内田樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「呪詛」と「贈与」を主題にした『新潮45』での不定期連載の内容と、 東日本大震災で露呈したグローバル資本主義と日本的システムの問題点に対する考察をまとめた一冊。
以下、印象に残ったところ。
◇子供たちに「身の程を知らせる」という学校教育の重要機能
一方で本の後半では、有事に対応出来る"フツーじゃない"人材を育てる重要性を 説いている。
あれ?矛盾してね?と思った瞬間、ハッとした。「身の程を知る」事と、「フツーの人間になる」事を混同していた・・ 。
「身の程を知る」とは「出来る事と出来ない事を認識する事」であって、別に
「出来る事を抑制してフツーになる事」ではない。 -
Posted by ブクログ
本の中で象徴的な「ギルティフリー商品※」をこう説明してくれている。
「誰もが「私は存在することそれ自体によって、何か罪を犯しているのではないか」という有責感を、
程度の差こそあれ抱いている。その心の隅にある「疚しさ」を標的にして「この商品を買うとその疚しさが緩和されますよ」とささやきかける」
ことによって商品を売り付ける新手の商法だということ
行き詰った今の市場経済で、消費行動の動機づけにはもってこいだ。。
そりゃ近所のスーパーに行けば、こぞってみんなエコバッグ使ってるわ。
「商品購入を通じて自分が趣味がいいとか、
知的であるとか、成熟しているとか、
政治的に正しいとか、さらには「地球に優 -
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Posted by ブクログ
挑発的でキャッチーなタイトルに騙されてはいけない。
これは超高度なフェミニズム論、哲学論である。
哲学に馴染みがない人(=俺)には敷居が高いが、
これほど哲学を噛み砕いて書ける学者はいないと思う。
こういう人は哲学界では本当に貴重。
あとがきから読み始めれば
作者のイイタイコトがつかみやすいかも。
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「『女だから』という理由で、その社会的能力を軽んじてはならない」という主張に私は同意する。けれども、それを「社会的能力は性差に優先する」と読み替えることには同意しない。
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この作者の価値観が
本書の根底に流れる思想であり、
自分のもっとも共感した部分 -
Posted by ブクログ
あぁ‥かっこいい。
『街場の文体論』も読みたい。
私には難しいかなと探るように読み始めだけれど、とても読みやすかった。(理解したかどうかはともかく)
知らない書名、知らない人のオンパレードだった「文芸棚」「人文棚」「ウチダ本棚」の章からとにかく楽しかった。
そして「教育棚」「著作権棚」「表現とリテラシー」には比較的身近に感じる話題について、目から鱗な話がハッキリキッパリ書かれていた。格好良かった。
「卒論の書き方」なんて、学生の時に読んでいたら‥!と、どうしようもないことを考えてしまう。
一番興味深かったのは著作権についての考え方。
そして人とともに「死ぬ」言葉のこと。
人通りの多い場所で