内田樹のレビュー一覧

  • 邪悪なものの鎮め方

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    内田樹20冊目
    邪悪なものの鎮めかた

    内田樹はマルクスを読む理由について、「マルクスを読むと何かが書きたくなる」というような知性を刺激する文体と論理をマルクスが持っているからと話しているが、自分にとっての内田樹についてもそうだなあと思う。この本においても、考え方のフレームであったり、陥りやすい思考の落とし穴だったり、自分が身の回りの人と生きていく上で「そうだよなあ」とうなずけることが書いてある。3年半前に、行く大学が決まり、入学前の暇つぶしに「寝ながら学べる構造主義」を読んでしまってから、3か月ほど読んでいないと、なんだか不調だなあと思うほどこの人の文章やいうことは中毒的である。読者が本を選

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    2017年09月01日
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱

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    20代のマルクスが残した書物を、内田樹と石川康宏が往復書簡の形で読み解く本。
    石川氏による専門家ならではのしっかりとした解説と、内田氏による極限まで噛み砕いた説明のバランスが良く、知識がなくても読んでいて楽しめた。
    「AがBであるのではなく、BがAなのだ」(内田氏書簡、p.218)という修辞に代表されるように、既存の枠組みそのものを問い直すマルクスの姿勢はとても魅力的だと思ったし、読んでみたくなった。古典的なテキストを読むことの醍醐味を感じることができる本。

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    2017年08月29日
  • 街場の憂国論

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    街場シリーズではありますが、今作は講義録ではなくウチダ先生が各メディアに発信した文章のアンソロジー。共通するのは2013年当時の日本のこれからへの憂慮と提言ということです。日本の「株式会社化」や、「パサー」としての生き方についてなど、2013年以降の著作に見える先生の政治的な主張がはじめて登場するのは本書であることが多いように思います。現在まで通ずるウチダ先生の政治的文脈での論説の、はじまるとなる一冊として位置づけられるでしょう。

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    2017年08月18日
  • 日本の覚醒のために

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    久しぶりの内田樹氏の書籍
    とはいえ、少し前までは毎月(位の多さで)だされて
    いたので、
    本当は久しぶりということではないと思いますが。
    あとがきにもかかれていますが、氏の講演をこのように
    文書に起こした本は面白く、わかりやすいと思います。
    資本主義末期についえ
    これからの僧侶やお寺・宗教(日本の宗教)がになうべき役割とは
    伊丹十三と戦後精神と戦中派の考え
    国語教員へのことばの教育
    白川静先生・伝えるということ
    憲法と戦争

    など

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    2017年08月05日
  • 呪いの時代

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    鬱々としていた頃に読んでいた本。自分でも世界を呪いながら、不特定多数からの敵意のようなものが世に満ちていることに辟易としていた。著者の勧めるように身体感覚を取り戻すことを心がけるようにし、そうこうするうちに本自体を読まなくなってしまったという、私に転機をもたらした一冊のうちの一冊。

    今の私はかつてほどビッグワードは使わないし、何かお得なことが/面白いことが/特別なことが 起きないかなぁ〜というモノ欲しい気持ちが薄れ、感謝と他者への祝福とが自然にできるようになった。

    呪いの時代なのはきっと変わっていないのだろうけど。

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    2017年07月02日
  • 邪悪なものの鎮め方

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     解説にある、処方箋という言葉が響く。まさにその通りかも。少し気楽?になった。氏の著書を数冊読んで、少しずつ考え方が理解できるようにもなり、最近は特に面白く感じるようになった。いましばらく継続して読みたい。また既読本も再読し、さらに理解を深めたい(氏の考え方だけでなく、世の中一般的な視点で物事を)。

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    2017年06月24日
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教

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    才気煥発というか、様々な思いつき・アイデアを展開する内田に対し、イスラームの立場から具体的かつ穏当に応じる中田。しかしその中田の主張が「カリフ制」という、ややアナーキズム的なユートピア思想であるところがおもしろい。そうした視点からながめた、現在のアラブ世界の政治状況が自分には目新しく興味深かった。

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    2017年06月06日
  • 日本戦後史論

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    この本が出てから2年ほど間が空いているので、今頃読んで話題が古くなっているのではと危惧したのですが、私のそんな心配は全く当らず大変面白く読みました。
    安倍政権も長期になっているため、安倍首相がニュースに登場するのは毎度のこと、野党という勢力も殆ど機能せず、自民党中心とした一党支配体制の下、最近は憲法改正にも意欲を見せる言動ありの最中に読む価値ありです。
    今時マルクス、レーニン主義を言う人に30年ぶりに出会ったと内田先生に言わしめた白井さん、「永続敗戦論」の著者です。構造主義の見方から世の中を論ずる内田先生との対談形式のこの本は、予想に反してとても読み易く眼から鱗の話ばかりです。
    戦後日本の国家

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    2017年05月20日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    2016年夏は執筆活動に大忙しだったらしいウチダ先生が解き放つ憂国のオムニバス。『街場の憂国会議』『日本の反知性主義』に続く第三弾。中でも、岡田憲治の「空気」に関する一筆は必読。あるのにない、とはこういうことか。

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    2017年03月21日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    著者のブログや雑誌記事のまとめ。
    著者の考えは私とは違いますが、ビジネスに傾く高等教育に危機感を持っている事では一致しています。
    これは教育だけでなく日本の産業にも思っている事ですが。
    少子化なんだから無理に定員を維持せずにダウンサイジングすればいいと言う意見には同感です。

    企業の一斉採用の動きが、学びが足りない場合の留年や進学を阻み、教育の場を就活予備校状態にしている元凶だと考えているのだが、これは高等教育と産業界との関係から変えないと教育業界だけでは、今の危機を脱せないのではなかろうか。と思うのは私だけだろうか?

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    2017年03月10日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    中高生ではないが読んだ。
    白井聡さんが書かれていたが、もう今の私たち大人はダメなので、若い人たちに頑張って欲しい。
    この本をどれだけの中高生が読んでくれるのか、自分の中高時代を考えると疑問だが、私たちが読んで、若い人にできるだけ伝えるということはできるかも。

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    2017年02月28日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    離れに引き蘢ってギターかき鳴らす高校生みたいなもんとも言われてきた?鴨長明の「方丈記」なので、ポップな訳も違和感ないような気がする。
    天災に苦しめられたり遷都がうまくいかなかったり、現代と変わらないよね。

    「枕草子」も、「まさか人が読みはすまいと思って(略)書きためたもの」と言いながら、好きなものや好きじゃないものを並べてるわけだけれど、それが着眼点も理由もうまい文章で、今の素人ブログの比じゃない。ただ者じゃない筆の運び。

    古びとたちとその暮らしが近く感じられる。

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    2017年02月11日
  • 生存教室 ディストピアを生き抜くために

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    面白かった。
    現代を生き抜くための心身論。
    腰高の生活で、日本人は何をなくしてしまったか。

    内田先生と光岡先生で食い違うところもあり、面白かった。

    2017.3.16.

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    2017年03月16日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    今後の参考に。

    「職に就くことは自己実現のためでも夢をかなえるためのものでもない。」

    という一言には、なるほど。とちょっとカタルシスでした。

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    2017年01月14日
  • 街場の読書論

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    実家にいると、家族から話しかけられたりして
    どうも没入する読書は難しい。
    だもんで、章がぷつぷつ切れているエッセイが
    読みたくなる。これもそんな一冊。

    個人的には「読書論」の本って大好きで、
    ほかにも齋藤孝さんや三谷宏治さん、
    佐藤優さんや奥野宣之さん、原尻淳一さんの
    「読書論(読書術)」を読んできました。

    この手の本の評価基準は、読後にどれだけ
    また本が読みたくなるかなんですけど、
    そう意味では三谷さんの『戦略読書』と
    この本は別格の面白さ。

    はじめの方に書いてある、
    クリエイティブ・ライティングの話は、
    前に読んだときよりも、この正月に読んだときの方が
    なんだか胸に来るものがあった。

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    2017年01月03日
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業

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    ネタバレ

    読書途中。20人の講師による。一人90分の講演会の収録である。一気に読めるはずもなく、じわじわと読んだ。
    姜尚中の講演のなかで、夏目漱石が奥さんをなぐっていたエピソードがあった。ノイローゼであったらしい。私は夏目漱石になれないけど、夏目漱石よりましだなと少し思った。考えかたとしてまちがっているのかな?どんな偉い人もほんとうにいろいろな苦しみにもがいていきているのだと思い直した。
    20名全て役に立つわけでないが、中には、気に入る人もいるかもしれないとのことだろうか?3.11後の話など考えさせられたり。光触媒の話は興味を覚えた。文学、美術に関心を持った。宇宙論や素粒子の話は、わからないので、もうい

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    2017年01月01日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    副題「中高生に伝えておきたいたいせつなこと」とあるように、中高生へのメッセージとして書かれた本。
    難しい内容でも平易な文章で書かれていて、著者が読者に伝えようという真摯な姿勢を感じた。
    高校生ごろに出会うととてもいい本のように思う。
    未来の日本を憂いて、どうにかしたいと真面目に思っている大人もいるんだよ。

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    2016年12月28日
  • 聖地巡礼リターンズ

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    今回の聖地巡礼はキリシタン。
    長崎・京都・茨木・高槻。
    最近、遠藤周作の『沈黙』がスコセッシ―監督で映画化
    されるそうで、予告編を見ましたが、本を読んだときの
    想いがよみがえってきて、震える感じがしました。
    本を読んだ時も、なんと説明していいのかわからない
    特殊な感情を持った覚えがあります。
    その”沈黙”の聖地である長崎の外海や、26聖人殉教の地。
    原爆。浦上天主堂。大浦天主堂と信徒発見(信徒告白)の地。
    茨木の隠れキリシタンの里。フランシスコザビエルの
    有名な絵(教科書に載っているやつ)が茨木から
    出てきたことを初めてしりました。昔茨木に住んでいた
    時はそういうことをあまり知らずにいたのです

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    2016年12月26日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    高校生が文章を読むに当たり、基本的な考え方をあたえてくれる、良本。
    平川克美「人口減少社会について根源的に考えてみる」ではグラフの見方とともに、当たり前のようにように言われている言説について批判的な見方を示唆する。
    仲野徹「科学者の考え方-生命科学からの私見」ではパラダイムシフト、疑う、シンプルに考えるなど科学を発展させている考えが書かれている。
    白井聡「消費社会とは何か-『お買い物』の論理を超えて」ではボードリヤールの考えを援用し、いわゆる「消費」的な感覚が政治や教育にも適用させようとする現在の社会のゆがみと弊害を述べる。
    山崎雅弘「『国を愛する』ってなんだろう」では、政治的無関心が生む危険

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    2016年12月15日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    知人のおすすめ。

    冲方丁の「はなとゆめ」を読んだら、枕草子が読みたくなった。
    酒井順子ぴったりだなぁ。違和感なく読める。
    なんだか、ブログみたいですね。長さも内容もまちまちで。面白い。
    わかる!とか、言うねぇ、とか、にやにやしてしまう。
    教養。

    方丈記は、あとがきにもあったように自分たちの時代の言葉になっているのですごくわかりやすいし、それによって書かれた時代に読んだ人たちと同じような体験ができているのかなと思った。
    当時こういう発想や行動は、センセーショナルで、変人扱いされたんじゃなかろうか。
    横文字が出てくるような、一見ぶっとんだ訳が面白い。
    それにしても鴨長明さん、苦労人だったのです

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    2016年12月26日