内田樹のレビュー一覧

  • 「おじさん」的思考

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    文庫化されたのは02年ですが、内容は00年前後の著者のブログをまとめたものです。
    今(17年)読んでも、著者の慧眼には、やはり脱帽します。時事ネタは、時の経過と共に、
    大概は価値をなくしますが、著者の一部の内容は、経年劣化に耐えています。

    第二章に「老人大国に向けてのロールモデル」という文章があります。01年に書かれた内容ですが、
    日本は確実に衰退していくという内容に、17年の今の日本がダブります。
    日本はここ10数年で、制度疲労を起こしています。
    もはや過去の成功モデルでは、国を安定維持させることは、
    できないにも関わらず、成長モデルを打ち出してします。

    超高齢化、人口減少、少子化、労働

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    2017年10月01日
  • 属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか

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    買ってから一年くらいになってしまったけど、ようやく読めた。面白かった。いろいろなことを考えるね。頭の中が活性化されるというか。政治状況については、この本が出た当時とあまり変化はないと思う。シールズって、その後どうなっているんだろう。

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    2017年09月28日
  • 現代霊性論

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    現代霊性論
    内田樹25冊目

    霊性というものが科学的なものかどうかは一旦“判断を停止”して、人々に現象として与えている影響等を分析する現象学的なアプローチから、宗教や共同体の慣習について論議している。死に対する態度というものは往々にして世界でも普遍的な要素が多く、面白い。
    ・墓について:西洋では身心二元論が一般的であるが、アジアでも儒教では身心二元論的な考え方をしていて、死後も魂のよりどころとして位牌が作られる文化があった。それが日本に通じて、墓が作られる。場が持つエネルギーについても面白い。繁華街というものはもともと霊的なエネルギーが強すぎる為、人が住まないことを理由に市場としての役割を与え

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    2017年09月27日
  • アジア辺境論 これが日本の生きる道

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    姜尚中氏と内田樹氏の対談。2冊目だったような気がします。
    今回は、アジアのなかで、日本と韓国、台湾が連携をして
    東アジア圏をつくるという話。
    ちょっと実現には遠いきもしますが。。
    ちょっと間違えると大東和共栄圏と同じようなことに
    なる気もします。
    でも、今の風潮に危機感をもっているということは
    非常に同意。

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    2017年09月24日
  • 聖地巡礼リターンズ

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    宗教って、ある種のひとつの「病み方」なんですよ。健全な人ってこの世に一人もいないですから。程度の差はあれ、みんな心を病んでいる。そして、人間の持つ本質的な弱さは必ず「物語」を求める。宇宙を統べるひとつの統一的な摂理があって、自分の個人的な祈りが、そこに伝わると、宇宙の風景に、自分の祈りによってわずかではあれ変化がもたらされる。人間は個人としては、空間的にも時間的にも限定的な生を営むしかないわけですけれど、どこかで類的な宿命に繋がっていたい。ゆうげんてかな存在が、無限の境位と、ある超越性の回路を経由して繋がることを夢見る。そういう物語を人間はどうしても必要としているんだと思います。その「レバレッ

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    2017年09月16日
  • 最終講義 生き延びるための七講

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    2017/09/22

    学術的な活動を通じて、公共的な利益をどう積み増しするか。
    自分以外の「何か」を背負った方が効率的であるに決まっている

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    2017年09月22日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    街場の大学論
    内田樹24冊目
    ・学ぶことそれ自体がもたらす快楽
    「こうやってバリバリ勉強していればいつかいいことが経験できるという未来の確実性ではなく、こうしてばりばり勉強が出来るのも今だけかもしれないという未来の不透明性によって勉強していたのである」後者がまさしく勉強することそれ自体の快楽である。これが根源的な人間の学習へのモチベーションであるし、並行して読んでいた「グーグルの働き方とマネジメント」にも、潤沢な資金や時間ではなく、一定の制限によってもたらされる制限にこそ、イノベーションの種があると言っていた。
    ・狼少年のパラドクス
    狼が来たというそれ自体は村落の防衛システムの強化を求める教化

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    2017年09月13日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    ためらいの倫理学―戦争・性・物語―

    内田樹21冊目
    初期の本ということもあり、やや難しい感じがした。特にレヴィナスについては、難しいと思うことが多かった。印象に残ったところは“私は知性というものを「自分が誤りうること」(そのレンジとリスク)についての査定能力に基づいて判断することにしている。平たく言えば、「自分のバカさ加減」についてどれくらいリアルでクールな自己評価が出来るかを基準にして、私は知性を判定している―p145”という文章。本の後半で表れる「とほほ主義」というもののこれに近い。誰かを断罪したり、自説の正しさを懸命に主張するのではなく、自分が犯しうる失敗や他人にかけるうる迷惑について

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    2017年09月03日
  • 邪悪なものの鎮め方

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    内田樹20冊目
    邪悪なものの鎮めかた

    内田樹はマルクスを読む理由について、「マルクスを読むと何かが書きたくなる」というような知性を刺激する文体と論理をマルクスが持っているからと話しているが、自分にとっての内田樹についてもそうだなあと思う。この本においても、考え方のフレームであったり、陥りやすい思考の落とし穴だったり、自分が身の回りの人と生きていく上で「そうだよなあ」とうなずけることが書いてある。3年半前に、行く大学が決まり、入学前の暇つぶしに「寝ながら学べる構造主義」を読んでしまってから、3か月ほど読んでいないと、なんだか不調だなあと思うほどこの人の文章やいうことは中毒的である。読者が本を選

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    2017年09月01日
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱

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    20代のマルクスが残した書物を、内田樹と石川康宏が往復書簡の形で読み解く本。
    石川氏による専門家ならではのしっかりとした解説と、内田氏による極限まで噛み砕いた説明のバランスが良く、知識がなくても読んでいて楽しめた。
    「AがBであるのではなく、BがAなのだ」(内田氏書簡、p.218)という修辞に代表されるように、既存の枠組みそのものを問い直すマルクスの姿勢はとても魅力的だと思ったし、読んでみたくなった。古典的なテキストを読むことの醍醐味を感じることができる本。

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    2017年08月29日
  • 街場の憂国論

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    街場シリーズではありますが、今作は講義録ではなくウチダ先生が各メディアに発信した文章のアンソロジー。共通するのは2013年当時の日本のこれからへの憂慮と提言ということです。日本の「株式会社化」や、「パサー」としての生き方についてなど、2013年以降の著作に見える先生の政治的な主張がはじめて登場するのは本書であることが多いように思います。現在まで通ずるウチダ先生の政治的文脈での論説の、はじまるとなる一冊として位置づけられるでしょう。

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    2017年08月18日
  • 日本の覚醒のために

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    久しぶりの内田樹氏の書籍
    とはいえ、少し前までは毎月(位の多さで)だされて
    いたので、
    本当は久しぶりということではないと思いますが。
    あとがきにもかかれていますが、氏の講演をこのように
    文書に起こした本は面白く、わかりやすいと思います。
    資本主義末期についえ
    これからの僧侶やお寺・宗教(日本の宗教)がになうべき役割とは
    伊丹十三と戦後精神と戦中派の考え
    国語教員へのことばの教育
    白川静先生・伝えるということ
    憲法と戦争

    など

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    2017年08月05日
  • 呪いの時代

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    鬱々としていた頃に読んでいた本。自分でも世界を呪いながら、不特定多数からの敵意のようなものが世に満ちていることに辟易としていた。著者の勧めるように身体感覚を取り戻すことを心がけるようにし、そうこうするうちに本自体を読まなくなってしまったという、私に転機をもたらした一冊のうちの一冊。

    今の私はかつてほどビッグワードは使わないし、何かお得なことが/面白いことが/特別なことが 起きないかなぁ〜というモノ欲しい気持ちが薄れ、感謝と他者への祝福とが自然にできるようになった。

    呪いの時代なのはきっと変わっていないのだろうけど。

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    2017年07月02日
  • 邪悪なものの鎮め方

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     解説にある、処方箋という言葉が響く。まさにその通りかも。少し気楽?になった。氏の著書を数冊読んで、少しずつ考え方が理解できるようにもなり、最近は特に面白く感じるようになった。いましばらく継続して読みたい。また既読本も再読し、さらに理解を深めたい(氏の考え方だけでなく、世の中一般的な視点で物事を)。

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    2017年06月24日
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教

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    才気煥発というか、様々な思いつき・アイデアを展開する内田に対し、イスラームの立場から具体的かつ穏当に応じる中田。しかしその中田の主張が「カリフ制」という、ややアナーキズム的なユートピア思想であるところがおもしろい。そうした視点からながめた、現在のアラブ世界の政治状況が自分には目新しく興味深かった。

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    2017年06月06日
  • 日本戦後史論

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    この本が出てから2年ほど間が空いているので、今頃読んで話題が古くなっているのではと危惧したのですが、私のそんな心配は全く当らず大変面白く読みました。
    安倍政権も長期になっているため、安倍首相がニュースに登場するのは毎度のこと、野党という勢力も殆ど機能せず、自民党中心とした一党支配体制の下、最近は憲法改正にも意欲を見せる言動ありの最中に読む価値ありです。
    今時マルクス、レーニン主義を言う人に30年ぶりに出会ったと内田先生に言わしめた白井さん、「永続敗戦論」の著者です。構造主義の見方から世の中を論ずる内田先生との対談形式のこの本は、予想に反してとても読み易く眼から鱗の話ばかりです。
    戦後日本の国家

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    2017年05月20日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    2016年夏は執筆活動に大忙しだったらしいウチダ先生が解き放つ憂国のオムニバス。『街場の憂国会議』『日本の反知性主義』に続く第三弾。中でも、岡田憲治の「空気」に関する一筆は必読。あるのにない、とはこういうことか。

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    2017年03月21日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    著者のブログや雑誌記事のまとめ。
    著者の考えは私とは違いますが、ビジネスに傾く高等教育に危機感を持っている事では一致しています。
    これは教育だけでなく日本の産業にも思っている事ですが。
    少子化なんだから無理に定員を維持せずにダウンサイジングすればいいと言う意見には同感です。

    企業の一斉採用の動きが、学びが足りない場合の留年や進学を阻み、教育の場を就活予備校状態にしている元凶だと考えているのだが、これは高等教育と産業界との関係から変えないと教育業界だけでは、今の危機を脱せないのではなかろうか。と思うのは私だけだろうか?

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    2017年03月10日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    中高生ではないが読んだ。
    白井聡さんが書かれていたが、もう今の私たち大人はダメなので、若い人たちに頑張って欲しい。
    この本をどれだけの中高生が読んでくれるのか、自分の中高時代を考えると疑問だが、私たちが読んで、若い人にできるだけ伝えるということはできるかも。

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    2017年02月28日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    離れに引き蘢ってギターかき鳴らす高校生みたいなもんとも言われてきた?鴨長明の「方丈記」なので、ポップな訳も違和感ないような気がする。
    天災に苦しめられたり遷都がうまくいかなかったり、現代と変わらないよね。

    「枕草子」も、「まさか人が読みはすまいと思って(略)書きためたもの」と言いながら、好きなものや好きじゃないものを並べてるわけだけれど、それが着眼点も理由もうまい文章で、今の素人ブログの比じゃない。ただ者じゃない筆の運び。

    古びとたちとその暮らしが近く感じられる。

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    2017年02月11日