内田樹のレビュー一覧

  • 街場のアメリカ論

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    かつて盲信的なハードロック少年だった私にとって、アメリカの原初的なイメージは「ハードロック王国」です。
    私がハマったのはモトリー・クルー、ガンズアンドローゼズ、メタリカ、ハードロックではないですがレニー・クラヴィッツほかいろいろ。
    日本人が逆立ちしたってかなわないハードロック王国。
    もちろん、軍事力も経済力も超一流。こんなことは自明過ぎて、誰も言わないほどに強大な国、アメリカ。特に冷戦終結後は、史上に冠絶する超大国として世界に君臨しました。
    「しました」と過去形で書いたのは、近年の凋落ぶりが著しいからですね。
    自動車の都・デトロイトの財政破綻に象徴されるように自動車産業の衰退は著しいですし、財

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    2013年11月23日
  • 大人のいない国

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    大人のいない国。日本にたいしての警鐘
    大人になるということはどういうことか
    大人がいなくても社会的に成り立つように成熟した社会
    哲学者としての2人の造詣の深さ
    難解さを感じながら、少々読むのに苦労しましたが
    面白かった。

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    2013年11月15日
  • 価値観再生道場 本当の大人の作法

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    右肩上がり の 幸福という
    呪縛 から 逃れる 方法
    自分が 何かして それに対して いろいろな人 から いろいろなかたちのリアクションが 返ってくる そういう 関係の中に いるのが 豊かさ という 事

    同化し 一体化幻想から はじまり
    嫉妬 バッシングに 繋がる
    今の自分に満足していない
    不満が ある状態だから
    同化した 他人を 叩く
    自分に 向けた 言葉

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    2013年11月18日
  • 修業論

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    武道家としての内田論で私には難しかった。
    ただし、中島敦の『名人伝』の「無射の射」の解説と司馬遼太郎の書く剣豪たちへの考察はおもしろかった。

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    2013年11月11日
  • 街場の読書論

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    ネタバレ

    【私の本棚】p22
    小説を読むというのは(哲学でも同じかもしれないけれど)、別の時代の、別の国の、年齢も性別も宗教も言語も美意識も価値観も違う、別の人間の内側に入り込んで、その人の身体と意識を通じて、未知の世界を経験することだと私は思っている。
    私の場合はとくに「未知の人の身体を通じて」世界を経験することに深い愉悦を感じる。

    【ジュンク堂と沈黙交易】p81
    インターネットでお買い物というのは「沈黙交易」の今日的な甦りであるという仮説。

    【非人情三人男】p96
    「苦しんだり、怒ったり、騒いだり、泣いたりは人の世につきものだ。余も三十年の間それをし通して、飽々した。余が欲するのはそんな世間的の

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    2013年11月10日
  • 街場の憂国論

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    本書で著者が何度も言及している、政治の責務は「国民全員を食わせること」であるという国民経済という考え方はシンプルでわかりやすい。これは今の政治に置き去りにされている考え方だ。

    (以下引用)
    議会制民主主義というのは、さまざまな政党政治勢力がそれぞれ異なる主義主張を訴え合い、それをすりあわせて「落としどころ」に収めるという調整システムのことである。「落としどころ」というのは、言い換えると、全員が同じように不満であるソリューション(結論)のことである。誰も満足しない解を得るためにながながと議論する政体、それが民主制である、(P.48)

    行政官に対しては「税金を無駄使いしている」という批判はあり

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    2013年11月05日
  • 荒天の武学

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    私の娘が虫を殺したときに「なぜか自分がいけないことをしている」とかんじた。私が教えてないのに彼女はそう感じた。…から続く234pあたりは最高に面白かった。

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    2013年10月31日
  • 街場の憂国論

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     内田センセイの、例によってあちこちのブログやネットや雑誌などに寄稿された文章から編まれた憂国論。政治、経済、教育、マスメディアなどあらゆるところでコンフリクトを起こしているように見える我が国を、どのように論じることができるのか。いったいその処方箋は存在するのか。

     

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    2013年10月31日
  • 「おじさん」的思考

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    「大人になること」漱石の場合、という章、すごくよかった。
    なんだか妙な小説だなぁと「こころ」を読んで思っていたんだけど(3回読んで3回ともなんかへんな小説と思っていた)、なるほどこういうとらえ方をすればすっきり理解できるのかと。
    先生は今でいう人たらしなのか、とも思っていたけど、「先生」は「先生」であるという一点に尽きたんだなあ。

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    2013年10月30日
  • 大人のいない国

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    内田樹さんの〝追っかけ〟になってから5年くらいは経つでしょうか。書棚にずらりと並んだ内田作品の背表紙を眺めて、「はて、初めて読んだのはどれだっけ?」と考え込みました。でも、他の書き手が書かないようなことを選択的に書きながら、読み手を説得してしまう手腕に舌を巻いたのを今でも覚えています。恐らく、これが内田さんの魅力でしょう。
    でも、それだけではありません。作品全体に流れる自由さというか、風通しの良さも内田さんならでは。読み手との距離が近いと言ってもいいかもしれません。
    学者さんの書いたものって、偉そうなのが多いじゃないですか。特に文系の学者さん。甚だしいのに至っては、読み手に学術的成果を伝えると

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    2013年10月29日
  • 街場の読書論

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    気になって数えてみたら、内田樹はこれで14冊目みたいです。これだけ読めば僕も「タツラー」を名乗ってもいいでしょうか?
    街場シリーズ『読書論』ですが、読書にとどまらず教育・文体・母語・情報・エネルギー・ネット社会・死など、さまざまな分野について語ってくださっています。
    情報システムがIBMモデルからアップルモデルに変わる過程で「情報」は「商品」ではなくなったという話には目からうろこでした。そこからエネルギー問題まで持って行っちゃっうんだからタツラーはやめられない。
    例によってブログコンピ本なので読んだことのある文章は少なからずあるのですが、なかでも『学ぶ力』という文章は大のお気に入りになりました

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    2014年08月06日
  • 街場の憂国論

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    「憂国論」なので、全体的に暗い話が多いのですが、その中で「こうしたらいいのかもしれない、ちょっとはよくなるかもしれない」という「希望のとっかかり」のようなものを掴むことはできます。

    ”事故を未然に防いだ人たちの功績は決して顕彰されることがありません。事故は起きていないのですから。そういう人たちのちょっとした警戒心とささやかな配慮のおかげで大きな災禍を回避できた場合があったということが日本にもあったはずです。…そういう顕彰されることのない英雄のことを「アンサング・ヒーロー」と呼びます。「歌われざる英雄」です。”(「あとがき」より)

    何か問題が発生してからそれを解決した方が、見た目には貢献した

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    2013年10月26日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    読みやすく、率直な意見がおもしろい。大学の危機的状況を感じたし、大学評価の在り方、教員の質、国が決める提言の裏の意図を読み取ることが必要など、勉強になる点が多かった。

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    2013年10月18日
  • 街場の憂国論

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    歴史が教えているように、競争的なマインドの人間は危機を生き抜くことができない。危機とは定義上「1人では生きてゆけない」状況のことだからである。だからそれを生き延びるためには、他の人々とある種の「共生体」を形成できる能力が必要である。p344

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    2013年10月15日
  • 現代霊性論

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    むらいさんにお借りしました。内田先生と浄土真宗のお坊さん・釈徹宗さんが大学で行った講義を本にしたもの。
    霊性、スピリチュアリティというのをキーワードに、現代の各宗教について、日常にある占いや「いただきます」といった行為が持つ宗教的(霊的?)意味について考察。靖国とか、オウムとか、話題が幅広。現代宗教の体系図も。おもしろいです。

    印象に残ったのは・・・
    ・「賢しらに」宗教性を否定することの憎たらしさ(「無宗教葬」の傲慢さ、六曜入りカレンダーと安息日としての日曜日、女人禁制の山と性同一性障害)
    ・「自分」「自己」が確立するほど幸せを感じづらくなる
    ・いったん自己を潰す方法
    ・イヤホンは都会で暮ら

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    2013年10月09日
  • 修業論

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    最近気に入っている著者(昔から読んでいましたが)が合気道・武道に
    関して、それから宗教と冥想に関して、最後に司馬遼太郎と坂本龍馬に
    ついて書いた本。
    面白かったです。
    無敵の解釈。敵の解釈として『私の心身のパフォーマンスを低下させるもの』
    という解釈とそこから見出された無敵の解釈。昔武道(剣道)をやっていた
    私としてもよく分かる部分が多い内容です。額縁をずらす。キマイラ的身体の完成。中島敦の名人伝。レヴィナスによる正義と悪について。等々。。
    日々の生活や仕事への態度として非常に役に立つというか
    根幹としてもっている感覚に合っているし基準となる考え方です。

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    2013年10月05日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    ネタバレ

    グローバリズムを疑う。成長し続けることを前提とした資本主義はいつか限界点に達する。資本主義は常に新たな市場、貧しい者、安価な労働力を求め続ける。つまるところ貧富の差があることを前提としている。もっとも裕福になったはずのアメリカや日本で、逆に貧富の差が増大しているということは、やはりそれを必要としている制度なのではないだろうか。高齢化と共に人口減少を避けられない日本がこの先どのような社会を築いていくのか。貨幣経済の外で助け合える共同体をどのように作っていくのか。興味深い。

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    2013年09月19日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    結局親よ、しっかりしなさい、ということになるのだろうか。
    内田氏と名越氏による対談本ということもあり、話しはテンポよく進んでいく。タイトルがなぜ14歳としているのか?については内容をはっきり覚えていないので、なんともいえないが、これから子どもが中学生・高校生となる親はよんでおいて損はないと思う。

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    2013年09月17日
  • 橋本治と内田樹

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    ネタバレ

    天才橋本治について、内田センセイが尋常ならざる興味を持って切り込んでいく、という体の対談。したがってこのタイトルはちょっとヘンだな、と思う。内田樹ミーツ橋本治なのである。どちらも世の常識からすると相当ヘンな人なのだが、やはり橋本治という人はどこか超越してしまっているような風格がある。人を食ったような、でもこれ天然なのかな?とかよくわからない。それでいてその言葉がしばしば本質を鋭く突いているように感じるから始末が悪い。データで説得しない説得力の最たるものではないだろうか。

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    2013年08月28日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    グローバル化、新自由主義、何だか地に足が付いていないことがどんどん進んでいるような…。身体感覚のない言論が過激さを加速する。匿名のネット上での発言が問題になるのも納得です。

    ここのところの内田氏はグローバル化、グローバル企業と国民国家が相入れない関係であることを盛んに書いています。株式会社の平均寿命が10年未満なのにたいして人間の寿命は数十年。我々の身体感覚ではものごとを100年単位で捉えている。それを体現しようとするシステムが国民国家である。企業は100年後のことには興味ないのですぐに効果、結果を求める。この企業の論理が国民国家に浸透してきてしまっている。これが何を生み出すのか私たちは冷静

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    2013年08月25日