内田樹のレビュー一覧

  • 現代思想のパフォーマンス

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    これも、喧騒を離れた生協で、
    以前から、内田樹はきになっていたので、拝読。
    内容もは「これはマニュアル本ではない」というだけあって、思想を一歩でた思想の実演(パフォーマンス)がテーマで直感でビビビ!ってきた。
    ただ、この種の文庫の中では肉厚で、その分、価格に転嫁させられているのにも、ビビビ!ってきた。

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    2009年10月04日
  • 老いのレッスン

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    それぞれの章には、含蓄ありまくりのいつものウチダ節が書かれていて、たくさんアンダーラインも引いたのだが、せっかくの往復書簡なのにその良さが台無し。編集者からの人生の質問に答える、という形なのだが、普通なありきたりな質問で途中からこの質問の部分を飛ばし読みするようになった。
    往復書簡の良さとはお互いに自分の批評的な考えを述べ合って本としての論考があらぬ方向に進んでいく、というものだが、この本だと往復書簡の体をなす意味がない。ただただ内田樹が人生についてのエッセイを書いている、という感じ。そしてそれは彼の多くの他の本にある。あまり読んだことがなかったのは友情論とか結婚論かな?

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    2025年12月14日
  • そのうちなんとかなるだろう(マガジンハウス新書)

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    自叙伝でした。僕も齢50を迎えて、混沌とした社会の中で老後に向けて一抹の不安を抱えて生きています。

    そのうちなんとかなるだろう、というタイトルに惹かれて本を手にしました。

    直感とその時の快・不快の気持ちに従って生きてもいい、という作者の考えが叙述されてます。どう思うかは読み手次第。

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    2025年12月09日
  • 知性について

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    韓国で質問に答えたのをまとめた本
    内田樹の本はいつも分かりやすいのだが、納得するかどうかは
    また別。
    ・知性の働きは集団的であり、共有財産である

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    2025年11月13日
  • 謎ルール : 10代から考える 「こんな社会」を生き抜く解放論

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    思想家が子供に対して学校や家庭の言う通りになる必要はなく自分で考えることが重要

    内田樹のメッセージとして 戦え というのがわかりやすい。

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    2025年11月08日
  • 君たちのための自由論 ゲリラ的な学びのすすめ

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    一万円選書で送られてきた一冊。
    内田樹とサコさんの対談形式で進んでいく。
    大学の教育現場にいる2人によるトークはとても面白かったし、そもそもマリ共和国出身のサコさんがどのようにして日本にたどり着いたのか経歴が面白かった。
    もっと日本人はダラダラしても良い、という言葉が良かった。周りの評価が重要な日本ではもっと自由にしていこというメッセージを感じた。
    また日本国民がちゃんと政治について興味を持って声を上げていかないと行けないということや
    民主主義なのに監視し合うような日本社会はどちらかというと共産主義寄りということが頷けた。
    内田樹は大学受験の塾で小論文のためによく読んでいたので懐かしい気持ちに

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    2025年11月01日
  • 人口減少社会の未来学

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    内田樹は一貫して縮小主義だが,それに反するブレディみかこの小論が興味深い。平川克美の有配偶者の女性はむしろ昔より子どもを産んでいるという指摘と,晩婚化がどう整合するのかがよく分からなかった。晩婚化してても結婚すれば産むのであれば,晩婚化は少子化とは関係しないように思えるのだが?隈研吾の建設業=武士というのは面白いと思った。そして平田オリザはなかなか良いことを言う。

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    2025年10月29日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    ・山形浩生の「翻訳者の全技術」を読んで、そういえば構造主義ってたまに聞くけどなんだろう…と思って買ってみた。人生初の内田樹。(たつるって読むんですね…人文系学生だったのにずっと勘違いしてた)
    市民講座の講義ノートが元。

    ・文章がわかりやすく無駄がなく、若干ユーモラスな箇所もあって読みやすい。

    ・ある程度の知識は必要。マルクスやニーチェは高校で名前だけ、ソシュールは大学で少しだけやったから何となく分かってるけど、何も知らない状態で読んだら挫折するかも。

    ・ある考え方を伝え、そのあと歴史その他のエピソードを例にして説明するというスタイルだが、それはあくまで作者の理解であって、例の正当性は担保

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    2025年10月25日
  • 新版 映画の構造分析

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    「映画は全て構造で出来ている」から始まります。
    いや違う!という人はぜひ読んでみてください。
    構造とはたぶんパターンだと解釈しました。
    かと言って映画を批判や虚偽しているわけではないようです。
    やはり癖にもなりまた観たくなる。
    単純にそれでいい。
    しかしそれが慣れると、その構造から違う構造の映画も観たくなる。
    例えで宮崎駿監督のお話しや、倉本聰の北の国からの解説が分かりやすかったと思います。

    映画の批評家はたくさんいる中で、内田樹さんはオルタナティブ批評として楽しく読めました。
    もう少し最近の映画やA24の映画も解説されていれば、なおよかったかなと思います。

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    2025年10月23日
  • 期間限定の思想 「おじさん」的思考2

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    「精神科を訪れる若い女性患者が激増している。30代の、先端的な仕事をしている、高学歴の独身女性にその傾向が強い。」
    「それは彼女たち自身があれほど望んで手に入れた『自分の生き方のすべてを自分で決定できる』権利には、『自分の生き方のすべてを自分で決定しなくてはならない』重苦しい責務が伴ってもいたからである。」
    「そのストレスは、その人がまっとうに生き、まっすぐに問題と対峙し、おのれの責任を全うし、問題をみごとに解決しても、それでも変わらない。100パーセントのサクセスを収めても、それでもなお、それらの責務をすべて『一人で』果たさなければならなかったことの重圧感が、疲労の『澱』となって心身の深層に

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    2025年10月14日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    各章ごとに具体例が書いてあって
    素人の私でも感覚的に掴める感じ。

    三宅香帆さんが評論の時の参考書籍として
    紹介していた本。

    個人的に気になったのは
    エディプスコンプレックスと言われる
    父性との葛藤ってやつは、
    人が社会に出てからもあるのかもと思った。
    仕事はできるようになっても、
    人の育成とか人間関係の悩みとかで
    鼻をくじかれてこんな感じになる。

    引用するとラカンについて述べた文章で
    「おのれの無力と無能を「父」による威嚇的介入の結果として説明することです」

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    2025年10月07日
  • 知性について

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    韓国人の質問に思想家哲学者が答えるQ&A方式。
    知性についてこれほど掘り下げて考えたことはなく不明な点も多かったがなんとか読破できた。
    知性とは共同知のようなもの。独占するのではなく発展性のある共有できるものが本当の意味で有用な知性であると感じた。

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    2025年10月04日
  • 先生はえらい

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     「教える」と「学ばせる」は違うんですよーってことを内田節で示す本。

     「この人何を伝えたいんだろ?」って考えさせるのが真に主体的に学ばせる「えらい」先生。
     でもそれは学校の「教師」に限らない。他人とのコミュニケーションの中でそういうことを考えさせるのが「えらい」人。その意味ではあなたも含めみんなえらい「先生」になりうる、って言いたいのかな。
     
     教育論として真面目に読むと肩透かしくらうし、ここに書いてること真に受けてマネするには深い人生経験と教養が必要になる、と思う。
     「わかりやすさ」が求められ、もてはやされる時代に、わかりやすいのは「教えてる」だけで、「学ばせ」てませんよって痛烈な

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    2025年09月17日
  • 呪いの時代

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    安倍批判を除けばごもっとも。
    ただ、どうしてこのくらいの人には赤いのが流れているのか……。
    サイゼリヤなど大変な飲食店で一年くらいアルバイトで働けばだいぶ思想も変わるのではないか。
    高度な机上の空論に見えるところもちらほら。

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    2025年09月10日
  • 生きづらさについて考える【毎日文庫】

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    大好きな内田先生の本

    ただ、また自分にはあまり刺さらなかった。
    もしかしたら自分の感性が
    少し変わってきてるのかもしれない。

    うーむ。

    日本人は「自由」を価値としない
    「調和」を価値とする国民性
    という話があり、それは確かになあと腑に落ちた。

    あと、子供には「やりたいことやりなさい」と言おう。自分も「やりたいことをやろう」

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    2025年08月20日
  • 街場の米中論

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    大好きな内田先生の本。
    ただ自分にはあまり刺さらなかった。

    (自分の受け入れ態勢と、読んだタイミングがよくなかったのだろう)

    - ナショナリズムが台頭してきている現代
    - 中国の「宿題廃止」はある意味理に叶ってる

    っていう部分が記憶に残った

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    2025年08月20日
  • 困難な結婚

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    人間は、自分の判断を正当化するための行動を無意識のうちにしてしまうから、婚前契約書なども巻かない方が良いという主張は、なるほど〜となった。

    何かコトが起こることを恐れてあれこれ予防線を張らなくても、その時々に柔軟に対応していくスタンスで、いまを楽しく、軽やかな気持ちでいようと思えた。

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    2025年08月08日
  • 沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

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    時事的な論考。
    まとまりはないが、世相を捉える一つの見方。
    答えはない。
    知性の総量が変わらないとすれば、どこにどうやって水路をつくるか。

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    2025年08月06日
  • 困難な結婚

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    結婚は幸せになるためではなく不幸になりすぎないようにするためらしい
    まぁそういうものですよね…ずっとアツアツなカップルではいられないし…

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    2025年07月24日
  • 知性について

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    久しぶりに内田氏の本を読んだ。韓国人の質問に対して答える形の韓国語で書かれた本の書き下ろしを、日本語で発刊した本だという。日本ではあまり出てこないような質問も多く興味深かったが、知性を語る趣旨なので、哲学・武道・宗教という、普段あまり考えない内容なので、どうしても関心が希薄で楽しめなかった。

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    2025年07月20日