なかなかないのではないかと思う。すごく面白かった。
ものごとを考える上で、視点の置き方という、考え方を考えてみることが大事なんだと思った。
p.155
同世代の人間と自分を比較するな。
これが若い諸君への年長世代からのご忠告である。
読みだすと止まらなくなるが、これは‐文庫版あとがき‐で内田さんが述べている「グルーヴ感」や「文体」が、この本の中に、たしかにあるからだと思う。
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いやはや,鋭すぎる,この本は.
最近はやりの内田樹さんの本ではありますが,ほぼ10年前に雑誌などで掲載された文章をまとめたものです.これが,本当に鋭い.この本の中身があまりに鋭すぎて,電車の中で読んでいて,本当に卒倒しそうになるくらいでした.思いっきり頭を度疲れたような感覚.ものすごく考えさせられます.
この本を読むと,最近の内田樹さんは丸くなったような気がしてきます.切れ味の鋭さはこの頃の方があるのかもしれません.
特に,人間に関する洞察がすごすぎる.この本は名著だと思います.
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面白い。
どうして私が村上春樹を受け付けないか、分かった気がした。
内田的春樹の読み方を踏まえて読んだら、もう少しマトモに読めるんだろうか。試したくないけど。
コンテンツは古いけど、今でも面白く読めるのは本当にすごいな。
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内田せんせはどうしていつもわたしの思っていることを的確に表現してくださるのだろう、と思っていた。
それは内田せんせが「私の専門家」だったからか〜。
今回は「天風先生の七つの戒め」に唸る。
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期間限定だなんて、たしかにトピックは古いけど、内容は古びていない。巻末のリーダビリティについてを読んで納得。これまで読んだ著作ではあまり注目してなかったけど恋愛についての考察が今回目立って良かった。
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告白すると、10年ほど前まで自分は、たとえば「日本は世界に誇れる国になるべきだ」なんてことを考える人間だった。
保守とか革新とかイデオロギーといったものに深く興味を持ったことはないけれど、位置的にはかなり保守で、今もそれはさして変わらないのだけれど、ぐらぐらしたのは内田樹先生の本と出会ったから。
「『日本は世界に誇れる国になるべきだ』なんて偉そうに言うけれど、そもそも国って何かなんて考えたことある?」
内田先生はいつも物事を根本に立ち返って考える。だから容易に結論が出ないのだけれど、その思考の過程、有り体に言えば、「のらりくらり」とした感じが癖になる。
そこから、それまで考えもしなかった結論が顕現する。考えもしなかったことなのに、常識的に考えれば確かにそうだと納得してしまう。「目からウロコが落ちる」とはそういうことをいうのだろうと思う。
「日本は世界に誇れる国になるべきだ」などと軽々に口にすべきではないと反省させられる。
それは自分の頭であらゆる知識を総動員して思考した結果、言っているのですか?―
内田先生はいつもそう問うているような気がして、本を読むたびに粛然と襟を正すことになるのである。
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いつもの内田節だが毎回はっとさせられる言葉がある。
同じ事を何度も何度も、ありとあらゆる表現やたとえ話を使って、繰り返す。「正しいことはどうしても断定できない」という根本的な問題を取り上げながら、飽くことなく「真理」を問い続けている。そこには内田氏のどうしてもこれだけは伝えたいという姿勢が伝わってくる。
思想というものはすべからくそうあるべきである、と理解した。
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読書の大切さは「自己崩壊と再生の物語を受け入れること」という説明に納得。他にも色々示唆にとんだ文章が満載で、何年かしたら読み返してみようと思う。「おじさん」というタイトルで読者を限定してしまうのは、少々勿体無い。大学生とかに読んで欲しい。
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(以下引用)
●男が女を「守る」には、2つの仕方がある。「女の成長を妨げる」守り方と「女の成長を待ち望む」守り方である。(中略)「女の成長を待ち望む」男は、彼女の自立を、つまり彼女がもう「支えなし」に生きていけるようになる日を、その男自身が不要になる日を逆説的に待ち望んでいる。この逆説的期待に有り金を張れるような男はレアである(P15-16)
●男が「君が何を望んでいるか、私はわかったよ」ということを女は決して許さない。(中略)彼女が愛する男性が「彼女が何を欲望しているのか」分からずに悩む姿を見ること、それは女性にとって尽きせぬ快楽の源泉である。(P70)
●恋愛の本質は「失敗することにある」。(P97)
●日本刀の斬りの場合、「右手は遠くへ刀を投げ、左手は引き寄せる」という相反する力を同時に使うことによって、非常に斬りに冴えが出る。(中略)相反する2つの力が1つのシステムの中で同時に作用するとき、そのシステムそのものがものすごいエネルギーを放出する。(中楽)複数のファクターを同時に容認しておいて、そこでバランスをとるのがいい。(P222)
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内田樹さんは、哲学者、武道家。
最近、文庫になったこの本を購入。
先週は、今をつめる本が多かったので、休日の今日は軽い本から登場。
①判断が誤りであることが事後的に明らかになったら、その責任をとって、粛然と制裁を受ける覚悟がある人間だけが、「マニュアルがない」状況で判断をくだすことができる。(p138)
②少数派というのはつねに必要だと思うのです。政治的な機能としても、少数派は集団のバランスをとる役割を果たすものだと思います。
③僕が毎日たくさんものを書くのは、基本的に理解したいからなんです。(中略)じつは書き出す前は何もわかっていなくて、最後まで書いてみてやっとわかる、そういうものってあるじゃないですか。(p251)
これらのフレーズは自分の今の気持ちにぴったりです。
参考文献はデュルケーム『自殺論』、三島由紀夫『文化防衛論』。
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人間が精神的に追い詰められる状況というのは 、端的に言えば 「一人で生き 、一人で運命と対峙し 、一人で責任をとり 、一人で問題を解決する 」ことを強いられる状況である。
「自立者 」というのは堅牢な基盤の上に立っているもののことではない 。そうではなく 、 「自分が 」つかまっているもの 、 「自分に 」つかまっているもの 、そういった 、すべての関係するファクタ ーの織りなすネットワ ークのうちに 、自分の「いるべき場所 」を見つけだすことのできる人間のこと。
やっぱりパートナーは作るべきなのか?
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『「おじさん」的思考』(角川文庫)の続編です。
第1章「街場の現代思想」では、大学の先生と彼の研究室にたずねてきた学生のやりとりのかたちで、さまざまなテーマについての著者の考えが語られています。ただ、ここに登場する「先生」のキャラクターと、これまで著者の本を読んで漠然といだいてきた著者の印象があまりかさならず、ちょっと作りすぎの印象があります。とはいうものの、前著『「おじさん」的思考』などで展開されている著者の思想がより生き生きと語られていて、興味深く読みました。
アジサカコウジの四コママンガもいいアクセントになっています。
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内田さんの著書にしては、あまりぱっとしなかったです。
『「おじさん」的思考』のほうが断然おもしろかったかな。
しいて言うなら、中村天風さんの節に出てきた弱さの話と、変化を前提とした社会理論が興味深かった。
あまりおもしろくなかったと思いつつも、この読みやすさ、内田さんの本のリーダビリティはすごい。
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流行りの内田樹が、今ほどお偉方じゃないけど、でもとっても旬だった頃に書いた本。率直な断定型口調は歯切れよく、100% agree!!!!!!!といかずとも、成る程ね!目から鱗よ、と思える点が幾つかあった。そういう意味では筆者自賛の如く、readable。10年前に『私を代弁しえないマスメディア』をいいあてているのはすごい。見よ、このソーシャルメディア時代を!って感じですよね。論理性や一貫性に固執しすぎず、自分の思考直感に誠実な姿勢が、このひとの魅力なんだろうな。この本のなかに答えを求めるより、この本を思索のきっかけにする、そんな本だと思います。
Posted by ブクログ
「暴力の伝播を停止させる方法」で述べていることは,当たり前だけど大切なことだと思う.常々,著者は後年読んでも大丈夫なように書いていると述べているが,話題が時事に関するものはやはり賞味期限がある.