内田樹のレビュー一覧

  • 日本辺境論

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    「ここではないどころか、外部のどこかに、世界の中心たる「絶対的価値」がある。それにどうすれば近づけるか、どうすれば遠のくのか、専らその距離の意識に基づいて思考と行動が決定されている。そのような人間のことを私は本書ではこれ以後「辺境人」と呼ぼうと思います。」

    本書を読んでいて、自分が、著者の言う辺境人の思考方法になっているのだと度々思い返された。

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    2021年08月08日
  • 街場のメディア論

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    よく「ポストが人を作る」といいますけれど、ほんとうにそうなんです。…「自分が何をしたいか」「自分には何ができると思っているか」には副次的な意味しかありません。

    →自分探し若者に対して、日ごろから思っていることで、全く同感。

    社会的共通資本というのは、原理的に言えば、個人の恣意にも政治イデオロギーにも市場の需給関係にもかかわりなく保全されなければならないものです。

    →医療や教育は社会的共通資本であり、メディアによる正義の暴走がそれを危機にさらしていると言う主張であったと思うが、個人的には、それは医療・教育にかかわらず、すべての産業に当てはまる事項ではないかと思う。社会的共通資本そのものが重

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    2021年08月08日
  • 街場の天皇論

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    「おことば」から展開する天皇制のみかた。その視点ははなかった。源平合戦や日本書紀に遡り梅原猛とつながってるのが面白い。

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    2018年08月18日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    このレベルの本が一番わかりやすい。厭世的な世の中で、誰も意思決定をしない状態が続いている。日本を正常な形に戻すべきだね。その方法論は今国会で審議されている改憲論ではないことだけはわかってる。頑張れるかな、戦争も安保も知らない世代が。問われてるね。この世代の役割が。

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    2018年07月25日
  • 直感はわりと正しい 内田樹の大市民講座

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    内田氏がAERAに寄稿していたコラムを文庫本化したもの。約10年前のもので当時の政治や経済、社会、文化など様々なテーマが取り上げられており、内田氏の指摘が短くまとまっていて読みやすく、理解しやすい。この人の指摘は鋭さというより噛んで言い含めるような浸透力にあるのだと実感。「貧しい人にもっとお金を配分せよというのは、金さえあれば問題は解決するという拝金主義の裏返し」「同じ仕事ができるなら賃金が一番安い労働者が良い労働者」「自分は知らないけどなんだか面白そうな話を排除しないセンス」

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    2018年07月19日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    買い置きしていたが、濡れかかっていたので急きょ読み通す。この人の本、やはり面白い。 2000年代の空気感がよくわかる。

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    2018年07月12日
  • 困難な結婚

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    毎度お馴染み、内田樹先生の本
    適切なメッセージのやりとりをすることを「仕事をする」という。コミュニュケーションが適切にできない人に仕事がテキパキとこなせるはずがない。仕事の90%くらいは他者とのコミュニュケーション。「耳を塞いでいる人」にはこれができない。頼んでいないことをやって、頼んだことをやってくれない。だからそういう生き方をしていると、どんどん「仕事ができないやつ」という評価が確定していく。すると職場はますます居心地の悪いところになる。大事なのはコミュニュケーション感度。

    共同生活を営む上で1番大切なことは「機嫌がよいこと」高い目標を設定していると、みすぼらしい現場との落差を思い知らさ

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    2018年07月07日
  • ぼくの住まい論

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    公共性のある住宅建築入門書でもあり、
    内田樹先生の思想への入門書でもある。
    そうそう、それが言いたかったんだ!と痒い所に手がとどく本。母港論の話にぐっときた。
    建築をはじめたての時よりしばらく学習したあとの方が味わい深く読める。

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    2018年07月13日
  • 変調「日本の古典」講義――身体で読む伝統・教養・知性

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    能や論語などの古典をベースに、教養や知性についての対談を書籍化したもの。タイトルに変調とあるように、一般常識では見られない解釈や解説が非常に面白い。「不惑の惑は、本来は域であり、枠にとらわれるなという意味」「教養とは、外部に開かれた小さな窓枠。内部の言語のみで説明できるわけがない」「笑いは割らい。その場の雰囲気を割って変化させるもの」「自由とは不安定。四つ足から二足歩行となり、さらに飛ぼうとしている」「雨粒を感じようとする動作を制御して行うことはできない」「矛盾はあって当然。最強の矛があったら世界は終わる」「事象の背後に見えないパターンを見いだすことが戦略」

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    2018年06月07日
  • アジア辺境論 これが日本の生きる道

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    面白いのだけれど、☆を1つ減じたのは本書の目論見である「明るい未来像の提示」よりも、現状への不満が多く述べられていたような気がするから。
    もちろん現状の分析があっての未来像だとは思うのだけれど、もっともっと「どんな可能性があるのか」という点について聞きたかったので、その分が残念でした。

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    2018年05月11日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    大坂 上町台地を特段意識したことは無かったけれど、一度歩いて確認してみたい。『村上海賊の娘』の世界を思い起こしながら読んだ。
    京都は船岡山のパワースポット、六道珍皇寺、鳥辺野、清水寺。珍皇寺近くに住んだことがあるけれど、確かにあの世的な雰囲気があったように思う。
    奈良の大神神社も未体験だけれど、ぜひお参りしたい。

    内田さん、釈さんのかけあいが、適度に霊的、宗教的で入ってきやすい。能にももっと触れてみたい。

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    2018年03月26日
  • 最終講義 生き延びるための七講

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    相変わらずの内田節で読んでいて面白い。大学建築の話とか、異質な人が居た方が全体として生存確率が上がるとか、いずれもどこかで読んだことがある話な気もするけど、同じ話を色んな例えを入れつつアップデートしていくのがこの方の流儀だとは思う。
    ただ、読んだことない話もあって、その部分は非常に興味深く読めた。誰が読んでも自分の話だと感じるという、複数の立場を同時に盛り込む文章(倍音)の話は、なるほどな、と思ったりした。個人的にも倍音のある文章を書いてみたいな、とそんなことを思った。

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    2018年03月23日
  • 街場の天皇論

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    2016年8月の天皇の「おことば」について内田さんの考えは新聞等で読んでいたので大枠はわかっていたけど、初めて読んだ内容もたくさんあった。
    これは改憲を考え直すよう促したものだと諸外国では報じられていることとか。

    後半の天皇論以外の文章が意外と(?)めっぽう面白かった。
    吉本隆明の「大衆」についてとか、源平合戦は馬を操るのがうまかった源氏(陸)と、船を操るのに長けていた平氏(海)の戦いだったとか、能はもともと死者を鎮魂するために生まれたとか。

    ほかにもいろいろと面白い視点がてんこもり。書ききれないのが残念。

    (メモ)鎌倉仏教のことを知りたければ以下の本が良さそう。
    ・鈴木大拙「日本的霊性

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    2018年03月11日
  • 村上春樹にご用心

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    ネタバレ

    私は村上春樹はあまり好きじゃないです。
    (アンチではないですよ?ただ、つかみきれないその文に
    畏怖も感じるのですが、なんか、怖い)

    著者は珍しいことに
    冬ソナが好きなのです!!
    しかも超真面目に語っているぜコノヤロー。
    ここまでいろいろと思いを巡らせることができれば
    幸せなんだろうなぁ。

    村上春樹の魅力をこれでもかと
    ぶつける、著者らしい(と言われる)作品。
    翻訳しやすい文だということに
    驚かされました。

    現実にフランス語にかかわる彼が訳した分と
    原文は近いのよね。
    しかもハルキストらしく、
    大体文脈予想をしてらっしゃる(笑)

    文壇のかくかくしかじか話も
    必見であります。

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    2018年03月07日
  • 街場の天皇論

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    今の世の中で
    起きていることを
    自分なりに
    すっきり
    させたい時には
    内田樹さんの本が
    とても良い

    読みながら
    考えたり
    考えながら
    読んだり

    思考のストレッチを
    させてもらっているような
    気がしている

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    2018年03月05日
  • 街場の読書論

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    読書本はただ本の紹介か感想が書いてあるだけのことが多いが、内田氏のものは、著書の論考がふんだんに盛り込まれており、色々な刺激がある。いくつか読んでみたいなという本があったので、参考にまたいくつか物色してみよう。

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    2018年01月12日
  • 街場の天皇論

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    今上天皇の退位を来年に控え、天皇や天皇家の報道や
    様々な天皇論が語られていますが。
    確かに民族の特殊性を下手にとらえると大変なことに
    なるとは思いますが、天皇が存在するという日本国の
    特殊性はあるのだろうと思います。
    そこに立憲民主と天皇性の2項対立の中の矛盾や、
    そこからくるであろう抑止力というのも
    ありえるのだと思いますが、そこに全能性を持つのも
    怖い気がします。

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    2018年01月07日
  • 街場の読書論

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    ワークショップ・デザインなどをやっていると面白い視座からの提言は必要。これからは内田さんの書籍を読み直し、読み直し、そこから発案しようと画策している。

    思考停止に陥らず考え抜くとはどういうことかを身をもって示してくれている先達だと思う。これからも是非新しいものを提供いただきたいと思う。

    内田さんのマンガの趣味が自分のと結構合うのにビックリ。是非お会いしてお話ししたい。

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    2017年12月17日
  • 日本の覚醒のために

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    20世紀にアメリカが戦争をしてきたのは、イラク戦争を除くと、ウッドロー・ウィルソンからバラク・オバマまですべて民主党の大統領の時代です。共和党は本来戦争をしたがらない。外国の紛争に介入しないで、ひたすら国益増大をはかるというのが共和党の基本戦略です。

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    2017年12月11日
  • 日本の覚醒のために

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    コミュニケーションや伊丹十三、白川静などの講演集。

    白川静について読んでいるとき、孔子が周公に託して思想を語ったように白川先生は孔子に託して自分の思想を語っていると説いていた。それを読みながら、途中でその語り口がまさに内田氏が白川先生に託して自分の想いを語っていると気づき、その入れ子構造というか、メタ的な構図になんともざわざわした。あとがきによればいつもの焼き直しで、一番出来が悪いと書いてあったけど。

     どの話も刺激的で、何度か読み返して考えたいものだった。見返すと、けっこうマーカー引いているものなぁ。

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    2017年12月02日