内田樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
よく「ポストが人を作る」といいますけれど、ほんとうにそうなんです。…「自分が何をしたいか」「自分には何ができると思っているか」には副次的な意味しかありません。
→自分探し若者に対して、日ごろから思っていることで、全く同感。
社会的共通資本というのは、原理的に言えば、個人の恣意にも政治イデオロギーにも市場の需給関係にもかかわりなく保全されなければならないものです。
→医療や教育は社会的共通資本であり、メディアによる正義の暴走がそれを危機にさらしていると言う主張であったと思うが、個人的には、それは医療・教育にかかわらず、すべての産業に当てはまる事項ではないかと思う。社会的共通資本そのものが重 -
-
Posted by ブクログ
毎度お馴染み、内田樹先生の本
適切なメッセージのやりとりをすることを「仕事をする」という。コミュニュケーションが適切にできない人に仕事がテキパキとこなせるはずがない。仕事の90%くらいは他者とのコミュニュケーション。「耳を塞いでいる人」にはこれができない。頼んでいないことをやって、頼んだことをやってくれない。だからそういう生き方をしていると、どんどん「仕事ができないやつ」という評価が確定していく。すると職場はますます居心地の悪いところになる。大事なのはコミュニュケーション感度。
共同生活を営む上で1番大切なことは「機嫌がよいこと」高い目標を設定していると、みすぼらしい現場との落差を思い知らさ -
Posted by ブクログ
能や論語などの古典をベースに、教養や知性についての対談を書籍化したもの。タイトルに変調とあるように、一般常識では見られない解釈や解説が非常に面白い。「不惑の惑は、本来は域であり、枠にとらわれるなという意味」「教養とは、外部に開かれた小さな窓枠。内部の言語のみで説明できるわけがない」「笑いは割らい。その場の雰囲気を割って変化させるもの」「自由とは不安定。四つ足から二足歩行となり、さらに飛ぼうとしている」「雨粒を感じようとする動作を制御して行うことはできない」「矛盾はあって当然。最強の矛があったら世界は終わる」「事象の背後に見えないパターンを見いだすことが戦略」
-
Posted by ブクログ
2016年8月の天皇の「おことば」について内田さんの考えは新聞等で読んでいたので大枠はわかっていたけど、初めて読んだ内容もたくさんあった。
これは改憲を考え直すよう促したものだと諸外国では報じられていることとか。
後半の天皇論以外の文章が意外と(?)めっぽう面白かった。
吉本隆明の「大衆」についてとか、源平合戦は馬を操るのがうまかった源氏(陸)と、船を操るのに長けていた平氏(海)の戦いだったとか、能はもともと死者を鎮魂するために生まれたとか。
ほかにもいろいろと面白い視点がてんこもり。書ききれないのが残念。
(メモ)鎌倉仏教のことを知りたければ以下の本が良さそう。
・鈴木大拙「日本的霊性 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は村上春樹はあまり好きじゃないです。
(アンチではないですよ?ただ、つかみきれないその文に
畏怖も感じるのですが、なんか、怖い)
著者は珍しいことに
冬ソナが好きなのです!!
しかも超真面目に語っているぜコノヤロー。
ここまでいろいろと思いを巡らせることができれば
幸せなんだろうなぁ。
村上春樹の魅力をこれでもかと
ぶつける、著者らしい(と言われる)作品。
翻訳しやすい文だということに
驚かされました。
現実にフランス語にかかわる彼が訳した分と
原文は近いのよね。
しかもハルキストらしく、
大体文脈予想をしてらっしゃる(笑)
文壇のかくかくしかじか話も
必見であります。