内田樹のレビュー一覧

  • 街場のアメリカ論

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    内田樹先生の好評のシリーズ
    アメリカというものを冷静な視点で分析しています。
    アメリカというよりも、アメリカ人か。かの地の人々が何を考えているかその思考を非常に分かりやすく解説。
    日本人にとって非常に近い他人であるアメリカ人だからこそ、我々がアメリカを見る際に感情のフィルターを抜くことは困難。それを取り払って見事に目を開いてくれました。

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    2012年10月27日
  • 呪いの時代

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    本の中で象徴的な「ギルティフリー商品※」をこう説明してくれている。

    「誰もが「私は存在することそれ自体によって、何か罪を犯しているのではないか」という有責感を、
    程度の差こそあれ抱いている。その心の隅にある「疚しさ」を標的にして「この商品を買うとその疚しさが緩和されますよ」とささやきかける」
    ことによって商品を売り付ける新手の商法だということ
    行き詰った今の市場経済で、消費行動の動機づけにはもってこいだ。。
    そりゃ近所のスーパーに行けば、こぞってみんなエコバッグ使ってるわ。

    「商品購入を通じて自分が趣味がいいとか、
    知的であるとか、成熟しているとか、
    政治的に正しいとか、さらには「地球に優

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    2012年10月25日
  • いきなりはじめる仏教入門

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    続きがあると知らなかった。。。

    仏教入門というより、内田氏の宗教観を釈流仏教解説で紐ほどいていくもの。

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    2012年10月18日
  • 女は何を欲望するか?

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    挑発的でキャッチーなタイトルに騙されてはいけない。
    これは超高度なフェミニズム論、哲学論である。

    哲学に馴染みがない人(=俺)には敷居が高いが、
    これほど哲学を噛み砕いて書ける学者はいないと思う。
    こういう人は哲学界では本当に貴重。

    あとがきから読み始めれば
    作者のイイタイコトがつかみやすいかも。

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    「『女だから』という理由で、その社会的能力を軽んじてはならない」という主張に私は同意する。けれども、それを「社会的能力は性差に優先する」と読み替えることには同意しない。

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    この作者の価値観が
    本書の根底に流れる思想であり、
    自分のもっとも共感した部分

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    2012年10月10日
  • 街場の読書論

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    あぁ‥かっこいい。
    『街場の文体論』も読みたい。

    私には難しいかなと探るように読み始めだけれど、とても読みやすかった。(理解したかどうかはともかく)
    知らない書名、知らない人のオンパレードだった「文芸棚」「人文棚」「ウチダ本棚」の章からとにかく楽しかった。
    そして「教育棚」「著作権棚」「表現とリテラシー」には比較的身近に感じる話題について、目から鱗な話がハッキリキッパリ書かれていた。格好良かった。
    「卒論の書き方」なんて、学生の時に読んでいたら‥!と、どうしようもないことを考えてしまう。

    一番興味深かったのは著作権についての考え方。
    そして人とともに「死ぬ」言葉のこと。
    人通りの多い場所で

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    2012年09月08日
  • 街場の読書論

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    「死ぬ言葉」が印象的だった。

    「人とともに生き死にする言葉」だけが語るに値し、聴くに値する言葉だということである、というのが印象的。
    個人の身体が担保するというのがいかに大切なのか、ということが心に残った。

    また「学ぶこと」も印象的。
    おのれの無知についての自覚があり、自分の師を直感でき、師を教える気にさせるというのが興味深い。

    私がフラメンコを習いたい!思ったのも、いつか読んだ内田樹さんや養老孟司さんの身体に関するエピソードの本がきっかけのような気がしている。

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    2012年08月29日
  • 「おじさん」的思考

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    初内田先生。
    普段からtwitterで拝見していたけれど、やっぱりパワフルなちょい悪おじさんでした。

    色々思った事はあるけれど、一番思ったのは一周回って「文学」読まねぇとなってことかな。

    今のところ僕のロールモデルは『ダンス・ダンス・ダンス』の主人公なわけだけれども。

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    2012年08月22日
  • 価値観再生道場 原発と祈り

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    ネタバレ

    40年間働き続けた原発に感謝を、祈りを。
    そして鎮魂の儀式を。

    どういう心持ちでいたら、暗く重いものに足を引っ張られずに済むのか。
    明るくさばさばして充実した方向へ向かえるのか。
    それがわかる一冊だと思います。

    「辺境ラジオ」で語られたことと重複してはいますが、
    何度聞いても何度読んでも、いいものはいい。

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    2012年08月09日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    タイトルで選んで手に取った次第の本。著者の語り口と題材にしているものがとても興味を引くもので面白く読めました。ブログやら取材やらで書いたものをまとめたエッセイ集みたいなもので、次々読めて重たい感じはありません。もう一回読み返すとさらにおもしろいかも。

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    2012年08月06日
  • 武道的思考

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    生きるとは変化するということである。そして変化の仕方の多様性は、そのまま「生きる力」に相関する。自己同一的であることに固執する生物は「生きる力」を失う。

    全員が満足するような解が見つからない問題については、「全員が同じ程度に不満足なあたりを『おとしどころ』にする」、全員が同じ程度痛む和解案を探すこと。

    知識としてではなく、考え方の指針を提示する、著者のエッセイ集です。

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    2012年07月31日
  • 橋本治と内田樹

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    有意義な雑談って感じですね。内田樹さんを知らなかったのですが、内田さん「私は性格悪いから」と繰り返し対談で語られてましたが、橋本治と比べるとかなり普通のおじさんに感じてしまいます。内田さんの聞き上手ぶりが冴えてる不思議な一冊だと思いました。橋本さん、借金は返せたのだろうか…(余計なお世話)。

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    2012年07月31日
  • 価値観再生道場 原発と祈り

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    私も東日本大震災で人生観が変わってしまった一人ですが……
    何だか人間のイヤな部分ばかり目についてしまってショックだったんですよ〜。

    原発反対派の話を聞くにつけ、『原発建てないと間に合わない様な世の中にしたのは誰なの!?』って思っていたんです。

    しかし、『原発と祈り』のくだりを読んで、自分の持っていた違和感が薄れてきました。祈りの気持ちを持つという視点はいいですね。

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    2012年07月17日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    働かないことが「労働」である根拠として、他人が存在する不快に耐えることを「貨幣」としているという洞察がしっくりきた。ゆとり世代の自分にも経済的価値観の一つとして体内に流れていることは間違いない。

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    2012年07月16日
  • はじめたばかりの浄土真宗

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    あの世からこの世、彼岸と此岸、hereとthere、これら遠く離れたところを行き来して、物事を見つめようというのが宗教性なんですな、と理解。客観視の究極の形か。

    また、善業を積み重ねることで浄土にいけるという考え方は子供的な浄土観であり、人間中心主義に過ぎないというのが、なるほどー。念仏をたくさん唱えて善業ポイントを稼げば天国にいける権利を得られる、つまり自分の力でなんとかできるのだと考えることこそが甘い、そもそも人間の考える善悪の判断など移り変わるもので、あなたの善悪判断基準は、こことは違うあの世や彼岸で通じるという保証など何もない、だから「他力本願」なのだというのが親鸞なのかなと思った。

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    2012年06月30日
  • 街場のメディア論

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    ネタバレ

    テレビ、出版、新聞、音楽…。
    そういったマスメディアが衰退していっている昨今、
    その意味をときあかしていくのが本書です。

    大学のメディア論の講義をまとめたものなので、
    語りかける感じで進んでいきます。

    第一回の「キャリア教育」では、
    これこそ、メディアの世界で生きていこうとしている大学生を対象に、
    まず、その前段階である、仕事というもの、適性というもの、の説明から入ります。
    仕事が適性に合っていない、自分の能力がここでは発揮できないというようなことで
    仕事を変えていくのは間違っている、仕事とはそういうものではないと著者は述べます。
    そしてびしっと彼なりの答えと理路を教えてくれます。

    そん

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    2025年06月18日
  • 「おじさん」的思考

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    初めての内田樹さんの本。
    大人、とは。他にも、教育のこととか色々なことにも触れていて興味深かったです。この本に収まっている文章は2000年前後に書かれたものなのですが、今でも当てはまることが多いと思います。

    ただ、カタカナ(どういえばいいのでしょうか。外国語の言葉をその音で表す)が多すぎると私は思いました。それがちょっと苦手です。

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    2012年06月19日
  • はじめたばかりの浄土真宗

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    実に刺激的で面白い。身を乗り出したくなるような話題が次々登場するので、一気に読んでしまった。

    ・「尊師は空を飛ぶんです」と言うオウム信者の若者に対してどう応ずるのがいいのか。

    ・「創世記」の「イサク奉献」は何を意味するのか。

    ・この世の成り立ちについて「何も知らない。わからない」という自覚がニヒリズムに結びつかないためには何が必要か。

    ・「オカルト」と科学の境界線とは何か。

    もちろん、これらについて述べられていることがぜーんぶわかった!というわけではない。最後の対談でお二人がおっしゃっているように十年くらいかけて繰り返し読んでいきたい。

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    2012年06月15日
  • いきなりはじめる仏教入門

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    合気道の道場で神棚を拝み、大学では賛美歌を歌い、いずれ菩提寺で戒名をいただく「シンクレティスト」内田先生と、浄土真宗の僧侶である釈先生による、丁々発止の往復書簡。いやあ面白かった。

    宗教的な態度とは「世界と存在を超えるもの」に対する謙虚な構えであるという内田先生の言葉に、まずはうんうんと納得する。

    「喩えて言えば、『どういうルールで行われているのかわからないゲームに、気がついたらもうプレイヤーとして参加していた』というのが人間の立ち位置だと思います。
     このときに、『私には分からないけれどもこのゲームを始めたものがあり、そうである以上、このゲームにはルールがあるはずだ』というふうに推論する

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    2012年06月13日
  • 村上春樹にご用心

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    ところどころ難しい表現があるも、おおむね理解。
    村上春樹の作品は好きで読むけれど、理解できているかどうかは不安だった。けど、村上春樹の文章を読むと、荒らされてぐちゃぐちゃだった部屋(気持ち)が、だんだんと整理され、家具やら何やらがあるべき場所に戻っていく感じ(うまくいえないけど)が実感としてあった。
    この本を読んで、今までの自分の村上春樹の読み方はアリと言えばアリなんだなと思えた。

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    2012年06月04日
  • はじめたばかりの浄土真宗

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     これ実は単行本で別の名前ででていて、あとがきに内田さんが注意しているのに、また、文庫本で買ってしまった。

     なんか、宗教の本に惹かれるところに自分の弱さや疲れが感じされるが、あまり自分を責めないでおこう。

     内田さんが浄土真宗のお坊さんである釈さんんにいろいろ厳しい質問をして、釈さんが答えるという手紙文のやりとり形式。

     内田さんの最後の「釈先生の話をきいていると、本当に日本の仏教っていいなあって気がしてきます。宗教がもたらす美徳があるとしたら、その最大のものは寛容だと思うんですよ。」(p163)

     これにつきるな。自分の宗教の中での寛容さだけでなく、その外、他の宗教や無宗教的な人へ

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    2012年06月03日