内田樹のレビュー一覧

  • 現代思想のパフォーマンス

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    現代思想の解説だけでなく、その考え方で文学、映画などを読むとどう読めるかを解説した点が面白い
    世の中は本当に奥が深い。この思想・技術を持って世界を感じることができれば、もっとおもしろいだろうな。
    これらの思想は20世紀のものであるが、21世紀はこれらをベースにどんなに発展するのだろう。
    サイードは興味がもたず未読。内田はわかりやすい、すごいね

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    2009年10月04日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    戦争論の部分がいちばん役に立った。ちょうど考えていてうまく整理できていないところだったので。国内の死者の魂を鎮めることと対外への謝罪を同時に行うことができればそりゃいちばんいいと思う。けれど、果たして可能なのか。といえば、不可能だろうと答えざるを得ないが、そこに向かっていこうと試みることはできると思う。フェミニズムへの言及はあんまり納得できない。どうして、そう考えるのかと思われるところがあった。カミュに関しては、サルトルとの論争もざっくりしか知らずあまりきちんと読んだことがなかったので、しっかり読んでみようと思う。

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    2011年09月03日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    僕は基本的に親子関係は希薄な方がいいという考え方。取り越し苦労はやめよう。なにが起こるのかわからないのだから、全方位的にリラックスして構えていないと対応できないよということ。取り越し苦労するひとは、その最悪の事態の到来を願うようになる。  育児というのは待つことなしにはあり得ない事業。子供相手にすぐ結論をだせっていったって無理なんだから。大切なことは時間に委ねるしかない。育児を経験すると、即断即決なんてできないことの方が世の中には多いことがよくわかる。  結婚生活のトラブルはその八割が双方の親族が原因でおこる。   宣言というのは幽王。人間て、自分がいったん口に出した言葉には本当に呪縛されちゃ

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    2009年10月07日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田樹と春日武彦(精神科医)との対談本。対談していた内容は幸福論や人生に対するスタンス、社会システム、身体論や医療の話、精神病患者を基にした話など。会話の中で両者が得意としている(テッパンの)話をぶつけ合っているので、理解しやすいかたちで伝わってくる。おもしろかった。

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    2009年10月04日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    ちょいと難しいエッセイ集である。前半が特におもしろかった。文体が高圧的ではなかったので、いらいらせずに読めた。

    そのなかでも「待つこと」についてかかれた文章について記す。
    筆者は携帯電話の普及によって待ち合わせの美風が消えつつあると指摘する。全く同感。
    「決められた時間に決められた場所にピンポイントでたどりつく」能力、これはかなり高度な能力の一種である。(本文より)確かに今では「待つ」ということをしなくなっている。いや、上述の能力をもった人がほとんどいないと感じる。

    他にも興味深い話があるからぜひ手にとって欲しい。

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    2009年10月04日
  • 狼少年のパラドクス ウチダ式教育再生論

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    読みやすい、共感できるウチダ論だ。私としては第9章はいらないかと思った。

    「先生はえらい」も良かった。

    私学の運営も大変だ。もし、身内に娘がいたら神戸女学院を薦めたいのだが……。


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    2009年10月04日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    哲学にダイレクトに関する本というのを初めて読んだかも。思想家の解説とその思想の例題として小説や映画が紹介されている。なにか踏み込んだゆるがないものに触れたような、自分が賢くなったような気がする。もちろん気がするだけである。しかしまぁ、久しぶりに読むのがつらいのにやめられないという不思議な体験をした。賢くなった幻想の喜びよりも、知ってしまったという恐怖に引きずられた気がする。

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    2009年10月04日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    これも、喧騒を離れた生協で、
    以前から、内田樹はきになっていたので、拝読。
    内容もは「これはマニュアル本ではない」というだけあって、思想を一歩でた思想の実演(パフォーマンス)がテーマで直感でビビビ!ってきた。
    ただ、この種の文庫の中では肉厚で、その分、価格に転嫁させられているのにも、ビビビ!ってきた。

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    2009年10月04日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    ネタバレ

    内田樹先生の「寝ながら学べる構造主義」を読みました。とても分かりやすい作り。まず、構造主義前史があって、全体感をつかむ。それからフーコー、バルト、レヴィストロース、ラカンのそれぞれについてざっくりと学べる。ただ、レヴィストロースがしか良く判らなかった。というかわかったつもりでも記憶に残らなかった。もっと、しっかりと読み込まないと。

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    2026年03月30日
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く

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    大好きな内田樹先生と、白井さんという方の対談

    政治的な話が多く、ちょっと肌感がない自分は、ピンとこない部分も多数あった。

    一つ心に残ったのは、「加速主義」の話しで、
    現在「もうやばいなら、いっその事、一度めちゃくちゃにしてやろう」という思想のことで、資本主義が色々な歪みを生みまくっている現代で蔓延っているという話があり、確かに自分もその念に駆られる時ある一面があってハッとした。

    脇の話だが、
    内田先生が書いた「先生はえらい」という本が大好きなのだが、その本の話も対談に出てきて、内田先生としてもターニングポイントになった本の一つなのだと思って嬉しくなった。

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    2026年03月18日
  • 新版 映画の構造分析

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    映画で描かれていることの奥にある構造や思想的な背景を分析している。著者曰く「かなり分かりやすく」説明しているらしいが、フロイトの心理学を交えたあたりはそこそこ難解。

    ハリウッド黄金期の名作から比較的最近の作品まで、それぞれ異なった切り口で分析している。フロイトの心理学を下敷きにしたものは性的なことを、ハリウッドのマッチョが主役の作品には「女性嫌悪」という表現を使っている。製作者がそこまで意識していたのか、あるいは無意識にそうなったのか。

    ゴッドファーザーと北の国から(テレビドラマ)を「家族の絆を主人公が求めたために家族が崩壊していく」という共通点があると論じているところは興味深かった。

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    2026年03月14日
  • 動乱期を生きる

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    ネタバレ

    先日山崎さんの裁判の支援を内田先生がされていたという記録のブックレットを読んで、その後お二人でされた日本社会の現状や世界情勢についての対談本が出ていたことを知り手に取りました。

    出た頃に読みたかったと思いましたが、本書が出た一年前にはイスラエル側にいるアメリカがイラクを攻撃するなどということがまさか起きるとは誰も予測してなかったことを思うと、出版後すぐ読むのと今読むのでは捉え方や感じ方、意味合いなど変わるのではとも思いました。

    (p196)(アメリカも中国もロシアも)他の国のリーダーシップの下で中東が安定するよりは、誰も停戦工作ができないまま中東がカオス化するほうが「まだまし」という計算が

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    2026年03月09日
  • 動乱期を生きる

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    内田樹と山崎雅弘の対談集。2025年3月刊行。倫理観の欠如、教育システム・民主主義の崩壊、戦争への歩み寄りなど現代世相についての問題点や課題について提言している。

    中でも、大阪万博が失敗することと自民党が退潮局面にあることを予想していましたが、どちらも予想通りになっていない。それだけプロであっても世相は読みづらいという事がよく分かった。

    『人間が作った社会構造は、必ずいつかは変わります。どれだけ絶望的に思える状況であっても、諦めないしぶとさと知恵を持つ事が大切です。』

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    2026年03月01日
  • 勇気論

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    勇気論についてメールのやり取り形式で問答されている。ただ、勇気に特化した訳ではなく、正直や親切とはなにかと哲学になっていて著者の考え方が展開される。なかなか深い内容。
    冒頭では勇気は孤独に耐えることと定義されている。自分を基準に正しいか正しくないか周りに流されない姿勢が勇気だと。最近の漫画も仲間や友情のテーマが多く勇気、孤独を扱うものが少ないと。

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    2026年03月01日
  • 謎ルール : 10代から考える 「こんな社会」を生き抜く解放論

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    タイトルは中高生向けなのだが、中身は哲学社会学の引用が多く難解。実際の対象は大学生以上か。

    謎ルールがある理由は、つまるところ権威と同調のふたつに尽きるとの論。

    巻末の内田樹との対談が興味深い。
    今の若者は社会に従うかハック(粗を探して効率よく生きる)かのどちらかしかしていないとの議論になるほど。

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    2026年02月23日
  • 日本辺境論

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    ネタバレ

    序盤はスイスイ読めるのだけれど、宗教と「機」の思想部分は難しくてよくわからない部分がかなり残る。
    たしかに「辺境人」である心当たりは何個もある。それを脱却しようというのがよくある論じ方だけれども、この本ではそのままやっていこうやという提案をするのが面白い。
    表音文字と表意文字の組み合わせで物事を理解する我々の特異性について語られる。ここはかなり面白く感じた。漢字は絵なんだよっていうロンの説得力がかなり強い。たしかに漢字はぱっと見で読める。すごい装置なんだなあと思った。漢字だけを用いる中国語では表意文字の純粋性が劣る、みたいなことが書いてあったけど本当かなあ。中国語に明るくはないけど、於とか做と

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    2026年02月22日
  • 日本人が立ち返る場所

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    内田樹の本は大体読みます。今回は、サクッと読みやすい対話形式です。養老さんの本は嫌いと初めてだったと思います。最近日本について言及する方が非常に増えてきたなと思っています。ただ私には日本全体を心配するほどの余裕は無いです。

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    2026年02月15日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    普段小説を読むことが多いからか、やや私にとっては難しい言葉が多かった。でもとても勉強になりました。
    この本に取り上げられている思想家の考えが分かりやすく、映画や小説での使われ方を書いてくれていて面白い。
    参照されてる思想家の本もすぐに読みたくなるものばかり。早くも2冊購入しました笑

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    2026年02月13日
  • 反知性主義者の肖像

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    同じホフスタッターの「反知性主義」を基にしていても、森本あんり氏の『反知性主義』と論点が違って面白かった。森本氏はアメリカの宗教や建国史を背景に「反エリート主義」として反知性主義を捉える一方、内田氏は「集団の知的パフォーマンスを下げる振る舞いをする人」として論じていた。本書がもともと『コロナ後の世界』という題名だったことも印象的だった。執筆時期がコロナ禍の真っ只中であり、コロナ禍という危機的状況が水面下にあった排外主義や陰謀論を増幅・可視化していったように思う。コロナがある程度落ち着いた(勿論完全に無くなったわけでは無い)今でも、コロナ禍で表面化したこれらはまだ続いている。SNSで切り取られた

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    2026年01月31日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    極力分かりやすく説明しようとされていますが「寝ながら」は学べないですね(笑)
    そんな簡単ではない。なんとなく分かった気になるには便利な本だと思います。

    ちなみに構造主義者としてフーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンが登場してきますが、フーコーとラカンは構造主義なのか?
    フーコーは違うと思う。ポスト構造主義じゃないの?ラカンは前期だと構造主義的なところがあるけど後期は否定しているんじゃなかったっけ?

    ちょっとこの本ではフーコーの部分が特に分かりにくかったし私自身ほとんど理解出来ていないので別の本で改めて勉強しようと思います。

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    2026年01月26日