内田樹のレビュー一覧

  • 「おじさん」的思考

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    「おじさん」という単語から俗世間のおやじの愚痴みたいなのを無意識の内に想像していたが、人生の先輩と言う意味での「おじさん」でした.さすが内田樹.

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    2012年05月27日
  • 街場のアメリカ論

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    (以下引用)
    このような条項が入っているのは独立戦争のときにアメリカには正規軍が整備されていなかったことが理由にあります。国家的独立を守るためには市民全員が武装しなければ間に合わないという状況的要請があって、市民の武装はむしろ国家の側から懇請されたのです。その結果、アメリカでは二億二千二百万の銃が民間に存在し、毎年二万人が銃で殺されるという銃大国になっていますが、それはまた別の話です。(P.156)

    訴訟に至らないまでも、大学にクレームをつけてくる親の数は年々急増しています。これは大学人としての言い分ですが、それほどに大学の教育サービスの質が落ちたとは思いません。むしろ、トラブルが起きた時に

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    2012年05月26日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    日本人の「嘘みたいな本当の話」を集めることで、日本とは何かを見出そうとした、日本版ナショナル・ストーリープロジェクト。
    収録されているそれぞれのストーリーももちろん面白いのだけれども、それ以上に内田樹氏の解説と、最後の批評的対談が面白い。

    ポール・オースターのナショナル・ストーリー・プロジェクトでは、その人独自の社会・文化的背景を持つ個人が、それぞれのストーリーの中から浮かび上がってきたのに対し、本書の中で紹介されている日本人たちのストーリーは、ほとんど同じ形式を持ち、他の人にも共感してもらえること=「あるある!」と共感を持って読んでもらえるようなストーリー。
    このことは、本書に収録されてい

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    2012年05月21日
  • 街場のアメリカ論

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    街場の中国論からアメリカ論を続けて読みました。数年前のアメリカ論ですが、今でも読んで損はない内容でした。

    アメリカンドリーム
    This is America

    アメリカのイメージっていつも強気で夢が叶うようで、自由で・・・そんなイメージのアメリカと、その中に囚われたアメリカ病が凄く納得できました。
    「アメリカは初めから夢の国である」という考えがまさに全てだと感じました。アメリカに対する期待はアメリカが出来てからずーーっと、(アメリカ人だってもそうじゃない人も)変わらないんだね。

    現状、覇権国家として、先進国として今までのアメリカのイメージが崩れてきた今だからこそ、この本の内容がすっとはいり

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    2012年05月19日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    キャリア教育の抱える問題点は、
    著者がいろんなとこに書いているけれど、
    教育現場は実学を教える場所ではない、
    というのは一貫した主張であるし、わたしもそう思う。

    キャリア教育や教育ビジネスが間違っているのは、
    教育が本来担っている「社会の成員を育成する」
    ということをまったく勘定に入れずに、
    個人主義や市場原理主義のアポリアに陥っているところである。

    そもそも市場原理は、
    ある条件のもと個人の利益を最大化するように市場に参加する人々が振る舞えば、
    結果的に公共の利益にもなる、
    という考えである(たぶん)。

    しかし現在は「長期的に見る」という点がすっぽり抜け落ちてい

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    2012年05月02日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    例によって、なるほどと納得する快感を味わった。線を引いた箇所の抜き書きだけ読み返すと、普通のことしか言っていないみたいですが、そこにもっていく展開に説得力があり、エンタメ的サービス精神にもあふれています。以下、ページ数はすべてバジリコ刊の単行本のページ数。

    「格差社会」というのは、格差が拡大し、固定化した社会というよりはむしろ、金の全能性が過大評価されたせいで人間を序列化する基準として金以外のものさしがなくなった社会のことではないのか。(111ページ)

    法規と現実のあいだに齟齬があるときには、「事情のわかった大人」が弾力的に法規を解釈することは決して悪いことではない(中略)
     だが、

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    2012年05月01日
  • 価値観再生道場 原発と祈り

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    内田樹氏と名越康文氏の対談は相変わらずおもしろい。

    脱線し、予想を裏切るような展開になりながらも心に「すっ」と響く言葉の数々。

    僕らは散々原発の恩恵を受けたきたのに、ダメになったとたん排他的になるのはいかがなものだろうか。人類のエゴをその身いっぱいに背負った原発に対して、「祈り」を捧げたという橋口いくよ氏の行動を皆もっと見習うべきだ。

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    2012年04月29日
  • 街場の読書論

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    •遡及的に推理する
    •「あなたに言葉を伝えたい」という親たちの抑制することのできない激しい欲望
    •受信者が「あ、これオレ宛のじゃないわ」と思えば、メッセージは虚しく空中に消え去るしかない

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    2013年01月05日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    これを書いた当時は神戸女学院の教授だった内田樹先生の本。

    以前に読んだ「下流志向」はかなり真面目な本だったんですが、
    この本では、結構くだけた感じの文章でかなり読みやすくかつ面白い考え方が満載でした。

    たとえば
    ・今の教育制度は国民を管理しやすい小粒にすることが目的だが、その制度が成功しすぎたため、網にも引っかからない超小粒人間が増えて管理できなくなってきている。
    ・日本の小学生をもっと勉強させる方法。下位5%を差別・いじめの対象にする。(問題あるが、さすがにみんな勉強するだろう)

    この人の本も教員を目指す人には読んでほしいです。

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    2012年04月24日
  • 期間限定の思想 「おじさん」的思考2

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    ネタバレ

    読書の大切さは「自己崩壊と再生の物語を受け入れること」という説明に納得。他にも色々示唆にとんだ文章が満載で、何年かしたら読み返してみようと思う。「おじさん」というタイトルで読者を限定してしまうのは、少々勿体無い。大学生とかに読んで欲しい。

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    2012年04月23日
  • 身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる

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    体はなんでも知っている、直感に従おう、頭でばかり考えないで直感を磨こう、というような本。

    いいから黙って結婚しなさい、そして黙って子供を産みなさい、子育ての間は細々と仕事して、早く子育てを終えたらまたバリバリ働けばいい、というようなお話を、民話やらなんかで裏づけしながら話す対談集でした。
    結婚は誰としたって結局同じだ、とか、批判を浴びそうなこともたくさん書いてあったけど、面白かった。私も割りとそう思う(夫よ、ごめん)。

    内田先生は男性なのに、父子家庭で子育ての時期は仕事は細々とつないでいたそうな。こんな男性は珍しいよね。子育てガッツリしてたからこその感性というのもあるのだろうなーと思った。

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    2012年04月13日
  • 「おじさん」的思考

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    内田樹の本は、いつも自分に新たな視点を与えてくれる。会社の後輩に何か面白い本はないですか?と聞かれて紹介したのだが、読んでないと様にならないので、すぐに買ってみた。自分としては紹介して正解だったと思う。世の中で、常識・当たり前・一般論と言われているものに切り込んでいき、全く違う世界を示す。知的刺激を求めるのに格好のテキストだ。

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    2012年04月12日
  • 村上春樹にご用心

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    ドッグイヤーいっぱい。ライ麦畑のキャッチャー、私たちの平凡な日常そのものが宇宙的なドラマの「現場」である、存在しないものを共有する人間の数に限界はない、他の人々が単なる指示的機能しか認めないセンテンスに私だけが「私宛のメッセージ」を聴き取る…などなど、むむむと唸る表現が数々ありました。やっぱり春樹が好きだなあーでもこれからは内田さんの本も読んでみよう。

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    2012年03月31日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    出産は得なのだそうだ。
    子供を産むと、
    母親自身の身体的・知的ポテンシャルは向上するし、
    子育ての過程で人間的に成長できるし、
    社会的パフォーマンスも上がる。

    けれども実際の行政の出産育児を「支援する」という発想は、
    「出産は苦痛で育児は苦役」というネガティブな前提でもって語られているため、
    まったくインセンティブにはならない。

    ふむ、納得できる。

    たぶん結婚もそうなのだろう。
    結婚は社会的にも人間的にも大きな効用がある。

    うーん。

    結婚とか恋愛について、
    なんか色々考えがめぐるけれど言葉にならないなぁ。

    また後で考えるか。

    「知性は情緒の豊かさ」と

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    2012年03月30日
  • 村上春樹にご用心

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    本書は、「国内文壇であれほどまでに憎まれ孤立している村上春樹が、なぜ世界中で読まれ絶賛されているか」について解明しようとするものである。
    ただ、この本はその目的のために書き下ろしたのではなく、気がつけば溜まっていた「村上春樹に関する文章」を拾い集めてみたというものなのでまとまりはない。
    いうなれば、村上春樹に関する雑文集のようなものだ。

    村上春樹に関する疑問のその一は、「なぜ村上春樹が国内批評家や作家から憎まれるのか」である。純文学を気取る批評家たちに特に嫌われるのだ。かの大作家の強い反対で彼に芥川賞が与えられなかったのは、つとに有名な話だ。
    この答えは簡単で単純だ。そりゃ嫉妬をおいて他にな

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    2012年03月24日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    2012.03.19. 日本が物語る、とあとがきで語られているけど、まさにそうなのかもしれない。どれも淡々としていておもしろい。内田さんのまえがきで、ふむふむと思い、そういう視点で読んだから余計にそう感じるのかもしれない。日常の些細な一コマは、切り取ってみると意外とおもしろいのかもしれない。時々挟まれるほしさんのイラストも微笑を誘います。お気に入りは、「桐生ヶ峰」青春バンザイ。

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    2012年03月22日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    大学を取り巻く教育(研究も少し含めて)の問題の本質を示してくれている。
    中にはわたしが学んだ大学のマーケティングと相容れない説も多く説かれている。マーケティングはアメリカ起源の概念であるのに対し、内田教授はヨーロッパの大学事情に親しいというところからくるものかもしれない。

    「メディアで発言する人たちも、大学を企業と同一視して、マーケットに選択されなければ、大学は粛々と退場しなければならないと簡単に言い切ってしまっている。だが、一般の企業と大学は成立の歴史的経緯も違うし、担っている社会的機能も違う。それを企業と同じルールで律するところに無理がある。」(p.278)

    社会的な役割とか、大学なら

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    2012年03月20日
  • 狼少年のパラドクス ウチダ式教育再生論

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    ジャンルに迷いますが。ストレートで学生生活を七年もする身として、大学の存在意義を考えられたことはよかった。ネームバリューではないというのは身をもって実感しているので、内田先生のお話がよくわかった。いろいろ話がとんで一冊通して集中するのは難しかったけど、内田先生のスタンスはずれないので安心して読める。本筋ではないけど、消費者としては学べないというで学びの構造はいつもいつも、納得させられてしまう論理です。

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    2012年03月04日
  • 「おじさん」的思考

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    大好きな内田樹先生の一冊。
    10年程前のブログからの抜粋+α。
    その+αの「夏目漱石」話が秀逸です。
    欲望の無い(かのような)人に欲望する。
    「これだったのかっ」っと、思いました。
    夏目漱石を読んでない無知者なので、
    読まねば・・・と焦りました。

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    2012年02月21日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    ポール・オースターがアメリカでやったナショナル・ストーリー・プロジェクトの日本版。高橋源一郎と内田樹が選び出した短いお話のアンソロジー。
    正直、アメリカ版の方がかなり面白さは質も量も言わざるを得ないって感じ。

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    2012年02月19日