内田樹のレビュー一覧

  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    著者二人の意見にはかなりの部分まで同意できるので、読んでいて楽しかった。

    内田さんは女子大教授という職業柄もあってか、母と子ども(特に娘)の例えで語ることが多く、面白い。弱い子どもに群れからはぐれないでほしいと思っているとか、自分が傷つけられた言葉が最強のウエポンになる、など。

    このタイトルは、ちょっと考えると当たり前だ。衣食足りて初めて内面について悩めるわけだから。

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    2010年06月03日
  • 村上春樹にご用心

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    文化的雪かき仕事という表現がとでも印象深かった。
    誰も評価してくれる訳ではないけれど、この世に必要不可欠な仕事。

    村上春樹に僕が惹かれる理由が父性の欠如にあるということを認識できたことが収穫だった。

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    2010年05月04日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    今までモヤモヤしていた思考をスッキリ解決してくれた、ありがたい一冊。
    だけど、コレを理解出来たら出来たらで、ますます生きにくくなってしまった気がします(笑)
    ずっと受身の人生で良いなら、読まないことをオススメします。

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    2010年04月08日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    おもしろい。全てがブログからのものではなく、依頼を受けて書いたものらしいので、いつもとちょっと手触りが違う気もする。
    第5章の『作品からの呼び声』は特によかった。

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    2010年03月14日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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     この人の「考え方の構造」を考える。

     考え方のテンプレートがある気がする。
     対外考え方を量産できる人は、それなりの、自分なりのテンプレートを持っているもんだ、と考えるからだ。

     気にかかることを、なぜ気にかかるか徹底的に考える。

     ヒントになるフレーズがあったな。

     「親密圏について」の件
     私は骨の髄までビジネスマインデッドな人間なので、どのような社会制度についても、「この制度は、いかなる人類学的起源を有するものか、これまでどのような歴史的使命を果たしてきたのか、現状では、どのような点で制度疲労や機能不全を起こしているか、どのへんを補正すれば使いの延ばせるか、どのあたりのタイミン

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    2009年12月06日
  • 村上春樹にご用心

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    村上春樹のことだけでなく、いろんなことについて感じて自分なりに考えて、意見を持って。でも、それが果たして正しい考えなのか、ほかの人はどう考えているのか意見を聞いてみたい。

    そういうときに、この筆者の考えはすごく説得力があって、共感できるし、新しい発見も多い。

    村上春樹の文学では、「雪かき仕事」の大切さがよく取り上げられているというのも慧眼だった。
    「雪かき仕事」は特に賃金が払われるわけでもなく、社会的敬意も向けられないけれど、誰かがやらなければ必ず困る人がいる。
    生活の中で突然ふりかかる「邪悪なるもの」に取り込まれてしまわないために、「僕」は「雪かき仕事」をきちんと続けている。

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    2009年10月11日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    違う角度から物を見ることが出来て刺激的。
    たまにすごく、まっとうな指摘も。
    小学校の英語教育についての不安、白川静先生追悼、親族の基本構造、ひとはなぜ葬礼を行うか、少子化問題は存在しない、日本辺境論、など。
    少子化について、行政がそれを問題だと思うのは納税者が少なくなるから。日本は狭い国で社会的資源が不足しているから、人口が減るのは自然な現象。少なくなった方がむしろ住みよい??もう一つ、家族単位で消費していた人たちが個人の好みで生きるようになった。他人を我慢しなければ共同体は成り立たない。う~ん、なるほど…
    「不快という紙幣」は、両親の不機嫌さを見て、子供達は自分も嫌なことをしている、それが仕

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    2009年12月17日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    現代思想の解説だけでなく、その考え方で文学、映画などを読むとどう読めるかを解説した点が面白い
    世の中は本当に奥が深い。この思想・技術を持って世界を感じることができれば、もっとおもしろいだろうな。
    これらの思想は20世紀のものであるが、21世紀はこれらをベースにどんなに発展するのだろう。
    サイードは興味がもたず未読。内田はわかりやすい、すごいね

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    2009年10月04日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    戦争論の部分がいちばん役に立った。ちょうど考えていてうまく整理できていないところだったので。国内の死者の魂を鎮めることと対外への謝罪を同時に行うことができればそりゃいちばんいいと思う。けれど、果たして可能なのか。といえば、不可能だろうと答えざるを得ないが、そこに向かっていこうと試みることはできると思う。フェミニズムへの言及はあんまり納得できない。どうして、そう考えるのかと思われるところがあった。カミュに関しては、サルトルとの論争もざっくりしか知らずあまりきちんと読んだことがなかったので、しっかり読んでみようと思う。

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    2011年09月03日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    僕は基本的に親子関係は希薄な方がいいという考え方。取り越し苦労はやめよう。なにが起こるのかわからないのだから、全方位的にリラックスして構えていないと対応できないよということ。取り越し苦労するひとは、その最悪の事態の到来を願うようになる。  育児というのは待つことなしにはあり得ない事業。子供相手にすぐ結論をだせっていったって無理なんだから。大切なことは時間に委ねるしかない。育児を経験すると、即断即決なんてできないことの方が世の中には多いことがよくわかる。  結婚生活のトラブルはその八割が双方の親族が原因でおこる。   宣言というのは幽王。人間て、自分がいったん口に出した言葉には本当に呪縛されちゃ

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    2009年10月07日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田樹と春日武彦(精神科医)との対談本。対談していた内容は幸福論や人生に対するスタンス、社会システム、身体論や医療の話、精神病患者を基にした話など。会話の中で両者が得意としている(テッパンの)話をぶつけ合っているので、理解しやすいかたちで伝わってくる。おもしろかった。

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    2009年10月04日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    ちょいと難しいエッセイ集である。前半が特におもしろかった。文体が高圧的ではなかったので、いらいらせずに読めた。

    そのなかでも「待つこと」についてかかれた文章について記す。
    筆者は携帯電話の普及によって待ち合わせの美風が消えつつあると指摘する。全く同感。
    「決められた時間に決められた場所にピンポイントでたどりつく」能力、これはかなり高度な能力の一種である。(本文より)確かに今では「待つ」ということをしなくなっている。いや、上述の能力をもった人がほとんどいないと感じる。

    他にも興味深い話があるからぜひ手にとって欲しい。

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    2009年10月04日
  • 狼少年のパラドクス ウチダ式教育再生論

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    読みやすい、共感できるウチダ論だ。私としては第9章はいらないかと思った。

    「先生はえらい」も良かった。

    私学の運営も大変だ。もし、身内に娘がいたら神戸女学院を薦めたいのだが……。


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    2009年10月04日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    哲学にダイレクトに関する本というのを初めて読んだかも。思想家の解説とその思想の例題として小説や映画が紹介されている。なにか踏み込んだゆるがないものに触れたような、自分が賢くなったような気がする。もちろん気がするだけである。しかしまぁ、久しぶりに読むのがつらいのにやめられないという不思議な体験をした。賢くなった幻想の喜びよりも、知ってしまったという恐怖に引きずられた気がする。

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    2009年10月04日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    これも、喧騒を離れた生協で、
    以前から、内田樹はきになっていたので、拝読。
    内容もは「これはマニュアル本ではない」というだけあって、思想を一歩でた思想の実演(パフォーマンス)がテーマで直感でビビビ!ってきた。
    ただ、この種の文庫の中では肉厚で、その分、価格に転嫁させられているのにも、ビビビ!ってきた。

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    2009年10月04日
  • 日本人が立ち返る場所

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    内田樹の本は大体読みます。今回は、サクッと読みやすい対話形式です。養老さんの本は嫌いと初めてだったと思います。最近日本について言及する方が非常に増えてきたなと思っています。ただ私には日本全体を心配するほどの余裕は無いです。

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    2026年02月15日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    普段小説を読むことが多いからか、やや私にとっては難しい言葉が多かった。でもとても勉強になりました。
    この本に取り上げられている思想家の考えが分かりやすく、映画や小説での使われ方を書いてくれていて面白い。
    参照されてる思想家の本もすぐに読みたくなるものばかり。早くも2冊購入しました笑

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    2026年02月13日
  • 反知性主義者の肖像

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    同じホフスタッターの「反知性主義」を基にしていても、森本あんり氏の『反知性主義』と論点が違って面白かった。森本氏はアメリカの宗教や建国史を背景に「反エリート主義」として反知性主義を捉える一方、内田氏は「集団の知的パフォーマンスを下げる振る舞いをする人」として論じていた。本書がもともと『コロナ後の世界』という題名だったことも印象的だった。執筆時期がコロナ禍の真っ只中であり、コロナ禍という危機的状況が水面下にあった排外主義や陰謀論を増幅・可視化していったように思う。コロナがある程度落ち着いた(勿論完全に無くなったわけでは無い)今でも、コロナ禍で表面化したこれらはまだ続いている。SNSで切り取られた

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    2026年01月31日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    極力分かりやすく説明しようとされていますが「寝ながら」は学べないですね(笑)
    そんな簡単ではない。なんとなく分かった気になるには便利な本だと思います。

    ちなみに構造主義者としてフーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンが登場してきますが、フーコーとラカンは構造主義なのか?
    フーコーは違うと思う。ポスト構造主義じゃないの?ラカンは前期だと構造主義的なところがあるけど後期は否定しているんじゃなかったっけ?

    ちょっとこの本ではフーコーの部分が特に分かりにくかったし私自身ほとんど理解出来ていないので別の本で改めて勉強しようと思います。

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    2026年01月26日
  • 勇気論

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    目立つことを避ける風潮があるうちは革新的なものは何も産まれない。
    人間の暴力を駆動しているものは、自分とは発想の異なる相容れないものに対する憎悪と恐怖である。
    それを改善するのが勇気、つまり他者を認める寛容性と忍耐力である。

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    2026年01月20日