内田樹のレビュー一覧

  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    グローバル化について本当の意味での豊かさを実現出来るの?と、問いかける一冊。教育や医療や昔ながらの商店街にもグローバル化を持ち込むことで、金銭的な豊かさは良くはなっても、二極化が進むだけだよ。中間層が一気に引き落とされるよ、心が貧しくなるよ、といった本。グローバル化に違和感感じる人にオススメしたい一冊。

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    2014年04月25日
  • 街場のマンガ論

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    人生に必要なことはすべて(幼稚園の砂場ではなく)マンガから学んだ、という本。その牽強付会っぷりを楽しむ。

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    2014年04月16日
  • 邪悪なものの鎮め方

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    内田先生の主張は今や数多く活字化されており、ものごとの見方や生きる術についてなど読む度に納得。もやもやしていたものがすっきりと霧散します。もちろん、構造主義などの思想に裏打ちされた文章は一読して分かるというものではないのですが、それでも何故かそうだそうだ!あっなるほどあのことだ!なんて思うこともしばしばです。
    今回もせんせいは、せんせい自身が見つけた答えを私たちに教えて下さっています。「礼儀正しさ」「身体感度の高さ」「オープンマインド」この3つが邪悪なものとの対峙する術のようです。呪術とか呪い・・の類も散見するので思想家というせんせいの肩書とどう繋がるのかと思う方もいらしゃるかもしれないのです

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    2014年03月31日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    ポストグローバル社会論と日本の未来を考えるシンポジウムの記録。
    第2回の、イケダハヤト氏と高木新平氏の視点がユニークで面白い。
    マスコミ報道ではわからない橋下市長に選挙で敗れた平松氏の思想や人となりも知ることができる。

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    2014年03月30日
  • 修業論

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    入試の現代文で頻出の内田先生の文章。本書も引っ張りだこなこと間違いなしと思いながら読み進めました。それほどに読みやすくわかりやすくまっとうな文章です。

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    2014年03月29日
  • 街場の憂国論

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    「とりあえず、みなさんと一緒に、手に小さな石を一つずつもって、手近の「蟻の穴」を塞ぐところから初めてゆこうと思います。
    ご健闘を祈ります。」

    あとがきの最後、私の手にも「蟻の穴」を塞ぐことの出来る小さな石が一つくらいならあるだろうか?と自問した。
    この本に書かれている文章は恐怖心を煽るようなものではく、時にくすりと笑ってしまうほどに冷静で丁寧で、そして優しい。
    心配事はたくさんある。
    内田さんが指摘する歪みが私の中にもあると感じるし、自分のことも周りのことも全く見えてない。
    というよりも見ようとしていないんだな。

    「あきらめ」に浸ってしまっている気がする。
    危機的状況になった時に私に生き残

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    2014年03月27日
  • 修業論

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    HANDSの行き帰りシリーズ2冊目です。
    修行とはなにかばかりなのかと思えば、弱さについて考えたり、認知のことを書いていたり、とても参考になることが多かったです。

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    2014年03月25日
  • 街場のマンガ論

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    2014.3月現在。わーい。祝1000作品目!
    たくさん楽しみました。

    まぁ、細かいこと言えばシリーズものを1作品にまとめてたりするんで形のうえでは、っていうだけでそこまで感動はないけど、桁が変わるのはちょっと嬉しい。


    さて。この本は、常々ブログを拝見させていただいておりますゆえ、あぁ読んだことあるある、という内容のものが多かったり。

    日本人の感じやマンガを読む際の脳みその構造については大変興味深いなぁと思いました。


    あとね、少女志向の話はちょっと笑ったw

    あぁ、そうだ、ひとつ疑問だったんだ。
    少女マンガのリテラシー。
    少年漫画は、「実際に口に出した言葉」「心の中で思ったけれど口

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    2014年03月22日
  • 邪悪なものの鎮め方

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    ネタバレ

    邪悪なものと対峙した時、人はどう対応したらよいのだろうか?そんなとっかかりから話が進んでいきますが、かなり幅広いテーマを扱っていて、全然飽きない。確かにそうだとか、あぁそうか!とか。気がつかされることが多くて刺激的な本でした。

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    2014年03月16日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    2003〜2008年にかけて起こった出来事に対して、内田先生がどう捉えたかブログに掲載した内容を編集したもの。当時こんなことがあったな〜と振り返りながら教育や家族の在り方について考えさせられました。少し前のトピックとはいえ、現在にも繋がる問題ばかりで興味深かったです。

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    2014年03月15日
  • 街場のマンガ論

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    内田本。また、読みました。日本人の読字のハイブリッド性、日本の文学におけるジェンダー論など、面白かった!

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    2014年03月14日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    「霊性」などという単語に拒絶反応がある人には勧めない。
    内田樹と釈徹宗が、今の傷ついた日本人には日本的霊性を賦活させることが必要で、そのための手段として聖地巡礼を実際にやってみた、体験的ルポ。第一陣として3階に渡り、大阪、京都、奈良を巡ったもの。
    内田曰く「大阪は世俗の力によって本来の霊的エネルギーが枯渇している。だから、さらに世俗的な都市計画を立てて、箱物つくったり、カジノを建てようとしたら、霊的な力はますます衰えていく。それに比べて京都は、霊的なポテンシャルを近代化した都市の中でも高めに維持することに成功しています。奈良は、さらに霊的なエネルギーが生き残っている。」都市化によって人間が本来

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    2014年03月09日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    ネタバレ

    自己評価に基づく大学改革に当事者としてかかわりながら、著者自身の見解が否応なく変化していく様子がそのまま記録されているところなどドキュメンタリーとして読んでも秀逸。とくに教育という面から大学の役割を改めて問い直す姿勢に見るべきものがある。ただ警察官のケツを蹴り逃げする話のすぐ後に「暴力は嫌い」と言われても、どうとらえていいのかわからないのだが、そんな「反権威・反権力」的な装いというのはなんとも居心地が悪いものだ。

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    2014年03月08日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    子が14歳になるのはまだまだ先だけど、って思ってるうちにすぐそのときはやってきそうだし、14歳ってタイトルにはなってるけど、さすがの本著者だけあって、子供を持つ親が普遍的に考えるべき内容が終始展開されている。思春期になって子供への対応に困惑する、ではなくて、そこに至る過程についても様々な示唆が散りばめられている。事あるごとに紐解きたい内容でした。

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    2014年02月18日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    船岡山は昔いったことがある。四天王寺さんの西門の春分の日はいつも大変な人出。美輪さんは一度登拝したいと思ってまだだった。やる気になったなー。

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    2014年02月16日
  • 修業論

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    読むと色んなことに意欲がわいてきます。
    過度に目的に捉われることなく、これからも自らの好奇心に従って広く伸び伸びと学んでいきたい。

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    2014年02月10日
  • 邪悪なものの鎮め方

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    ネタバレ

    「邪悪なもの」を怒ったり闘ったり、恐れたり避けたりするのではなく、「鎮める」というタイトル。「適切に振る舞う」ことへの示唆に富む内容。

    「秩序のようなもの」は「隗より始めよ」。「子ども」の数が増え過ぎた現代日本。「被害者である私」による呪い。シリアルキラーの凡庸さに呆れてみせること。なぜアメリカが日本にかけた呪いが解けないのか。「そのうち役に立つ」と合切袋へ放り込む。「内向き」内需を極めて何が悪い。レッツ、ダウンサイジング。
    文庫版あとがきの「うめきた大仏と人間的尺度」の話がまたステキ。

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    2014年02月03日
  • 邪悪なものの鎮め方

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    今年初の「ウチダ本」。
    社会にうごめく「邪悪なもの」とどう対峙するかを縦横に語り尽くしています。
    何の異論があるものか。
    例によって蒙を啓かれました。
    時間がないのでひとつだけご紹介。
    「被害者の呪い」についてです。
    □□□
    「オレ的に、これだけはっていうコダワリがあるわけよ」というようなことを口走り、「なめんじゃねーぞ、コノヤロ」とすぐに青筋を立て、「こんな日本に誰がした」というような他責的な文型でしかものごとを論じられない人は、ご本人はそれを「個性」だと思っているのであろうが、実は「よくある病気」なのである。(P93)
    □□□
    ドキッとした方は要注意。
    私は「戒め」と受け取りました。
    ね?

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    2014年01月31日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    地元が舞台だったのですごく興味深かった。京都の不浄なものが流れ着くので大々的なお祭りを行うんだな。奈良や京都も行ったことはあるけど、深くは知らなかった。清水寺から死体を投げ込んでいたかもしれないってすごいな。まさに清水の舞台から飛び降りるみたいな、あとがないって意味なんだね。

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    2014年01月23日
  • 街場の憂国論

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    「人間は自己利益を排他的に追求できるときではなく、自分が人のために役立っていると思えた時にその潜在能力を爆発的に開花させる。…今の日本社会に致命的に欠けているのは、他者への気づかいが、隣人への愛が人間のパフォーマンスを最大化するという人類と同じだけ古い知見です。

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    2014年01月23日