内田樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ内田樹という人物を知らずに読んだ。
ビジネス本ばかり読んでいたので、すごく新鮮。
国という大きな視点で見たとき、ビジネスのロジックを
あてはめるのはあまりに短期的、局所的になってしまう
のだなと感じた。
マーケットからの退場というのは、リンダクラットンの
ワークシフトにも繋がる気がする。そこでは仕事に
押しつぶされるのではなく積極的に社会と関わる選択肢
が描かれていた
今の自分の仕事をより広く、長期に見たときに
どういった意味を持つか。考えてみたくなった
◆メモ
・普通は様子見するが、人々はその時間を蛇蝎のように忌み嫌う
・企業の長期はすごく短い。短期的な視点で判断してしまう
・国が滅び -
Posted by ブクログ
人間を人間たらしめるものは何か。朝四暮三の故事からそれを「夕方の自分も朝方の自分も同じ自分だ」と思える能力ではないかと導き出す。
過去、現在、未来、すべて自分であり過去の行いが未来を創る。それを、本当に考えているのか。現在だけを見て未来を見ていないのではないか、と政治に対して警告する。
内田樹の神戸女学院大学退官前の7つの講演録。
ある大学で「先生、現代思想を勉強するとどんないいことがあるのですか?」という質問を受けた。
学費を払ってその授業を聞くのだから、何かリターンが無くてはならないという、教育をサービスと捉えた資本主義の考え方に染まっている。
筆者は教育への資本主 -
Posted by ブクログ
今の時代、何かを求めれば、すぐに得られるようになってきた。人々は、見返りを期待して行動しがち。
長時間ふんばることは、どういうことか。それを考えたくて読んだ本。
時代の流れが速いからこそ、今、もらえない見返りは
将来的な価値がなくなるのか。
そうではない、普遍的な学びもあるはず。
生き延びる能力=これを鍛えるのはどの時代も同じ
集団をひとつにまとめること。
敵とは、わたしの心身のパフォーマンスを低下させる要素。これを物体的な敵に限定しないひとのほうが、生き延びる確率が、あがる。
何かの因果論があって、心身パフォーマンスが低下する。
修行とは、現在していることの連関が、開示されていない -
Posted by ブクログ
もうすぐ子供も14歳になるので読んでみました。内田先生の話は深いので、じっくり読まないと味わえません。その分、自分の中に時折イノベーションが起きたりします。
義務教育は13歳までが良い。
中2の夏休みが節目。
「やればできる」は死語。
記憶は絶えず作り変えられる。
均質性の高い集団は怖い。
父子家庭では父親が母親化する。
叱るのは親の敗北。
等々...
自分の少年時代を思い出してみると、私は教育制度に合わないタイプだったためか、頷く事ばかりです。親として怖いのは、知っていれば何て事ないのに、知らないが故に、何を知らないかにも気づかず、悩み苦しむ事ですね。そんな意味でも、一般的な教育論に加え -
Posted by ブクログ
ソシュール、バルト、フーコー、レヴィ=ストロース、ラカン、サイードの6人の思想についての簡単な解説と、その思想をじっさいに用いて小説や映画を読み解いた本です。ソシュールの章では『不思議の国のアリス』、バルトの章では『エイリアン』、フーコーの章では『カッコーの巣の上で』、レヴィ=ストロースの章では『お早よう』、ラカンの章では『異邦人』、そしてサイードの章では『エム・バタフライ』が、それぞれ取り上げられています。
バルト、レヴィ=ストロース、ラカンの章を内田樹が担当しているのですが、その解説のこなれ具合はさすがです。もう一人の執筆者である難波江和英の文章も、けっして読みにくいということはなく、む -
Posted by ブクログ
著者のブログで発表された文章を中心に、大学教育をめぐるエッセイを収録しています。また、著者の勤務校である神戸女学院大学での取り組みについても触れられています。
「文庫版あとがき」で著者は、本書に収録されている文章が書かれていく中でみずからの立場は変化していったと言います。当初は大学教員にあまりにもビジネス・マインドが欠如していることに批判的な立場に立っていた著者は、しだいにビジネスの枠組みで大学教員を評価することの問題点に気づいていったとのことです。
しかし、大学を取り巻く環境の厳しさをはっきりと見据えながら、時代に安易に迎合するのではなく、大学の役割を根本から考えなおそうとする著者の態度